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本章
逃避行 漁村とオーガ 9
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ジュウシを連れて林から出て暫く歩く、高台に立って周囲を確認すると西に大河と広大な森、東と南に肥沃な平原が広がり林が点在している、北は大洋となっていた、東へ向かう事を考えると身を隠しながらの旅程は難事であると思われ、女将が言っていた獣狼や山猫がどういった経路を通ってエルフの土地へ至るのか疑問に思う、彼等が避難民である事は確実でそうなると脆弱な女子供が多いものと推測されるが、森の中であれば何とでもなりそうであるとフリンダとエルステを見て確信できるが、この平原に於いては困難が多そうだと思われた。
恐らく夜の内に林と林を繋ぐように移動しているのであろう、女将の言を信じれば直接的な接触は無く、その影響が農作物を荒らす程度であるとすれば避難民は見事に統制されているであろう事が予想される、数が少ないのもしれないなとも考えられた。
そうなると宿営を現在の林から移動させるのも難しいかと思い立つ、避難民の群れに遭遇した場合、エルステやフリンダ、テインは何とかなるであろうがキーツ自身の身は微妙な立場になる事が予想される、無用な騒ぎは出来るだけ避けた上でテインの里に辿り着くのが最上であり、その上で自身の身の振り方を考えるべきとキーツは考えていた、そういえば、その後はどのように諸々の問題を解決しようかと思案の方向性が変わってくる。
ジルフェから定期的に簡潔な報告は受けており、ここ十数日の成果はほぼ無しと言って差し障りの無いものであった、アヤコの存在を示す痕跡は発見されず、各所に散在する次元口の謎もそのまま、母星へ戻る方法等以ての外である、ジルフェの調査能力の限界であると認識しているが、未踏の宇宙のど真ん中にあっては連合最新の巡視艇であっても手も足も出ないのは当然であると言えた、巡視艇であって探査艇でも調査船団でも無いのである、新しい宇宙域の探索等キーツの職能にもジルフェの対応機能にも無いといって間違いではなかった、それはアヤコにとっても同じである。
キーツは延々と続く地平線を眺めながら強い手詰まり感に舌打ちをした、キーツの行動力とジルフェの持つ知識があればこの世界で出来る事は数限りない事を3人との交流で身に染みて理解できたが、それが正しい事なのかどこまでが許容されるのか、甚だ疑問であった、できうるだけ韜晦しつつ現地民に馴染み乍らアヤコの捜索を続けるのが最良であると思われるが、その気になればこの地上を灰にするほどの能力をキーツは有してはいる。
だから何だと自問し、この惑星に降りた意味を知りたいと考えるが、恐らくそんなものに意味は無い、銀河連合を構成する様々な種族の哲学書、宗教書に共通して存在する大命題の一つとして、自身が何者で何故存在するかの問いは、結局何者も普遍の解を出せずに命題として有り続けている、つまり、思考する事が出来るようになった知性体は数多存在するが、何故そうなったかを思考する事によって導き出せていないのだ。
翻ってキーツの薄い経験と少ない知識から導き出される解は常に一定である、為すべきことを為す、考えるだけ無駄、生きている以上それを全うするべき。
では今は、俺は何を為すべきか、アヤコの捜索と母星への帰還、それから・・・とキーツは思い、まずはあの可愛らしい連れを安全に暮らせる場所へか、と大きく深呼吸をし、薄暗くなりつつあった思考を吐き出した、
「為すべき事を一つ一つと・・・」
そう口にすると、両肩を大きく廻し首を左右に二三度振った、
「なるようになるし、なるようにするか」
取り合えず宿営は現在の位置で良かろうと結論付ける、集落に近い為獣人の避難民が近寄る事はないであろうし、街道から外れている為野人も近付かないであろう、テインの作業に合わせて暫くの間はこの林で滞在可能であると結論付けた、水と食料の懸念があるがその時はエルステと遠出する事にして高台から下り林へ戻ろうとした時、
「マスター、監視対象が接敵、外見よりオーガと呼称される生物との戦闘状態に入ります」
ジルフェから突然の報告が入る、
「監視対象?あの五人組か、場所は?」
「現在地点より南へ13500、街道上です」
キーツは一切の緊張感を持たずオーガってなんだっけと記憶を探る、ギャエルとテインの知識から文言のみで伝えられた情報はやはり不明瞭であり、ジルフェが報告する以上それなりの脅威である筈だなと思い至って仔細をジルフェに確認する、
「オークより巨体であり強力であるとされているようです、外見は頭部に角質の突起物が2~5本、二足歩行、行動様式は3~10体の群れを形成、野人を含む他種族への敵対行動が問題とされ、最小構成単位で小さな集落を殲滅する事もあるとの事です」
伝聞での説明口調が多く要領を得ない回答であった、
「追加情報としまして、接敵したオーガは一体、周囲には野人が五体、ケイネス族三体、内、野人四体、ケイネス族二体の生死不明であります」
恐らくであるがこの場合の生死不明とはほぼ死である、
「すると、あのチンピラ五人組はオーガに対峙していた同族とケイネスの争いに巻き込まれたという事でいいのかな?」
「そのように判断して間違いないと考えます」
ジルフェは簡潔に肯定の意を伝える、
「オーガに興味はあるが・・・ケイネス族か、エルステの種族だよね、それと恐らくは自警団、あぁ、はぐれオーガとはこの事か」
キーツは額に手を当てブツブツと呟くように現状を分析する、
「生死不明はきついなぁ、あの五人組では対処できないだろうね、後の事を考えるとケイネス族とは仲良くしておきたいとも思えるが、エルステの力にはなってくれるかなそのケイネス族は、まぁ、生きていればの事だけど・・・」
キーツは沈思し厭らしい損得勘定に思いを馳せる、首を捻り集落の方角を一瞥すると、
「女将には世話になったしな、行くか」
そう言ってジュウシに跨った、
「現場へ行く、所要時間は?」
「約3mカウントです」
「それでいい、シールド展開、簡易遮蔽展開、浮遊制御任せる、進発」
「シールド展開、簡易遮蔽展開、浮遊制御任されました、進発します」
命令の復唱が終るとジュウシの周囲に黄色に輝く円錐形の力場が発生した、シールドである、同時にジュウシは浮遊し天架ける白馬となって現場へ直進した。
恐らく夜の内に林と林を繋ぐように移動しているのであろう、女将の言を信じれば直接的な接触は無く、その影響が農作物を荒らす程度であるとすれば避難民は見事に統制されているであろう事が予想される、数が少ないのもしれないなとも考えられた。
そうなると宿営を現在の林から移動させるのも難しいかと思い立つ、避難民の群れに遭遇した場合、エルステやフリンダ、テインは何とかなるであろうがキーツ自身の身は微妙な立場になる事が予想される、無用な騒ぎは出来るだけ避けた上でテインの里に辿り着くのが最上であり、その上で自身の身の振り方を考えるべきとキーツは考えていた、そういえば、その後はどのように諸々の問題を解決しようかと思案の方向性が変わってくる。
ジルフェから定期的に簡潔な報告は受けており、ここ十数日の成果はほぼ無しと言って差し障りの無いものであった、アヤコの存在を示す痕跡は発見されず、各所に散在する次元口の謎もそのまま、母星へ戻る方法等以ての外である、ジルフェの調査能力の限界であると認識しているが、未踏の宇宙のど真ん中にあっては連合最新の巡視艇であっても手も足も出ないのは当然であると言えた、巡視艇であって探査艇でも調査船団でも無いのである、新しい宇宙域の探索等キーツの職能にもジルフェの対応機能にも無いといって間違いではなかった、それはアヤコにとっても同じである。
キーツは延々と続く地平線を眺めながら強い手詰まり感に舌打ちをした、キーツの行動力とジルフェの持つ知識があればこの世界で出来る事は数限りない事を3人との交流で身に染みて理解できたが、それが正しい事なのかどこまでが許容されるのか、甚だ疑問であった、できうるだけ韜晦しつつ現地民に馴染み乍らアヤコの捜索を続けるのが最良であると思われるが、その気になればこの地上を灰にするほどの能力をキーツは有してはいる。
だから何だと自問し、この惑星に降りた意味を知りたいと考えるが、恐らくそんなものに意味は無い、銀河連合を構成する様々な種族の哲学書、宗教書に共通して存在する大命題の一つとして、自身が何者で何故存在するかの問いは、結局何者も普遍の解を出せずに命題として有り続けている、つまり、思考する事が出来るようになった知性体は数多存在するが、何故そうなったかを思考する事によって導き出せていないのだ。
翻ってキーツの薄い経験と少ない知識から導き出される解は常に一定である、為すべきことを為す、考えるだけ無駄、生きている以上それを全うするべき。
では今は、俺は何を為すべきか、アヤコの捜索と母星への帰還、それから・・・とキーツは思い、まずはあの可愛らしい連れを安全に暮らせる場所へか、と大きく深呼吸をし、薄暗くなりつつあった思考を吐き出した、
「為すべき事を一つ一つと・・・」
そう口にすると、両肩を大きく廻し首を左右に二三度振った、
「なるようになるし、なるようにするか」
取り合えず宿営は現在の位置で良かろうと結論付ける、集落に近い為獣人の避難民が近寄る事はないであろうし、街道から外れている為野人も近付かないであろう、テインの作業に合わせて暫くの間はこの林で滞在可能であると結論付けた、水と食料の懸念があるがその時はエルステと遠出する事にして高台から下り林へ戻ろうとした時、
「マスター、監視対象が接敵、外見よりオーガと呼称される生物との戦闘状態に入ります」
ジルフェから突然の報告が入る、
「監視対象?あの五人組か、場所は?」
「現在地点より南へ13500、街道上です」
キーツは一切の緊張感を持たずオーガってなんだっけと記憶を探る、ギャエルとテインの知識から文言のみで伝えられた情報はやはり不明瞭であり、ジルフェが報告する以上それなりの脅威である筈だなと思い至って仔細をジルフェに確認する、
「オークより巨体であり強力であるとされているようです、外見は頭部に角質の突起物が2~5本、二足歩行、行動様式は3~10体の群れを形成、野人を含む他種族への敵対行動が問題とされ、最小構成単位で小さな集落を殲滅する事もあるとの事です」
伝聞での説明口調が多く要領を得ない回答であった、
「追加情報としまして、接敵したオーガは一体、周囲には野人が五体、ケイネス族三体、内、野人四体、ケイネス族二体の生死不明であります」
恐らくであるがこの場合の生死不明とはほぼ死である、
「すると、あのチンピラ五人組はオーガに対峙していた同族とケイネスの争いに巻き込まれたという事でいいのかな?」
「そのように判断して間違いないと考えます」
ジルフェは簡潔に肯定の意を伝える、
「オーガに興味はあるが・・・ケイネス族か、エルステの種族だよね、それと恐らくは自警団、あぁ、はぐれオーガとはこの事か」
キーツは額に手を当てブツブツと呟くように現状を分析する、
「生死不明はきついなぁ、あの五人組では対処できないだろうね、後の事を考えるとケイネス族とは仲良くしておきたいとも思えるが、エルステの力にはなってくれるかなそのケイネス族は、まぁ、生きていればの事だけど・・・」
キーツは沈思し厭らしい損得勘定に思いを馳せる、首を捻り集落の方角を一瞥すると、
「女将には世話になったしな、行くか」
そう言ってジュウシに跨った、
「現場へ行く、所要時間は?」
「約3mカウントです」
「それでいい、シールド展開、簡易遮蔽展開、浮遊制御任せる、進発」
「シールド展開、簡易遮蔽展開、浮遊制御任されました、進発します」
命令の復唱が終るとジュウシの周囲に黄色に輝く円錐形の力場が発生した、シールドである、同時にジュウシは浮遊し天架ける白馬となって現場へ直進した。
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