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本章
帝国 昇宮 5
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奴隷は出口付近で歩みを止め家族が揃うのを待っていた、
「待合室はこちらになります」
背が高く細身の若い女性であった、土色の肌に黒髪・黒目、厚い唇と大きな目が印象的だ、魅力的と評して間違いのない容姿をしている、サレム砂漠より南方の出だろうと思われるが詳細は分からない、奴隷の出自を勘ぐるのは非礼とされていた。
家族が揃うと戸口を抜けすぐ隣りの部屋に通された、先程の部屋よりは各段に小さく頑丈そうな黒檀のテーブルに椅子が四つ並べられ、部屋の隅には予備の椅子が置いてあった、テーブルの上には呼び鈴が一つ、入ってきた戸口以外に扉が一つ庭園側に設えてある、窓は2つ全開にされているが夏の陽射しは高いので部屋の中に陽射しは少ししか入ってきていない、それでも充分明るいとは感じる。
「どうぞ奥へお座り下さい、お嬢様はこちらへ」
言われるままテーブルの奥の席に夫婦は座り、奴隷が部屋の隅から運んだ予備の椅子にタイスは座った、父親が礼を言い母親が微笑みつつ会釈した、
「担当者が参りますまで少々お待ち下さい」
奴隷は深くお辞儀をし退出する、彼女の姿が見えなくなると親子は同時にフゥーっと溜息を吐いた、皆緊張していたようだ、お互いを見て笑ってしまう、タイスは両親の柔らかい微笑みを見てさっき迄の懸念が霧散し両目を真っ赤にしつつも二人に負けないように笑って見せた、父親がタイスを見詰め、
「さっきはどうした、びっくりしたぞ」
と笑いながら言うと、母親はタイスを庇うように緊張してたのよと言ってタイスの髪の乱れを小指で直す、微かに触れるその肌から深い温もりを感じタイスは嬉しそうに俯いた。
三人が仲睦まじく戯れていると戸口が二度叩かれ、
「失礼します」
と小柄な人影が入室する、家族は改めて緊張し父親は立つべきか座っているべきか逡巡するも、
「そのままで、畏まらずに」
とその人影は機先を制し、手にした籠を足元に小さな箱と木札を並べてテーブルに置くと着席する。
恐らく女性であると思われるその人影は装飾の無いフード付きの白い長衣を身に着け、大変小柄であった、声質から女性と察せられるがフードを深く被っている為その顔は見えない、やや訛りのある言葉使いから帝都出身の人間では無い事は辛うじて分かった。
「宜しくお願い致します、本日はおめでとうございます」
フードを被ったまま話を続けるようだ、
「こちらこそ、突然の栄誉に恐縮致します」
父親が言葉を選んで言葉を受ける、
「こちらのお嬢様ですね、聡明そうな瞳です、自慢の娘さんでしょう?」
フードの暗がりがタイスに向きその奥の瞳がタイスを捉える、タイスは再び酷く不安になる、何が栄誉でなにがおめでたいのだろう、道中が楽しくてすっかり失念していた、いや、考えたく無かっただけもしれない。
「他にお子様は?」
担当官は夫婦へ質問を始める、何を探りたいのか分からないが大した事の無い内容であった、兄弟姉妹、生年月日、家族、職業、旅の目的。
取り留めのない質問攻めが続くが、母親からしてみれば井戸端会議の内容とさして違いはないらしくいつの間にか母親が回答していた、
「分かりました」
担当官はそう言って箱を開けるとペンを取り出し木札になにかしらしたためると、
「こちらをお持ち下さい、聖ニーア教会の受付に提出頂ければ特別な応対を受けられます」
極めて事務的に物事は進んでいた、父親は恭しく木札を受け取ると大事そうに懐へしまう、
「必ず、聖ニーア教会を訪れこの木札を提出する事、いいですね、必ずお二人で、教会の儀式を終えるまでが昇宮の式事となります」
担当官は念を押す、ややきつい口調となっていた、両親は神妙に頷き理解の旨を伝える。
タイスは昇宮とは教会の儀式であったのかと理解し胸を撫で下ろす、教会関連の儀式であれば意味不明な物は多い、その由来や経緯、成立過程等を知って初めて得心のいくものばかりである、木札に何も記されていなかったのも儀式に関係があるのかもしれない、そう考えればそういうものだとタイスは理解した、戻ったら司祭様に御教授頂こうと楽しくなって来る。
「結構です、それではお下がりください」
担当官はそう言うと夫婦の後ろの戸口を指す、そちらから出られるという事なのだろう、
「ありがとうございます、それではどうぞ宜しくお願い致します」
夫婦は立ち上がりゆっくりと頭を垂れた、タイスも慌てて立ち上がり頭を下げる。
「タイス貴方はいいのですよ、宮にお世話になるのです」
母親はタイスを見詰めそう言った、これほど優しい言葉で話し掛けられたのはいつ以来であろう、
「タイスしっかりやるんだぞ、もう俺達には会えないかもしれないが幸せになるんだよ」
父親は跪きタイスをしっかりと抱き締める、満面の笑みであった、母も続き苦しい程抱き締められる。
タイスは混乱した、これから教会へいって特別な儀式があるのではないのか、その為に此処迄来たのではないのであろうか、まるでこれでは、私との別れではないか。
さらに両親は何事かタイスに告げる、優しい口調はそのままにやや諭すような内容で、しかしその言葉はタイスにまるで届かない、
「えっと、あの・・・」
タイスは涙を浮かべ言葉にならない言葉を発する、この見ず知らずの都会に、見ず知らずの城に一人取り残されるのか、ずっと一緒に居た両親にいきなりパッとその手を離され突き飛ばされたのだそれも笑顔で、これが栄誉だと言っていた、身体が震える、足元から寒気が這い上がって来て脳髄に至り思考は真っ白に停止した。
涙を流し血の気を無くしたタイスを見ても両親に変化は無い、穏やかな笑顔を保ったまま言葉を無くし硬直するタイスの身体を交互に抱擁して、その都度何事かを話し掛ける、そして二人は立ち上がり戸口に向かうと一度タイスを振り返ってから、あっさりと退出した。
「待合室はこちらになります」
背が高く細身の若い女性であった、土色の肌に黒髪・黒目、厚い唇と大きな目が印象的だ、魅力的と評して間違いのない容姿をしている、サレム砂漠より南方の出だろうと思われるが詳細は分からない、奴隷の出自を勘ぐるのは非礼とされていた。
家族が揃うと戸口を抜けすぐ隣りの部屋に通された、先程の部屋よりは各段に小さく頑丈そうな黒檀のテーブルに椅子が四つ並べられ、部屋の隅には予備の椅子が置いてあった、テーブルの上には呼び鈴が一つ、入ってきた戸口以外に扉が一つ庭園側に設えてある、窓は2つ全開にされているが夏の陽射しは高いので部屋の中に陽射しは少ししか入ってきていない、それでも充分明るいとは感じる。
「どうぞ奥へお座り下さい、お嬢様はこちらへ」
言われるままテーブルの奥の席に夫婦は座り、奴隷が部屋の隅から運んだ予備の椅子にタイスは座った、父親が礼を言い母親が微笑みつつ会釈した、
「担当者が参りますまで少々お待ち下さい」
奴隷は深くお辞儀をし退出する、彼女の姿が見えなくなると親子は同時にフゥーっと溜息を吐いた、皆緊張していたようだ、お互いを見て笑ってしまう、タイスは両親の柔らかい微笑みを見てさっき迄の懸念が霧散し両目を真っ赤にしつつも二人に負けないように笑って見せた、父親がタイスを見詰め、
「さっきはどうした、びっくりしたぞ」
と笑いながら言うと、母親はタイスを庇うように緊張してたのよと言ってタイスの髪の乱れを小指で直す、微かに触れるその肌から深い温もりを感じタイスは嬉しそうに俯いた。
三人が仲睦まじく戯れていると戸口が二度叩かれ、
「失礼します」
と小柄な人影が入室する、家族は改めて緊張し父親は立つべきか座っているべきか逡巡するも、
「そのままで、畏まらずに」
とその人影は機先を制し、手にした籠を足元に小さな箱と木札を並べてテーブルに置くと着席する。
恐らく女性であると思われるその人影は装飾の無いフード付きの白い長衣を身に着け、大変小柄であった、声質から女性と察せられるがフードを深く被っている為その顔は見えない、やや訛りのある言葉使いから帝都出身の人間では無い事は辛うじて分かった。
「宜しくお願い致します、本日はおめでとうございます」
フードを被ったまま話を続けるようだ、
「こちらこそ、突然の栄誉に恐縮致します」
父親が言葉を選んで言葉を受ける、
「こちらのお嬢様ですね、聡明そうな瞳です、自慢の娘さんでしょう?」
フードの暗がりがタイスに向きその奥の瞳がタイスを捉える、タイスは再び酷く不安になる、何が栄誉でなにがおめでたいのだろう、道中が楽しくてすっかり失念していた、いや、考えたく無かっただけもしれない。
「他にお子様は?」
担当官は夫婦へ質問を始める、何を探りたいのか分からないが大した事の無い内容であった、兄弟姉妹、生年月日、家族、職業、旅の目的。
取り留めのない質問攻めが続くが、母親からしてみれば井戸端会議の内容とさして違いはないらしくいつの間にか母親が回答していた、
「分かりました」
担当官はそう言って箱を開けるとペンを取り出し木札になにかしらしたためると、
「こちらをお持ち下さい、聖ニーア教会の受付に提出頂ければ特別な応対を受けられます」
極めて事務的に物事は進んでいた、父親は恭しく木札を受け取ると大事そうに懐へしまう、
「必ず、聖ニーア教会を訪れこの木札を提出する事、いいですね、必ずお二人で、教会の儀式を終えるまでが昇宮の式事となります」
担当官は念を押す、ややきつい口調となっていた、両親は神妙に頷き理解の旨を伝える。
タイスは昇宮とは教会の儀式であったのかと理解し胸を撫で下ろす、教会関連の儀式であれば意味不明な物は多い、その由来や経緯、成立過程等を知って初めて得心のいくものばかりである、木札に何も記されていなかったのも儀式に関係があるのかもしれない、そう考えればそういうものだとタイスは理解した、戻ったら司祭様に御教授頂こうと楽しくなって来る。
「結構です、それではお下がりください」
担当官はそう言うと夫婦の後ろの戸口を指す、そちらから出られるという事なのだろう、
「ありがとうございます、それではどうぞ宜しくお願い致します」
夫婦は立ち上がりゆっくりと頭を垂れた、タイスも慌てて立ち上がり頭を下げる。
「タイス貴方はいいのですよ、宮にお世話になるのです」
母親はタイスを見詰めそう言った、これほど優しい言葉で話し掛けられたのはいつ以来であろう、
「タイスしっかりやるんだぞ、もう俺達には会えないかもしれないが幸せになるんだよ」
父親は跪きタイスをしっかりと抱き締める、満面の笑みであった、母も続き苦しい程抱き締められる。
タイスは混乱した、これから教会へいって特別な儀式があるのではないのか、その為に此処迄来たのではないのであろうか、まるでこれでは、私との別れではないか。
さらに両親は何事かタイスに告げる、優しい口調はそのままにやや諭すような内容で、しかしその言葉はタイスにまるで届かない、
「えっと、あの・・・」
タイスは涙を浮かべ言葉にならない言葉を発する、この見ず知らずの都会に、見ず知らずの城に一人取り残されるのか、ずっと一緒に居た両親にいきなりパッとその手を離され突き飛ばされたのだそれも笑顔で、これが栄誉だと言っていた、身体が震える、足元から寒気が這い上がって来て脳髄に至り思考は真っ白に停止した。
涙を流し血の気を無くしたタイスを見ても両親に変化は無い、穏やかな笑顔を保ったまま言葉を無くし硬直するタイスの身体を交互に抱擁して、その都度何事かを話し掛ける、そして二人は立ち上がり戸口に向かうと一度タイスを振り返ってから、あっさりと退出した。
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