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69話 お風呂と戦場と その4

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「めんどくさいとはなんだー」

「めんどくさいって言う人がめんどくさいって、ジャネットが言ってたー」

「ええい、うるさいわー」

レアンはスクッと立ち上がり、ダダッと寝台に駆け上がる、ライニールが止める事も出来ない勢いで、そのままミナに襲い掛かるがすぐに、

「むっ、なんじゃこれは」

と足元に感じる感触に違和感を感じて手を止めた、

「ウフフー、ミナのなのー、シンカイハツなのー、タロウが作ったのー」

「またタロウ殿か」

「そうなの、カイテキなのー」

「確かに・・・快適・・・だ・・・な」

寝台はレアンの体重を柔らかく受け止めつつ跳ね返し、それはイフナースの屋敷にあった椅子に似ており、大変に心地良い、

「こうするのー」

ミナはキャッキャッと飛び跳ね、

「こうか?」

レアンもつられて飛び跳ねる、

「こら、うっとしい、跳ねるでない」

「やだー」

「楽しいな、これは」

「レアンまでなんだー」

レアンは先程迄の怒りはどこへやらと寝台の上で楽しそうに跳ねまわり、ミナも負けじと飛び跳ねるものだからレインは大声で非難する、いつも通りのレアンに戻ったようで、まったくとユスティーナは微笑みつつも呆れるしかない、昨日から続いたレアンの癇癪に三人はまた以前のレアンに戻ったのかと不安であったのだ、人の怒りなど一晩寝ればある程度解消し、何らかの収まりどころを見つけるものであるが、レアンは今朝になってもプリプリと落ち着きが無く、これはどうしようもないとこうして朝早くから寮に足を運ばなければならず、ユスティーナとしてもライニールにしても大変に心配していたのだった、

「こら、怪我するわよ」

流石にソフィアが一喝するが、

「大丈夫ー、跳ねてるだけー」

「そうじゃな、楽しいぞ」

ミナとレアンはボインボインと身体を弾ませ、レインは早々に諦めて書を片手に寝台から下りてしまった、実に不機嫌そうに口を尖らせている、

「もう、後で泣いても知りませんからね」

「わかったー」

「うむ、気を付けよう」

どう気を付けるんだかとソフィアは顔を顰めるが、どうやらレアンはいつものレアンに戻ったようで、これは取り敢えずこれで良いかなと安堵する、玄関先でライニールの顔を見た時はどうなる事かと思ったが、ユーリが上手い事まとめてくれた、こういう時はユーリに任せてしまうのが一番だわねとほくそ笑む、当のユーリもやれやれと茶を啜っていた、何とか落とし所に嵌ってくれたようで、レアンに関してはこれでいいだろうと考える、

「そうなると・・・あれかしら、またお会いする事もあるのかしら?」

ユスティーナがふと呟き、

「そうなりますわよね・・・その・・・どのように・・・接したら・・・」

マルヘリートが不安そうにユスティーナを見つめた、レアンに関しては落ち着いたが何気にめんどくさい大人が残っていた、レアンと違って貴族社会を理解し、政にもある程度通じている二人である、王族との力関係を含め、因縁に関しても懸念を持つのは当然で、ライニールも確かにと首を傾げてしまっていた、

「あら・・・そうなりますよね・・・ライニール、御領主様からは聞いてない?」

ユーリが不思議そうに問いかけた、レアンのそれは癇癪で済む話であるが、ユスティーナに関しては理性的に話せば理解できる事で、どうやらそうなっていないようだと察する、

「何をでしょう?」

ライニールはキョトンと問い返す、どうやらライニールも王家と伯爵家、先代公爵との新たな関係を把握していないようであった、

「あら・・・うーん・・・そうなるとあれですね、御領主様からちゃんと伺ったほうが良いかと思います」

「クロノス殿下の事よね?」

ユスティーナもキョトンとした顔でユーリに確認した、

「はい、御領主様がどのように考えているかは分かりませんが、少なくとも昨日の時点ではクロノスと握手をされましたでしょ、それも大衆の面前で、さらに言えば先代伯爵も見守っていましたし、挙句、一緒に演劇鑑賞してますからね・・・まぁ、仲が良いとまでは言えないんでしょうけどね、そんなもんでしょ・・・多分ですが」

ユーリは昨日の舞台上での顛末以降を思い出す、握手を交わした二人はその後貴賓席に並んで座りゆっくりと板芝居とやらと演劇を楽しんだ、ウルジュラも同様で、しかしクロノスとカラミッドは特に会話を交わすことは無く、ウルジュラもまた控えめで落ち着いた王妃様を演じていた、観客は舞台よりも英雄と王妃に視線を奪われてしまっていたが、それも特に気にしてない様子で、どうやら二人共にこういう仕事と割り切っているらしい、

「あっ・・・」

「そういえば・・・」

「確かに・・・」

と三人はその通りだとハッとしている、カラミッドはまるで当然のように対応しており、レイナウトも特に口出すことは無く、演劇が終わった後はにこやかに一礼してクロノスとウルジュラを見送っている、つまり事前に知っていた上での対応であったのだ、

「あー・・・そっか、ほら、レアンがギャーギャー喚くものだから・・・」

「そう・・・ですね、御館様も先代様もさっさと逃げちゃいましたからね」

「今朝もめんどくさそうでしたしね」

「そうよねー」

と三人は昨夕からのカラミッドとレイナウトの様子を思い出す、恐らく夕食の時にでも説明するつもりであったのであろうが、レアンが騒ぐものだから落ち着くまで待とうと考えたのかもしれない、その後カラミッドとレイナウトは執務室に籠り、ユスティーナもライニールも話しをする機会が無かった、そして、朝になってもレアンは不機嫌で、結局三人はカラミッドから仔細を聞かずに寮に来ている、

「なるほど・・・御領主様もレアン様には勝てないって事ですわね」

ユーリがニコリと微笑んだ、政よりも時間も手間もかかるのが家庭内の問題である、特にレアンに関してはユスティーナが快癒するまで非常に手を焼いていたのだ、カラミッドが一旦距離と時間を置こうと判断するのも無理は無い、

「そうなります」

ライニールが神妙に頷くがその視線の先ではミナとレアンがギャーギャー喚いており、まぁ元気になったからよいかと思うも、少々不安に感じてしまう、特に将来的な点ではレアンはもう嫁ぎ先を決めていておかしくない年頃で、マルヘリートのように落ち着いてくれればなとライニールは望んでいた、それはユスティーナも同様で、しかし、

「あっ、そうだ、もう一つ、イース様はそうなるとどのような御方なのですか?それと、まだありましたわ、ウルジュラ様と一緒にいらっしゃった御夫人方は?」

とユスティーナは別の疑問を口にした、どうやらこの寮に関係する貴族はやたらと高位らしい、エレインに関してはその出自も明確であるが、クロノスとウルジュラの立場がはっきりしたとなると一緒に会った者達も自ずと気になってくる、

「あー・・・すいません、他となると・・・」

ユーリはさて誰の事かなとソフィアを伺う、ユーリとしてはユスティーナが誰と会ったかなど把握している筈も無く、ここは恐らく立ち会っているソフィアに確認するしかなかった、

「そうね・・・どうかしら、イース様は・・・」

ソフィアがユーリに目線で問いかける、明かしてよいかどうかの確認であろう、

「まぁそうね、イース様は大丈夫そうね」

「そうよね」

「そうよ」

「私が言うの?」

「・・・はいはい」

ソフィアとユーリが押し付け合うが、ユーリが簡単に折れたようで、

「えっとですね、イース様なんですが、こちらは御領主様も先代公爵様も御存知です」

「まぁ・・・どういう事かしら?」

ユスティーナが眉を顰める、

「先だっての食事会ですね、あの時に正式に御挨拶をしたようなので、で、イース様は、イフナース殿下ですね」

ユーリがあっさりとその名を口にすると、三人はエッと表情を固くして止まってしまった、レアンも耳聡くその名を耳にし、固まっている、ミナが軽く転げてレアンに抱きつくも、まるで反応が無い、

「・・・なんですが、どうしました?」

ユーリとソフィアが逆に不思議そうに三人を見回した、

「あっ、いえ、あのイフナース王太子殿下ですわよね・・・」

ユスティーナが確認とばかりに正式な名を口にした、

「はい、そのイフナース王太子殿下です」

「あの・・・王都で療養中で・・・」

「はい、その生死も定かでないと・・・」

マルヘリートとライニールも漸く口を開いた、共に呆気にとられている、

「はい、その人ですね、すっかり元気になられて喜ばしい事です」

ユーリがニコニコと微笑むと同時に、エーッと三人の叫び声が響いた、ユーリもソフィアもまぁそうなるかもなと苦笑いを浮かべる、実際に昨日の夕食時も似たような光景になっている、エレインを始めとした先輩寮生達は既知の事実であったが、新入生達はクロノスの正体を正確には把握しておらず、イフナースを含めた王族に関しても同様で、口外する事は厳禁として事情を説明すると、ルル以外の生徒達は見事なまでに言葉を無くして固まった、そりゃこうなるよなとユーリはのほほんと眺めていたのであるが、それと全く同じ状況が繰り広げられている、

「あっ、あまり言い触らさないように願います、ほら、いろいろありますから」

ねっとユーリは念を押した、貴族であるユスティーナ達であればその名の重要性を理解している筈で、特に政に関わる者であれば軽々しくは話題にはしないであろう、

「・・・そっ、そうですわね・・・えっ・・・でも・・・」

「はいっ・・・まさかお会いできるなんて・・・」

「光栄です・・・よね・・・」

「そうね、光栄ですし・・・そんな・・・失礼とか無かったかしら・・・」

「今更ではないですか?」

「そうですけど・・・えっ、カラミッド様は御存知なのよね・・・」

ユスティーナが不安そうにユーリに問うと、

「はい、確かに、それは確実です」

「そう・・・ならいいけど・・・ハァー」

思わず大きく溜息を吐くユスティーナと、

「えっと・・・何だかよくわからない事ばかりです」

マルヘリートは目を閉じて天を仰ぐ始末で、ライニールまでもが青ざめて見えた、

「一体、どういう事なのじゃ」

レアンが再び叫ぶ、ミナはもーとレアンを睨むが、レアンの視線はユーリに向かっており、ユーリは振り向きつつ、

「どうもこうも、だって、クロノスの義理の弟さんですよ、そりゃ遊びに来ますよ」

と再びあっさりとした答えであった、

「そっ・・・それもそうなのか?」

レアンはんーと首を傾げ、

「そういうものですよ、まぁ、貴族様の兄弟は仲が悪いってのが定説みたいですけどね、王家の皆様は仲は良いですよ、傍で見る限りには」

「・・・それは結構・・・いや、うん、良い事ではあるな・・・うん」

とレアンは難しそうに頷いた、どう表現するべきか難しいのであろう、クレオノート家はまがりなりにも伯爵であり爵位としては高位に類する、しかしその伯爵家であってもやはり王家は雲の上の存在で、その王家に対しての敬語は大変に難しい、何よりまるで使い慣れない、

「そうですね、だから、あっ、エレインさんは全然関係無い・・・って言ったら変ですけど、エレインさんもほら、振り回されている側なので、御容赦下さい、私やソフィアと同じような立場です」

ユーリがニコリと微笑む、そこでやっとユスティーナはそれもあったと思い出す、

「そう・・・そうよね、エレインさんはエレインさんよね」

「はい、エレインさんはエレインさんなので、ちゃんとなんだっけ、ブレフトだかなんだかの子爵家の御令嬢なので、ご安心下さい」

何を安心するのかとユスティーナは疑問に思うが、ここでエレインまでが王族関連となるといよいよもって目が回った事であろう、確かに安心するべきよねと自分に言い聞かせ、

「そう・・・ですか・・・うん・・・そうね、そうよね・・・」

「はい、なので、それほど悩まないで下さい、王家の方々は基本的に気さくで良い方々です、政務となるとまた違うかと思いますが、こちらで羽を伸ばしている限りはあーいう感じなので」

「その、あーいう感じが・・・」

「はい・・・何とも・・・」

ユスティーナは額を抑え、ライニールも溜息交じりで混乱してしまう、確かにユーリの言葉通りにイフナースは大変に気さくな好人物である、クロノスとはすれ違う程度であったが、イフナースとはユスティーナもライニールも面と向かって会話を交わしていた、その印象は好男子である事は確かで、さらに貴族としては珍しくも腰が低い、礼儀も弁え、滲み出る知性に溢れた、正に貴族としての理想像とさえ言える、ユスティーナはレアンの相手にと懸想する程に素晴らしい人物であったのだ、その思いはものの見事に砕かれたが、それも致し方ない事で、二人とマルヘリートはいよいよもって何が何やらと困惑するしかなかった、

「まぁ・・・御領主様と先代様も事情を把握していらっしゃいます、なので、ゆっくりとお話し下さい」

ユーリはニコリと微笑み、振り返ると、

「レアン御嬢様、感情に振り回されては状況を把握できないばかりか損をする事はあっても得をする事はないですよ、大人になれ等と不愉快な事は言いませんが、母上や従者を困らせるような事は伯爵家の御令嬢として恥ずかしいと心して下さい、特に御嬢様は今後政に関わる事もありましょう、思慮深くあるのが美徳の一つであり、そうある事を求められます、一講師として一モニケンダム市民としてそうあって欲しいとも望みます」

やんわりとした優しい言葉遣いであるが、見事な説教であった、レアンはミナに抱き着かれただらしない姿で顔を顰めつつも素直にその言葉を受け取ったらしい、ゆっくりと神妙に頷いた。
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