セカンドライフは寮母さん 魔王を討伐した冒険者は魔法学園女子寮の管理人になりました

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本編

64話 縁は衣の元味の元 その17

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レイナウトと従者の背中を見送ってソフィアは腰を上げると、

「懐かしいわねー」

と微笑みつつ茶を片付け始めた、エレインもどうやら取り合えずこんなもんかなと自分も内庭へ行くべきかしらと腰を上げるが、

「ちょっと待って、エレインさん」

とユーリが慌てて二人を制する、

「どしたの?」

「何か?」

ソフィアは不思議そうに、エレインもまだ何かあるのかなと首を傾げる、

「どしたも何も、ちょっと、これはめんどくさいわよ、座りなさい」

ユーリは二人を睨みつけ、二人は困惑しつつも取り合えず座り直す、

「えっとね、まずさっきの人が何者か、エレインさんは知ってるのね?」

「はい、ヘルデルの先代公爵様と伺っておりますが・・・」

エレインは普通に答えた、途端、ソフィアがエッと驚き、

「そうなの?」

とエレインを見つめる、

「そう・・・ですよ、はい、ライニールさんから伺いましたので間違いないかと、領主様を呼び捨てにされてましたし、レアンお嬢様も伯父様と呼んでらっしゃいましたから・・・恐らく近しい間柄なのかなと思いますよ・・・はい・・・」

「あら・・・えっ、番頭さんよね?」

ソフィアがユーリに確認すると、

「そうよ、番頭さん・・・なんだけど・・・私もね、ついこの間知ったのよね」

と溜息混じりとなるユーリである、ユーリは先日の御前会議に於いてタロウからその事を聞かされ、心底驚いていた、当時タロウもルーツもその正体を口外する事は無く、その席ではクロノスと共に呆気にとらたものである、

「その・・・番頭さん・・・っていうのは?」

エレインが当初から感じていた疑問を口にする、

「あー・・・そうよね、エレインさんはそっちの方が不思議よね」

ユーリはどう説明したもんだかと首を傾げた、別に隠す事ではないし、先程の昔話を聞いていれば理解は容易いであろう、

「なに?エッ、でも、同じ人よね、話しは合っていたし」

ソフィアも若干混乱しているようである、

「そうよ、同じ人、あー、タロウさんがね、言ってたんだけど」

ユーリは前置きをして説明した、ソフィアにはその番頭が先代のヘルデル公爵である事、エレインにはそのヘルデル公爵が酔狂にも番頭として前線で市場を開いていた事を、すると、

「へー・・・変な商人だなーって思ってたのよ当時から・・・」

ソフィアはのんびりとしたもので、

「それはまた・・・随分とあれですね、気さく?な公爵様なんですね・・・でも確かに気さくな方ですよね、さっきの感じだと・・・」

とエレインは今一つ現実感無く受け止めた、

「そうなのよ、で・・・それはまぁ、いいか、あんたら関係無いし、その方が良いわよね」

とユーリは含みのある言葉を呟いてしまう、ここ数日、ユーリがバタバタと忙しいのは王族とカラミッド、さらにできればレイナウトその人の間を取り持つ為であった、学園祭はかなり遠回しな手法であったがそれこそが当初の目的である、やたらとめんどくさい事になり、もう取り止める事も難しい程に関係各所に根回し済みであったが、この場にクロノスなり陛下なりを呼び出せばそれなりにその目的は成就するのではないかとユーリは忙しく考えてしまっていた、

「なによ、その言い草」

ソフィアがユーリを冷ややかに見つめた、

「別に、こっちの話しよ、しかし・・・あー、どうしようかしら、私もあんたもタロウもその事は知らないフリしてた方がいいのかしら?でもな、それも不自然よね」

「そう?」

ソフィアはうーんと首を傾げ、

「そんなの、今聞いたって事にしておけばいいんじゃない?」

と軽く答えるソフィアである、

「・・・そう?」

「そりゃそうでしょ、エレインさんが変に思って確認したって事にしてさ、私は今正に知った事だしね、適当に笑い飛ばすわよ」

何とも逞しい事を言い出すソフィアである、

「あー・・・あんたならそれでも良いわよね」

ユーリは溜息を吐き、

「ソフィアさんなら・・・まぁ・・・」

とエレインは身分の上下も階級もまるで気にしない飄々としたいつものソフィアであればそれも可能であろうなと思う、向こうがどう思うかは別ではあるが、

「でしょ、笑い飛ばすわよ、でも、他に何かあるの?そんなに大事?」

「あんたねー・・・」

「すいません、それはちょっとどうかと思います」

エレインとユーリが眉根を寄せる、いかにソフィアと言えど、昔馴染みとはいえ、ほぼほぼ初見であろう先代公爵としてこの場にいるレイナウトを、そこらの客扱いは駄目であろうとその二つの視線が訴えていた、

「どうかと、って言われてもな、何?公爵様扱いしなきゃダメ?」

「駄目だろ」

「駄目ですよ」

二人は何を当然の事をとさらに目を細めた、

「でもなー・・・ならこんな所に来ないでしょ、公爵様なんて、そりゃ、陛下も来たし、子爵家の令嬢様はいるし、伯爵家のお嬢様も遊びに来てるけど、今更どうしろってのよ」

「それとこれとは別なのよ」

「そうです、別です」

「はいはい、じゃ、どうすればいいのよ、高いお茶でも買ってくる?」

「それは・・・」

「そうですけど・・・」

と口籠る二人であった、ソフィアの論もまた暴論に聞こえるが正論ではある、別に招いた訳では無し、向こうから勝手に来ただけである、それが伯爵家のお嬢様の気紛れだったとして、こちらが歓待の準備が出来ていないからといって罪に問われるのはあまりにも理不尽と言えよう、

「でしょ、いつも通りよ、向こうが名乗らなければ私としては番頭さんだしね、その方が気楽に話せるでしょ、御本人も笑ってたし、従者さんが時々睨んでたのは気になったけど、そういう人かと思ってたら、そういう事だったのね、理解したわ」

ソフィアは実にサバサバとしたものである、エレインはこの人はどうしてこうブレないのかと呆れ顔となり、ユーリとしてもソフィアはこれでいいだろうなと思い直す、

「そっ・・・それもそうね、じゃ、どうしようか、向こうが何か言うまでは番頭さん扱いにしようかしら・・・」

ユーリもソフィアの意見に同調した様子であった、

「えっと・・・それで良いんですか?」

エレインが不安そうにユーリを伺う、

「そりゃだって・・・それこそあれでしょ、失礼なんじゃないの?お忍びの貴族様に貴方先代公爵ですよねって聞くのは・・・駄目でしょ」

「あっ・・・」

エレインはポカンと口を開けてしまった、ユーリの弁もまた正しい、少なくとも目下の者が目上の者を誰何する事自体が非礼とされており、さらに貴族の暗黙の約束事として自身の爵位は自身から伝えるべき事柄であり、他者から確認する事は平時であっても争いごとになりかねない重大な無礼である、

「そういう事よ、別に遊びに来たんでしょ、さっきはほらレアンお嬢様とメダカ見て騒いでいたし、ドーナッツも注文したんじゃないの?私が特段歓待する必要は無いでしょ」

「そうです、はい、その通りです・・・けど・・・」

「なら、そういう事でしょ、平民に多くを求めない事よ、こっちは日々の生活で忙しいんだから」

「そんな、都合良く平民にならないで下さいよ」

「何言ってるのよ、私は生まれたときから平民なの、都合よく変ってないでしょが」

「そうですけどー」

エレインが心底困った顔となる、エレインとしてもこの訪問は寝耳に水であったのだ、事務所で市場調査の資料をカチャーと共にまとめていたらライニールに呼び出されたのである、巻き込まれたのはこっちの方だと泣きたいのはエレインも同じであったりする、

「ん、じゃ、こんなもんね、私は一応向こうに顔出すけど、どうするの?」

とソフィアはサッと腰を上げた、ユーリが会談中何やら画策している事や、タロウがいつも以上に丁寧な対応であった事は薄々気付いていたソフィアである、しかし、だからと言って自分が特段口出しする事も無いし、そのような指示も相談も無い、となればいつも通りに対応するのが当たり前で、そうする他に術は無い、

「そうですね、はい、私も行きます、あっ、その前にドーナッツ用意しないとかな・・・」

エレインも腰を上げた、

「じゃ、お茶は用意しておく?ソーダ水はもう出してないんでしょ」

「そうですね、はい、お願いします」

「了解、あっ、他の連中分も用意した方がいいかな?ドーナッツ」

「そうですね、確かに、足りないかもです」

と二人が動き出した瞬間、

「おう、いるか?」

クロノスとイフナースがのそりと現れた、さらにもう一人エレインの知らない顔もある、

「うわっ、ちょっと待って、あんたらはめんどくさい」

ユーリが大声を上げてしまう、

「何だよそれは」

クロノスが睨みつけるが、

「待って、ホントに駄目、一旦上にね、ホントに駄目だから、事情は話すから」

ユーリが慌てて三人を研究所に引っ張り、

「あー、お茶入れる?」

ソフィアがニヤニヤとその背を見送るのであった、そして、三階の作業場のテーブルを囲み状況を説明すると、三人は見事に目を大きく見開いた、そして、

「なんで来てるんだ?」

クロノスの当然の疑問が飛び出し、

「それはまた面白いな」

イフナースはニヤリと微笑む、さらに、

「そういう事なら陛下をお連れしましようか、話しが早かろう」

とこれはメインデルトであった、ニヤニヤと薄笑いを浮かべており、面白そうにユーリを見つめている、

「だから・・・あー、すいません、失礼しました」

ユーリはメインデルトに馴れ馴れしい口調となってしまい、慌てて謝罪するが、

「構わん構わん、気にするな」

メインデルトは薄笑いを湛えたまま軽く手を振った、

「すいません・・・それで何だっけ、あっ、ほら、えっとですね、ガラス鏡店に来たらしいんですよ、モニケンダム訪問の目的としましては」

と状況説明を続けるユーリであった、

「そういう事か・・・確かにあれは一見の価値はあるし・・・」

「うむ、クレオノートとしても早期に見せておきたい代物であろうな」

クロノスとイフナースは簡単に理解したようで、

「まぁな、あれほどの品となれば自慢したくなるであろうし、何より交易品としても価値があろう、伯爵家としては本家筋を招くのは正しいな、うちの領地でもあれほどの品があればどれだけ楽か・・・」

メインデルトも薄ら笑いから一転して真面目な顔となる、メインデルトは王都近くに領地を持つ子爵であった、領地は小さいが交易の要所となっており、王都との往来によって何気に羽振りの良い土地なのであるが、地場産業となるものは少ない、

「だよなー、ガラス鏡の将来性を考えれば誰もが欲しくなるだろうな、あの技術はさ・・・」

クロノスもどこか遠い目で天井を見上げ、

「あっ、今はそれどころじゃないな」

とユーリに視線を戻し、

「あれか、あの親父は当時のままか?」

と問い質す、

「そう・・・ね、うん、そう見えるけど、さっきもタロウとソフィアと昔話に花が咲いてね、あんたの事も覚えてたわよ、貴族くずれって見抜かれてたみたいね」

「むっ・・・いや、そうだがさ・・・そうか・・・しかし、こうなると・・・」

とクロノスはイフナースとメインデルトを伺う、二人もどうしたものかと首を傾げた、

「そうなのよ、ほら、例の会合?打合せ?どっちでもいいけどさ、それによればここの領主もそうだけど、その先代公爵様を引き込むのが重要なんでしょ?」

「その通りだな・・・」

「うん、そうなのだ」

「そこだな・・・」

ユーリの言葉に三人は同時に頷く、

「なもんでね・・・あっ、いつまで滞在するか聞いてないな、聞き出すのは・・・難しそうかな・・・」

「ん?何を考えている?」

「ほら、学園祭にさ、領主様と一緒に招待してしまってもいいかもなんて思ったりしてね」

「それもあるか・・・」

「でも、ほら、まだ10日?9日?8日・・・まぁいいわ、暫く先なのよ、ヘルデルに戻ってしまったら無理だしね、足止めする程の用事・・・ではないわよね・・・」

「なるほど・・・確かに」

「だから・・・」

と四人もまた降って湧いた好機を如何に活かすかと突然の話し合いである、何しろ大本命の人物が今まさに手の届く場所にいるのである、何とか状況を理解させ王国との連携を取らせなければ軍事行動もままならない、そして軍事行動とは早ければ早い程有利であり、それはそのまま勝利へと繋がる大事な要素なのであった、

「・・・では、取り合えず挨拶くらいはしておこうか・・・」

イフナースがウーンと右頬をかいて呟いた、ユーリとクロノスは出来るだけ穏便に取りなす方法を模索し、メインデルトは恐らくレイナウトに顔バレしている、現在髭面となっているメインデルトであるが、大戦時には軍団長統括であったのだ、レイナウトであればどれだけ誤魔化しても一目でメインデルトであると見抜くであろう、

「殿下・・・」

ユーリが何を言い出すのかと顔を顰めた、

「いやな、ここの領主の御令嬢にも奥方にも挨拶はしているんだよ、エレイン嬢の縁戚としてな」

「そうなのか?」

初耳だとクロノスが目を見張る、

「裏山に通っておる時に偶然な、なもんで、その立場はまだ活きているであろうからな、遊びに来たついでって事で顔を出しても構わんだろ・・・」

「それでどうなる」

メインデルトが斜めに睨む、まったくその通りだとクロノスもユーリも頷いた、

「ん、ほれ、仲良くなっておいて損は無い、俺はこっちに来てそれを学んだよ」

「それはそうだがさ・・・」

「それに内庭では何やらやっているのであろう?それも気になるしな」

イフナースは腰を上げると、

「では、ユーリ先生、少し小芝居を頼む、それと、今日の修練は状況次第で俺もタロウ殿も無理そうだとリンドに連絡してくれ」

イフナースはニヤリと微笑み、クロノスは難しい顔で頷くしかなく、メインデルトは腕を組んでイフナースを見上げるばかりであった。
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