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本編

69話 お風呂と戦場と その16

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「という訳で、何かありますかしら?」

エレインのなんとも適当な問い掛けが食堂に響いた、時は夕食後、壺と皿の光柱がテーブルごとに立ち上がり、食堂内は昼よりも明るく、また温かい、それは暖炉に火を入れるようになった為でもあり、いよいよもってモニケンダムとそれに伴う寮生活は冬に突入したのである、

「・・・何かって言われてもなー・・・」

ジャネットが口を尖らせて頬杖をついた、

「そだねー、急に言われてもだねー」

ケイスもうーんと首を捻る、

「急って訳でもないでしょ、お店を手に入れたのはガラス鏡のお店と同じ日なんですから」

「そうだろうけどさー、それを放っておいたのはエレイン様じゃんよー」

「そうですよ、何か考えているのかと思ってました」

「考えてはいましたわよ、その前に、ガラス鏡店を軌道に載せてからと思っておりましたから、第一昨日の今日までバタバタと忙しかったですしね、というか・・・今日も忙しかったし・・・今でもテラさんは向こうにかかりっきりです、それは当初からその予定でしたけども・・・」

「・・・まぁ・・・そうですね・・・」

テラがニコリと湯呑を傾けた、食堂のテーブルの一つを商会の重鎮が占有し、額を付き合わせている、オリビアも静かに席に着いており、夕食後の後片付けはティルとグルジアがソフィアを手伝い、新入生とミナとレインは入浴中である、タロウは寝台を解体して何かやっており、研究所組とニコリーネが興味深そうに覗き込んでいた、普段であれば皆まったりと過ごしている頃合いである、しかし食堂内の明るさと入浴という新しい習慣もあってか、のんびりはしつつも若干の忙しなさが感じられた、

「じゃ、予定どおりって事ですか?」

「その通りですわよ」

「ホントかなー」

「ホントですわ」

エレインはムッとジャネットを睨みつける、ジャネットは頬杖をついたままニヤニヤと見つめ返し、ケイスは生真面目に考え込んでいた、テラとオリビアには相談済みである、エレインとしては商会の打合せの折に従業員にも意見を聞き募るつもりであったのだが、急遽カラミッドらがもやしを拝見したいとゾロゾロと商会に来た為そちらの対応に追われ打合せをする時間も無かった、そこでやっと一息吐けた夕食後にジャネットとケイスに意見を求めた形となる、

「テラさんとかオリビアはー?」

ジャネットが二人を伺うと、

「私としてはお嬢様の意見に賛同しております」

オリビアがいつも通りに静かに答え、

「そうね、私としてもあそこは食事処と雑貨の店で良いと思いますよ」

テラはニコリと微笑む、テラとしてはガラス鏡店は想定通りの稼働となっていた、マフレナとケイラン、メイドの二人も商売そのものに慣れてきており、テラは責任者として目を配り、要所で立ち会えば事足りるようになってきている、それだけマフレナとケイランが賢く、立ち回りが器用であったのである、流石にメイドとして貴族に仕えていた二人である、上司とするか客とするかの違いこそあれ、対応そのものに大きな違いは無く、あるとすれば軽口の有無であろうか、メイドとして勤務している間、特に接客中等は相手が誰であれ口を開く事は極々稀である、しかし、店舗での対応となるとその軽口こそが重要となるのであった、ガラス鏡店に来る客はその殆どが初めての店である為緊張している、さらに本来の商習慣であれば、売る側が商品を持ち込むのが当然で、となると貴族や富裕層は店に足を運んだ時点で若干の不興を感じていたりもする、テラは特にその意識の差異を問題としており、まずは商習慣の違いを商品そのものが特殊であるとして陳謝しつつ、客との距離感を自然に詰めるようにと二人には指導していた、その点マフレナは実に器用であり、ケイランもまた頭の回転の早い人物である、テラが実際に対応を見せればいつの間にやら二人はそれを真似ており、接客を任せられるほどに口が上手くなっていた、問題があるとすれば、マフレナは口が軽すぎる点と、ケイランは商売っ気が薄い点であろうか、テラとしてはそこは個々人の個性であるとして受け入れており、現時点では及第点として満足していた、

「そうなるよねー・・・だって、あそこは元々料理屋さんなんでしょ?」

「そうね」

「じゃ、そうするのが楽なんじゃない?」

「そうなんですけどね、他に何かないかなって思ってね」

「何かって・・・」

「何だろね?」

ジャネットとケイスが再び顔を見合わせた、

「ほら、料理屋さんにするとなると提供できる品はいっぱいありますから、それに雑貨もね、正直隣りの店舗ではもう置ききれないくらい種類が増えましたし」

「あー、それ分かる」

「うん、爪ヤスリとかも置きたいけど場所が無いよね・・・」

「屋台を増やす?」

「それはそれです、今は裏のお店の話」

エレインがすぐに感づいて話題を修正した、放っておくと隣りの店舗の話題になりかねない、

「そだね・・・でも・・・」

「うん、私としてもやっぱり食事処と雑貨屋さんかな・・・」

「そうなるよねー」

ジャネットとケイスが腕を組んで鼻息を吐き出した、二人としてもそれ意外の発想は生まれないようである、特にその店舗は元来食事処であると聞いている、その為の設備は整っているであろうし、隣りの店舗で提供していない独自性の強い料理もソフィアとタロウのお陰で習得していた、特に揚げ物を中心とした油料理にハンバーグ、蒸し器を活用した料理等、隣りの店舗では難しい料理も本格的な調理場のある店であれば提供する事が可能で、さらにそれらは確実に評判になるであろうと考えられた、

「だけどなー・・・」

「うん・・・」

「なんか・・・つまんない?」

ジャネットが上目遣いでエレインを伺うと、エレインはコクリと頷く、ジャネットはそうだよねーと溜息交じりで相槌を打つと、

「こういう時はー、ソフィアさんかなー・・・ユーリ先生じゃ駄目だよねー」

とサッと振り向いた、暖炉の前でゴチャゴチャと遊んでいるのかからかっているだけなのか、ユーリはタロウと何やら談笑しており、ニコリーネとカトカ達は寝台の上に並んだ捩じりバネを弄っている、どうやら寝台の革の覆いを外したようで、そうなっていたのかとジャネットは席を立ちそうになるが今はそれどころでは無いなと自制する、

「それは失礼だよー」

ケイスがやんわりと窘めるもどうやらジャネットの軽口はユーリの耳には届いていないようで、しかし、五人の視線に気付いたのかチラリと五人へ視線を向け、つられたのかタロウも振り返る、

「あっ・・・」

と五人はそこでタロウの存在を思い出す、忘れていた訳では無いがすっかりと失念していたのであった、ソフィアやユーリ以上に広い知見を持ち、且つ実に協力的な存在で頼もしい、しかしその常識から大きく逸脱する発想に関しては危険な人物であった、

「どした?」

ユーリが目を丸くして問いかけ、タロウも何事かと首を傾げている、

「あの・・・少しばかり相談が・・・」

エレインが若干気まずそうに答えた、正直な所何から何まで頼るのは違うかなと昨晩はオリビアと話しており、恐らく何らかの珍奇な発案をしてくれるであろうが、それは場合によっては自分達の首を締めかねない、実際タロウが今しがた弄繰り回している寝台にしてもどうやら生産する事が有耶無耶の内に決定されており、販売の目途が立ったらお願いしたいと直に伝えられている、それがいつになるかは分からないがエレインとしては二つ返事で受ける他なく、それは大変に光栄な事なのであるが、ガラス鏡同様に段取りを組まなければならないなとテラとも話していた、

「あー・・・忙しすぎた?」

ユーリとタロウはそれぞれに思い当たる事があるのか顔を曇らせる、

「いえ、そういう訳では・・・あるのかな?」

エレインは正直に答えそうになり小首を傾げて誤魔化した、すると二人はまぁそういう事ならと五人が座るテーブルに腰を落ち着ける、ニコリーネとカトカ達も寝台はこんなもんかといつもの席に戻って湯呑を手にした、エレイン達の深刻そうな顔に興味を惹かれた事もある、

「えっとですね」

とエレインは事の次第を静かに説明し始める、ユーリ達にとってはそんな事もあったなと思える事で、初耳であったのはタロウとゾーイとニコリーネである、色々あるんだなーとニコリーネは凄いなーやっぱりーと素直に感心しており、ゾーイはエレインさんも大変だなと同情してしまう、すると、

「・・・面白そうだね・・・」

大筋を理解したタロウがニヤリと微笑んだ、何やら含みのある笑顔で実に厭らしい、

「あら、なに?あんたそういうのまで好きなの?」

ユーリが腰を上げて自分の湯呑を持って来ると改めて席に着く、正直大して感心は無い、ユーリとしてはテラもジャネット達もいる、今まで通りに好きにやればいいのにとのほほんとしたものであった、

「そういうのって何だよ、人聞きの悪い」

「あら、あんた人聞きなんて気にしてたの?」

「そりゃお前、人並みには?」

「あんたの言う人並みってのが私達の人並みと一緒ならいいんだけどね」

「なんだよそれ、それこそお前・・・人聞きの悪い表現だな」

「そう?」

タロウとユーリの軽口を一同は静かに受け取る、そこへ、

「あら、どうしたの?」

とソフィア達片付組も厨房から食堂へ入って来た、ユーリが状況を掻い摘んで説明すると、ソフィアはユーリと同じようにそういう事もあったかしらと興味が無さそうで、しかし、ティルとグルジアはへーと感心している、

「・・・そういう訳なので、もし何か案がありましたらと思いまして・・・」

エレインが落ち着いたのを見計らって一同を見渡した、しかし、特に口を開く者はいないようで、食堂は珍しくも静寂に包まれてしまう、どうしたものかとエレインが口を開きかけると、

「あっ、それこそあんたのあれがいいんじゃないの?」

ソフィアがポンと手を叩いてタロウを見つめた、

「そうだねー、そう思ってたところー」

タロウが再び厭らしい笑みを浮かべる、

「なに?何かあるの?」

ユーリが思わず口を挟む、

「ほら、昔ブーブー言ってたの覚えてない?」

「いつの話?」

「ヘルデルに戻った時くらいかな?」

「ヘルデル?時々戻ってたじゃない」

「その度にブーブー言ってたじゃない」

「そうだっけ?」

「そうよ、そんなに欲しいなら自分でやればーって言った記憶あるわよ、私」

「それは覚えてる」

「だよねー」

と昔馴染みの三人が懐かしそうに話し込み、グルジアはヘルデルに来てたんだ、それもそうかと湯呑を傾け、エレインは、

「その・・・何ですか?」

と素直に問い質す、他の面々もまた何か始まったなと思わず背筋を伸ばしてしまった、ソフィアの言い出す事にタロウが加わればこれは何が起きても革新的な事でありそれと同時に大変に危険そうな事である、

「あー・・・そだねー・・・」

しかしタロウは勿体ぶっているのか明言を避けて天井を睨んだ、数本の光柱が天井を明るく照らしており、タロウはやはりランプシェードが必要だよなー等と他の事を考えてしまう、食堂内は下手したら日中よりも明るいくらいなのであるが、別に天井を照らす為の照明器具ではない、無駄だなー等とタロウを思いつつ、

「うん、もし良かったらなんだけど、明日その店を見せてくれる?」

と視線を戻した、

「はい、構いませんけど・・・」

「ん、じゃ、そういう事で・・・」

タロウはエレインを見つめてニコリと微笑んだ、

「なによ、せめて何をやりたいかくらいは口にしなさいよ」

ユーリがジロリとタロウを睨むも、

「あー、変な事言って期待させるのもな、ほら、別に俺が趣味でやるなら勝手にやるけど、エレインさん達の商売の話しだろ?ちゃんと商売を考えないとさ、ちゃんと儲けてちゃんと商いを成立させる必要があるだろが」

「そりゃそうだけど、あんた、商売にも詳しいの?」

「どうだろう?そこそこ?」

タロウが三度厭らしい笑みを浮かべ、ユーリはまったくこの男はと顔を顰めた、

「まぁ、別にほら、その・・・なんだ、食堂?と雑貨屋さんでも充分いけるって事なんだろうけどさ、俺が口出しできるとすればもう3つくらいかな?それもお店を見てからかな」

「そっ・・・ソフィアとしてはどうなのよ」

「そうねー、好きにすれば?」

「あー・・・あんたはそうよね」

「そうよ、商売に関しては門外漢だし、教えた料理を出せばそこそこ人は来るでしょ」

ソフィアはのほほんと湯呑を口にする、冒険者時代のタロウの愚痴をソフィアはしっかりと覚えており、そういう店もあるんだなーと当時はその程度の認識でしか無かった、しかしその詳細を自分が語るのは少し違うかなとも考える、実際にタロウが目の前にいるのである、であれば任せてしまうのが良いであろう、最もそれを最終的に判断するのはエレインであろうが、

「それもそうよね・・・」

とユーリは納得した様子であるが、他の面々としてはあまりにも情報が無く、完全に生殺しである、タロウの考えている事を聞きたいと思うが、それを口にできる雰囲気では無く、誰もがここで終わりかよと不満そうな顔となってしまった、そこへ、

「あがったー」

タオルを頭に巻きつけたミナが食堂に勢いよく駆け込んできた、途端にフワリと石鹸の良い香りと湿気が食堂内に運ばれる、

「はい、お疲れー」

ソフィアが出迎えるが、ミナはそのまま寝台に駆け寄り、

「あー、壊したー、ミナの寝台、壊れてるー」

と捩じりバネがむき出しになった寝台の前で悲鳴を上げる、あっと面々は振り返り、

「あー・・・悪い、直すから、ちょっと待ってな」

タロウが慌てて腰を浮かせるが、

「むー、早く直してー、まったりするのー、のんびりするのー、ゆっくりするのー」

「はいはい、騒がない」

「騒ぐー、はやく直してー」

見事にミナに引っかき回された、どうやら今夜の打合せはここで切り上げた方がいいらしい、

「まったく、ほら、次は誰?お風呂使ってしまいなさい」

ソフィアが一同を見渡すと、ではと研究所組が腰を上げ、グルジアも席を立つ、ティルも名残惜しそうにしつつ湯呑を片付け始めた、

「あっ、じゃ、エレインさん、取り合えず明日ね」

タロウはエレインに確認しつつ寝台に向かい、エレインはハァと気の抜けた返事を返すしかなかった。
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