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本編
59話 お披露目会 その11
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翌朝、事務所では店舗の準備に忙しかった、昨日はお披露目会の為に店舗は休みとしたのであるが、一昨日の状況と、昨日も掲示板を見に来る者達の状況や臨時休業の木簡を掲げた店舗を覗いて残念そうにして帰る客達の姿を、マフダやリーニーは確認しており、どうやら広告掲示板の効果は暫く続くものとエレインとテラは判断した、ついては暫くの期間、新人研修も含めて従業員を増やし、さらに、マフダにも店舗の補佐に回るようにと指示を出しており、午後にはジャネット達にも店舗の方を担当するように登園前に言い含めていた、
「忙しくなるのは正午を過ぎるくらいからのようですから、屋台も先に出しておけば少しは楽でしょう・・・他にはどうかしら?」
エレインはマフダとドリカ、リーニーに不足は無いかと確認する、
「はい、店の方は大丈夫かと思いますが・・・」
ドリカはうーんと唸りつつ、
「やはり警備の人・・・というか、男手が欲しいですね、先日はイース様の御助力があったので混乱する事は無かったのですが・・・」
「あっ、それもありますよね・・・」
ドリカの言葉にマフダもリーニーも若干不安そうに顔を曇らせる、
「そうですわね・・・今までであれば近所の家族連れや学生が多かったからそれほど困る事もなかったのですが、初めてのお客様が多いと・・・うん・・・」
エレインも理解を示して首を傾げた、開店当初もクロノスが機転を利かせてくれて実兄であるトーラーが警備員代わりに立ってくれたのであるが、その後、常客の質の良さにあぐらをかいてしまい男性従業員はおろか警備担当も雇用していない、これはガラス鏡店でもテラと共に課題としていた事であった、
「・・・もし・・・なんですが・・・」
とドリカは恐る恐る、
「うちの旦那とか同僚ですね、昨日、挨拶した者もいると思いますが、そちらを日雇いの形であれば連れて来る事は可能かと思いますが・・・」
悩みながら提案する、エレインも実は少しばかり考えていた事である、しかし、リューク商会や軍との関係もある為複雑になりそうだと考え、放置していた案ではあった、
「そうよね・・・それが一番確実は確実なのよね・・・出来るかしら?」
「はい、旦那もそうなんですが、3勤1休なんですね、あちらも勤務表での出勤なので、その休みの日であればこちらに来る事も出来ると思います・・・が・・・それも人によりますね、折角のお休みですし、家業を手伝っている方もいるでしょうし、やはりそれぞれですから」
「そうね・・・それにそうなるとリューク商会との契約が必要になりますし、領主様に御理解頂く必要も出てきます、なので・・・」
うん、とエレインは顔を顰める、
「そうですよねー、そうなると定番としては冒険者ギルドでしょうか、半分引退した高齢の冒険者とかが警備員をやっているはずです」
「そういうのもあるのですか・・・」
「はい、貴族様の門衛とかはそうですね、それと、衛兵を引退した方とか・・・でも、今日依頼して今日来てもらうのは難しいかなと思います・・・知り合いもいないですね、なので直接依頼も難しいかな・・・」
「それは残念ね・・・でも、早急に対応が必要ね、取り敢えずこれからギルドに行きますから相談してみますね、今日に関してはイース様に御助力頂こうと考えておりました、忙しい時間帯には対応できるようにしてみます、難しかったら申し訳ないのですが対応お願いします」
「はい、何とかしてみましょう」
ドリカは難しい顔で頷く、その隣りではマフダもどうしたものかと悩んでいた、警備の仕事や護衛の仕事はグルア商会でも受けている仕事であった、しかし、それは専ら裏の仕事とされていた、グルア商会の表の顔は飲食業であり、遊女屋は公的には認められにくい業種とされている為、一般的に及びギルドでの登録業種は飲み屋扱いなのである異常な高額なと修飾語が必要であるが、そしてその店を守る為に一般的にはならず者とされる集団を抱えている、グルア商会の中核となる集団なのであるが、その集団が先であったのか遊女屋が先にあってグルア商会が成立しているのかはマフダは知らないし、知りたいとも思わない、それが経年の内にモニケンダムの裏社会を牛耳る2大巨頭とまで言われる程になったのであるからリズモンドの手腕はかなりのものなのであろう、マフダとしては昨日の様子を見る限り警備の仕事をエレインへ売り込む事も可能かと思うのであるが、その場合派遣される男達は正にならず者かやくざ者である、リズモンド自身は洒落ものとして派手な装いを好む為暴力的には見えない人物なのであるが、その部下達はやはりどうしても一目でそれと分かる連中なのであった、店舗の警備として街路に立つにはあまりにも場違いと思うし、なによりお客様が本気で怖がる可能性がある、マフダとしては物心ついた頃から馴染んだ面相なのであるが、一般的には忌避されてしまう事を社会に出てから学んでいる、つまり、グルア商会へ警備を依頼するのは止したほうがいいなとマフダは自答するに至った、
「宜しくお願いします、私はカチャーさんとギルドに行って、そのままガラス鏡店へ向かいます、何かあればカチャーさんを寄越しますし、こちらでも不測の事態があればすぐに連絡するようにして下さい」
エレインの明確な指示にドリカ達はハイッと元気よく答え、早速と店舗の準備に向かう、今日の当番は既に厨房で仕込み作業を始めており、通常の5割増しで仕込む事にしていた、一昨日の状況を考えるに倍あっても良いかもしれないとの意見もあったが、取り敢えずと抑え気味の仕込み量となっている、
「あらっ、こっちもまだ反響があるのね・・・」
エレインとカチャーが商工ギルドに着くと、掲示板には朝も早いというのに設置した時と同じような人だかりが出来ていた、興味深いのは綺麗に男女に別れている事であろうか、下着の掲示板の前には買い出しに出て来たばかりの御婦人達の姿が多く、その足元には子供の姿もある、広告掲示板の方は勤め人らしき男性の姿が多い、そちらは手にした黒板になにやら書き付けている者もいる、二人はそれを横目に開け放たれた扉を潜って商工ギルドに入った、するとこちらも中々に盛況のようである、エレインが知る限り商工ギルドがこれほど忙しそうにしている事は稀であった、恐らく月に一度の税金その他の支払い日でもこれほどに混雑している事は無い、
「わっ、これは待ちますかね・・・」
カチャーも受付に並ぶ人波を見て思わず呟く、
「そうね、それも仕方ないかしら、時間がかかるようであれば、お願いしますね」
「はい、了解です」
エレインは昨日依頼された掲示板設置後の売上報告に来たのであった、それは木簡一枚を渡せば済む程度の事なのであるが、ここはやはり昨日の礼も含めてエレイン自ら顔を出すべきであろうとのテラの意見もあり、こうしてカチャーを伴って足を運んだ次第である、二人は取り敢えずと受付の列に並ぶ、すると職員の一人がエレインの姿に気付いたようで、受付で対応していたミースとその場を代わり、ミースは、
「おはようございます」
と満面の笑みで二人の元に飛んできた、
「おはようございます、忙しそうですね」
ニコリと微笑むエレインに、
「そうなんですよ、殆ど広告掲示板の問い合わせですね」
「えっ、そうなんですか?」
「はい、昨日も忙しかったんですが、今日もですね、これは早めに競売なりなんなりやらないとってなってました」
明るく笑うミースにエレインはハァーと呆れたような驚いたような気の抜けた声を発してしまい、
「あっ、ごめんなさい、ビックリして」
と慌てて取り繕うと、
「すいません、ギルド長はお手隙ですか?先日の売上の報告をと思いまして」
エレインが用向きを伝えると、ミースは二人に列から外れて待つようにと言い含めすぐに事務所に走る、エレインがこれは聞いた以上に大変な事になっているのかもと眺め回していると、ミースが戻ってきて奥の部屋に招かれた、
「おはようございます、エレイン会長」
その部屋はギルド長の執務室であるらしい、中央の大きな机からギルド長が立ち上がりどうぞどうぞと応接テーブルへと二人は誘われた、
「朝早くからすいません、お忙しいところ」
エレインは取り敢えず挨拶を返しつつ、昨日の礼も言い添える、ギルド長はこちらこそとガラス鏡店を褒めつつ、ドーナッツの礼も忘れない、そして、
「こちらが売上報告になります、こちらが当日の分、下に記してあるのが平均的な売上ですね」
早速本題に入った、
「なるほど・・・大雑把に見て2倍といった所ですか・・・」
ギルド長は木簡を手にして数字だけの評価を口にする、
「はい、なのですが、当時の状況を説明しますと」
とエレインは髪留めに関しては売り切れになってしまった事、まるで予想していなかった為に食品の方の仕込みが足りなかった事、その上、来店頂いた客の内、その半数はお帰り頂いた事等を申し添える、
「なるほど・・・そうなるのですね」
「はい、今日に関しても通常の仕込みよりも多めに作ってはありますが、この状況が今日も続くかどうかは大変に難しいと思っております、なので・・・難しいですね」
「確かに、大量に用意しておいて売れ残っては本末転倒ですからな、特に飲食関係だと・・・うん、分かります、これが他の品であれば腐る事も無いでしょうが、食品はその点・・・」
ギルド長がうんうんと頷いている所にミースが茶を持って入室し、配膳を終えるとそのままギルド長の隣りに座を占めた、ギルド長は簡単にミースに説明すると、
「いや、ありがとうございます・・・そうですね、これは経過観察が必要かと思いますな、広告の掲示がどのように売上に影響するのか大変に興味深い・・・うん、では、こちらお預かりしまして、下着の方と合わせて今日中に領主様へ報告致します」
「それは嬉しいですね、明日、ガラス鏡店の方へお越しになる予定でしたから」
「はい、伺っておりました、良い・・・どころか想定以上の報告が出来るかと思います、お喜び頂けるでしょう」
ギルド長とエレインは安堵の笑みを浮かべ、ミースも嬉しそうに微笑んでいる、そして、エレインは警護の件等を相談し、ギルド長はガラス協会の段取りを、ミースは協会発足後に鏡を何処に置くのか等と突発的であった会談は和やかに進んだ。
「忙しくなるのは正午を過ぎるくらいからのようですから、屋台も先に出しておけば少しは楽でしょう・・・他にはどうかしら?」
エレインはマフダとドリカ、リーニーに不足は無いかと確認する、
「はい、店の方は大丈夫かと思いますが・・・」
ドリカはうーんと唸りつつ、
「やはり警備の人・・・というか、男手が欲しいですね、先日はイース様の御助力があったので混乱する事は無かったのですが・・・」
「あっ、それもありますよね・・・」
ドリカの言葉にマフダもリーニーも若干不安そうに顔を曇らせる、
「そうですわね・・・今までであれば近所の家族連れや学生が多かったからそれほど困る事もなかったのですが、初めてのお客様が多いと・・・うん・・・」
エレインも理解を示して首を傾げた、開店当初もクロノスが機転を利かせてくれて実兄であるトーラーが警備員代わりに立ってくれたのであるが、その後、常客の質の良さにあぐらをかいてしまい男性従業員はおろか警備担当も雇用していない、これはガラス鏡店でもテラと共に課題としていた事であった、
「・・・もし・・・なんですが・・・」
とドリカは恐る恐る、
「うちの旦那とか同僚ですね、昨日、挨拶した者もいると思いますが、そちらを日雇いの形であれば連れて来る事は可能かと思いますが・・・」
悩みながら提案する、エレインも実は少しばかり考えていた事である、しかし、リューク商会や軍との関係もある為複雑になりそうだと考え、放置していた案ではあった、
「そうよね・・・それが一番確実は確実なのよね・・・出来るかしら?」
「はい、旦那もそうなんですが、3勤1休なんですね、あちらも勤務表での出勤なので、その休みの日であればこちらに来る事も出来ると思います・・・が・・・それも人によりますね、折角のお休みですし、家業を手伝っている方もいるでしょうし、やはりそれぞれですから」
「そうね・・・それにそうなるとリューク商会との契約が必要になりますし、領主様に御理解頂く必要も出てきます、なので・・・」
うん、とエレインは顔を顰める、
「そうですよねー、そうなると定番としては冒険者ギルドでしょうか、半分引退した高齢の冒険者とかが警備員をやっているはずです」
「そういうのもあるのですか・・・」
「はい、貴族様の門衛とかはそうですね、それと、衛兵を引退した方とか・・・でも、今日依頼して今日来てもらうのは難しいかなと思います・・・知り合いもいないですね、なので直接依頼も難しいかな・・・」
「それは残念ね・・・でも、早急に対応が必要ね、取り敢えずこれからギルドに行きますから相談してみますね、今日に関してはイース様に御助力頂こうと考えておりました、忙しい時間帯には対応できるようにしてみます、難しかったら申し訳ないのですが対応お願いします」
「はい、何とかしてみましょう」
ドリカは難しい顔で頷く、その隣りではマフダもどうしたものかと悩んでいた、警備の仕事や護衛の仕事はグルア商会でも受けている仕事であった、しかし、それは専ら裏の仕事とされていた、グルア商会の表の顔は飲食業であり、遊女屋は公的には認められにくい業種とされている為、一般的に及びギルドでの登録業種は飲み屋扱いなのである異常な高額なと修飾語が必要であるが、そしてその店を守る為に一般的にはならず者とされる集団を抱えている、グルア商会の中核となる集団なのであるが、その集団が先であったのか遊女屋が先にあってグルア商会が成立しているのかはマフダは知らないし、知りたいとも思わない、それが経年の内にモニケンダムの裏社会を牛耳る2大巨頭とまで言われる程になったのであるからリズモンドの手腕はかなりのものなのであろう、マフダとしては昨日の様子を見る限り警備の仕事をエレインへ売り込む事も可能かと思うのであるが、その場合派遣される男達は正にならず者かやくざ者である、リズモンド自身は洒落ものとして派手な装いを好む為暴力的には見えない人物なのであるが、その部下達はやはりどうしても一目でそれと分かる連中なのであった、店舗の警備として街路に立つにはあまりにも場違いと思うし、なによりお客様が本気で怖がる可能性がある、マフダとしては物心ついた頃から馴染んだ面相なのであるが、一般的には忌避されてしまう事を社会に出てから学んでいる、つまり、グルア商会へ警備を依頼するのは止したほうがいいなとマフダは自答するに至った、
「宜しくお願いします、私はカチャーさんとギルドに行って、そのままガラス鏡店へ向かいます、何かあればカチャーさんを寄越しますし、こちらでも不測の事態があればすぐに連絡するようにして下さい」
エレインの明確な指示にドリカ達はハイッと元気よく答え、早速と店舗の準備に向かう、今日の当番は既に厨房で仕込み作業を始めており、通常の5割増しで仕込む事にしていた、一昨日の状況を考えるに倍あっても良いかもしれないとの意見もあったが、取り敢えずと抑え気味の仕込み量となっている、
「あらっ、こっちもまだ反響があるのね・・・」
エレインとカチャーが商工ギルドに着くと、掲示板には朝も早いというのに設置した時と同じような人だかりが出来ていた、興味深いのは綺麗に男女に別れている事であろうか、下着の掲示板の前には買い出しに出て来たばかりの御婦人達の姿が多く、その足元には子供の姿もある、広告掲示板の方は勤め人らしき男性の姿が多い、そちらは手にした黒板になにやら書き付けている者もいる、二人はそれを横目に開け放たれた扉を潜って商工ギルドに入った、するとこちらも中々に盛況のようである、エレインが知る限り商工ギルドがこれほど忙しそうにしている事は稀であった、恐らく月に一度の税金その他の支払い日でもこれほどに混雑している事は無い、
「わっ、これは待ちますかね・・・」
カチャーも受付に並ぶ人波を見て思わず呟く、
「そうね、それも仕方ないかしら、時間がかかるようであれば、お願いしますね」
「はい、了解です」
エレインは昨日依頼された掲示板設置後の売上報告に来たのであった、それは木簡一枚を渡せば済む程度の事なのであるが、ここはやはり昨日の礼も含めてエレイン自ら顔を出すべきであろうとのテラの意見もあり、こうしてカチャーを伴って足を運んだ次第である、二人は取り敢えずと受付の列に並ぶ、すると職員の一人がエレインの姿に気付いたようで、受付で対応していたミースとその場を代わり、ミースは、
「おはようございます」
と満面の笑みで二人の元に飛んできた、
「おはようございます、忙しそうですね」
ニコリと微笑むエレインに、
「そうなんですよ、殆ど広告掲示板の問い合わせですね」
「えっ、そうなんですか?」
「はい、昨日も忙しかったんですが、今日もですね、これは早めに競売なりなんなりやらないとってなってました」
明るく笑うミースにエレインはハァーと呆れたような驚いたような気の抜けた声を発してしまい、
「あっ、ごめんなさい、ビックリして」
と慌てて取り繕うと、
「すいません、ギルド長はお手隙ですか?先日の売上の報告をと思いまして」
エレインが用向きを伝えると、ミースは二人に列から外れて待つようにと言い含めすぐに事務所に走る、エレインがこれは聞いた以上に大変な事になっているのかもと眺め回していると、ミースが戻ってきて奥の部屋に招かれた、
「おはようございます、エレイン会長」
その部屋はギルド長の執務室であるらしい、中央の大きな机からギルド長が立ち上がりどうぞどうぞと応接テーブルへと二人は誘われた、
「朝早くからすいません、お忙しいところ」
エレインは取り敢えず挨拶を返しつつ、昨日の礼も言い添える、ギルド長はこちらこそとガラス鏡店を褒めつつ、ドーナッツの礼も忘れない、そして、
「こちらが売上報告になります、こちらが当日の分、下に記してあるのが平均的な売上ですね」
早速本題に入った、
「なるほど・・・大雑把に見て2倍といった所ですか・・・」
ギルド長は木簡を手にして数字だけの評価を口にする、
「はい、なのですが、当時の状況を説明しますと」
とエレインは髪留めに関しては売り切れになってしまった事、まるで予想していなかった為に食品の方の仕込みが足りなかった事、その上、来店頂いた客の内、その半数はお帰り頂いた事等を申し添える、
「なるほど・・・そうなるのですね」
「はい、今日に関しても通常の仕込みよりも多めに作ってはありますが、この状況が今日も続くかどうかは大変に難しいと思っております、なので・・・難しいですね」
「確かに、大量に用意しておいて売れ残っては本末転倒ですからな、特に飲食関係だと・・・うん、分かります、これが他の品であれば腐る事も無いでしょうが、食品はその点・・・」
ギルド長がうんうんと頷いている所にミースが茶を持って入室し、配膳を終えるとそのままギルド長の隣りに座を占めた、ギルド長は簡単にミースに説明すると、
「いや、ありがとうございます・・・そうですね、これは経過観察が必要かと思いますな、広告の掲示がどのように売上に影響するのか大変に興味深い・・・うん、では、こちらお預かりしまして、下着の方と合わせて今日中に領主様へ報告致します」
「それは嬉しいですね、明日、ガラス鏡店の方へお越しになる予定でしたから」
「はい、伺っておりました、良い・・・どころか想定以上の報告が出来るかと思います、お喜び頂けるでしょう」
ギルド長とエレインは安堵の笑みを浮かべ、ミースも嬉しそうに微笑んでいる、そして、エレインは警護の件等を相談し、ギルド長はガラス協会の段取りを、ミースは協会発足後に鏡を何処に置くのか等と突発的であった会談は和やかに進んだ。
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