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本編
59話 お披露目会 その7
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丁度その頃内庭に出た招待客達は茶とソーダ水とクレオの一時が用意された東屋を中心にして好き勝手に歓談していた、エレインとテラからは今日は仕事では無いのだからゆっくりと楽しむ様にと言われており、さらに子供や伴侶にも肩肘を張らない様にとも言い添えられている、故に奥様達は遠慮無く仲の良い者同士で3つ程度の集団を作り、生徒達は生徒達で集まって何やら騒いでいた、さらに男達も茶を楽しみつつも立ち話に興じており、子供達は母親の足にくっ付いている者や、クレオの一時を頬張る者、広い内庭を意味も無く走り回る者等様々であった、
「ありゃ、こりゃどうしたことだ」
そこへヌッとイフナースが裏門から顔を出し、クロノスもその後に続いている、二人は内庭の雑多な様子に何事かと驚いた、
「おわっ、お披露目会とやらは終わったんですかね?」
寮での一仕事を終えたブラスも同行しており、クロノスの背後から内庭を覗き込んでいる、
「どうだろうな、まぁいいさ」
とイフナース達はそのまま内庭に入った、表門から入ると邪魔になるだろうとわざわざ裏門から入って来たのであるが、その気遣いは見事に無駄になったらしい、すると、それに気付いた奥様達が笑顔で軽く会釈をし、生徒達もその正体を知っている者は思わず背を伸ばすが、それ以外の者はよく見る貴族様だとこちらも軽く会釈をして雑談に戻る、しかし、
「えっ・・・」
と目を剥いて驚いているのは男達である、
「おいっ」
「あぁ、だよな」
「まさか・・・」
「いや・・・だろう」
短い言葉で確認しあうと、一人がクロノスの元へ駆け寄り、
「失礼致します、クロノス殿下であらせられますでしょうか」
ビシリと背筋を伸ばして視線は斜め上方へ向けた上級兵士の礼であった、その問いは本来であれば大変に失礼な行為なのであるが、その存在を知って無視する事はとてもではないが出来ない、かと言って人違いとなればそれはそれで問題である、ここは恥をかくのは当然として誰何せざるを得なかったのだ、
「あー、こっちではスイランズだ、そう呼べ」
クロノスは苦笑いで答えとする、それは自身がクロノス本人である事を認め、騒ぎにはするなと案に示すものである、
「はっ、申し訳ありませんスイランズ様」
それでも男の答えは堅苦しいものである、どうかしたのかしらと状況を理解していない奥様達は怪訝そうにそのやり取りへ視線を向け、生徒達も何かあるのかなと会話が止まる、ジャネットとアニタはこれはやばいかもと対応策等何も無しに身体が動いてしまい、
「スイランズ様、イース様、お越し頂きありがとうございます」
ダダッと走り寄って大袈裟に頭を下げた、
「ジャネット嬢、どうしたお披露目は終わったのか?」
イフナースが気さくに問うと、
「はい、終わってはおりませんが、取り敢えず落ち着いております、是非、中の方へ」
アニタが代わりに答えて内庭に響く声で一行を店舗へと誘う、クロノスとイフナースは軽く顔を見合わせあって、
「ふむ、そうだな・・・どうだ、イース、上で少しばかり駄弁るか・・・」
「いいのか?」
「まぁな、こいつらはルーツの所の精鋭だ・・・あっ、お前ルーツの事も知らなかったか」
「聞いてないな」
「だよな、あー、そっか・・・丁度いいかもな、おい」
クロノスはブラスの背後に控える従者に向かって、
「2階の広間に茶を用意するように頼む、ブレフトがいれば同席するようにと、他には・・・あー、そんなもんかな・・・」
と一人納得して先程の男に向かうと、
「昔話でもどうだ、ここで立ち話よりは暇が潰せるぞ」
とニコリともせずに提案する、
「えっ、あっ、はい、光栄であります」
「そう固くなるな、折角楽しんでいる所申し訳ないがな、うん、ジャネット、アニタ、気を使わせたな」
クロノスはジャネットとアニタには笑顔を見せ、
「はっ、そんな滅相もないです」
「はい、お力になれず申し訳ありません」
「そうでもないぞ、まぁいい、では行くか、皆、騒がせたな、旦那達を少し借りるぞー」
クロノスはもう遠慮無く彼等を注視する奥様達を見渡して気楽に宣告すると屋敷へ足を向けた、男達は驚いた顔のまま、これはどういう事なのかと不安を感じつつもその背に従う、屋敷に入り階段を上がる所で、
「あー、すいません、俺は先に店の方を」
ブラスがこれは自分はいないほうが良いであろうと気を利かせた、
「そうか、なら後から来い、兵士上がりはどうしても堅苦しくてな」
クロノスは好きにしろとニヤリと微笑む、ブラスは小さく頭を下げて一団からはぐれるように店に入った、店内では、
「家にも欲しいじゃないさー」
「それはそうだけどー」
「マフダの給料はいらないから現物至急にならない?」
「なっ、何言ってるのよー」
「ダメ?」
「何か月分になると思っているのさー」
「うーん・・・一生分?」
「何だよそれー」
エレインを守るように立ち塞がるマフダにフィロメナは尚もからかい半分の攻撃の手を緩めておらず、さらにフィロメナの加勢にと姉達が数人その背後に仁王立ちである、エレインはこれは困ったわねと苦笑いであったがどこか楽しんでいる風であった、フィロメナに関しては短い付き合いながらも話せば分かる人物であると理解しており、リズモンドの手前もある、これは単にマフダの義務感が暴走した状態なのであった、そうは言ってもマフダ本人は普段から姉達の暴虐に耐えてきた事もあり、エレインへその矛先が向くのを本気で阻止しようとしているのである、
「あー、申し訳ない、エレイン会長」
ブラスは事情は良く分からないが、こっちの方が重大であろうとスッとエレインの側に近寄った、
「あっ、ブラスさんどうされました?」
エレインはブノワトから遅れてくるはずと聞いていた為すっかりと忘れていた大恩ある人物の一人を笑顔で迎える、
「すいません、むこうでいいですか?えっと、たぶん大丈夫かと思いますが」
ブラスはそのままエレインを廊下へ連れ出し、フィロメナ達はアラッと肩透かしに感じつつも戯れはこの程度かしらねと、
「親父としてはどうなの?やっぱり各店舗に一台は欲しいんじゃない?」
「そうだな、出来れば全身鏡を入口付近に置いてもいいかと思うが・・・うん、考えどころだな・・・額縁に入れた壁鏡も装飾としては上品だしな・・・うん、店毎に考える必要があると思うが・・・」
とリズモンドとフィロメナは経営者目線で改めてガラス鏡を遠目に眺める、
「だよね、ヒセラの所はどうしたい?」
「うーん、控室に3面鏡台は大袈裟かな・・・と思うなー、欲しいのは分かるけどねー、壁鏡を数枚並べて手伝い用に合わせ鏡があれば十分でしょ」
フィロメナと共にマフダをからかっていた娘の一人が答えた、リズモンドの六女であり遊女屋青真珠の経営者であるヒセラである、
「店の方はどうだろう?うちはほらそれほど高級感では売ってないからなー、全身鏡も欲しいけど・・・うーん、壁鏡があれば十分と思うよ、あれは使い勝手がいいよね、店に合わなくても片付けるの簡単そうだし」
実に現実的な意見を口にするヒセラである、
「だろうな、ま、値段云々もあるが、店よりも控室に置くのが良いだろうな、化粧もだいぶ楽になるだろうしな」
「でしょー」
急に真面目な話しとなり、マフダはまったくと頬を膨らませて義姉と養父を睨みつける、
「うん、ま、それもあれだちゃんと予約を取ってお邪魔しよう、いつになるか分らんが・・・そういうものだしな、それまでに各店から要望だけは集めておくか」
「そだねー」
「了解」
リズモンドは急ぎたくても難しいだろうなと状況を推察する、貴族向けの商売である以上優先されるのは貴族であり、どれほど高額な商売をしていようが、どれだけ縁の深い関係であろうが爵位の無い者は後回しにされるのが当たり前とされる商習慣であった、それはリズモンドが経営する店でも同様である為、自分達を優先しろとは口が裂けても言えない事であったりする、
「うん、しかし、あれだな、エレイン会長も面白い事を言っていたな・・・」
「なに?」
「ほれ、女が明るく朗らかになれば街が活気付く・・・だっけ?」
「あー、言ってたねー、大したもんだわ」
「だな・・・いや・・・うん、マフダ」
リズモンドはマフダをジッと見下ろし、
「なんだよ」
マフダはギッと睨み返す、
「うん、お前さんどうやら良い勘を持ってるな、まるで気付かなかったが・・・うん、大したもんだ」
リズモンドは無遠慮にマフダの頭をゴシャゴシャと撫で回し、
「わっ、なんだよ、ここでは止めろよー」
マフダは悲鳴を上げて逃げ出した。
「ありゃ、こりゃどうしたことだ」
そこへヌッとイフナースが裏門から顔を出し、クロノスもその後に続いている、二人は内庭の雑多な様子に何事かと驚いた、
「おわっ、お披露目会とやらは終わったんですかね?」
寮での一仕事を終えたブラスも同行しており、クロノスの背後から内庭を覗き込んでいる、
「どうだろうな、まぁいいさ」
とイフナース達はそのまま内庭に入った、表門から入ると邪魔になるだろうとわざわざ裏門から入って来たのであるが、その気遣いは見事に無駄になったらしい、すると、それに気付いた奥様達が笑顔で軽く会釈をし、生徒達もその正体を知っている者は思わず背を伸ばすが、それ以外の者はよく見る貴族様だとこちらも軽く会釈をして雑談に戻る、しかし、
「えっ・・・」
と目を剥いて驚いているのは男達である、
「おいっ」
「あぁ、だよな」
「まさか・・・」
「いや・・・だろう」
短い言葉で確認しあうと、一人がクロノスの元へ駆け寄り、
「失礼致します、クロノス殿下であらせられますでしょうか」
ビシリと背筋を伸ばして視線は斜め上方へ向けた上級兵士の礼であった、その問いは本来であれば大変に失礼な行為なのであるが、その存在を知って無視する事はとてもではないが出来ない、かと言って人違いとなればそれはそれで問題である、ここは恥をかくのは当然として誰何せざるを得なかったのだ、
「あー、こっちではスイランズだ、そう呼べ」
クロノスは苦笑いで答えとする、それは自身がクロノス本人である事を認め、騒ぎにはするなと案に示すものである、
「はっ、申し訳ありませんスイランズ様」
それでも男の答えは堅苦しいものである、どうかしたのかしらと状況を理解していない奥様達は怪訝そうにそのやり取りへ視線を向け、生徒達も何かあるのかなと会話が止まる、ジャネットとアニタはこれはやばいかもと対応策等何も無しに身体が動いてしまい、
「スイランズ様、イース様、お越し頂きありがとうございます」
ダダッと走り寄って大袈裟に頭を下げた、
「ジャネット嬢、どうしたお披露目は終わったのか?」
イフナースが気さくに問うと、
「はい、終わってはおりませんが、取り敢えず落ち着いております、是非、中の方へ」
アニタが代わりに答えて内庭に響く声で一行を店舗へと誘う、クロノスとイフナースは軽く顔を見合わせあって、
「ふむ、そうだな・・・どうだ、イース、上で少しばかり駄弁るか・・・」
「いいのか?」
「まぁな、こいつらはルーツの所の精鋭だ・・・あっ、お前ルーツの事も知らなかったか」
「聞いてないな」
「だよな、あー、そっか・・・丁度いいかもな、おい」
クロノスはブラスの背後に控える従者に向かって、
「2階の広間に茶を用意するように頼む、ブレフトがいれば同席するようにと、他には・・・あー、そんなもんかな・・・」
と一人納得して先程の男に向かうと、
「昔話でもどうだ、ここで立ち話よりは暇が潰せるぞ」
とニコリともせずに提案する、
「えっ、あっ、はい、光栄であります」
「そう固くなるな、折角楽しんでいる所申し訳ないがな、うん、ジャネット、アニタ、気を使わせたな」
クロノスはジャネットとアニタには笑顔を見せ、
「はっ、そんな滅相もないです」
「はい、お力になれず申し訳ありません」
「そうでもないぞ、まぁいい、では行くか、皆、騒がせたな、旦那達を少し借りるぞー」
クロノスはもう遠慮無く彼等を注視する奥様達を見渡して気楽に宣告すると屋敷へ足を向けた、男達は驚いた顔のまま、これはどういう事なのかと不安を感じつつもその背に従う、屋敷に入り階段を上がる所で、
「あー、すいません、俺は先に店の方を」
ブラスがこれは自分はいないほうが良いであろうと気を利かせた、
「そうか、なら後から来い、兵士上がりはどうしても堅苦しくてな」
クロノスは好きにしろとニヤリと微笑む、ブラスは小さく頭を下げて一団からはぐれるように店に入った、店内では、
「家にも欲しいじゃないさー」
「それはそうだけどー」
「マフダの給料はいらないから現物至急にならない?」
「なっ、何言ってるのよー」
「ダメ?」
「何か月分になると思っているのさー」
「うーん・・・一生分?」
「何だよそれー」
エレインを守るように立ち塞がるマフダにフィロメナは尚もからかい半分の攻撃の手を緩めておらず、さらにフィロメナの加勢にと姉達が数人その背後に仁王立ちである、エレインはこれは困ったわねと苦笑いであったがどこか楽しんでいる風であった、フィロメナに関しては短い付き合いながらも話せば分かる人物であると理解しており、リズモンドの手前もある、これは単にマフダの義務感が暴走した状態なのであった、そうは言ってもマフダ本人は普段から姉達の暴虐に耐えてきた事もあり、エレインへその矛先が向くのを本気で阻止しようとしているのである、
「あー、申し訳ない、エレイン会長」
ブラスは事情は良く分からないが、こっちの方が重大であろうとスッとエレインの側に近寄った、
「あっ、ブラスさんどうされました?」
エレインはブノワトから遅れてくるはずと聞いていた為すっかりと忘れていた大恩ある人物の一人を笑顔で迎える、
「すいません、むこうでいいですか?えっと、たぶん大丈夫かと思いますが」
ブラスはそのままエレインを廊下へ連れ出し、フィロメナ達はアラッと肩透かしに感じつつも戯れはこの程度かしらねと、
「親父としてはどうなの?やっぱり各店舗に一台は欲しいんじゃない?」
「そうだな、出来れば全身鏡を入口付近に置いてもいいかと思うが・・・うん、考えどころだな・・・額縁に入れた壁鏡も装飾としては上品だしな・・・うん、店毎に考える必要があると思うが・・・」
とリズモンドとフィロメナは経営者目線で改めてガラス鏡を遠目に眺める、
「だよね、ヒセラの所はどうしたい?」
「うーん、控室に3面鏡台は大袈裟かな・・・と思うなー、欲しいのは分かるけどねー、壁鏡を数枚並べて手伝い用に合わせ鏡があれば十分でしょ」
フィロメナと共にマフダをからかっていた娘の一人が答えた、リズモンドの六女であり遊女屋青真珠の経営者であるヒセラである、
「店の方はどうだろう?うちはほらそれほど高級感では売ってないからなー、全身鏡も欲しいけど・・・うーん、壁鏡があれば十分と思うよ、あれは使い勝手がいいよね、店に合わなくても片付けるの簡単そうだし」
実に現実的な意見を口にするヒセラである、
「だろうな、ま、値段云々もあるが、店よりも控室に置くのが良いだろうな、化粧もだいぶ楽になるだろうしな」
「でしょー」
急に真面目な話しとなり、マフダはまったくと頬を膨らませて義姉と養父を睨みつける、
「うん、ま、それもあれだちゃんと予約を取ってお邪魔しよう、いつになるか分らんが・・・そういうものだしな、それまでに各店から要望だけは集めておくか」
「そだねー」
「了解」
リズモンドは急ぎたくても難しいだろうなと状況を推察する、貴族向けの商売である以上優先されるのは貴族であり、どれほど高額な商売をしていようが、どれだけ縁の深い関係であろうが爵位の無い者は後回しにされるのが当たり前とされる商習慣であった、それはリズモンドが経営する店でも同様である為、自分達を優先しろとは口が裂けても言えない事であったりする、
「うん、しかし、あれだな、エレイン会長も面白い事を言っていたな・・・」
「なに?」
「ほれ、女が明るく朗らかになれば街が活気付く・・・だっけ?」
「あー、言ってたねー、大したもんだわ」
「だな・・・いや・・・うん、マフダ」
リズモンドはマフダをジッと見下ろし、
「なんだよ」
マフダはギッと睨み返す、
「うん、お前さんどうやら良い勘を持ってるな、まるで気付かなかったが・・・うん、大したもんだ」
リズモンドは無遠慮にマフダの頭をゴシャゴシャと撫で回し、
「わっ、なんだよ、ここでは止めろよー」
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