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EMG6:一・三隊
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MDCA 一・三隊は奇人変人の集まり。銃が以上に好きな者もいたし、異様な戦闘スタイルの者もいた。歴史を調べていくと犬もここに属していたらしい。そんな今年の一・三隊も奇人変人が集っている。
──────一・三隊専用の待機室
骸は眠気に負けてソファで眠っていた。そんな眠っている骸に杉山がちょっかいをかけようと手にマジックペンを持つ。
「ふっふっふっ……ストレス発散に付き合ってもらうぜ……骸ちゃん……」
キャップを外してペン先を骸の額へ当てようとした時、警鐘が鳴りだした。杉山は驚きマジックペンを地面に落としてしまった。その警鐘で骸が目を覚ます。
「何してん?」
「いや、何でもぉ……?」
ジト目を向ける骸は呆れながら待機室を出た。杉山も骸の後を追うように部屋を出た。警鐘はもちろん怪人、怪獣の発生のもので今回は一・三隊全員の出撃を促すものだ。二人は氷室を見つけて集合した。
「二人とも早いな。」
「待機室で寝てたので……」
「俺もたまたま待機室にいました。」
氷室は杉山を見つめて怪しむ。杉山が口を開こうとした時には他のメンバーも揃って準備室へ向かった。各自得意武器を持ち、すぐに指定された地域へ出撃した。現場はTOKIYO某所で大型の怪人が暴れているそうだ。
「今回も心しておくように。」
「りょーかい。」
「……Zzz」
「……(コクコク)」
「了解。」
現場には数分もせずにつく。貝塚は骸を起こして車両から出る。
「よし、骸は貝塚と一緒に一番高いビルへ、杉山は標的と骸、貝塚ペアの間の位置。吉田は私と一緒に近接攻撃に専念だ。」
四人は首を縦に振りそれぞれ持ち場へと素早く移動した。標的の大型怪人は人質を取っており今のところ動きはないが何かを要求している。トカゲが二速歩行した姿の体長4mほどの怪人は腕に女性を抱えており、手にはねじ切った道路標識を持っている。
「おら!金だ金!金をよこせって言ってんだ!さっさとしろ!」
怪人の持っている標識の鋭利な先端は器用に女性の首元に器用に当てられている。女性はおびえた様子で声も出ずに震えている。怪人はなおも叫び続けている。
「どうした!金を持ってくるだけのことだろ?なのに何をちんたらしてんだ!」
「そのお金は何に使うつもりだ?」
氷室は怪人の前に立ち、刀に手を添えた。怪人は自分よりも小さい氷室を見て鼻で嗤う。
「何だこのチビ。」
チビの一言に氷室は有無を言わさず抜刀し、怪人の顔面に横一文字で閃を描く。怪人はそれに反応できずにもろに初撃を受けるがその顔は余裕の笑みで皮膚には傷一つもついてない。
「何かしたか?」
「今からするんだよ。デカブツ。」
怪人は首を傾げると後頭部に衝撃が走った。横目で見るとそこには大きなハンマーを打ち付けている吉田の姿が見えた。
『なんだこいつそんな小さい身体で俺の頭と同じくらいの鉄の塊を……』
怪人は気を失いそうになったが何とか持ち直し人質を放しをしてしまい、そのまま体勢を立て直しながら距離を取った。その方向は丁度中距離の杉山と長距離の骸、貝塚に背を向ける形になる。
「我々だけを見ていると痛い目見るぞ。」
「何を言ってやがる。」
「親切に後ろに敵がいるってんの。」
声と共に杉山は氷室と同じ刀型兵器を抜刀し怪人の首目掛けて攻撃する。怪人はその攻撃を避けようとバックステップを踏む。それを隙だと思った氷室と吉田はすぐさま背を攻撃しようとしたが、怪人は二人に向かって尻尾を振り二人を吹き飛ばした。
「くっ…!」
「杉山!一旦頼む。」
二人はビル群を破壊しながら飛んでいく。そして残った杉山と怪人はじりじりと詰め寄る。なかなか攻撃してこない怪人に杉山は煽りを入れるように話しかける。
「来ないのか?」
「貴様の他にも仲間がいないか警戒しているのだ。」
「おいおい、ここにはいないぜ。あの二人で全員だ。」
「ふん、甘いな。俺の目はごまかせない。向こうのビルにいるだろう?」
杉山は目を見開いて後ろを振り向いてしまう。怪人は隙ありと言わんばかりに持っている標識で殴り掛かってきた。杉山は間一髪その攻撃を受け止める。
「こんの!」
「ハッタリだったが、仲間がいるようだな……」
「やられた……」
杉山は刀で受け止めるのに限界を感じて距離を取るためにバックステップを踏もうとしたが腰に何か巻き付いた。目を向けるとそれは深緑の鱗で覆われている怪人の尻尾だった。
「くっ!」
「串刺しにしてやる!」
怪人が杉山の胸に標識を突き刺そうとした瞬間、手に持っていたそれは空へ舞い離れた場所へ突き刺さる。
「なに!?」
「あっぶねぇ……カンイチ~」
続けて二発目が尻尾目掛けて撃たれる。だが、二発目の弾丸は尻尾をすり抜けて地面に当たってしまう。そこで杉山は異変に気付いた。骸はどんな状況でも狙ったところに必ず当たる。たとえ、今のように仲間が敵に拘束されていようと先ほど助けてくれたように当たる。心が乱れていようが、眠かろうが、絶対に当たるのだ。それが外れたということはビルの上から狙撃しているのは骸ではなく、一緒にいた貝塚ということになる。
「はぁ!?貝塚のやつ何考えてんだ!」
何とか尻尾から解放されて杉山は兵器を変える。刀型の兵器をしまい、ハンマー型の兵器を取り出し構えた。
「ふん、さっきの奴よりは小さいな。」
「ナマ言っちゃいけねぇな……俺のハンマー捌きはあんな頭の悪い脳みそ筋肉バカとは一味違うぞ」
ハンマーを振り回すと杉山はそのままハンマーを怪人の顔目掛けて投げつける。怪人はそのハンマーを鼻で嗤い最小限の動きで避ける。杉山は二本目のハンマーを取り出して構える。そのまま怪人に向かって突っ込み頭に向かってハンマーを振り下ろす。
「遅い遅い遅い」
「遅いだけじゃないんだぜ………今だ!」
怪人は何のことかと首を傾げる。その瞬間、怪人の後頭部に再び衝撃が走る。さっきのハンマー使いが戻ってきたのかと後ろを振り返るがそこには誰にも握られていないハンマーがあった。
『こいつ、一人で二役しようってか……』
「まだまだ~」
杉山はそのまま命中したハンマーを掴み再び投げる。怪人はまたそれを避けるが杉山は投げたハンマーの方へ跳躍する。ブーメランのように回転が一定数に達したハンマーの持ち手に持っているハンマーを打ち付けて回転を高めて怪人へぶつける。怪人はそのハンマーを受け止めようと両腕を広げる。
「ここからの回転数だと受け止めるのは無駄だぜ。そして、何より敵に背を向けたお前は最初から負けていたんだよ。」
「なに!?」
怪人は大回転したハンマーを受け止めるがその勢いに押し負ける。だが、根性と意地でそのハンマーを受け止めている。じりじりと下がっていく怪人の背に、戻ってきた氷室と吉田が迫ってきた。
「よし、やるぞ。」
「了解。」
氷室は刀を鞘に納めて抜刀の構えをする。その背後に野球のバッターのように立つ吉田。氷室がぴょんと飛ぶのを合図に吉田は思い切りハンマーを振りかぶる。落下する氷室は足をたたみ吉田はその足の平を狙いノックのように氷室を打ち出す。氷室は強烈な風圧に顔を歪ませることなく怪人の背中に向かって抜刀した。
「対怪人殲滅武術:一刀流 一文字一閃」
怪人の腰辺りを切り裂き、勢いを殺すように地に足をつけて納刀しながら怪人の方へ向く。怪人は杉山のハンマーを受け止めることに成功したが、そのままの姿勢で立っている。
「この、バケモノ、ども、が……」
一歩を踏み出そうとしたが怪人は上半身だけ前に乗り出し下半身を残して絶命した。
「ふぅ……勝てたな。」
肩の力を抜く氷室に杉山は駆け寄る。
「氷室隊長。それよりも骸が戦闘中寝てました。援護射撃をしてくれたのは貝塚です。」
氷室は杉山の言葉に顔をしかめる。
「そうか……」
作戦終了をした一・三隊は今日の反省点を各自振り返りながら本部へ戻っていった。
EMG6:一・三隊
次回 EMG7:こんな私なんて
──────一・三隊専用の待機室
骸は眠気に負けてソファで眠っていた。そんな眠っている骸に杉山がちょっかいをかけようと手にマジックペンを持つ。
「ふっふっふっ……ストレス発散に付き合ってもらうぜ……骸ちゃん……」
キャップを外してペン先を骸の額へ当てようとした時、警鐘が鳴りだした。杉山は驚きマジックペンを地面に落としてしまった。その警鐘で骸が目を覚ます。
「何してん?」
「いや、何でもぉ……?」
ジト目を向ける骸は呆れながら待機室を出た。杉山も骸の後を追うように部屋を出た。警鐘はもちろん怪人、怪獣の発生のもので今回は一・三隊全員の出撃を促すものだ。二人は氷室を見つけて集合した。
「二人とも早いな。」
「待機室で寝てたので……」
「俺もたまたま待機室にいました。」
氷室は杉山を見つめて怪しむ。杉山が口を開こうとした時には他のメンバーも揃って準備室へ向かった。各自得意武器を持ち、すぐに指定された地域へ出撃した。現場はTOKIYO某所で大型の怪人が暴れているそうだ。
「今回も心しておくように。」
「りょーかい。」
「……Zzz」
「……(コクコク)」
「了解。」
現場には数分もせずにつく。貝塚は骸を起こして車両から出る。
「よし、骸は貝塚と一緒に一番高いビルへ、杉山は標的と骸、貝塚ペアの間の位置。吉田は私と一緒に近接攻撃に専念だ。」
四人は首を縦に振りそれぞれ持ち場へと素早く移動した。標的の大型怪人は人質を取っており今のところ動きはないが何かを要求している。トカゲが二速歩行した姿の体長4mほどの怪人は腕に女性を抱えており、手にはねじ切った道路標識を持っている。
「おら!金だ金!金をよこせって言ってんだ!さっさとしろ!」
怪人の持っている標識の鋭利な先端は器用に女性の首元に器用に当てられている。女性はおびえた様子で声も出ずに震えている。怪人はなおも叫び続けている。
「どうした!金を持ってくるだけのことだろ?なのに何をちんたらしてんだ!」
「そのお金は何に使うつもりだ?」
氷室は怪人の前に立ち、刀に手を添えた。怪人は自分よりも小さい氷室を見て鼻で嗤う。
「何だこのチビ。」
チビの一言に氷室は有無を言わさず抜刀し、怪人の顔面に横一文字で閃を描く。怪人はそれに反応できずにもろに初撃を受けるがその顔は余裕の笑みで皮膚には傷一つもついてない。
「何かしたか?」
「今からするんだよ。デカブツ。」
怪人は首を傾げると後頭部に衝撃が走った。横目で見るとそこには大きなハンマーを打ち付けている吉田の姿が見えた。
『なんだこいつそんな小さい身体で俺の頭と同じくらいの鉄の塊を……』
怪人は気を失いそうになったが何とか持ち直し人質を放しをしてしまい、そのまま体勢を立て直しながら距離を取った。その方向は丁度中距離の杉山と長距離の骸、貝塚に背を向ける形になる。
「我々だけを見ていると痛い目見るぞ。」
「何を言ってやがる。」
「親切に後ろに敵がいるってんの。」
声と共に杉山は氷室と同じ刀型兵器を抜刀し怪人の首目掛けて攻撃する。怪人はその攻撃を避けようとバックステップを踏む。それを隙だと思った氷室と吉田はすぐさま背を攻撃しようとしたが、怪人は二人に向かって尻尾を振り二人を吹き飛ばした。
「くっ…!」
「杉山!一旦頼む。」
二人はビル群を破壊しながら飛んでいく。そして残った杉山と怪人はじりじりと詰め寄る。なかなか攻撃してこない怪人に杉山は煽りを入れるように話しかける。
「来ないのか?」
「貴様の他にも仲間がいないか警戒しているのだ。」
「おいおい、ここにはいないぜ。あの二人で全員だ。」
「ふん、甘いな。俺の目はごまかせない。向こうのビルにいるだろう?」
杉山は目を見開いて後ろを振り向いてしまう。怪人は隙ありと言わんばかりに持っている標識で殴り掛かってきた。杉山は間一髪その攻撃を受け止める。
「こんの!」
「ハッタリだったが、仲間がいるようだな……」
「やられた……」
杉山は刀で受け止めるのに限界を感じて距離を取るためにバックステップを踏もうとしたが腰に何か巻き付いた。目を向けるとそれは深緑の鱗で覆われている怪人の尻尾だった。
「くっ!」
「串刺しにしてやる!」
怪人が杉山の胸に標識を突き刺そうとした瞬間、手に持っていたそれは空へ舞い離れた場所へ突き刺さる。
「なに!?」
「あっぶねぇ……カンイチ~」
続けて二発目が尻尾目掛けて撃たれる。だが、二発目の弾丸は尻尾をすり抜けて地面に当たってしまう。そこで杉山は異変に気付いた。骸はどんな状況でも狙ったところに必ず当たる。たとえ、今のように仲間が敵に拘束されていようと先ほど助けてくれたように当たる。心が乱れていようが、眠かろうが、絶対に当たるのだ。それが外れたということはビルの上から狙撃しているのは骸ではなく、一緒にいた貝塚ということになる。
「はぁ!?貝塚のやつ何考えてんだ!」
何とか尻尾から解放されて杉山は兵器を変える。刀型の兵器をしまい、ハンマー型の兵器を取り出し構えた。
「ふん、さっきの奴よりは小さいな。」
「ナマ言っちゃいけねぇな……俺のハンマー捌きはあんな頭の悪い脳みそ筋肉バカとは一味違うぞ」
ハンマーを振り回すと杉山はそのままハンマーを怪人の顔目掛けて投げつける。怪人はそのハンマーを鼻で嗤い最小限の動きで避ける。杉山は二本目のハンマーを取り出して構える。そのまま怪人に向かって突っ込み頭に向かってハンマーを振り下ろす。
「遅い遅い遅い」
「遅いだけじゃないんだぜ………今だ!」
怪人は何のことかと首を傾げる。その瞬間、怪人の後頭部に再び衝撃が走る。さっきのハンマー使いが戻ってきたのかと後ろを振り返るがそこには誰にも握られていないハンマーがあった。
『こいつ、一人で二役しようってか……』
「まだまだ~」
杉山はそのまま命中したハンマーを掴み再び投げる。怪人はまたそれを避けるが杉山は投げたハンマーの方へ跳躍する。ブーメランのように回転が一定数に達したハンマーの持ち手に持っているハンマーを打ち付けて回転を高めて怪人へぶつける。怪人はそのハンマーを受け止めようと両腕を広げる。
「ここからの回転数だと受け止めるのは無駄だぜ。そして、何より敵に背を向けたお前は最初から負けていたんだよ。」
「なに!?」
怪人は大回転したハンマーを受け止めるがその勢いに押し負ける。だが、根性と意地でそのハンマーを受け止めている。じりじりと下がっていく怪人の背に、戻ってきた氷室と吉田が迫ってきた。
「よし、やるぞ。」
「了解。」
氷室は刀を鞘に納めて抜刀の構えをする。その背後に野球のバッターのように立つ吉田。氷室がぴょんと飛ぶのを合図に吉田は思い切りハンマーを振りかぶる。落下する氷室は足をたたみ吉田はその足の平を狙いノックのように氷室を打ち出す。氷室は強烈な風圧に顔を歪ませることなく怪人の背中に向かって抜刀した。
「対怪人殲滅武術:一刀流 一文字一閃」
怪人の腰辺りを切り裂き、勢いを殺すように地に足をつけて納刀しながら怪人の方へ向く。怪人は杉山のハンマーを受け止めることに成功したが、そのままの姿勢で立っている。
「この、バケモノ、ども、が……」
一歩を踏み出そうとしたが怪人は上半身だけ前に乗り出し下半身を残して絶命した。
「ふぅ……勝てたな。」
肩の力を抜く氷室に杉山は駆け寄る。
「氷室隊長。それよりも骸が戦闘中寝てました。援護射撃をしてくれたのは貝塚です。」
氷室は杉山の言葉に顔をしかめる。
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