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本章
逃避行 猫娘のサガ 3/6
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陽はかなり高くなり中天に掛る頃になった、キーツとエルステは作業を止め焚火の跡地に戻る、火は消えており側の岩場でテインは裁縫を続けていた、キーツの用意した布という布が彼女の周りに散らかっており風で飛ばぬよう大きめの石でそれらを押さえ付けてある、
「昼にしよう、火を頼める?」
テインに声を掛けると彼女は素直にその言葉に従った、キーツとエルステは釣果を並べて捌いていく、
「テインの分はまだ有る?」
キーツが問うとテインは食在庫となった鞄を覗き、少々物足りないかもと恥ずかし気に言った、
「エルステ、少し森に入ろうか」
エルステは素直に頷き、魚を火に掛けた後森へ採取に行くこととなった、魚や肉にまるで興味の無いテインに焼け具合を任せるのは少々心苦しい所もあったが、二人が森に入る事でフリンダがテインの元へ来るかもしれない、もしくはエルステの元へ、悲しい事にキーツの選択肢は無い、彼女は未だキーツに対しては距離を置いた関係を維持していたからであるがどちらにしろなんらかの切っ掛けになればとも考えた。
「茸や木の実は二人に任せっきりだったね、探し方教えて」
キーツはエルステを伴って森に入り明るくそう問い掛けた、
「分かった、まかせて」
包帯姿が痛々しいエルステであるが元気に返答する、キーツはフリンダが隠れる木の下を中心に採取を始める、
「それ、美味しい、それ、毒」
エルステはキーツの手にする収穫物一つ一つを見ただけで判別していった、手付かずの森はやはり豊かなようで良く見れば種々雑多な実りがそこかしこに生い茂っている、初日に二人が森の奥へ入り込んでしまった気持ちが良く分かった、あの時は恐らく二人の関係性も未成熟でお互いに競い合ってしまった上での結果でもあったのだろう、
「これ、たぶん、美味しい」
「たぶんって何よ」
「生、食える、試す」
「いや、ちょっと待って、凄い毒々しくない?」
キーツはエルステが差し出す木の実を見て素直にそう言った、エルステは面白そうに笑って、
「キーツ、分かった、偉い」
そういって手にした木の実を放り投げた、
「酷いなエルステ、さっきのは毒?」
「毒、違う、でも、痒い」
「痒くなるの?充分毒だよ」
とキーツは笑った、その顔を見てエルステも笑う、二人の声はフリンダにも届いているだろう、しかし樹上の気配は一切絶たれていた。
とそこでジルフェから警告が入る、
「マスター、森の中心部より大型の生命体3接近中、約20分後に会敵」
キーツは警告を受け森に視線を向ける、
「エルステ、何か聞こえない?」
「?、無い、思う」
エルステはキーツの声に反応しすぐさまキーツの視線に合わせ両耳を森の奥へと向けた、
「嫌な予感がする、それ持って戻って」
キーツは収穫物を入れた鞄をエルステに投げ渡し森の奥へ走りだした、
「キーツ、何?」
「速く戻ってそれからテインをジュウシに乗せて逃げられるように準備して、フリンダ降りて来い、ここは危ない」
悪路を走りながら振り返りつつ指示を飛ばす、エルステは突然の事であるが瞬時に理解し背を向ける、しかしフリンダにその様子は無い、
「ジルフェ、森の中で迎え撃ちたい、相対距離と方向指示」
「相対距離約300、進行方向に対し11時」
「フリンダの様子は?」
「樹上にてこちらの様子をみているようです、移動する気配はありません」
了解とキーツは答え進行方向を調整しつつ歩を進める、フリンダがこちらを見ている限りラッシュは使わない方が良いかと判断し、できるだけ宿営から距離を取る事を優先する、
「相対距離100、正面です」
ジルフェの報告を受けキーツは足を止め樹木の影に隠れた、
「フリンダはまだ見てる?」
「視線はこちらに向いていますが視認は不可能と思われます、エルステはテインと合流、事情説明に戸惑っています、フリンダに動き有り、こちらへ来ます」
「なに、あのガキァはまったく」
キーツは毒づき対応の再考を迫られる、対象を危険生物と判断した場合ラッシュ状態で麻痺させようと目論んでいたのだが同行者の目がある場合それは難しいと言わざるを得ない、さてどうしたものかと呼吸を整える、
「相対距離50、フリンダとの距離150」
フリンダごと麻痺させてしまうのが速いかとも考えたが後々の事を考えると賢い選択では無い、最初の遭遇時には実在しない冒険者へ全てを居っ被せる形であくまで非力な旅人を演じる事としたのだ、その形を崩すと何かと面倒になる事が懸念される。
「相対距離20、フリンダとの距離100」
キーツはそっと対象を窺う、木々の間を茶色い肌の人型生物が三体こちらを目指し闊歩していた、かなり大きな生物で手には棍棒か何かその身長と同じくらい大きな武器を携えている、ゴブリンのリーダー格かと思ったがその面相も体形も大きく異なっていた、暗い茶色の肌には体毛が殆ど無く丸々とした胴体にキーツの胴体程はあるだろう太さの四肢が生えている、半面頭部はその体躯に見合わない程に小さく頭髪は無い、のっぺりとした顔をしていて目と耳は小さく鼻は突出しておらずその二つの穴が黒々と全面に剥き出しとなっていた、口は大きく耳迄裂けており下顎から二本の牙が天に向けて生えている。
「テインの情報から推測しますとオークと呼称される生物と推定されます」
ジルフェが視覚情報を分析し報告を飛ばしてくる、
「有害生物と判断致します、速やかな対処を勧告致します」
そんな感じがするよとキーツは答えどうするかと思案する、
「フリンダは?」
「後方距離50の樹上にて待機、こちらを監視中です」
監視ってとキーツは思う、
「彼等の生態に関する情報はある?」
「テインの情報から森の中で遭遇した場合逃げろとの事です、ギャエルの情報からですと討伐する場合は一体に対し五人の兵士を勘定するべきであるとの事です」
「なるほど、ではこの場合一旦逃げるか、テインとエルステはどうしてる?」
「テインはジュウシに騎乗しております、エルステはその側に居ります」
分かったとキーツは言って身を屈めつつ後退し始める、
「フリンダの正確な位置をくれ、回収してテインに合流する、逃げるぞ」
「前方距離40の樹上」
ジルフェの通信を受けながらキーツは走りだす、背後のオーク達がキーツに気付き雄叫びを上げた、
「どの木だ?」
「マーカー出します、フリンダ位置変わらず」
後ろを確認せず走り続けジルフェのマーカーを探す、森の中にあって不自然な赤い縦長の光線を受ける樹木を発見し、樹木の中ほどを見上げると大振りの枝の根元にフリンダの姿を確認した、一瞬目が合いフリンダはその場から逃げようと背を向けた瞬間にキーツはラッシュを起動させフリンダの居る枝へ飛び乗った、ゆっくりと方向を変えているフリンダを小脇に抱える、そのまま地上に飛び降りラッシュを切った。
「昼にしよう、火を頼める?」
テインに声を掛けると彼女は素直にその言葉に従った、キーツとエルステは釣果を並べて捌いていく、
「テインの分はまだ有る?」
キーツが問うとテインは食在庫となった鞄を覗き、少々物足りないかもと恥ずかし気に言った、
「エルステ、少し森に入ろうか」
エルステは素直に頷き、魚を火に掛けた後森へ採取に行くこととなった、魚や肉にまるで興味の無いテインに焼け具合を任せるのは少々心苦しい所もあったが、二人が森に入る事でフリンダがテインの元へ来るかもしれない、もしくはエルステの元へ、悲しい事にキーツの選択肢は無い、彼女は未だキーツに対しては距離を置いた関係を維持していたからであるがどちらにしろなんらかの切っ掛けになればとも考えた。
「茸や木の実は二人に任せっきりだったね、探し方教えて」
キーツはエルステを伴って森に入り明るくそう問い掛けた、
「分かった、まかせて」
包帯姿が痛々しいエルステであるが元気に返答する、キーツはフリンダが隠れる木の下を中心に採取を始める、
「それ、美味しい、それ、毒」
エルステはキーツの手にする収穫物一つ一つを見ただけで判別していった、手付かずの森はやはり豊かなようで良く見れば種々雑多な実りがそこかしこに生い茂っている、初日に二人が森の奥へ入り込んでしまった気持ちが良く分かった、あの時は恐らく二人の関係性も未成熟でお互いに競い合ってしまった上での結果でもあったのだろう、
「これ、たぶん、美味しい」
「たぶんって何よ」
「生、食える、試す」
「いや、ちょっと待って、凄い毒々しくない?」
キーツはエルステが差し出す木の実を見て素直にそう言った、エルステは面白そうに笑って、
「キーツ、分かった、偉い」
そういって手にした木の実を放り投げた、
「酷いなエルステ、さっきのは毒?」
「毒、違う、でも、痒い」
「痒くなるの?充分毒だよ」
とキーツは笑った、その顔を見てエルステも笑う、二人の声はフリンダにも届いているだろう、しかし樹上の気配は一切絶たれていた。
とそこでジルフェから警告が入る、
「マスター、森の中心部より大型の生命体3接近中、約20分後に会敵」
キーツは警告を受け森に視線を向ける、
「エルステ、何か聞こえない?」
「?、無い、思う」
エルステはキーツの声に反応しすぐさまキーツの視線に合わせ両耳を森の奥へと向けた、
「嫌な予感がする、それ持って戻って」
キーツは収穫物を入れた鞄をエルステに投げ渡し森の奥へ走りだした、
「キーツ、何?」
「速く戻ってそれからテインをジュウシに乗せて逃げられるように準備して、フリンダ降りて来い、ここは危ない」
悪路を走りながら振り返りつつ指示を飛ばす、エルステは突然の事であるが瞬時に理解し背を向ける、しかしフリンダにその様子は無い、
「ジルフェ、森の中で迎え撃ちたい、相対距離と方向指示」
「相対距離約300、進行方向に対し11時」
「フリンダの様子は?」
「樹上にてこちらの様子をみているようです、移動する気配はありません」
了解とキーツは答え進行方向を調整しつつ歩を進める、フリンダがこちらを見ている限りラッシュは使わない方が良いかと判断し、できるだけ宿営から距離を取る事を優先する、
「相対距離100、正面です」
ジルフェの報告を受けキーツは足を止め樹木の影に隠れた、
「フリンダはまだ見てる?」
「視線はこちらに向いていますが視認は不可能と思われます、エルステはテインと合流、事情説明に戸惑っています、フリンダに動き有り、こちらへ来ます」
「なに、あのガキァはまったく」
キーツは毒づき対応の再考を迫られる、対象を危険生物と判断した場合ラッシュ状態で麻痺させようと目論んでいたのだが同行者の目がある場合それは難しいと言わざるを得ない、さてどうしたものかと呼吸を整える、
「相対距離50、フリンダとの距離150」
フリンダごと麻痺させてしまうのが速いかとも考えたが後々の事を考えると賢い選択では無い、最初の遭遇時には実在しない冒険者へ全てを居っ被せる形であくまで非力な旅人を演じる事としたのだ、その形を崩すと何かと面倒になる事が懸念される。
「相対距離20、フリンダとの距離100」
キーツはそっと対象を窺う、木々の間を茶色い肌の人型生物が三体こちらを目指し闊歩していた、かなり大きな生物で手には棍棒か何かその身長と同じくらい大きな武器を携えている、ゴブリンのリーダー格かと思ったがその面相も体形も大きく異なっていた、暗い茶色の肌には体毛が殆ど無く丸々とした胴体にキーツの胴体程はあるだろう太さの四肢が生えている、半面頭部はその体躯に見合わない程に小さく頭髪は無い、のっぺりとした顔をしていて目と耳は小さく鼻は突出しておらずその二つの穴が黒々と全面に剥き出しとなっていた、口は大きく耳迄裂けており下顎から二本の牙が天に向けて生えている。
「テインの情報から推測しますとオークと呼称される生物と推定されます」
ジルフェが視覚情報を分析し報告を飛ばしてくる、
「有害生物と判断致します、速やかな対処を勧告致します」
そんな感じがするよとキーツは答えどうするかと思案する、
「フリンダは?」
「後方距離50の樹上にて待機、こちらを監視中です」
監視ってとキーツは思う、
「彼等の生態に関する情報はある?」
「テインの情報から森の中で遭遇した場合逃げろとの事です、ギャエルの情報からですと討伐する場合は一体に対し五人の兵士を勘定するべきであるとの事です」
「なるほど、ではこの場合一旦逃げるか、テインとエルステはどうしてる?」
「テインはジュウシに騎乗しております、エルステはその側に居ります」
分かったとキーツは言って身を屈めつつ後退し始める、
「フリンダの正確な位置をくれ、回収してテインに合流する、逃げるぞ」
「前方距離40の樹上」
ジルフェの通信を受けながらキーツは走りだす、背後のオーク達がキーツに気付き雄叫びを上げた、
「どの木だ?」
「マーカー出します、フリンダ位置変わらず」
後ろを確認せず走り続けジルフェのマーカーを探す、森の中にあって不自然な赤い縦長の光線を受ける樹木を発見し、樹木の中ほどを見上げると大振りの枝の根元にフリンダの姿を確認した、一瞬目が合いフリンダはその場から逃げようと背を向けた瞬間にキーツはラッシュを起動させフリンダの居る枝へ飛び乗った、ゆっくりと方向を変えているフリンダを小脇に抱える、そのまま地上に飛び降りラッシュを切った。
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追記
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2024/02/23
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