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本編

59話 お披露目会 その22

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その頃、三階では、

「で、どうする?」

研究所の四人が中央ホールの作業台を囲みユーリがのんびりと口を開いた、

「どうするって・・・他人事ですねー」

カトカがムスリとユーリを睨みつけ、

「そりゃそうでしょ、他人事だもの」

ユーリがニヤリと答えた、サビナはあからさまな溜息を吐き出し、ゾーイは暗いなと思って腰を上げる、思い付きでやってみた湯呑の光柱は好評であった、であればもう少し何かできないかなと周りを見渡し、使えそうな物を探す、

「でも・・・実際どうなんです?その・・・男爵ですよね・・・」

サビナが恐る恐ると口を開いた、今日、朝早くにユーリがちょっと行って来るといって学園に向かい、残された三人はさて日常業務だとそれぞれの作業に取り掛かった、サビナは学園長の資料のまとめ、カトカは無色の魔法石の研究、ゾーイは転送陣の簡略化に取り組んでいた、ゾーイの研究についてはユーリの頭の中にはあったそうなのであるが、サビナとカトカは魔力が足りない為転送陣自体を構築は出来ても取扱う事が難しく、そうなると自分が手をつけなければならないとなって棚上げになっていた題目であるらしい、ゾーイが研究所に来た事によって、さてどのような研究を任せるかとなり、ユーリは彼女の好きにさせるのも良いかと当初は考えていたが、転送陣を使いこなしているゾーイを見て、これは懸案であった簡略化を任せてみようとなったらしく、ゾーイ自身も早速の大仕事にやる気を見せていたのである、そして、軽い感じで出掛けたユーリであったが、午前の中頃には学園長と共に戻ってくると、手下を集め陛下から告げられた褒賞についてニヤニヤと薄ら笑いを浮かべて説明し、学園長も何とも誇らしげな顔でうんうんと頷いていた、その褒賞の内容であるが、三人への名誉男爵なる爵位の贈呈と金一封である、三人はユーリと学園長の話しをしっかりと清聴したのであるが、三人共にポカンとして言葉も無く、その顔には喜びよりも困惑のそれが見てとれた、

「あら・・・足りない?」

「名誉な事だぞ」

ユーリと学園長は反応の薄い三人に顔を顰めるが、当の三人は、はぁと気の抜けた呟きを返すしかなく、まったくと学園長は鼻息を荒くし、ユーリはまぁこういう反応かと理解を示す、

「ま、現実感が薄いのも致し方あるまい、ユーリ先生、後は頼むぞ」

学園長はここは自分が居ては邪魔になるだろうと階段に向かった、王妃達が来ていることをカトカが先に伝えていた為である、ユーリはそうですねと受け、

「ん、まぁ、そういう事だから、ゆっくり考えなさい、じゃ、戻っていいわよ」

と所長らしい態度であった、三人は再びはぁと気の抜けた言葉を返して腰を上げる、そして、なんやかんやでこの場がある、

「聞いた事ないですよ、その・・・名誉男爵って名前も、それ以上に女性に爵位って・・・ねぇ・・・」

カトカがその余りある知識を披露する、ゾーイは何処からか掘り出した埃を被った空のインク壺を手拭いで拭きながら席に着いた、恐らくゾーイは落ち着かないのであろう、ゾーイに関してはカトカやサビナとはまた事情が異なっていた、現実感が乏しい二人とは違い、現実的に受け止めようとすると王都の研究所の手前もあり何とも心がざわついてしまっているのである、

「そうらしいわね、じゃ、詳しく話すとね、まず、名誉男爵っていう肩書?爵位?制度かしらね、はあったらしいのよ、でも、あまり使われなかったみたいなのね、爵位をいただくような功績を上げる人って大概が男性でしょ、なら、男爵でいいじゃんってなったらしいのよね、陛下曰く、それも戦場での活躍とか役人として有能とかそういう分野での授爵だからね、そりゃ男爵の方が聞こえはいいし、場合によってはそれ以上?男爵飛ばして子爵とか?ほら男爵って金で買えるからね」

「あっ、それ聞きますけど、そうなんですか?」

「らしいわよ、但し、その場合はなんていうのかな・・・そっか、これも名前があった方がいいわよね、仮にそうね、お金男爵とするんだけど」

「安易ですね」

「うるさいわね、そのお金男爵はあくまで男爵と名乗っていいよって程度の肩書でね、挙句領地も無いし、税金は多めに払っているらしいんだわ」

「えっ、そうなんですか?」

「あら、博識なカトカさんでも知らなかったー?」

ユーリはしてやったりとニヤリと微笑む、

「そりゃ、だって、知らない事もありますよ」

「そうね、ま、これはほらクロノスからそういうもんだって今日聞いたんだけどね、私も初耳だったし、で、戻すと、まずは名誉男爵か、これはね、お金男爵とは逆で、領地は無い・・・のは一緒だけど、年金が支給されるらしいんだわ」

「えっ・・・」

「年金ですか?」

「それも聞いた事がないですね」

さらに耳慣れない言葉にゾーイまでが顔を上げる、

「そうよ、年間にして幾らだったかな?うん、正確な金額はあれだけど、毎年支払われるんだって、まったくの不労所得よね、羨ましい限りだわ、で、それはあんたらが死ぬまで支払われて、家族への相続は無しらしいわね、そうだ・・・少なくとも王国が存続して、あんたらを敵視しない限り続くぞって陛下は笑ってたけどね」

「それは・・・」

「すごいですね」

「でしょー、曰く、男爵が、それも王国の主たる公爵家であるグランセドラウル家が与えた男爵位の、その開祖たる者の生活と名誉を守る為・・・だったかな、何か大層な事言ってたわ、少し違うかもだけどそんな感じ」

「へー」

とカトカは素直に感心してしまい、

「そんなのあるんですね」

サビナはこれまた貴族様の世界の話しだわとまったくの他人事のようである、

「らしいわね、それが名誉男爵の扱い?なもんで、乱発されなかったのはそういう事かしらって私は思ったんだけどね、ほら、お金男爵はおいておいても男爵様となると村とか小さな街の領主様じゃない、感覚的に、で、それはそれでね勝手に収益を上げて貴族様してるから放っておいてもいいんだろうけど、名誉男爵となるとそれを叙任した貴族が面倒みなきゃ駄目って感じらしいのね」

「それは面倒でしょうね」

「まったくよ、だから在っても使われなかった制度?爵位みたいね」

「そうなんですか・・・」

三人はユーリの説明に無表情で頷くしかなった、

「で、もう一つ、女性の爵位に関してもそれほど悩む事じゃないんだって、まずね、これは慣例としてそうなっているらしいんだけど、爵位を受けるに当たって、女性でも男性として受ける事が普通らしいのよ」

「えっ、それは興味深いです」

カトカが妙な部分に食い付いた、

「そうよねー、学園長もね、歴史を調べるとどうも変だと思ってたらしくて、で、学園長も豪胆よね、素直に陛下に聞いてたわ、そしたら、なんだ知らんのかって陛下は平然としたものでね、陛下も王位に就いて初めての授爵が女性だったらしいわよ、で、男性名で記録には残して、慣例だからって、なんかあれよ、都市国家での戦いで金星を上げた女性らしいわね、アフラさんみたいな女傑なのかしら?詳しく調べれば出て来るとは思うけど、それと、爵位を受け継ぐのは女性でも出来るからね、先の大戦でも高名な将軍様とか次々に亡くなったでしょ、その後をその細君が継いで、子供が大きくなるまでは女領主となっている、そんな所は多いでしょ」

「それは聞いた事がありますね・・・」

「でしょー、だから、女性だから云々は取り敢えず気にしないでいいみたいよ、あっ、その記録に残すときはどうするかは別だけどね、恐らくそれはあれよ、男の見栄だわね、慣例って言ってたけどそういう事じゃない?めんどくさい話しだわ」

「そうですねー」

なるほどと三人は沈黙する、カトカとサビナは腕を組んで首を傾げ、ゾーイもテーブルに置いた綺麗になったインク壺を見つめて言葉も無い、

「ま、そういう事ね、で、私見なんだけど」

とユーリは湯呑を傾け、

「まずは、名誉男爵に関しては、爵位というよりもそれを任じた者が後ろ盾になるぞっていう、宣言に近いものじゃないかなって思うわね、だって、年金を支払うって事は部下として生涯を雇用するぞって意味合いに近いからね、それでも、ほら、雇用関係だと解雇される事もあるわけだからね、うん、その恐れが仲違い意外にはありえない関係と捉えていいわね」

「なんか身も蓋もないですね」

「まったくだわ、で、女性云々はそういう事だから気にする事はないわよ、実際私もソフィアもいつでも爵位をくれてやるってクロノスにも陛下にも言われているしね」

あっと三人は顔を上げる、三人はユーリとソフィアの正体は熟知していた、カトカとサビナは研究所に雇用された際に説明されており、ゾーイもロキュスから仔細を聞いている、

「だから、まぁ、気にしないで受け取りなさい、より詳しい話しはアフラさんが間に入ってくれるみたいだから、ちゃんと時間を取って説明して貰いなさいね」

「あの・・・所長とソフィアさんはなんでその・・・受けなかったんですか?名誉な事ですし・・・聞く限り見合う・・・事ですよね・・・」

「あー、だって・・・無理じゃない」

「無理・・・ですか?」

「そうよ、タロウさん・・・ソフィアの旦那ね、そのタロウさんがね、そんな立場になっても堅苦しいし、領地なんてあってもまともに管理なぞできんだろって・・・ま、今考えればその通りよね、私もソフィアもそういう柄じゃないし、ゲインもルーツもね・・・あんなのが領主様だって領地に行ってみなさいよ、最初は英雄様だってチヤホヤされるでしょうけど、すぐに化けの皮が剝がれるわよ、所詮冒険者上がりの無頼漢よ、領地経営どころか爵位なんて・・・ね」

ニヤリとユーリは微笑む、

「ですけど・・・」

「だったら、私達だって・・・」

「そうですよ」

「あー、だから、あんたらのは名誉男爵、あたしらの時は伯爵位と北ヘルデルの領地だったのよ」

「ゲッ」

「それは断って正解ですよ」

「・・・それは重いですね・・・」

「だしょー、だから、あたしらの時はね、お金で良いわって事にして、ルーツは喜んで貰っていったけど、私達はね、クロノスに預けている事にしてるのよ、金貨で何枚だったかしら?陛下も太っ腹よね、ビックリしたのは覚えているわ」

「あー、だからあれですか、クロノス様がいる限り食うには困らないって・・・」

「そういう事、今回の件も似たようなものね、まして、あんたらの後ろにつくのは国王陛下だしね、死ぬまで安泰よ」

「そうでしょうけど・・・」

「それに、断るのは本当の意味で不敬に当たるわよ、この国から追放されてもおかしくないんじゃない?」

「・・・そう・・・なりますよね・・・」

「そうよ、だから、今日の話しはね、まずそういう事が向こうから打診されたって事、で、それを断る事はまず難しい事、で、そうなると、あんたらと貴族様との常識の違いを埋めていって、お互い納得できる所で名誉を受け入れる事、これだけ、向こうの窓口はアフラさんだしね、まだ気軽に話せるでしょ、だから、あんたらは向こうの顔を潰すような事にならないよう気を遣いながら、あんたらの要望を伝える事ね・・・うん、私やソフィアと違って、暴力で解決できないんだから、頭を使いなさい頭を、得意でしょ?」

「そんな・・・暴力もどうかと思いますけど・・・」

「他人事ですね・・・」

「頭って言われてもな・・・どうしたもんでしょう」

三人はもうほぼ決定事項である事は受け入れつつも、さてどうしたものかと大きく溜息を吐くしかなかった、ユーリはまぁ悩むだろうなーと三人を軽く眺め回し、事の本質は別にある事は口にしなかった、今回の褒賞はユーリやソフィアの口添えもあったのであるが、国王側としては学術振興の先鞭としたいとする考えが大きいらしい、魔法という未だ全容も判然としない分野で、若い女性達がやたらと便利な魔法を開発し、それにより聞き慣れない爵位名とは言え叙勲に至った、男爵程度であればと侮りたいが、その内容を聞けば王国がその後ろ盾になるというお墨付きを頂けるものであるし、実際に金にもなるらしい、ユーリが思うに市井にいる研究者は勿論であるが、研究所に勤務している者達も目の色を変えるに違いないと考える、これで少しは北ヘルデルの連中や学園の教師達も心を入れ替えて研究に打ち込んでくれればなと思わずにはいられないのであった。
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