セリオン共和国再興記 もしくは宇宙刑事が召喚されてしまったので・・・

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帝国 宮の中あるいは庭園 5/5

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外気に触れるとややヒヤリとしたが身体の芯にある温かさはじっくりとタイスを支えてくれている、長衣は羽織っていない、他の住人がそうであるようにタイスもまた下着のみの半裸となって脱衣所を出た、インゲラにそうするようにと言われた事もあるし彼等の中に入る為に必要な事と自身で納得できた点も大きかった、この環境に慣れなければと自身に言い聞かせる、しかし実際そうした所それは特別な行為ではなかったようでその姿その在り方がこの空間の当たり前である事に瞬時に適応できた、それに疑問すら感じぬままに。

「お昼を頂きましょうか、お腹空いたでしょう、ここが食堂、皆で食事をするのよ」
とインゲラは階段の影にある扉を開ける、そこは一転人混みに溢れていた、この宮の主達の楽し気な声が溢れている、長机が幾つか並びそれぞれに子供達が行儀良く座って食事をしていた、奥には厨房らしき空間とそれをしきる長机がありその上に盆にのせられた数種の料理が並んでおり、料理の香りがふわりとタイスを包み込んだ、

「ここの食事は朝、昼、夕の3回ね、故郷ではどうだった?」
インゲラはタイスに先立ち料理の並ぶ長机に近寄る、

「えっと、朝と夕、お昼は無くておやつ?間食でした」

「そう、ではここの習慣に慣れないとね」
インゲラは長机の端に重ねられた木製の盆を二つ取りタイスに一つを手渡すと、

「この長机にならんだ料理から好きな物をとっていいの、でも好き嫌いは駄目よなるべく色んな物を食べる様に」
インゲラは自分の盆に小分けにされた料理を乗せ最後にパンを二切れと食事用のナイフも盆に乗せる、タイスは見習って料理を選ぼうとするがその種類が多すぎるのと見た事も無い料理ばかりで手を出せずにいた、

「どうしたの、お腹空いてない?」

「・・・ごめんなさい、これは何が入っているのですか?」
タイスは料理の一つを指差す、小皿の中は黒々としたスープになっており、具材はその一角が覗いているがその正体が不明であった、

「そうね、そういう時は料理長に聞いていいわよ、料理長これは何が入っているの」
インゲラは厨房に声を掛けると女性が一人長机越しに二人へ近付く、インゲラと同じような長衣を着てフードは被っていないが何か陰気に見える人であった、

「これは、インゲラ様ようこそおいで下さいました、こちらは、新しい宮のご主人様ですね」
タイスを見てゆっくりと腰を折るように頭を下げ、

「調理をさせて頂いております、オフェリーでございます、僭越ながら料理長とお呼び頂ければ幸いと存じます」
インゲラはタイスを見詰めて質問を促す、

「あの、この料理の具は何が入っているのですか?」
タイスはおずおずと小皿の一つを指差して質問する、

「はい、こちらは黒豆とかぼちゃの煮物です、美味しいですよ」
オフェリーはニコリと微笑んだ、その笑みを見てタイスはほっとしてその皿を取り、他の料理についても矢継ぎ早に聞いて行く、インゲラは側でその回答を聞いていたが、自分の取った料理の内容を聞いて眉間に皺を寄せそっと長机に料理を戻し別の小皿を盆に乗せた、

「ありがとうございます」
タイスは一通りの質問を終え、その小柄な体形には相応しく無いほど大量の料理を盆に乗せてしまう、

「御丁寧にこちらこそありがとうございます、しかし、僭越ですが取りすぎではないですか?始めは少々から足りなかったらまた取りに来て頂きたく思います、どの料理も充分ありますので・・・」

「そうね、料理長の言う通りよ、ここでは残したら駄目、それが規則ね、後、パンか粥は食べる事、嫌いじゃないんでしょ」
タイスは二人の言葉に少々恥ずかしくなり俯きつつ小皿を数枚長机に戻し、パンを一切れ盆に乗せる、

「うん、じゃおいで」
インゲラは皆が食事をする長机に向かい、その空いた一角に席を占めた、タイスは向かい合う様に座ると早速周囲の子供達が話しかけてくる、

「こんにちは、新人さん?」

「さっき、浴場であった人?」

「インゲラ様、久しぶり」

「手振ったの分かった?」

「それ、ちょっと味薄いから塩振った方が美味いぞ」

「いや、酢の方が美味いって」

それぞれに言いたい事を早口で捲し立てる、インゲラは特段に反応せず騒ぐに任せているが、タイスはどうしたものかと焦って目が回る、

「どこから来たの?」

「何歳?ねぇ」

「お魚好き?食べられる?」

タイスが何とも困りきってインゲラの顔を窺うと、

「こら、困らせない、済んだ者は出なさい」
背後で大人の怒声が響いた、振り向くと長衣を着た長身の男性が騒がしい子供達を睨んでいる、その声に皆静かになると、食事を続ける者席を立つ者とそれぞれに動き出す、

「インゲラ様失礼を致しました」
男性は二人の側に来て頭を垂れる、

「いいですよ、いつもの事です、食事が済んだら上へ行きます、そこで正式に紹介致しますね、この娘はタイスよ、タイスこちらアメデ先生、教師よ」

「ようこそ、タイスでは、後程」
アメデはゆっくりと頭を下げ優雅に踵を返すと周囲の子供達に纏わりつかれながら離れていった、

「良い教師よ、外国語を教えてくれる人」
インゲラは適当に紹介する、タイスはアメデの背を目で追って、

「外国語って、南のとかエルフのとかドワーフのですか?」

「そうね、貴方ならアーチ語、旧帝国語は聞いた事があるでしょ、それが主ね、帝国語もしっかりしたものを習うわよそれは別の教師だけど」

インゲラはナイフでパンを刻みつつ説明する、刻まれたパンの一つを摘まみ小皿の一つに浸すと口に運んだ、
「教師って何人いらっしゃるんですか?」

タイスの目は輝き嬉々として質問する、
「そうね、外国語と語学と算学と歴史と時々建築、それと体育もかな、常駐しているのが四人、他に二三人って所かしら」

タイスはインゲラを見習ってパンを切り分け小皿に浸すと口へ運んだ、先程聞いた黒豆とかぼちゃの煮物であるがかぼちゃ独特の甘味と黒豆のしっかりとした歯ごたえが相まって大変美味しい、タイスは興味の大半を料理に奪われ空腹も手伝ってか忙し気に両手を動かし続ける、

「落ち着いて食べなさい、ほら、水もあるから」
タイスの様子にインゲラは長机の中央に置かれた水差しから杯に水を注いでタイスの前に置く、

「すいません、凄く美味しくて」
頬張った様々な料理を何とか飲み込みタイスはそれだけ言って杯に口を付ける、

「良かった、味が足りない時は塩と酢はあるし、魚醤もあるけどこれはすきずきね」
水差しの周りに幾つかの壺が置かれその中身がそうであるらしい、タイスは興味津々でそれらを一つ一つ開けて中身を覗いていく、

「塩は海塩と岩塩があるから気を付けてね、どっちが好み?」

「うーん多分岩塩です、海塩って聞いた事ないです」

「そう、ならちょっと試してみたら、そっちの粉っぽいのが海塩よ」
タイスは差された壺を開け中を見る、灰色の塩というよりも粉に近い物質が入っていた、タイスにとって日常的に使っていた岩塩とは異なり既に粒状であるのが不思議であった、誰かが砕いてくれたのかなと思いながら壺を傾け少量を皿の上に取ると指先に付け舐めてみる、

「あっ、美味しい、全然違う」

「でしょ、面白いよね、塩といっても違うでしょ」
タイスは嬉しくなってパンに振り掛けたり料理の一つに混ぜてみたりと楽し気に塩を満喫した、あっという間に眼前の盆の料理は姿を消し替わりに満ち足りた微笑みを浮かべお腹を摩るタイスが出来上がった、

「満足した?足りなかったらもっと頂いてもいいのよ」
インゲラの優し気な言葉にタイスは、

「もう充分です、とても美味しかったです、初めて食べた物ばかりで感激です」
とやや苦し気に答えた、

「でしょうね」
とインゲラは呆れたように言うと自身の食事を済ませた、タイスはそう言えばと壺の中身を再び確認し黒色の液体に興味を持つ、

「これは何ですか?」

「それが魚醤、美味しいらしいよ」
インゲラは興味無さげに答える、タイスは物は試しと少量を空いた小皿にとると一舐めしてみた、

「どう?」
インゲラはその仕草を不思議そうに見詰める、タイスは口中に広がった独特の臭みに襲われ少々混乱したがその後に来る塩とは異なる塩辛さと感じた事の無い新たな味覚に翻弄された、飲み込むのに苦労したが何とか嚥下しプフゥーと可愛げな吐息を吐くと、

「・・・たぶん、美味しいです、でもちょっと臭いです、でも美味しいです」
何とも要領の得ない感想を言う、美味しかったのだろうがその感覚を素直に受け入れたくないといった風情である、

「そう、良かったわ」
インゲラはやはり興味無さげで奇妙に白々しく言うと盆を手に立ち上がった、

「食事が済んだら盆を持ってこっちね」
厨房の手前料理の並んだ長机の端に使用済みの食器と盆が重ねられていた、先に済ませた子供達が重ねておいたものだろう、インゲラはそこに自分の盆を重ねタイスも真似て盆を置く、

「さて、それでは上に行きましょうかまだお昼の時間だし先に寝室が良いかしら」
インゲラはタイスを連れて食堂を後にし2階への階段を昇る、庭園には先程よりも多くの子供達がそれぞれに戯れていた、

「食事を終えたら少し休憩ね、まぁそこら辺は流れに任せる事ね」
2階へ至り奥の部屋に進む扉を開けると3段ベッドが並び中央には聖母像が置かれた部屋であった、丈の固いベッドのおかげか室内は暗く若干大気は湿っているように感じる、

「ここが寝室、だれか居る?」
奥へ声を掛けると真っ白いシーツを手にした奴隷が奥から音もなく二人に近寄ると荷物を抱えたままゆっくりと頭を垂れる、

「貴方だけ?ま、そうよね」

「はい、ただ今の時間は寝室にいらっしゃる方はおりません」

「そう、使用していないベッドはある?あぁ、そこまでは貴方の管轄じゃ無いわね、じゃいいわ」
とインゲラは鷹揚に手を振ると奴隷は畏まり部屋の奥へ戻った、

「取り合えずここが寝室ね、使い方は他の子に教えてもらって、一応ベッドは決まった所を使う事、いいわね」
簡単にそう言って退室した、タイスが後に続くと、

「この隣りの部屋が年長者の個室ね、で、その隣りが大望の教室よ」
インゲラはスタスタと通路を歩き教室と呼んだ部屋の扉を開ける、室内は扉の前で衝立で仕切られておりその衝立に向かって背の低い机と椅子が並んでいた、壁際には大きく開口された窓と両隅に聖母像が置かれ、窓の下と通路沿いの壁に棚が並び様々な物が乱雑に置かれている、室内には食堂で会ったアメデと二三人の子供が談笑していた、

「アメデ、今いい?」
インゲラはアメデに歩みよる、

「勿論です、インゲラ様、タイスも良く来たね」
アメデはタイスを優しく向かい入れる、タイスはそろそろとその部屋に入ると壁面を飾る丸められた羊皮紙と紙の束に目を丸くする、

「よく考えれば正式も何もないわね、タイスよこちらアメデ先生」
インゲラはあからさまに適当な紹介で済ませる、しかしアメデはそんなインゲラに苦笑しつつ、

「タイス、アメデです、宜しくお願いします」
丁寧にタイスに礼をする、

「こちらこそ、タイスです、宜しくお願い致します」
タイスは背筋を伸ばし若干上擦った調子で答えた、

「教室の説明と寝室の使い方は教えてないわ、ま、慣れるでしょうけど、姉か兄を決めておく?」

「そうですねぇ」
とアメデは首を傾げつつ振り返る、タイスよりも年嵩の子供を見付けると、

「彼女に頼みましょう、優しい娘です」
とその娘を手招きする、机の上の羊皮紙を二人で覗き込んでいたその娘はすぐさま3人の元へ駆け寄った、

「ドロテア、こちらが今日から宮の一人になるタイスです、姉としてお世話をお願いできますか」
ドロテアと呼ばれた娘はタイスを見てインゲラを見上げアメデを見ると、

「勿論ですが、姉になるのは初めてですが私で良いのですか?」
不安気にアメデに問う、

「えぇ、貴方は勉強も出来ますしなにより優しい娘です、タイスにも優しい姉になってあげなさい、教室の使い方と寝室の使い方を教えてあげて」

「はい、ありがとうございます、頑張ります」
アメデの言葉に嬉しそうに顔を赤くして答えると、

「タイス、おいで、一緒にお勉強しましょう」
早速タイスを連れて机に戻る、タイスの離れゆく背を見詰めながらインゲラはやれやれと吐息を吐いた、

「後は任せるわ、急な昇宮でしっかり時間を取られちゃった」
インゲラはボヤいて見せる、

「お疲れさまでした、宮に上がる子は皆優秀です彼女も今後が愉しみですね」

アメデはにこやかに微笑む、インゲラはその言葉を聞いて反吐が出る程の脱力感に襲われた、全く人形共はと声に出さずに悪態を吐く、その顔は先程迄の優しさも明るさも無くし一切の反応を消失した無となった、

「何かあれば、言うように、それでは」
低く冷たい言葉を残しインゲラは教室を出、庭園を後にした
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