セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

今卓&

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72話 初雪 その35

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それから研究所組とエルマは黒板を並べてあーだこーだと打合せを始め、それに気を取られながらもケイスは魔法に集中する、その魔法の対象はタロウの左腕であった、タロウは時間もあるからとケイスに麻酔魔法と治療魔法の実践練習を提案し、麻酔魔法はそれなりに使えるようになったと自負するケイスであるが、治療魔法はまだ実践してはいなかった、ユーリもそれがいいわねと賛同し、その二つの魔法をタロウの左腕で試す事となった、そして、麻酔魔法を試してみると、

「これは凄い、へー・・・ユーリとソフィアが太鼓判を押すだけの事はある」

とタロウは目を剥いて感心した、どうやらタロウの予想以上であったらしい、ユーリはどんなもんだとニヤリと微笑み、ケイスはタイコバンとはと不思議そうに首を傾げるが、どうやらタロウを納得させる事が出来たらしいとホッと安堵する、

「うん・・・じゃ、次は消毒ね、さっき教えた感じで、まぁ、簡単なことだけど」

ケイスが静かに頷いてアルコールの瓶に手を伸ばす、先程も各々の手の甲で試したのが、そのタロウの言うアルコールを用いたショウドクとやらであるらしい、ショウドクと言う単語も始めて聞くもので、タロウ曰く洗浄と違ってその見えない生物を殺す目的の行為で、実際にやってみれば何のことは無い、清潔な手拭いにアルコールを少量垂らしそれで皮膚を拭くだけの事で、水で拭った時との差は酷くヒヤッと冷たい事と、すぐに乾いてしまう事であろうか、故に逆にこんなもんで効果があるのかと訝しく感じてしまう、しかし先程のタロウの実験の時もタロウはまったく同じようにサッと拭いた指をバイチとやらに押し付けていた、タロウ曰く、それだけで効果は十分に期待でき、また、小さな生物を殺すほどの、ある意味で猛毒なのである、それは当然人体にも効果があり、使い過ぎると肌が荒れるそうで、ユーリは酒から作ったのよねそれと、実に正しい疑問を口にしていた、タロウはだから酒は毒だろ?とニヤリと微笑み、確かにそうかもと一同は頷かざるを得なかった、そうしてもう一つタロウが注釈とばかりに口にしたのが、毒は薬で薬は毒だ、である、このアルコールは少量であれば心地良い酔いを齎す素晴らしい薬と言えるが、飲み過ぎれば大抵の人を殺すだけの猛毒になる、またここで例示は難しいが君らが毒だと思っている物も使い方次第では薬になるとの事で、ケイスはそういうものなのかと唖然としてしまい、ユーリは思いっきり顔を顰め、他の面々もまぁ死ぬほど飲めば死ぬかもしれないなと若干ズレた理解を示していたりする、

「ん、良い感じだね」

慣れた調子でアルコール消毒を終えたケイスに、次はとタロウはナイフを取り出して、

「さっ、どうぞ」

と差し出した、

「えっと・・・ホントに大丈夫ですか?」

不安そうにタロウを伺うケイスである、麻酔魔法に関してはソフィアの腕を犠牲にして満足いくまで練習できている、ソフィアもこれなら任せられると保証しており、ユーリもソフィアが言うなら大丈夫だろうと見もせずに言い切った、しかし、治療魔法はまだ一度も試していない、ソフィアに自分の手でやってみたいと話したのであるが、うら若い女性の手を傷つけるのは駄目だと戒められ、エルマの治療の際には自分かユーリがやってみせるから、その時にちゃんと覚えなさいと後回しにされている、ユーリが織ったという呪文もそこから発生する映像もしっかりと身に付けたつもりであるが、やはりやってみない事には不安感は拭えない、まして人の身に傷をつけてすぐさま直すのである、怖気づくのも無理は無かった、

「大丈夫、ユーリもいるし、俺もいるんだし、なによりね、こういうのは実践が大事、麻酔の魔法だって何度も実践したんでしょ?治療魔法だってね、実践が一番さ、なに、大したことじゃないよ、もう麻酔は効いてるから痛くないし、筋肉までは切らないで、皮膚だけ切るようにすれば練習には充分、学園では切開の練習とかしない?」

「やってます、その・・・鳥肉とか・・・ウサギとか・・・です」

「なら十分さ、あっ、流石にあれ?人の死体とかで実習とか解剖とかしないの?」

「それはあれです、そろそろ・・・かな?死罪になった人とかでやるんですが、私はまだそこまでは・・・それに献体も少なくて・・・」

「そっか、でも、そういう経験が大事だよね、何事も実践に優る練習は無いからな、まぁ、そう言う訳で、好きにやっていいよ、そのナイフ、切れ味良いからね、そこだけ気を付けて」

そうは言われても不安感は拭えない、ニンマリと微笑むタロウとその毛むくじゃらの前腕を交互に見てしまうケイスであった、先程は嬉々としてやりますと快諾したのであるが、実際にその腕を傷つけるとなるとやはり躊躇してしまう、痛みが無い事は理解しており、治療魔法が上手くいけば傷跡も残らないらしい、先程のショウドクでタロウの嫌うその見えない生物とやらも問題無いはずで、つまりここはなんの懸念も無く、生体を、それも人体の腕を傷つけられるのだ、これほど貴重な経験も無い、

「では」

とケイスはゴクリと生唾を飲み込み手にしたナイフを構え直す、その様子にカトカやゾーイも顔を上げ、ユーリもここは補助に回るかと腰を上げた、エルマとサビナもジッとタロウの腕を見つめてしまう、しかし、

「アッ」

とタロウが声を上げ、ビクリと怯んでナイフを引っ込めるケイス、カトカ達も何かあるのかとタロウを睨みつけた、階下から響く幼女の歌声がより大きく耳に入ってくる、まだ歌っているのかとユーリは思いつつ、

「なによ」

ギリッと目を細めた、今さらちょっとした切り傷に怖気づくような男ではない、まして自分から言い出した事である、ユーリは止めるべきかと悩んだが、タロウ自らがケイスに提案した事だ、なによりこの場にはタロウ自身と自分もいる、少々の事は何とでもなる二人である、故になんとでもどうとでもなるなと任せる事としたのであった、

「そのナイフも消毒しなきゃだな、ほら、さっき器具の消毒も大事だって話したろ、この手拭いだって昨日ちゃんと煮沸消毒してるんだし、アルコールでさっと拭いてな、腕の時と同じようにすればいいよ」

タロウがニンマリと微笑む、その手拭いとはタロウの腕の下に敷かれたそれで、料理のように熱湯で茹で上げたタオルらしい、なんだよと目を眇める大人達と、ホッと安堵しアルコールの瓶に手を伸ばすケイスである、

「先に言いなさいよ」

ユーリが憤然と腰に手を当てる、

「ん、そうだねー、あっ、他にはさ、マスクも大事なんだよ」

「マスク?」

「そうだよ、俺らの口も結構汚いんだぜ、あっ、それも調べてみたら面白いよ、それと・・・あれだな、帽子だな、頭巾って言った方がいいのかな?髪もね結構汚いんだ、だからエルマさんの時にはそこも気をつけたいね、あっ、髪も調べてみるといいよ」

とタロウが首を伸ばしてカトカを伺い、カトカは律儀に口と髪ですねと黒板を鳴らす、

「そっ、それにマスクには医者を守る役割もあるからね、医者が病気になってたら笑われてしまうさ」

「そうですね」

ケイスがクスリと微笑む、これは学園でも良く言われていた、講師曰く、医者こそが健康に注意し、常日頃から万全でなければならない、何故ならば医者の健康こそが患者からの信頼に繋がり、病気がちな医者を信用する者はいない、また患者を治療する者がいなくなれば患者の不利益に繋がるからである、そしてこう続けている、故に医者は前線に出向く事はならず、また流行り病にも近づく事はならない、その両者は共に遠方にあって指示をするか、安全を確認してから近づくことである、との事で、ケイスとしては若干違う様なと首を傾げてしまっていた、しかし他の生徒達はどうやらその通りであると納得したようで、難しいものだなぁとケイスは感じたものである、

「じゃ、いいですか?」

ナイフの刃先から持ち手迄入念にショウドクしたケイスがナイフを持ち直す、

「ん、いいよ」

タロウが小さく頷くと、急にピタリと階下の歌声が途絶えた、しかし、それに気づく者は三階にはいない、いたとしても大した問題でもなかった、しかし、バタバタと階段がうるさくなり、

「ユーリー」

とミナが三階の床に手を着いてピョンと顔を出す、さらに、ノールとノーラもヒョッコリと顔を出した、双子は何ともニヤニヤと微笑んでいる、

「なに?」

ユーリが振り向き、ケイスは手を止めた、

「えっとねー、大工のおっちゃんとー、ねーさんとー、コッキーとー、誰か来たー」

大声で叫ぶミナに、アッとカトカとサビナが声を上げる、午前中メーデルガラス店に顔を出した際に、ガラス窓に関してはしっかり打合せをしたいとなって午後に顔を出す事となっていたのだ、

「あー・・・来るって言ってたわね」

ユーリが振り返り、ハイとカトカとサビナが頷く、

「ん、じゃ、どうしようか・・・ついでだし上がってもらうか・・・下は子供達でうるさいしね」

「そう・・・ですね、はい、じゃ・・・」

「椅子用意します」

「そだね」

とサビナが腰を上げ、お願いとユーリは振り返り、

「ミナ、ここに来てもらって」

「わかったー」

ミナはヒョイと顔を引っ込めるが、ノールとノーラは目を輝かせてキョロキョロと三階を見回していた、物珍しかったのであろう、

「こーら、何してる?」

ユーリがニヤリと微笑みかけると、ウフフと微笑んでサッと消える二人であった、そしてキャーと楽し気な嬌声が遠ざかっていく、

「覗きに来たのか、ガキんちょめー」

「そうみたいだねー」

「子供だなー」

「そりゃ子供だろ」

タロウが適当に微笑み、ユーリも適当に答えた、何を言っているのやらとエルマは苦笑いである、

「さっ、ケイスさん集中して」

ユーリがやれやれとユーリの肩に手を置いた、いざとなるとどうにも邪魔が入る、間が悪い時には間が悪いもので、しかし、それに振り回されてはいつまでたっても話しは進まない、ケイスは何度目かの決意を固め直し、ナイフを構えた、そして今度はやっとゆっくりとその刃先がタロウの腕を走る、ケイスはその傷口に集中し、前腕の半分程度を切り裂いた、しかし、やはり躊躇いもあってか大変に浅い、じっくりと赤い小さな玉が傷口に沿って滲み浮かぶ、見る見るうちにそれは雫となって垂れ落ちた、

「もう、もっと切っても大丈夫よ」

ユーリがムッと睨みつける、タロウもまた、

「そだねー、ほら、麻酔のお陰で全然痛くないからさ、遠慮は不要だよ」

と微笑んでいる有様で、しかし、ケイスとしてはいっぱいいっぱいであったりする、先程の麻酔魔法にも神経を使ったが、こうして意図して他人を傷つける行為にはそれ以上の心労を感じていた、

「・・・取り合えずこれでお願いしますー」

ケイスは弱弱しくユーリを見上げた、タロウにではなくユーリに許可を求めるあたり、それだけユーリからの重圧を感じてしまったのであろう、ユーリはもうと顔を顰め、

「そだね、じゃ、治療魔法ね、やってみよう」

タロウは可愛らしいもんだと微笑んだ、

「はい」

ナイフをテーブルに置こうとして、アッとタオルの上にソッと置いたケイスである、早速タロウの指導が身に付き始めてきたらしい、タロウはフフンと満足そうに微笑む、そこへ、

「失礼します」

とブラスとバーレントがゆっくりと顔を覗かせる、

「おう、お疲れさん」

タロウが微笑み、女性達も笑顔で二人を迎えた、

「わっ、皆さんお揃いで」

「そうねー、しっかり仕事してたのよ、ほれ、上がんなさい、あっ、そこのつっかけ使ってね、この部屋は土足なのよ」

ハイハイと動き出す二人、ケイスはモゴモゴと呪文を呟き、両手をタロウの前腕に翳す、

「ん、良い感じだね・・・あー、少し力が入り過ぎかも」

「そうね・・・ケイスさん、ちゃんと見ながらやりなさい」

ユーリの助言にハッと目を見開くケイスである、呪文の事ばかり考えて対象の観察が疎かになっていた、これはソフィアからも麻酔魔法の練習の際に指摘されている、どうしても魔法を使う際に呪文と想像に集中し過ぎて目を閉じてしまうのであった、

「そうそう、特にこれはね、傷が消えたらすぐにやめてしまっていい魔法だから、無駄な魔力は使わない」

ハイッと答えるケイスに、ほら、すぐ終わるわよとさらに助言するユーリ、そしてその言葉通り、傷口はあっという間に影も形も無くなった、残ったのは数滴の血液で、それもすでに側面へ垂れ落ち鮮やかな軌跡と化している、ケイスはこんなもんかなとユーリを見上げ、ユーリはコクリと頷いた、すぐにサッと両手を上げるケイス、と同時に魔法を飲み込むように収束させる、

「・・・うん、上手いもんだね」

「そうね、上出来・・・後は、もっと深く切る事ね、それと・・・やっぱり力が入り過ぎてるかな?まぁ・・・初めてにしては上出来よ、出来過ぎなくらい」

タロウとユーリが目配せしあう、

「そうなるねー、どう?疲れてない?」

「・・・えっと、はい、大丈夫かと思います」

「そっか、じゃ、もう一回・・・それとも一休みする?」

「大丈夫です、はい、出来ます」

ムンと胸を張るケイスである、ケイスから見てもその結果は明白であった、想像以上に傷の治りは早く、また、自分の疲労も僅かであると思う、興奮しているのかなと冷静に自己分析するが、ユーリもタロウもケイスの魔力については指摘してこない、つまりその点は問題無いのであろう、

「そっか、じゃ、今度は遠慮しないでいいよ」

「ハイッ」

とナイフを手にするケイスと、一体何をやっているのかと不思議そうにその様子を見つめてしまう、ブラスとバーレントであった。
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