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本編

60話 光と影の季節 その15

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「まずな、この地が呪いの地とまで呼ばれた理由に遡るんだが」

とタロウは前置きし、帝国での魔法の扱われ方に言及した、要約すると魔法の存在は知覚しているが、王国とは異なり迫害された歴史があり、現在もその迫害は当たり前の常識として定着しているらしい、

「それはまた・・・」

「ユーリの言葉どおりだな、いや、逆か・・・そのものにも聞こえるな」

「そうですな」

イフナースは眉根を寄せて言葉を無くし、クロノスとリンドはユーリが事あるごとに口にしてきた懸念を思い出す、内容としては真逆の結果であるが、魔法を起因とした迫害には違いない、

「そうだな、恐らくだがこっちの国では比較的に魔法を使える者が多かった為にそうならなかったのだろうが、帝国では使える者が少なかったのではないか?そうなると使えない者から見たら訳の分からない邪悪な力だとして嫌われても不思議ではないだろうな」

クロノスがタロウの説明から私見を述べる、

「そういう事か・・・」

「いや、帝国に生まれなくて幸いでした・・・」

「お前さんは特にそうだろうな」

イフナースは理解を示し、リンドの切実な言葉には、クロノスも思わず同情してしまう、しかし、

「あっ、勘違いしてもらって困るのは、魔力を持っている奴は結構居たぞ、帝国にも」

どうやら若干異なるらしい、タロウは茶を含み喉を湿らせる、

「そうなのか?」

「うん、ただ魔法の技術が全くと言って良いほどに消失しているんだな、魔力を持っていてもそれを使わなければ迫害される事は無い、本人も魔力の有り無しなんて気にもしていない、さっき言った迫害ってやつは魔法技術を徹底的に排したって事だな、で、徹底的にやってしまったものだから、魔法を教える者も居なくなって、自然と消えていった・・・って感じかな?その代わりと言ってはなんだが」

とタロウは地図に目を落とし、この島だなと内海にある帝国に近い大きな島を指さす、

「この島の魔法技術はとんでもないぞ、後から考えたんだが、帝国で迫害された魔法使い達が逃げ込んだんじゃないかなって思う、公に迫害されたらそりゃ普通は逃げるよな」

「お前さんがとんでもないって言うほどに凄いのか?」

「うん、大したもんだと思うよ、俺が見た限りだと、ロキュス参謀か、あんなのが普通に居て、リンドさんやアフラさんだっけ?あの小奇麗なお嬢さん、そんなのがゴロゴロいるな」

ロキュス参謀とは大戦中にロキュスに付けられたあだ名である、当時のロキュスには参謀という肩書等無かったが、あまりにも作戦全体に口を出し、あまつさえタロウ達を目の敵にしていた為、タロウ達の間ではいつの間にやらそのあだ名が定着していた、

「それは・・・」

「真実であれば凄まじいな・・・」

「だろ?で、ちゃんと研究もしているみたいなんだが、その研究所までは入れなかった、ま、この国とは上手くやれるんじゃないか?そのうち取り持ってもいいぞ?」

「取り持つ?」

「うん、知り合ったのがそこそこ偉い奴でな、王国でも魔法の研究が盛んだと教えたら興味があると言っていた、俺が教えたようなお前さん達から見たら珍奇な魔法は使って無かったようだが・・・うん、教科書的な魔法ならこの島の方が進んでいるかもしれん・・・いや、それも分野によるだろうな・・・」

「・・・それは良い情報ですな・・・」

リンドがニヤリと微笑む、自分やアフラ程の実力者がゴロゴロいると聞いては興味を惹かれない訳が無い、

「でだ、またズレたから戻すが、この土地な、こうなったのがどうにも魔法の実験が原因かもしれないんだよ」

この土地とは呪いの地とされる荒野の事である、

「そこまで調べたのか?」

「まぁな、当時の記録、200年も前の記録だからどこまで正確かは分らん、そう言い伝えられている程度の話しなんだが、まず、この湖な、綺麗な円形なんだよ」

タロウは小さく書かれた湖を指さした、

「見てきたのか?」

「一応な、ただ、高台が周りになくて全景は見れなかったが、巨大な窪地になっていて、そこに川の水が溜まって湖になった、そんな感じの土地で、こう、湖に向けて緩やかな傾斜になっていた、で、話しで聞く限りは円形である事は間違いないらしい、このまさに湖の中心あたりには、本来、都市があったんだそうでな」

「都市?」

「うん、そこそこ大きい街だったらしいが、それが一夜にして巨大な穴、挙句周囲は広範囲に荒れ地になった、記録では帝国の主要都市から爆発の光が見えたほどであった・・・らしい」

「そんなにか?」

「荒野の現況を見ればそれもあるだろうな」

「もしかして、それが魔法の結果だと言うのか?」

「そう考えたらしいよ当時の帝国民は・・・で、俺もそれが正解なんだろうなと思う、向こう側の荒れ地と呼ばれる土地を歩いてみたが、岩しか無い、どのような魔法を使ったのか、どうしてこうなったのかまるで想像もできなかった・・・が・・・ま、あれを見たら・・・呪いの地と呼ぶのも理解できるし、魔法に責任をおっかぶせるのもわかるって感じだな・・・」

「それで迫害を?」

「だろうな、そりゃ、そんな状態になったらさ、現地を確認しにいくだろ?ところが周囲は岩だらけ、街があった所には巨大な穴、訳が分からないだろうな、それで、この街は帝国でも魔法研究で有名だったらしい、それが原因と判明しなくてもそれを理由にしたんだろうさ、当時の為政者も平民達も」

「なるほど、それで排斥された・・・」

「恐らく・・・残った資料をザッと見た感じだとそう読み解けた、気持ちは分らんでもないし、何らかの理由がないと人の心は落ち着かないもんだろ?で採った政策が魔法使いの迫害と魔法技術の排斥・・・短絡的ではあるんだろうが、仕方ないとも言えるし、何とも言えんが・・・それでも足りなかったんだろうな、呪いの地とまで呼んで暫くは立ち寄らなかった・・・それも気持ちは分かるかな・・・」

「まずな・・・」

なるほどと室内は沈黙に包まれた、書記官の黒板を鳴らす音だけが響く、

「でだ、話しをさらに戻すと、そういう経緯があってだと思うが、こっちに来た諜報員だが、魔法に関してはトンと知識が無かったんだろう、知らないものは無いものも同然だろうからな、報告書に魔法に関する一切の記述が無いのも仕方ないと思う、俺達だって普段の会話で魔法の事は話さないだろ?飲みの席でも同じだな・・・見かけたとしても・・・どうだろう・・・焚き付けを作る時とか・・・ぐらいじゃないのか?日常で使われる魔法なんてさ・・・」

「そこに繋がるのか・・・」

「まぁな、でだ、より具体的な話しになると」

とタロウは件の呪いの地についての現状を説明する、荒れ地と呼ばれる地域の端に新たな街が作られた事、さらに中心にある湖の帝国側に要塞が築かれている事、そこへ、帝国軍が常駐している事等々である、

「すると・・・」

「うん、その帝国軍が近いうち、恐らくだが年明けかな、こちらに進軍してくると思われる」

やっと話しの核心であった、

「・・・それは見てきたのか?」

ジロリとクロノスがタロウを睨む、

「まぁな、荒れ地の街も見物したし、要塞も確認した、ついでに帝国軍の行列も眺めてきたよ、というかそいつらにくっついて要塞まで行ってみた」

ニヤリと微笑むタロウである、そして、

「皇帝自ら率いるそうだよ、帝国の首都、ここにあるんだが、盛大な出陣式をやったらしい、実際には見ていないが他の町にも大々的に宣伝されていた、これも大したもんだよな、王国と一緒で街道がしっかりと整備されているからこそ出来る、通信の速さだと思う」

タロウは地図を示しながら続けた、帝国の首都として指差したのは内海から続く川の中ほど、川の先には大きな湖と呼ぶべきか内海と呼ぶべきか判断の難しい湖水が表記されている、地図上では帝国の南側にあり、彼らの言う呪いの地とはだいぶ離れているように見える、

「街道か、それはどうなっている?」

クロノスが問い質す、先ほどの魔族の地図には街道は示されていなかったが、こちらの地図にはところどころに示されていた、しかし、その首都周辺には描かれていない、

「うん、それも描こうと思ったんだが細かすぎてな、変な言い方をするが、軍でここに攻め込もうと思えば幾らでも可能だぞ」

「なっ、そうなのか?」

「各町と各町は当たり前に繋がっているし、首都となると立派な街道が縦横に走っている、街道沿いにはでかい石造りの看板?標識かな、が置いてあってこの先どこそこ、首都はこっちってな、親切に書いてあるよ」

「それはまた・・・」

「便利ですな」

「確かに・・・」

「それで攻め込まれたりしないのか?」

クロノスが当然の質問をぶつける、

「どうだろうな、ここまで大きいといきなり首都には攻め込まんだろう、攻め込んだとして端っこから着実に確保しながらの進軍になるんじゃないか?」

「それも・・・そうか・・・」

「なるほど・・・」

「で、軍隊に関してなんだが、全部で10個軍団かな?編成中の2個軍団があるらしいが、即戦力としては10個軍団で、各3万人規模だな」

「3万?」

「こっちの倍じゃないか」

「それが10・・・最悪12?」

「そうなる、で、その10個軍団を各地の要衝に置いてある、即応体制もとれていると言われてる、それは見てないから分らん」

「・・・規模が違うな・・・」

「そうですね・・・」

クロノスとイフナースは腕を組んで眉根を寄せ、リンドも何とも難しい顔となる、王国の一個軍団は各軍団によって若干変動するが1万5万程度である、これが8個軍団組織されており、首都に第一・第二軍団、第三軍団・第七軍団は南の都市国家のそば、第四・第八軍団が西、第五・第六軍団が北ヘルデルに配置されている、その他に各領主が持つ私兵軍団と冒険者兼傭兵部隊もいるがそちらの数は把握しきれていない、もし単純に帝国と総力戦となれば30万対12万である、さらに考えればそれだけの数を組織し運用する事務能力も伴っていると考えてよい、とてもではないが勝ち目は無いと考えらえる、

「まぁ、そう深刻になるな、やりようはあるさ」

しかしタロウはあっけらかんと言い放つ、

「おい」

これには流石のクロノスも眉を顰めた、

「なんだよ、こっちにはお前もいるし、リンドさんもいるんだぞ、挙句にイフナース殿下も大したものらしいじゃないか」

タロウはニヤリと微笑み返した、

「なっ・・・あっ・・・そういう事か・・・」

「うん、何度も言うが連中には魔法の技術が無い、が、こっちには魔族軍相手に培った合戦用の魔法があるだろ、殆ど使わなかったし、使える場面が無かったがな・・・個人的にはそれで良かったと思っているが、使えば戦争というよりも虐殺になってしまう・・・と思うな・・・」

「確かに・・・しかし・・・なるほど・・・その上、戦場が荒野となれば・・・」

「好き放題出来ますよ騎士団長」

タロウはわざとらしくリンドをそう呼んだ、

「あの時に使えなかった魔法も使えますな・・・これはロキュス殿を招聘しませんと・・・」

「待て待て、まずは陛下の裁可を仰がねばならんだろう」

「あっ、すいません、先走りました」

「なんだ、リンドらしくもない」

「・・・いや、お恥ずかしい・・・」

リンドは大袈裟に頭をかきむしる、調子に乗って口を滑らせるリンドは珍しいなとタロウは思いつつ、

「ま、俺としては人対人の合戦は経験が無いから何とも言えないんですがね、単純な戦闘力で言えばこちらが優位だなと・・・はい、そう分析してます、なんとなったら、クロノスとゲインと俺を連中のど真ん中に突っ込ませれば一日程度は混乱させることは出来るでしょう、ルーツも居れば尚よし・・・少なくとも魔王のようなとんでもないのはいないと思う、あくまで向こうは同じ平野人だからな、そう考えれば・・・何とかなるかなって感じです・・・かね・・・」

「なんだ、お前も前線に立つのか?」

「状況次第だな、この街が標的でなかったら、言うだけ言ってささっと逃げているよ、愛しいミナとレインとソフィアがこの街にいるし、どうやらこの街を気に入っているらしい、ユーリもいるしな・・・大事な友人は見捨てられんよ・・・だから、出来るだけの協力は約束しよう・・・偉そうな言葉になった、失礼だな・・・」

タロウの殊勝な言葉にクロノスは構わんよと鼻で笑う、

「すまんな・・・でだ、実はだが、その湖の要塞と荒れ地の端にある街には実際に行って来た」

タロウが僅かに口の端をあげてクロノスを伺う、

「それは聞いたぞ」

イフナースは何度も言う事か?と不思議そうに眉根を寄せた、しかし、

「そういう意味か・・・」

クロノスは何かを思い出し、どうしたものかと首を傾げ、

「そういう事だよ、で、その為の衣装も用意してある」

「もしかして、その珍妙な服がそうなのか?」

ここでやっとタロウの服装にクロノスが言及した、寮で再会した時から変な恰好だなとは思っており、それはリンドやイフナースも口にこそしなかったが気になっていた事である、

「そうだよ、これが帝国の平民の服装だ、少々涼しいが楽でいいぞ、二日も着れば慣れるもんでな、快適だ」

タロウはこれ見よがしに胸を張りアッハッハと笑うのであった。
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