上 下
745 / 1,062
本編

64話 縁は衣の元味の元 その15

しおりを挟む
翌日、学生達が登園し暫くして内庭では、

「こんなもんでいいんですか?」

「いいんじゃない?」

「少量ですけど・・・」

「そう言われてもな、あくまで実験だもん、加減を見極めるのも実験のうち、最初から大量に入れたら加減が分らんでしょ」

「それもそうですね」

「うん、じゃ、漬けてみるか・・・」

とタロウが布を一枚タライに浸した、それを興味津々で見つめるミナとレインとニコリーネ、さらにマフダとリーニーにサビナとカトカ、ゾーイも参加している、かなりの大人数であった、

「青くなったー」

ミナがキャッキャッとはしゃぎだす、タロウが漬けた布はじんわりとインディゴ特有の青色に染まっていく、

「ホントだー、でも・・・」

「うん、緑っぽいね、面白い」

「確かに」

とタライをじっくりと覗き込む面々である、

「うん、じゃ、これはこのまま暫く漬けておいて、その間に」

タロウはマフダが用意した大量の手拭いに向かう、今日は朝から染物の実験であった、サビナが手に入れたインディゴの顔料を用い、マフダとリーニーを巻き込んでバタバタと動き回ってこうなっている、タロウは取り合えずとタライを三つ並べ、その一つにはぬるま湯で顔料を溶かし、もう一つには濃いめの酢の溶液、もう一つはすすぎ用の水となっている、さらに湯沸し器でお湯を沸かし、コンロを持ち出して蝋燭を溶かしていた、準備万態といった感じである、染物用の手拭いは昨日マフダが下着調査のついでに購入してきたものであった、フィロメナと共にソフィアとタロウと会談した折にタロウが明日にでも一つ面白い事をやるから手伝ってくれと言い出し、マフダもフィロメナも一も二も無く同意し、エレインも理解を示した、そしてその場で簡単に段取りを組んでいる、ソフィアも興味があるとの事で、マフダは朝から気合が入っていたのであった、そのソフィアの姿は見えなかったが、

「じゃー、どうしようかな・・・やって見せるのが早いよね」

とタロウは手拭いの一枚を手に取り、一旦濡らし固く絞るとパタパタと折りたたむ、

「何をやっているんですか?」

マフダが素直な質問を口にした、

「んー、これが面白いんだよ、俺の国ではね、ただ染めるだけじゃなくて、こうやって模様をつけるんだ」

「折っただけで、ですか?」

「そうなんだよ、面白いよねー」

タロウはニコニコと微笑みつつ手を動かし、手拭いを分厚い三角に折りたたむとそれをさらに薄い板で挟み藁紐で強く縛り付けた、

「これで完成、ま、この折り方とかはまた別でやるとして」

タロウはタライに向かいその三角の手拭いの下半分をインディゴの溶液に漬けた、

「これでいいの?」

ミナが不安そうに見上げる、

「これでいいの、全部を青くしちゃうと面白くないからね、で、漬けておいた布は取り出して・・・」

タロウは如何にも慣れた手つきで作業を進めている、タロウ自身は実験だと言っていたがどうみても経験者のそれであった、サビナもカトカも若干の違和感を覚えるが、特に口出す事は無く、まして、どうやら順調に進んでいるらしい、質問は後からゆっくりでいいかとその作業を手伝いつつ見守る事とした、

「で、こいつをね、一旦空気にさらします」

とタロウは手際よく作業を続ける、女性達は取り合えず要所要所で感想を口にしつつもその作業を観察し、最終的には、

「はい、これで完成かな?このまま干します、良い色だね・・・・」

真っ青に染色された手拭いが寒空の下、建築足場と井戸の建屋に渡された物干し紐にかけられた、おおーっと小さな歓声が上がり、

「確かに良い色ですね・・・」

「うん、すんごい、なんか、カッコいい青だ・・・」

「だねー」

とどうやら好評のようらしい、

「色を濃くするには、ここで一旦乾燥させて同じ作業を繰り返す感じだね、でも、十分良い色が出てるねー、良い染料のようだね」

「なるほど・・・顔料を増やすのは駄目ですか?」

「どうだろう、それも実験してみても良いと思うよ、ただ、少量でもしっかり色が乗っているから、増やせばいいってもんじゃないかもね」

「分かりました、要検証ですね」

カトカが黒板に刻みつける、

「タロー、こっちはー」

ミナがしゃがみこんで染料のタライを覗き込んでいた、素手で触るなとタロウに注意されており、実際に青く染まったタロウの手を見て、これは触っては駄目なのだとその両手を腹と足で挟みこんだ何ともいじましい姿である、

「そろそろいいかな」

タロウは折りたたまれた布をそっと引き上げる、染料に漬かっていた部分は緑色に染まっており、色の着いてない白色の部分にかけて徐々に色が薄くなっているように見える、

「で、これはこのまま外してしまうのね」

とタロウは押さえていた板を取り外し、ゆっくりと開いて見せた、途端、おおーっと歓声が湧き上がる、

「面白い模様ですね・・・」

「うん、四角模様になるとはな」

「確かに三角に折ったのに四角になってる」

「カッコイイー」

「青と白の色合いも良いですね」

「なんか清潔感があります」

「ふふん、面白いだろー」

タロウはしてやったりとニヤリと笑顔を見せた、タロウが手にした布には見事な斜めの格子柄が浮かんでいた、格子は青く色の乗った部分と白く抜かれた部分で構成されており、何とも涼やかで美しい、

「後はこれも同じように定着させて洗ったら干すだけだね」

「なるほど・・・染めないことで模様を作るのですね」

カトカが鋭い視線をタロウに向ける、

「そういう事だな、で、これを見ても分かるけど同じ折り方をしても全く同じ柄になることはないんだよね、漬ける時間とか、どこまで深く漬けるかとか、滲み具合とか?似たような柄にはなるだろうけどね」

「えっと、周りだけ漬けるとか出来ますか?」

マフダがソロソロと質問する、

「周りだけ?あー、あれかな、三角に折って周りだけ?」

「はい、それです」

「できると思うよ、ただ、タライだと深いし見せたように時間もかかるからね、やってやれない事はないけど大変かもね」

「・・・確かにそうですね」

残念そうにムーと押し黙るマフダである、

「あー、大丈夫だよ、何事もやってみる、これ大事、で、今やったのが板締めって言われる技法でね、三角でなくてもいいし、折り方も一定で無くても面白い柄になるよ、他には絞り染めってやつとろうけつ染めってのがあるかな」

「何が違うんですか?」

「ふふーん、それは早速やってみよう、では絞り染めから、手拭いはマフダのお陰でいっぱいあるからね、感謝して使おう、皆でやるぞ」

タロウはニヤリと微笑む、カトカとサビナはやっぱり経験があったのだなとそこで理解した、染色技法に名前までありそれをスラスラと口にしたとなれば確実である、どこでそのような事を学んだのか全く想像も出来ないが、ソフィアと一緒でどこまでも底が知れないと訝しく感じた、しかし、他の面々は素直に作業を楽しんでいる様子で、作業台に向かうと我先にと手拭いに手を伸ばす、そしてワーワーキャーキャー言いながら三つの技法に取り組みだし、サビナとカトカも色々と今更だなと思い直して作業台に向かう、やがて物干し紐には様々な柄がこれでもか並ぶ、どれも大変に面白い柄で一つとして同じものは無い、

「うふふー、可愛いねー、ねー」

ミナはたなびく自信作を見上げて微笑んだ、それはろうけつ染めで描かれた猫の柄である、ミナとニコリーネはろうけつ染めが大変に気に入ったらしい、自分で描いた柄がそのまま染まらず柄になるのである、少々手間であるが、それでもミナもニコリーネも四苦八苦しつつ描いた柄は実に微笑ましいものであった、

「確かにのう、しかし、この何ができるか分らない点も良いのだなー」

レインも自身の作を見上げて微笑んでいる、レインはレインで偶然性を楽しむ事としたようで、けったいな形に縛りまくった手拭いを染めたうえで広げてみれば、それは実に複雑な文様を描いていた、

「そだねー、どれも良い感じだよー」

ニコリーネもニコニコと微笑む、ニコリーネの作にはメダカと猫、馬に羊とちゃんとそれと分かる愛らしい絵柄が並んでいた、

「うん、どう?少しは参考になったかな?」

タロウがやれやれと腰を叩いた、タロウ自身は技法を教えた後は染色作業に専念していた、その作業はどうやっても手まで染まってしまう為で、女性達の、特にミナの手を汚すのは後々面倒だなと、汚れ仕事を買って出ていたのである、

「そうですね、やはり、やってみないと分らないですね」

サビナがしみじみと頷く、サビナは学園長の資料で知識としては染料の使い方や染物の作り方などは習得していたが、実際にその作業を目にしたことも経験した事も無い、こうしてその資料にも書かれていなかった技法であるとは言え、実際の作業を経験し、これは大変に興味深いと心持ちを新たにしている、

「そだねー、ま、次があるからね、それは明日かな?」

とタロウは作業場の端に置かれた木箱を見つめる、

「そうですね、そちらが本番ですね」

「だねー」

と二人がのんびりと打合せしていると、

「ミナー、お客さんよー」

とソフィアが勝手口から顔を出し、すぐさま、

「今度は何をやっているのだー」

レアンが駆けだしてきた、

「わっ、お嬢様だー」

ミナが叫んで駆け寄り、他の面々はエッと背筋を伸ばしてしまう、

「むっ、何じゃそれは?」

レアンも実に目ざとい、物干し紐に並んだ手拭いを見上げて叫ぶ、

「えへへー、えっとね、えっとね、ソメモノのジッケン?」

ミナが笑顔で答える、

「むっ、ソメモノ?」

「そうなの、綺麗でしょー」

「確かにな・・・待て、ミナがやったのか?」

「そだよー、あれ、ニャンコ、あれミナがやったのー、可愛いでしょー」

「むぅ・・・」

足を止めて見上げるレアンである、そこへ、

「もう、こちらでいいのですか?」

ソロソロともう一人、こちらも如何にも貴族風の女性が内庭へ出てくる、マルヘリートであった、

「どうぞ、遠慮なさらずに」

ソフィアが厨房内にいるようで、マルヘリートは遠慮ではないのだがなと不審そうな顔であったが、居並ぶ平民丸出しの面々とごく当たり前にその場に佇むレアンを見て、どういう事かしらとさらに首を傾げる、

「タロウー、あんたはこっちに顔出しなさい」

マルヘリートの頭越しにソフィアがタロウを呼びつけた、

「ん、なんで?」

「アンタにお客様よ、珍しい顔よー」

ソフィアはニヤリと微笑む、

「あら・・・うーん、じゃあ、こっちは任せていいかな?」

サビナに確認し、静かに頷くサビナに後を任せると、タロウは手を拭きながら厨房へ入る、ソフィアはサッサと食堂に入った様子で、タロウが食堂を覗くと、

「ほう・・・タロウ殿だな、懐かしい・・・」

恰幅の良い紳士が従者を連れて席に着いていた、

「えっ、あっ・・・あー、番頭さん?」

タロウは思わず甲高い声を上げてしまう、

「おう、覚えていたか」

ガッハッハと機嫌の良い笑顔となるレイナウトと顔を顰める従者、さらにソフィアはユーリを呼んできたらしい、階段から二人が姿を見せると、

「ユーリさんですな、いや、見違えましたぞ」

「えっ・・・あっ・・・番頭さんだ、どうしたのです?こんな所に」

ユーリもまた目を剥いてタロウと同じ反応である、

「それはこちらが聞きたいわ、なんだ、冒険者は引退か?」

「そりゃもう・・・えっ、どういう事?」

とユーリは困惑してタロウを見つめる、タロウは、

「あー・・・どういう事?」

とソフィアを見る、

「いや、私に聞かないでよ、取り合えずお茶入れるわね」

ソフィアはそそくさとタロウを押しのけ厨房へ入り、

「まぁいいか、お久しぶりですね番頭さん、お元気でした?」

と取り合えず席に着いたタロウとユーリであった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?

青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。 最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。 普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた? しかも弱いからと森に捨てられた。 いやちょっとまてよ? 皆さん勘違いしてません? これはあいの不思議な日常を書いた物語である。 本編完結しました! 相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです! 1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい

増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。 目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた 3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ いくらなんでもこれはおかしいだろ!

お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……

karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。

悪行貴族のはずれ息子【第1部 魔法講師編】

白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン! ★第2部はこちら↓ https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/450916603 「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」 幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。 東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。 本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。 容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。 悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。 さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。 自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。 やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。 アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。 そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…? ◇過去最高ランキング ・アルファポリス 男性HOTランキング:10位 ・カクヨム 週間ランキング(総合):80位台 週間ランキング(異世界ファンタジー):43位

とりかえばや聖女は成功しない

猫乃真鶴
ファンタジー
キステナス王国のサレバントーレ侯爵家に生まれたエクレールは、ミルクティー色の髪を持つという以外には、特別これといった特徴を持たない平凡な少女だ。 ごく普通の貴族の娘として育ったが、五歳の時、女神から神託があった事でそれが一変してしまう。 『亜麻色の乙女が、聖なる力でこの国に繁栄をもたらすでしょう』 その色を持つのは、国内ではエクレールだけ。神託にある乙女とはエクレールの事だろうと、慣れ親しんだ家を離れ、神殿での生活を強制される。 エクレールは言われるがまま厳しい教育と修行を始めるが、十六歳の成人を迎えてもエクレールに聖なる力は発現しなかった。 それどころか成人の祝いの場でエクレールと同じ特徴を持つ少女が現れる。しかもエクレールと同じエクレール・サレバントーレと名乗った少女は、聖なる力を自在に操れると言うのだ。 それを知った周囲は、その少女こそを〝エクレール〟として扱うようになり——。 ※小説家になろう様にも投稿しています

隠密スキルでコレクター道まっしぐら

たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。 その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。 しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。 奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。 これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。

異世界でお取り寄せ生活

マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。 突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。 貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。 意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。 貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!? そんな感じの話です。  のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。 ※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

処理中です...