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本編

70話 公爵様を迎えて その31

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しかし、

「と言っても・・・」

とソフィアはさらに意地悪く微笑み、

「フィロメナさんも怖いと思うからね、私がやって見せるから、それなら少しは安心でしょ」

と続けた、それもそうだとユーリはムスッとソフィアを睨みつけ、フィロメナはいいのかなと不安に思う、そして折角の覚悟が台無しのような気もする、しかし、ソフィアが自ら実践して見せると言っているのである、それを無下にする必要も無かった、

「で、カトカさんそっちはどう?」

「はい、だいぶ絞れました、こんなもんでどうでしょう?」

とカトカがスッと鍋から半身を躱し、ソフィアがどれどれと鍋を覗く、その傍のミナとレインも覗き込んでおり、女性達はその背中を訝し気に眺めてしまう、

「うん、良い感じ、どう?めんどくさいでしょ」

「そうですね、でも、まぁ・・・この程度は・・・ほら、火を使う事も無いですし、分量が適当なのが気になる所ではありますが・・・」

カトカの感想に女性陣は一体どういう薬なのだろうと首を傾げた、ユーリやサビナはその詳細を聞いてはいたが、ここは薬剤の扱いに長けたカトカに任せている、ソフィア曰くめんどくさいけど簡単らしい、

「そうよねー、でね、この色ね、この色が大事」

ソフィアが鍋からヘラを持ち上げた、遠目に見るとそのヘラには青色の粘液状の物体が付着しており、トロリと流れ落ちたようで、いよいよどんな薬なのやらと不安にさせる見た目であった、

「色ですか・・・」

「そうよ、もう少し濃い青色でもいいんだけど・・・分量はね、ほら、基本混ぜるだけだから後から調整可能なのよね」

「なるほど・・・調整が可能・・・」

「火を使ったりするとその後から調整ってのが難しいけどね、混ぜるだけだからねー、簡単でしょ、めんどくさいけど」

「そういう事ですか・・・」

「そういう事」

ソフィアがニヤリと微笑むと、

「変な匂いー」

ミナが鍋に顔を突っ込んですぐさま顔を上げた、見事なしかめっ面である、

「コラッ、危ないって言ってるでしょ」

「えー、大丈夫ー」

「駄目よ、ほら、あんたは離れてなさい」

「えー、ヤダー」

「ヤダじゃない、言う事聞くって言ったでしょ」

「言ったけどー」

「なら、離れてなさい」

「ブー」

とミナは不承不承と若干離れた、フィロメナ達は思わず微笑んでしまう、先程黒板を背に熱弁を振るった人とは思えない家庭的な会話で、その落差とミナのコロコロと変わる表情に癒されてしまった、

「じゃ、レイン、そっちは出来てる?」

「出来ておるぞ、こっちは美味そうじゃ」

「そうよね、そっちは舐めてもいいわよー」

「えっ、そうなの?」

ミナがレインが担当していた鍋に飛びついた、

「こら、舐めてもいいけど、ちょっとだけだからね」

「えへへー、ちょっとだけー」

ミナがそろそろと鍋に指を入れすぐさま口に含む、フィロメナ達はいいのかなと不思議そうに見つめるが、

「うん、甘ーい、美味しいー」

「でしょー」

「うん、もっといい?」

「駄目、食べる為に作ったんじゃないの、それに味は薄いでしょ」

「うん、ちょっとだけ甘い」

「でしょう、後でもっと美味しいのを作りましょ」

「ホント?」

ピョンと飛び跳ねるミナである、

「ホント、じゃ、そっちの鍋をとって、それに混ぜて使いましょう」

ソフィアはカトカから空の鍋を受け取ると、ミナが舐めた鍋からオタマで二杯、カトカが作った鍋からは極少量を移し入れ、ゆっくりと混ぜ合わせる、カトカがじっくりとそれを観察するがそれほど大きな変化は無い、しかし混ぜる程にその粘性は上がっているようで、シャバシャバとしていたそれはトロリとした油を経て軟膏のような硬さへと変化した、

「はい、これで完成」

ソフィアがこんなもんかとヘラを置き、ヘーとカトカとミナとレインが覗き込む、ユーリ達も思わず腰を上げた、しかしその鍋が覗ける訳もない、

「あっ、待ってね、で、この分量も人によって変えるから、そうね・・・オタマ二杯に対して、大きめのスプーンで・・・どうかな、一掬い?くらいを目安にして・・・それが最小単位っていうのかな?一番少ない状態、で、二掬いと三掬いの鍋を作ってもらえる?で、原液を増やせば増やすほど硬くなるから、その点も完成の目安にして欲しいかな?」

「はい、スプーンはこれでいいです?」

「いいわよー」

「鍋・・・足りないかな?」

「お皿かボールでもいいわよ、ゴメン厨房のやつ使って、」

「はい、持ってきます」

「お願い」

とカトカが厨房へ走ると、ソフィアは完成したらしい内容物を入れた鍋を手にして振り返る、

「これがお薬ね、カトカさんが作っていた方が薬の本体で、レインが作ってたのがお肌に良い液体?それを良い感じにまとめたのがこれになります」

と女性陣の座るテーブルにトンと置く、一斉にその鍋を覗き込む女性達である、ソフィアは続けて、

「薬の本体の方はね、材料がちょっと特殊だから、聞かない方が良いかもね、で、それを薄めた方は簡単で、お水と山羊のミルクと蜂蜜、それにリンゴの絞り汁が入ってますね」

ヘーと感心する声がさざ波となって広がった、確かにリンゴの爽やかな香りが食堂内に漂っていたのは誰もが感じていた事であり、さらにミナが勇んで口にした意味もよくわかる、蜂蜜にミルクにリンゴと合わされば美味しくない訳が無い、

「リンゴはね、その季節の野菜でもいいと思うんだけど、ミカンとかはちょっと駄目かな?出来ればリンゴが一番良いらしいのよね」

「それも教えて貰ったの?」

ユーリが顔を上げる、

「そうね、あの人達リンゴが好きでね、年がら年中リンゴ食べるのよ、たぶんそれも影響してるんじゃないかなって思うけど・・・まぁ、取り合えず教わった通りがいいでしょ」

「それもそうかもねー」

「あの、これをどうするんですか?」

フィロメナが口を挟む、

「それは簡単、塗るだけよ、じゃ、やってみますか、ミナー、そこの手拭い取ってー」

「これー?」

「それー」

「全部?」

「うーん、取り合えず5枚くらいかな?」

「わかったー」

とミナが大量に積まれた手拭いから律儀に5枚を重ねてソフィアに届ける、ソフィアは礼を言いつつ受け取ると、それをテーブルに並べ、

「私の腕でやって見せるわね」

と腕まくりをして左手を手拭いの上に置いた、いよいよかと女性達は息を飲む、先程の説明から判断するにこの薬液を腕に塗るのであろう、その薬の本体とやらが不穏ではあるが、ミルクやら蜂蜜であれば肌に塗っても問題は無く、それどころか美容に良い事は経験済みである、

「で、こんな感じで・・・って、ゴメン、カトカさんスプーン取って」

「はいはい」

と厨房から戻っていたカトカがスプーンをソフィアに手渡し、カトカもいよいよかと女性陣の輪に加わった、いつの間にやらレインとミナも女性達の足の間から潜り込んで興味深げに顔を出している、

「これで、こんな風に塗り付けます」

ソフィアは器用にスプーンを扱って、手元の鍋から薬液を腕に塗っていく、その薬剤は青味がかった白色で、軟膏のようなそれは腕に付着すると染みるように広がりを見せるがある程度でピタリと広がらなくなる、随分と柔らかい軟膏だなと女性達は思うも、しかしその違和感に首を傾げた、鍋の中にあるそれは正に固まりと言えるほどにまとまっており、しかし、肌に触れた途端にその粘性が失われ、しかし、ある程度以上広がらない所を見るに、単純に柔らかくなった訳では無いようで、つまり、女性達が知る軟膏や、油等の良く似た物質とはまるで違う事が察せられた、そしてソフィアはゆっくりと前腕から手の甲全体に薬液を塗り広げると、

「こんな感じで薄くでいいのね、で、ここからが大事」

とスプーンを置くと右手を塗布された薬液の上に翳し、

「すこーしでいいので魔力を振りかけます」

エッと驚く一同である、

「するとね」

そんな一同にまるで構う事無くソフィアは左腕を注視しており、一同もどうなるのやらと視線を外せない、

「ほら、動き出した」

今度はウワッと誰もが声を上げてしまう、確かにその薬液はどういう仕組みなのか波打つように蠢き始めた、

「ちょっと、大丈夫なの?」

ユーリがすかさず声を上げる、

「大丈夫よー、これが気持ちいいのよねー」

ソフィアはニヤリと顔を上げた、

「あのね・・・何て言うか、じわーって温かくなって、肌を吸われる感じがするの、ウフフ、慣れれば快感よ」

「快感って・・・それほど?」

「・・・それほどでもないかな・・・」

「どっちよ」

「気持ちいいのは確かよ、全然痛くないしね、でも、そろそろかしら・・・」

とソフィアが視線を落すと、確かにその蠢きは鎮静化したようで、しかしそれと同時に薬液の色が徐々に変わっていく、

「うん、上手く行ったわね、こんな感じで黄色になるのね」

「・・・凄いですね、あのホントに大丈夫なんですか?」

薬液の正体を知るカトカが心配そうにソフィアを伺う、

「大丈夫よ、ほら、あれは潰した段階で死んじゃってるからね、これは単純に残った肉?肉って言うのはちょっと変だけど、それが反応しているだけらしいわね」

急に不穏な事を言い出すソフィアである、潰して死んでいるものとはと女性達は眉根を寄せた、

「で、この黄色がもう少し濃くなればおしまい、見た目で判断してもいいし、色が変わってくるとね、感じかたも変わってくるから」

「感じ方?」

「そうよ、動いている時は肌を吸われて温かい感じ、色が変わってくると今度は冷たくなってきて肌が・・・何て言うのかなじんわりと馴染んでくる感じかな?より詳しく言えば、その最初の段階で毛と皮の表面を吸着しているらしいのね、で、冷たくなると今度は肌を綺麗にしてくれている・・・らしいのよ、よくわかんないけどね、そう聞いてる」

「・・・随分・・・」

「はい、便利な薬ですね・・・」

「でしょう、それに気持ちいいのよねー」

「それは聞いたから、で、どうなるの?」

「もう・・・」

とソフィアはユーリを睨みつけすぐに左腕に視線を落す、

「うーん・・・もう少しかな・・・」

女性達の視線が集まる中ソフィアの左腕はいよいよまっ黄色に染まっていく、そして、

「はい、以上かな、黄色くなって、何も感じ無くなれば終わり、後はこれをお湯で流すだけ、ちょっと行ってくるわね」

とソフィアは慎重に腰を上げた、左腕の薬液が零れないようにとの配慮であろう、そして、ゆっくりと風呂場に向かう、女性達はポカンと静かにその背を見送り、それぞれに思う事があるのか言葉を発する事が無い、するとソフィアは左腕を手拭いで拭いつつさっさと戻って来た、

「・・・どしたの?」

ソフィアは妙に静かな女性達を見回す、

「いや、で、どうなったのよ」

とユーリが先を促した、

「ふふん、成功ねー、ほら、濡れているからあれだけど、右腕と比べてみて」

ソフィアがスッと両腕を差し出す、すると、

「わっ・・・違う・・・」

「確かに、綺麗・・・」

「輝いてる・・・」

「肌がピカピカだ・・・」

「毛も無いですよ」

「えっ、赤ちゃんみたい」

「でしょー、その上、モチモチでスベスベなのよ」

得意気にソフィアは微笑む、右腕と左腕の差は見事なまでに顕著であった、施術された左腕には誰も気にも留めていなかった前腕と手の甲に生えた毛が綺麗に無くなっており、右腕との比較でそれは一目瞭然である、また、毛が無いだけでもその美しさは段違いであったが、さらにその肌が光り輝いていた、ソフィア曰くまだ濡れているとの事であるが、右腕も若干濡れた状態の為、比較対象としてはほぼ同じ条件と言ってよいはずで、ソフィアは、

「ほれ、触ってみ、全然違うから」

とさらにズイッと両腕を差し出した、恐る恐ると近場の者が手を伸ばす、すると、

「うわっ、スベスベだ・・・気持ちいい」

「気持ちいいの?ちょっと私も」

「私もいいですか?」

あっという間に腕が伸びる、

「ミナもー、ミナも触りたいー」

「はいはい、ミナはちょっと待っててねー、お姉さん達が先ー」

「えー、ブーブー」

妙齢の女性達でもミナに気を使う事が出来なくなったらしい、我先にと腕が伸び、エレインやリーニーは唖然と言葉を無くし、ユーリやサビナもこれは凄いと目を丸くする、

「ふふん、どうよ、凄いでしょ」

ソフィアは腕を差し出したまま勝ち誇った、

「・・・確かにね・・・認めざるを得ないわ・・・」

ユーリが悔しそうに呟く、

「ちゃんと乾けばね、またもう少しこう、何て言うか・・・健康的になるんだけど、で、さっき話し忘れた事があって、これをね、どうだろう、月に1回くらいで、3回から5回かな?人によるけど、繰り返せば、毛が生えなくなるらしいのよ」

エッとさらに目を剥く女性達である、

「それはその村の人達の例だから、こっちの人達ではまた検証の必要があるとは思うんだけどね、だから・・・まぁ、それもちゃんと相談しながらがいいわよね、さっきも言ったけど、眉毛とかね、男の髭とかにも有効だから、女でも・・・ほら、お年寄りで毛の多い人とかいるでしょ、そういう何て言うか老人になっても影響が残る施術ではあるからね、ただそれも検証次第かしらね・・・まぁそんな感じかな?」

とソフィアは曖昧な結論と疑問形でまとめた、どうやらソフィアでも全てに確証を得ているわけではないのだなとフィロメナは察するが、この美しさは確かにまるで違うもので、ソフィア自身は好意的にこの技術を提供しており、さらにタロウも本人次第とはしているが、出来ればやって欲しいとのことであった、而して確かにこれは腕やら脚やらを見せるという今回の衣装には必須のようで、またそれ以上に、美しさを求める女性には魅力的な施術である、

「すいません、ソフィアさん早速お願いできますか?」

フィロメナは真剣な瞳をソフィアに向けた、すると、

「私も」

「うん、私もやってみたい」

「私も」

と女性達の目の色が変わり、

「ミナもー、ミナもやるー」

ミナがピョンピョンと飛び跳ねるのであった。
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