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本編

69話 お風呂と戦場と その2

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「で、これがお前の仕業って事か」

「その可能性があるってだけだろ」

「いや、確実だな」

「お前ね、楽しそうに言うんじゃないよ」

「いや、楽しいね」

広大な焼野原を前にしてクロノスは大口を開けてガッハッハと笑い、イフナースは思いっきりクロノスを睨みつけている、

「しかし・・・確証とするには難しいでしょうな」

「他に考えられないんだよ、焼け跡を見るに最近のものだし、方向も距離もあっているように思う、殿下の力を試したのは十日前?その程度だよね、だとすると、まぁ、辻褄は合うし、現地を確認してないからね、これは俺の落ち度だな・・・その必要は無いと怠けてしまった・・というかまったく考えてなかった、間の抜けた事だよ、反省するしかない・・・他に考えられる原因としては、あちら側だけどこんな事を出来る者は存在しないし技術も無い、すると更なる第三者となるが・・・そんなのがいたとしてもこれは余りに馬鹿げているよ、魔族だってこんな事はしない、意味が無いもの、自然現象となると、それも難しい、山火事であれば燃える物があるけどね、ここにあるのは精々低木だ、こんな土まで焼けるような状態にはならないと思う、乾燥していたとしても・・・分らんね、知識が無いや」

「・・・そうかもですね」

「ですよ・・・ね、しかし見事に焼けています、これが延々と?」

「恐らく・・・調査隊の人らが真っ直ぐに突っ切るらしいから、その報告待ちかな、本来このような爆発跡ってやつは、中央部分が凹んでいるもんなんだよね、ほら、この荒野の中心部分にも湖があるでしょ、あんな感じで、だからもしかしたらそういうのが見つかるかもね」

「なるほど、この荒野もそういう作りでしたな」

「なんというか、爆発に縁のある土地なんでしょうか」

「かもしれん」

「まぁ・・・あちらにもこちらにも明確な被害が無いであろう事だけは幸いですか・・・その調査も必要・・・無駄ですね」

「そうだね、向こうは恐らく把握していないか、すでに調査済みか・・・まぁ、多分分かってないかもね、後でちょっと覗いてくるよ」

「そんな、子供のおつかいじゃないんですから」

「無理はしないよ、大した事じゃないし」

「ならいいですけど」

タロウとリンドとアフラが深刻な顔で額を寄せる、ルーツはこれは緊急に報告が必要であると判断し、タロウも異議を唱える事は無く、二人はとりあえずとクロノスとイフナースを呼びに走った、クロノスとリンドは施設に訪問する予定があった為特に問題無く捕まったが、イフナースは王城での打合せの為アフラと共に転送陣を潜る所で、こちらを優先するようにとルーツに頼まれそれほどの用件かと王城には使いを出してこちらに足を運んでいる、

「で、どうするよ?」

ルーツがやれやれとクロノスに問うた、ルーツとしては別にこれが何で、原因が誰かなんてもうどうでも良くなっている、タロウの推測が正しければ逆にそれで良かったりもした、他に原因があるとしたらそちらの方が遥かに面倒である、場合によっては周辺に驚異的な魔物が潜んでいる可能性があり、それも戯れで街一個分かそれ以上を焼野原にしてしまう魔物である、そんなのが存在したとしたらそれこそ大事であろう、

「どうするって・・・どうするよ」

クロノスは呆れ顔で振り返る、クロノスとしては正直馬鹿らしい光景だなと楽しんでいたりもする、これが街の残骸と言われたら思う所もあるが、元々何もなかった荒野である、焼けようが凍ろうが知った事ではない、ルーツとタロウが血相を変える気持ちも理解は出来るが、だからなんだという思いの方が強かった、特に何も考えていないだけであったりもする、クロノスに判断を求めるのは正しいが分析を頼ってはいけない、脳筋の名と直進番長の綽名は伊達では無いのである、

「確かにな、そっちは?」

ルーツがタロウとリンドに問いかける、

「うーん、まぁ・・・あれですね、殿下のお力がこれでより明確にはなったかなと思います」

タロウは悩みながらそう答えるしかない、

「そうですね、これほどの魔法であったのかと・・・しかし、あの時の状況を思い出せば、これもまた当然、いや、考えが足りませんでしたな、タロウ殿の仰る通り浅はかでした、反省する他ありません」

リンドは焼け跡を見渡し、アフラもウンウンと頷いている、どうやら二人もタロウの意見に同意の様子であった、つまりこの焼野原はイフナースの魔法の跡地という事で三人は納得したという事である、

「それは前にも言われたぞ、何度も何度もうっとしい」

流石にイフナースがタロウを睨みつけた、荒野での修行も地道に熟している、昨日はサボったが歴史に残る出来事を目にしない訳にはいかないという特別な理由があったからで、日々その成果は微妙にであるが結実している筈であり、リンドとアフラからはそのように評価されている、故に改めて修行に専心しろ等とは今更聞きたくも無い説教であった、

「いえ、ですからその結果ですよ、あの時はほら、出来るだけ遠くへ飛ばしてみましょうとしてこうなっています、実際の結果は目にして無いですからね、他に理由も無いですし、状況を鑑みれば恐らくこれが殿下の魔法の跡地となるのはほぼ確定です、あの時の感覚はまだ覚えてらっしゃいます?」

タロウは妙に他人行儀な言葉使いであった、イフナースが若干興奮している為、事務的な口調にしているのであろう、

「そりゃ覚えているさ、普段の感覚で使った灯りの魔法だ、反動で地面を転がった事も土煙が上がっている事も覚えているし、風も振動も忘れちゃいないよ」

「ですよねー、で、これがその跡地と・・・うん、他にも似たような場所があれば他のなにがしかを疑うのですが・・・ここだけだよな?」

タロウがルーツに確認すると、ルーツは恐らくなとつっけんどんに返した、

「そうなると、やはりこれが殿下のお力ですね」

「・・・だから」

イフナースはフンと鼻息を荒くし、

「だからどうしろと言うのだ」

と思いを吐き出した、怒り半分苛立ち半分と言ったところか、まったくもってその感情は正しいと思われる、イフナース自身は指導者であるタロウの言葉に従って魔法を使っただけで、その威力にしろ結果にしろどうしようも制御できなかった頃の事である、挙句、先程からクロノスにはからかわれ、リンドやアフラは深刻な顔であり、ルーツまでもがイフナースを見る目が違っていた、ルーツはイフナースの実力を言葉でしか聞いておらず、光柱の一件も荒野での魔法も目にしていない、その為改めてこいつも尋常では無いのだなと評価を改めている、ただの王族でただのお坊ちゃんでは無く、どうやら単純な魔法に関してはタロウやユーリやソフィアを凌ぐ逸材であるらしい、

「別にどうしようとも・・・ついでに言えば殿下には何の責任もありません、謝罪も贖罪も必要ないですしね」

タロウはケロッと言い放ち、ルーツは思わずおいおいと呆れ顔になり、何だそれはとイフナース自身も眉根を寄せた、

「だってそうでしょう、少なくとも誰かの不利益にはなっていないと思われます、謝るとするなら虫やら蛇やらの小動物?それだってねぇ、話しの通じる相手では無いし」

「確かにな」

とクロノスは再びアッハッハと笑った、見事に他人事である、

「だからだろ、王城の会議をすっぽかしてまで来る必要があったのか?」

イフナースはイライラと言葉を荒げる、これもまたその通りで、王城では今まさに御前会議の真っ最中であったりする、軍事に関する事では無い為、クロノスは呼ばれていないが、内政に関する事とあってイフナースは招聘されていた、別に好きで出たい会議では無かったが、それを欠席するほどの重要事とは思えない、いや充分に重要であるが、義兄や部下達につるし上げられる謂れは無く、後程こういう事がありましたと報告を受ければそれで良い、

「それはありますよ、殿下のお気持ちまでは考えておりませんでしたが、俺が思うに・・・」

タロウはそこでゆっくりと焼野原を見渡した、見事なまでに黒く煤けた平原が広がっている、荒野にあってこれほどまでに平らな地は他に無いであろう、荒野はどこも巨岩によって足場は悪くまっすぐ歩き続ける事も困難で、調査隊が歩きやすいからとこの焼け跡を進む事にしたのも頷ける程である、

「皆さんを呼びに歩いている時にふと思ったんですが、これ、ここを戦場にしたらどうです?」

「はっ?」

「あっ・・・」

「えっ・・・」

「あー・・・」

「あん?・・・」

国の要職にある五人がポカンとタロウを見つめ、それからゆっくりと焼野原へ視線を移した、そして、

「それいいな・・・」

「はい、少々モニケンダムに近いのが気になりますが、確かにここなら軍団の運用は難しくないかと」

「向こうは巨岩ありきの戦闘訓練をしているみたいだぞ」

「なればこそだろ、その訓練はこちらも必要だが、軍団を展開できるならその方がこちらはやりやすい、向こうも無視できない筈だ」

「馬も使えるな」

「それはどうでしょう、ちゃんと調べませんと」

「だな、しかし・・・」

「うん、訓練にも使えるな」

「宿営地にもなりましょう」

「模擬戦も余裕だろうな」

「便利ですね・・・」

「便利だな・・・」

「まぁ・・・あれだ、水場が無いのが残念だが、何とかなるか・・・」

「天幕が煤けてしまいますな」

「その程度は大した事では無かろう」

「足もな、まぁ、泥まみれになるのが当たり前だからな戦場は、それが煤塗れになるだけだ」

「良いも悪いも髪結いの目ですな」

「そうなればいいですけどねー」

タロウはのほほんと答えた、どうやらタロウの意見はあっさりと受け入れられたらしい、皆目から鱗と不思議そうに荒野を見渡している、

「お前、なんだ、こうなる事を意図していた等と言うまいな」

しかし、イフナースとしては余りに出来過ぎた話しに素直に納得する事は出来ない様子で、

「そこまでは・・・だって、ねぇ、分かってたらこんなに騒ぎませんよ、それにほら、巨岩も綺麗に平らになっているでしょ、その理屈に関してはまるでまるで・・・」

タロウがフルフルと頭を振った、イフナースはまったくとタロウを睨みつけるが、先程までの険は無い、

「なので、ロキュス先生様か学園長か、巨岩そのものをちゃんと調べる必要がありますね、それはまぁ、この騒乱が収まってからでしょうね、前にも話しましたけど」

「確かにな、ん、じゃ、どうするかな、リンド、部隊を作ってこの地の調査に入ろう、足場がしっかりしていれば合戦場としては有用だつぶさに確認する必要は無いが、全体を把握出来ればしておきたい」

「はい・・・そこそこの人員が必要ですね、工兵も織り交ぜて調査部隊を編成しましょう、それとルーツ殿助力願いたい」

リンドがルーツを伺い、ルーツは勿論だと大きく頷く、しかしルーツは展開の速さに頭がついて行っていなかった、タロウが絡むとどうにもこういう場面が多いように思える、冒険者時代もそうであった、誰もがどうしたものかと頭を悩ませていると、タロウはボソリと突拍子も無い事を口にし、それが見事に嵌るのである、まるでそう仕組まれていたかのようで、当時はよく考えていなかったが、今になって落ち着いて思い返してもやはりタロウは変である、有用であるのは確かだが、

「頼む、で、メインデルトと陛下にも至急報告、王城にいるのか?」

「陛下は御前会議の最中、軍団長も王城に居ると思います、執務室かと・・・」

「じゃ、すぐに、どうせだ、見せろと騒ぐだろうからな、他の軍団長連中にも声をかけておけ、今なら王都にいるはずだ、ロキュスもだな」

「はっ、早速」

リンドが小さく会釈をして転送陣に走り、アフラも追従する、

「ふぅ・・・しかし、相談役としては良い仕事だな」

クロノスがニヤリとタロウに微笑みかける、

「それはそれは、お褒め頂き光栄です殿下」

タロウはニヤつきながら頭を垂れた、

「ええい、納得いかん」

しかしどうにも釈然としないのはイフナースである、先程までクロノスには盛大にからかわれ他の面々から重罪犯のように扱われたのだ、虫の居所も悪くなるというもので、

「あー、悪かったな、しかし、お前、やっぱり凄いな、こんな事タロウでもユーリでも出来ないぞ」

クロノスが口元を微妙に歪ませて片眉を上げてニヤついた、実にムカつく顔である、

「そうだねー、まぁ、普通やらないけどなー」

タロウがのんびりと茶化すに至って、

「ええい、だからそれはお前がだなー」

イフナースの甲高い叫び声が焼野原を超えて荒野に響き渡るのであった。
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