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本編

63話 荒野の果てには その14

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丁度その頃、

「じゃ、宜しくねー」

内庭でリノルトとブラスはソフィアに見送られていた、リノルトの荷車には肉挽き機が筵に包まれて乗せられている、タロウがクロノスに連れていかれた為リノルトは肉挽き機の詳細をソフィアから聞き込み、ブラスは一度事務所に戻り数個の木箱を持って再び寮を訪問していた、

「さて、取り合えずこっちはこっちでと」

ソフィアは一仕事終えたなと鼻息を荒くして厨房へ戻る、中では挽肉の製造を終えてボールいっぱいのそれをティルが腕まくりをして捏ね回しており、ミーンも小麦を捏ねていた、なんのかんので大人数の為それなりの量である、

「どんな感じ?」

「こんな感じです」

ティルがサッと場所を空けソフィアがボールを覗き込む、

「良い感じね・・・たぶんだけど」

「ですね、じゃ、丸めるんですよね」

「そうねー」

と料理は次の段階に移る、ソフィアはタロウから教えられたそのままに挽肉と玉ねぎ、卵黄、パン粉を混ぜたそれをこぶし大に形成し、ティルはそれを真似、ミーンもその作業に加わる、三人は黙々と手を動かしているが、すぐに、

「これって、何て言う料理なんですか?」

ティルが口を開いた、

「あー、聞いてないなー」

ソフィアが惚けた様に答える、それは何気に珍しい事であった、ソフィアに師事するに当たって、あくまでティルとミーンはお手伝いという形で寮へ通っている、しかしソフィアは実に生真面目な性分のようで、今日何を作るかを予め宣言し、材料から始まって調理過程に至るまで調理前に解説するのが常であった、それは殆どが身振り手振りで食材を並べた状態で行われ、二人はまず黒板を鳴らし質疑を先に終えるのが日課となっていた、教えるのが苦手と公言していた割にはソフィアの言葉はわかりやすくティルとミーンは報告書にまとめるときにも大変に助かっていたりする、しかし、今日は若干様子が違っていた、二人が厨房へ入ると、ソフィアは見慣れぬ鉄の塊を弄繰り回しており、取り合えず始めましょうとソフィアはその鉄の塊を二人に使わせた、やがてリノルトが顔を出し、別に取り出したそれを解体しながら説明を始め、二人も手を止めてその説明に集中する、リノルトは、

「これほど厳密に作るのですか?」

と分解された部品を手にして目を丸くしており、

「大丈夫でしょ、ほら、これも人が作ったものなんだから、作れるわよ」

何とも怖い事を言うソフィアである、

「そんな・・・いや、はい、頑張ります、というか・・・凄いなこれ・・・うん、勉強になります」

リノルトは肉挽き機そのものにも驚いていたが、ソフィアの言葉にさらに驚きつつ何とかやる気になったようで、さらに実際に肉を挽き、なるほどこうなるのかと理解を深める、

「戻ったらやってみなさいな、タロウ曰く固くて安い肉を極上にする道具らしいからね、奥さんとお母さんにそう言ってごらんなさい」

とそこでやっと調理法を口頭で説明し始め、リノルトは慌てて黒板を取り出し、ティルとミーンも黒板を手にした、

「で、しっかりと中に火を通すのが大事よ、生肉は駄目絶対」

「確かにそうですね」

「ん、じゃ、そういう事で・・・あっ、でね、タロウがね、この先の穴?これを小さく多くして欲しいんだとか、できればこの先を交換できるようになんて言ってたけど・・・どうかしら?」

とさらなる難題がリノルトを襲う、リノルトはそれの意味する事は理解できなかったが、タロウが言う事であればちゃんと意味があるんだろうなと思いつつも、

「あー、すいません、取り合えずこれをそのまま作るのが先・・・ですね・・・」

と一瞬悩んで答えるしかなかった、

「そうね、宜しく」

とソフィアがニヤリと微笑みこんなもんかなと締めに入った瞬間に、ブラスが勝手口を叩き、結局ブラスとリノルトは分解された肉挽き機を間に置いて話し込み始め、ソフィアはまぁ仕方がないかと調理を続けたのであった、

「えー、じゃ、名前つけます?」

ティルはそういう事ならと手を動かしつつ明るく話しを続けた、

「そうねー・・・挽肉丸め?」

「適当すぎますよ」

ミーンも微笑み参戦する、

「じゃ、なによ」

「あー、なんでしょう?」

「だって、挽肉を丸めて焼くんだもん、っていうか肉を挽くから挽肉って普通に使ってたけど、何気にこれも初めての言葉よね・・・たぶん」

「確かにそうですね、他に聞いた事がないかな?」

「うん、挽くってなると麦とか蕎麦とかですもんね、肉に使っていい言葉なのかな?」

「どうなんだろう、他に言いようが無いのよね」

「確かにそうです・・・でも、それはそれでしょうがないので、やっぱりあれですか挽肉焼きとかですか?」

「まんまじゃん」

「そうなるでしょー」

「えー、でもー、もっと、おしゃれな名前がいいですよー」

「そんな事言われてもなー」

「ミンサーって言うんですよね、その機械」

「そうらしいわねー」

「じゃ、ミンサー焼き?」

「その機械を焼く訳じゃないし、その機械で焼く訳でも無いでしょ」

「そうですけどー」

すっかり仲の良くなった三人の力の抜けた会話が厨房に満ちるのであった。



そして、夕食時となる、その日の食卓も豪華であった、二種の挽肉料理が小皿に盛られ、野菜がタップリと入ったスープが添えられる、そのスープにはソフィアがタロウがムカつくからと鳥の挽肉で作った餃子も入っている、ムカつくからこの料理?とティルとミーンは首を傾げたが、ソフィアは何やら留飲を下げたようなので、それはそれで良しと思う事とした、

「これ美味しいの、ミナ、大好きー」

キャーキャー騒ぎ出すミナと、

「確かに美味しそうですね」

と冷静なイージス、

「毎日こんなに豪勢なのですか?」

とマリアは目を丸くしている、結局マリア一家は暫く王都に滞在する事になったらしい、イザークの仕事の関係で今月いっぱいはこちらで忙しくなるとの事であった、今日その事を耳にしたエレインは歓喜の声を上げマリエッテに抱き着いていたが、マリアの一睨みで取り合えず静かになっている、そして、今日もイザークは飲み会であり、マリア達はそういう事ならと午後の半ばを過ぎて寮に顔をだした、先程ソフィアがリノルトと話し込んでいる間に、マリア達は裏山でミナとレインと一はしゃぎしている、

「そうなんです、ソフィアさんの料理上手は御存知の事と思いますが、さらに色々とありまして」

エレインが強く自制している為言葉少なくなっており、オリビアが代わりにマリアの疑問に答える、

「それは・・・いや、はい、聞いておりました、王・・・奥様達が楽しそうに話しておられましたので・・・」

マリアとイザークが王城に挨拶に出向いた折の事である、王妃二人と後からウルジュラも加わってマリエッテを中心にして上品に盛り上がったのであるが、その際にエレインの話題になりソフィアの料理も話題になった、その際にはそれほどかしらとマリアは裏山での会食を思い出し首を傾げてしまった、マリア自身はそれほど食に拘泥する性格では無い為特に気にもしていなかったのである、しかし、昨日今日と食卓を彩るのは見た目も素晴らしく味も良い品ばかりで、挙句初めて食する料理が一品は含まれている、これは王妃達の言うように特別なのだと身に染みて感じていた、

「ではー・・・あっ、タロウさんね、これ何て言う料理なの」

配膳が終わったのを確認してソフィアがいつものように音頭をとるべく立ち上がるが、ふと思い出した疑問を口にする、

「これ?」

タロウは既にナイフとフォークを手にしており、何とも間の抜けた顔でソフィアを見上げた、

「そうよ」

「あー、ハンバーグって呼んでる」

「ハンバーグ・・・」

「カッコいい名前だー」

ティルとミーンがヘーっと感心し、

「ハンバーグ、ハンバーグ好きー」

ミナも嬉しそうにピョンと背筋を伸ばす、

「そっ、じゃ、そのハンバーグね、チーズを掛けたのと掛けてないのがあるので、見ればわかるけどね、それぞれに楽しんで下さい、それとスープはお代わりあるからね、遠慮無くどうぞ」

とそれだけ言って座り直す、ハーイと女性達の声が響きカチャカチャと食器の鳴る音が響くと、

「んー、美味しい」

「柔らかいね、お肉だね・・・お肉だけど」

「そうだね、柔らかいお肉って美味しさの塊だ・・・」

「うん、これは凄い」

すぐに絶賛の声が響く、しかし、その声が落ち着くと奇妙な静寂が食堂を包み一同は食事に集中してしまう、タロウは妙に静かだなと顔を上げるが、皆真剣な瞳でハンバーグに向かっており、やがて、

「ソフィアさん、お代わり」

ジャネットが手を上げるが、

「ハンバーグならそれだけよー」

ソフィアの無慈悲な答えであった、途端、エーッと不満の声が上がる、それはジャネットだけではなく、ほぼ全員の口から発せられたようで、

「もう、さっきも言ったでしょ、スープはあるから、そっちになさい」

ソフィアのさらなる無慈悲な言葉であった、

「ソフィアー、何とかしてー」

珍しくもユーリが寂しそうにソフィアを睨む、食事に関して文句を言う事は殆ど無いユーリであるが、今日は別らしい、

「そうは言ってもね、無い物は無いの、足りなかったら薄パンでも焼く?」

「そういう寂しい事じゃなくてさー」

「うー、名残惜しい・・・」

ルルが寂しそうに最後の一欠けらを口に運び、

「そうだねー、ちょっとこれは美味し過ぎるよー」

グルジアも小皿に残った肉汁をスプーンで掬って一嘗めしている、

「あー・・・そんなに?」

ソフィアは呆れて苦笑いを浮かべるが、ソフィア自身もその味には満足していた、その為スープには手が伸びずハンバーグだけが綺麗に無くなっている、

「ソフィー、もっと食べたい」

ミナも寂しそうに顔を上げた、口の周りをベタベタにして酷い有様である、

「ミナ、ほら、口拭きなさい、もう」

ソフィアはミナの口元を拭いつつ、

「そんなに足りなかった?」

と一同を見渡した、食堂の面々はほぼ同時に頷いて見せる、

「あー・・・じゃ、どうしようかな、もう一回作る?スープ冷めちゃうかな?」

「あっ、スープはちゃんと頂きます、でも、もっと食べたいです」

ジャネットがここが押しどころと立ち上がり、

「はい、私も手伝います」

ルルも思わず腰を上げた、普段であれば行儀が悪いと叱責される所であろうが、誰も咎める者が無い、

「そっか・・・少なかったかな?」

「いや、だって、これ美味し過ぎるよ」

「お肉の味だけを純粋に堪能できる感じです、疲れないし」

「うん、いくらでも食べれちゃう」

「そうね、確かにね」

見ればマリアとその乳母もすっかりと平らげてしまっていた、マリエッテは別で作った離乳食で何やら遊んでおり、この乳母をしてマリエッテを放置してしまう程かとソフィアは呆れてしまう、タロウはそうなるだろうなーと何となく眺めていた、王国の肉料理は基本的にどれも固い、柔らかい肉に慣れているタロウとしては何の拷問かと疑問に思ったほどである、さらに干し肉となると食べれたものではなく、こちらに来てから初めて食したそれはまるで塩味の根っこを齧っているようで何とも侘しく感じたものであった、そのような食文化の中にあれば、純粋に肉の味を楽しむ事が出来、かつ柔らかい肉の塊であるハンバーグを食すれば虜になるのも無理は無い、しかし、とタロウは思う、やはり一味足りない、いや、二味、三味足りなかった、ウスターソースである、タロウはクロノスに呼び出されなければついでに作ろうかと思っていたのであるが、結局寮に戻ったのは夕食前であった、それはまた明日かなとタロウは考えつつ、しかし、明日から忙しくなるんだよなー等と口には出さずにどうしたものかと内心でボヤいてしまう、

「そっか、じゃ、少し手間かかるけど皆で作れば早いわよね、材料足りればいいけど」

ソフィアは仕方が無いと腰を上げ、ヤッターと黄色い歓声が食堂どころか寮全体を振るわせるほどに響き渡るのであった。
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