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本編
58話 胎動再び その19
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それからエレインは二人を連れて商工ギルドに足を運んだ、そこでギルド長やミースに二人を正式に紹介し、さらに遅れて現れたマレインにも、
「申し訳ありません、昨日はお手を煩わせたようで」
と丁寧に陳謝する、これにマレインは、
「何を仰る、楽しい時間でしたよ」
マレインは悠揚に笑顔を見せて、
「マフダさんもリーニーさんも素晴らしい従業員ですな、特にマフダさんの胆力は素晴らしい、うちに欲しいくらいです、どうです、マフダさん、給料は倍出しましょう、うちで働きませんかな?」
恐らく社交辞令である、しかしニコニコと流麗に吐き出されたそれは、とてもそうは聞こえないもので、
「あら、うちの大事な才能を掠め取るとはマレイン会長もお人が悪い」
エレインは思わず真に受けて正面から言い返してしまう、
「そんな目くじらを立てずに、冗談ですよ」
マレインは慌てて両手を振って誤魔化し笑いを浮かべ、
「そうですか、それは・・・すいません、そうは聞こえなかったもので・・・」
エレインは斜めにマレインを見上げる、かなり険のある声と冷ややかな視線である、
「それは私の修業不足ですな」
アッハッハとマレインは笑い、エレインもそうですわねとオッホッホと笑う、一瞬で冷たい緊張感が張り詰め、マフダとリーニーは冷や汗を掻きながらその様子を静かに眺めるしかなく、そこへ、
「そういう事ならギルドでも欲しい人材ですぞ、あの木簡を書いたのはマフダさんでしたな」
とギルド長が火に油を注ぐ始末である、雰囲気を察したミースが慌てて話題を逸らせたが、エレインは笑顔を浮かべているがどこか引き攣ったものであり、話題の中心であったマフダは何とも言えない居心地の悪さから小さくなるしかない、マレインも笑顔を保持しているが今一つ不満そうで、ギルド長に至っては何も考えていないのかミースを邪険に扱う有様で、ミースはこれはいかんと、
「あっ、17日の内覧会の件なのですが」
別の話題に切り替えた、何とも微妙な雰囲気を何とか回避する為である、ミースとしてはギルド長と服飾協会長という重鎮の手前もあるが、何よりエレインの不興を買うのが一番恐ろしい事で何としても避けたい事であったりする、
「はい、どうされます?」
エレインもここは一旦頭を冷やそうと切り替えた、マフダを巡って言い争うのも面白いかもな等と思ったが、それは後々に影響する事になると商会として問題である、何よりモニケンダムでも重鎮とされる二人を敵に回したくはない、
「ギルドからは午前の中頃にお伺いする事となりました、マスターと私、それと職員が2名程です、服飾協会からはどうされますか?」
「あぁ、聞いている、確か、儂と誰だったかな・・・」
マレインは背後の従者に問い掛け、従者は数名の役職とその名を口にする、何れも服飾協会内では重鎮とされ、それはそのままモニケンダムでも老舗の名店の経営者であった、17日の内覧会については12日の午前中に各関係者にカチャーが走り回って連絡を終えている、ギルドにはギルド本体と服飾協会、ガラス協会宛で招待状を送っていた、無論付き合いのあるヘッケル工務店やメーデルガラス店、フローケル鍛冶屋、リューク商会モニケンダム支部等々にも連絡済みとなる、
「わっ、凄い人達だ・・・」
その業界に詳しいマフダが目を丸くして声を上げてしまい、慌ててさらに小さくなるが、
「流石マフダさんですな」
マレインはニヤリと微笑み、
「大人数ですが構いませんか?」
とエレインに確認する、
「はい、喜んでお迎え致します、私としても服飾協会とは仲良くしたいと思っておりますので、でも、街の有力者ばかりのようですね、気後れしてしまいます」
「そうですな、事前に話しをしてありますし、皆、紳士ですそれほど混乱する事は無いと思いますが・・・しかし、ギルドのあの鏡でしたな、あれ以上の物があるのですか?」
ギルドのあの鏡とは、エレインが大分前にガラス協会との打ち合わせの折に置いたままにしていた鏡の事であろう、表には出さないようにとギルド長とも話していたのであるが、ギルドに自由に出入りしているマレインが目にしたとしても何の不思議も無い、
「ふふっ、勿論です、そうですね・・・うん、恐らくですが、服飾業界・・・その業界を変える程の品を用意しておりますよ」
エレインも機嫌を直して怪しく微笑む、
「ほう・・・それは楽しみです・・・うん」
マレインもニヤリと微笑んだ、マレイン自身もガラス鏡を見た時には度肝を抜かれたのである、それから様々な縁でこうして話しているが、もし六花商会が下着に関する製法の開陳をしていなければこの関係は無かったであろう、さらに、エレインが服飾業界を変える程の品と言い切る商品である、この明哲な女傑はこちらが本命であったかとマレインはその思惑を想像するが、取り敢えずここは乗っておくのが得策であろうと思い至る、
「それと、ガラス協会からも参加表明されてますね、うん、そちらもまた上の人ばかりです」
ミースは自席に一旦戻って持ってきた黒板を確認する、
「そうなるとあれだな、ついでに会議でもやるか、めんどくさくて出てこない連中ばかりじゃないか?」
ギルド長が黒板を覗いて眉間に皺を寄せている、
「それも良いかもですが、六花商会さんの迷惑ですよ」
「それもそうか、じゃ、何とか言いくるめてこっちに連れて来るか・・・」
ギルド長とミースは何やら画策し始め、
「であれば、服飾協会の会議も持ちたいな、会場を押さえられるかな?」
とマレインもその案に乗ったようである、また大きく話題がズレたようで、取り敢えずエレイン達は愛想笑いを浮かべて静観し、そして、
「始まりましたよー」
工事の立ち合いをしていた職員がヒョイと顔を出してギルド長に声がかかる、
「おう、じゃ、皆さん外へ」
ギルド長が一同を街路へ誘う、そこでは既に作業が始まっており、今正に一枚目の看板が立ち上がる瞬間であった、
「わっ、大きいですね」
リーニーが目を丸くしている、
「そうよー、選抜されたとはいえ結構な数だからね、木簡の複写も大変だったのよ」
ミースが微笑んで答えた、マフダはもっと少なくて良かったのかなと首を捻るが、掲示物の数を決めたのは自分では無い、故にそこまで責任を感じる事ではないかと自己解決に至る、そして一同が見守る中あっという間に設置は終わった、掲示板そのものは工場で作られたもので、それを持って来て立てるだけである、その基礎となる部分は予め作られていたようで、作業そのものは非常に簡単であった、
「存在感ありますねー」
「そうねー、目立つわねー」
「目立たないと駄目ですからな」
「そうですな」
腕を組んで眺める一同は当たり障りのない感想を口にする、そして、職人達が最上段に横長の木簡をはめ込んだ、
「あっ、これになったんですか?」
「はい、分かりやすいかと思いましてね」
「なるほど・・・」
その最も大きく目を引く木簡には、「ユスティーナ・ユーフォルビア六花商会・モニケンダム服飾協会選ソフティーお薦め掲示板」と表記され、もう一つには、「クレオノート伯・モニケンダム商工ギルド公認宣伝広報掲示板」と表記されている、実に長ったらしい名前であるがこれが商工ギルドが決定した正式名称である、
「うん、良い感じですね」
「想像通りかな?」
ミースとギルド長は納得したらしい、エレインとしても今更文句を言う事ではなく、マレインもうんうんと頷いている所を見ると満足そうである、そして、職人達はここまでらしく作業の手を止め撤収準備を始め、立ち会っていたギルド職員に確認をとる、その職員が、
「ここは以上です、他に回るそうですが、何かありますか?」
とギルド長に確認すると、
「うむ、じゃ、実際に掲示してみるか、ミース」
「はい、少々お待ちを」
ミースはギルドに駆け込み、大きな革袋を手にした数人の事務員を連れて戻ってきた、
「じゃ、掲示しますね」
と事務員達は革袋から木簡を取り出すとカタカタと掲示板に嵌めていく、これも打ち合わせ通りなのであろう、子気味よい音を立てて作業は進みあっという間に終わってしまった、
「なるほどー」
「いいわね・・・」
「うん、想像通りですね」
エレイン達は完成した掲示板を見上げて溜息を吐き、周囲を行く歩行者も何やら見慣れぬものがあるとその足を止め始めた、そこへ、
「少々遅れましたか」
エレイン達に近寄って声をかける者があった、
「わっ、ライニールさん」
エレインが振り返って声を上げ、
「すいません、驚かせるつもりは無かったのですが」
とライニールは微笑み、
「あっ、いらっしゃって頂いたのですか?」
「はい、勿論ですよ、朝から楽しみにしておられました、あちらです」
ライニールが差した先には馬車が止まっている、
「まぁ、早く言って頂かないと」
「今さっき到着した所ですよ」
「そうなんですか、是非、こちらへ、ミースさん、ユスティーナ様がいらっしゃっております」
「お嬢様もです」
「まぁ」
慌てるエレインとユスティーナと聞いて誰かしらと首を傾げてしまうミースである、ギルド長が、
「御領主様の細君ですよ、お嬢様も一緒との事です」
ミースに耳打ちし、
「えっ」
ミースは見事に驚く、そして、ワタワタと二人を迎えるべく関係者は列を作り、集まってきていた見物人もギルド職員の手によって、若干遠ざけられてしまうのであった。
「申し訳ありません、昨日はお手を煩わせたようで」
と丁寧に陳謝する、これにマレインは、
「何を仰る、楽しい時間でしたよ」
マレインは悠揚に笑顔を見せて、
「マフダさんもリーニーさんも素晴らしい従業員ですな、特にマフダさんの胆力は素晴らしい、うちに欲しいくらいです、どうです、マフダさん、給料は倍出しましょう、うちで働きませんかな?」
恐らく社交辞令である、しかしニコニコと流麗に吐き出されたそれは、とてもそうは聞こえないもので、
「あら、うちの大事な才能を掠め取るとはマレイン会長もお人が悪い」
エレインは思わず真に受けて正面から言い返してしまう、
「そんな目くじらを立てずに、冗談ですよ」
マレインは慌てて両手を振って誤魔化し笑いを浮かべ、
「そうですか、それは・・・すいません、そうは聞こえなかったもので・・・」
エレインは斜めにマレインを見上げる、かなり険のある声と冷ややかな視線である、
「それは私の修業不足ですな」
アッハッハとマレインは笑い、エレインもそうですわねとオッホッホと笑う、一瞬で冷たい緊張感が張り詰め、マフダとリーニーは冷や汗を掻きながらその様子を静かに眺めるしかなく、そこへ、
「そういう事ならギルドでも欲しい人材ですぞ、あの木簡を書いたのはマフダさんでしたな」
とギルド長が火に油を注ぐ始末である、雰囲気を察したミースが慌てて話題を逸らせたが、エレインは笑顔を浮かべているがどこか引き攣ったものであり、話題の中心であったマフダは何とも言えない居心地の悪さから小さくなるしかない、マレインも笑顔を保持しているが今一つ不満そうで、ギルド長に至っては何も考えていないのかミースを邪険に扱う有様で、ミースはこれはいかんと、
「あっ、17日の内覧会の件なのですが」
別の話題に切り替えた、何とも微妙な雰囲気を何とか回避する為である、ミースとしてはギルド長と服飾協会長という重鎮の手前もあるが、何よりエレインの不興を買うのが一番恐ろしい事で何としても避けたい事であったりする、
「はい、どうされます?」
エレインもここは一旦頭を冷やそうと切り替えた、マフダを巡って言い争うのも面白いかもな等と思ったが、それは後々に影響する事になると商会として問題である、何よりモニケンダムでも重鎮とされる二人を敵に回したくはない、
「ギルドからは午前の中頃にお伺いする事となりました、マスターと私、それと職員が2名程です、服飾協会からはどうされますか?」
「あぁ、聞いている、確か、儂と誰だったかな・・・」
マレインは背後の従者に問い掛け、従者は数名の役職とその名を口にする、何れも服飾協会内では重鎮とされ、それはそのままモニケンダムでも老舗の名店の経営者であった、17日の内覧会については12日の午前中に各関係者にカチャーが走り回って連絡を終えている、ギルドにはギルド本体と服飾協会、ガラス協会宛で招待状を送っていた、無論付き合いのあるヘッケル工務店やメーデルガラス店、フローケル鍛冶屋、リューク商会モニケンダム支部等々にも連絡済みとなる、
「わっ、凄い人達だ・・・」
その業界に詳しいマフダが目を丸くして声を上げてしまい、慌ててさらに小さくなるが、
「流石マフダさんですな」
マレインはニヤリと微笑み、
「大人数ですが構いませんか?」
とエレインに確認する、
「はい、喜んでお迎え致します、私としても服飾協会とは仲良くしたいと思っておりますので、でも、街の有力者ばかりのようですね、気後れしてしまいます」
「そうですな、事前に話しをしてありますし、皆、紳士ですそれほど混乱する事は無いと思いますが・・・しかし、ギルドのあの鏡でしたな、あれ以上の物があるのですか?」
ギルドのあの鏡とは、エレインが大分前にガラス協会との打ち合わせの折に置いたままにしていた鏡の事であろう、表には出さないようにとギルド長とも話していたのであるが、ギルドに自由に出入りしているマレインが目にしたとしても何の不思議も無い、
「ふふっ、勿論です、そうですね・・・うん、恐らくですが、服飾業界・・・その業界を変える程の品を用意しておりますよ」
エレインも機嫌を直して怪しく微笑む、
「ほう・・・それは楽しみです・・・うん」
マレインもニヤリと微笑んだ、マレイン自身もガラス鏡を見た時には度肝を抜かれたのである、それから様々な縁でこうして話しているが、もし六花商会が下着に関する製法の開陳をしていなければこの関係は無かったであろう、さらに、エレインが服飾業界を変える程の品と言い切る商品である、この明哲な女傑はこちらが本命であったかとマレインはその思惑を想像するが、取り敢えずここは乗っておくのが得策であろうと思い至る、
「それと、ガラス協会からも参加表明されてますね、うん、そちらもまた上の人ばかりです」
ミースは自席に一旦戻って持ってきた黒板を確認する、
「そうなるとあれだな、ついでに会議でもやるか、めんどくさくて出てこない連中ばかりじゃないか?」
ギルド長が黒板を覗いて眉間に皺を寄せている、
「それも良いかもですが、六花商会さんの迷惑ですよ」
「それもそうか、じゃ、何とか言いくるめてこっちに連れて来るか・・・」
ギルド長とミースは何やら画策し始め、
「であれば、服飾協会の会議も持ちたいな、会場を押さえられるかな?」
とマレインもその案に乗ったようである、また大きく話題がズレたようで、取り敢えずエレイン達は愛想笑いを浮かべて静観し、そして、
「始まりましたよー」
工事の立ち合いをしていた職員がヒョイと顔を出してギルド長に声がかかる、
「おう、じゃ、皆さん外へ」
ギルド長が一同を街路へ誘う、そこでは既に作業が始まっており、今正に一枚目の看板が立ち上がる瞬間であった、
「わっ、大きいですね」
リーニーが目を丸くしている、
「そうよー、選抜されたとはいえ結構な数だからね、木簡の複写も大変だったのよ」
ミースが微笑んで答えた、マフダはもっと少なくて良かったのかなと首を捻るが、掲示物の数を決めたのは自分では無い、故にそこまで責任を感じる事ではないかと自己解決に至る、そして一同が見守る中あっという間に設置は終わった、掲示板そのものは工場で作られたもので、それを持って来て立てるだけである、その基礎となる部分は予め作られていたようで、作業そのものは非常に簡単であった、
「存在感ありますねー」
「そうねー、目立つわねー」
「目立たないと駄目ですからな」
「そうですな」
腕を組んで眺める一同は当たり障りのない感想を口にする、そして、職人達が最上段に横長の木簡をはめ込んだ、
「あっ、これになったんですか?」
「はい、分かりやすいかと思いましてね」
「なるほど・・・」
その最も大きく目を引く木簡には、「ユスティーナ・ユーフォルビア六花商会・モニケンダム服飾協会選ソフティーお薦め掲示板」と表記され、もう一つには、「クレオノート伯・モニケンダム商工ギルド公認宣伝広報掲示板」と表記されている、実に長ったらしい名前であるがこれが商工ギルドが決定した正式名称である、
「うん、良い感じですね」
「想像通りかな?」
ミースとギルド長は納得したらしい、エレインとしても今更文句を言う事ではなく、マレインもうんうんと頷いている所を見ると満足そうである、そして、職人達はここまでらしく作業の手を止め撤収準備を始め、立ち会っていたギルド職員に確認をとる、その職員が、
「ここは以上です、他に回るそうですが、何かありますか?」
とギルド長に確認すると、
「うむ、じゃ、実際に掲示してみるか、ミース」
「はい、少々お待ちを」
ミースはギルドに駆け込み、大きな革袋を手にした数人の事務員を連れて戻ってきた、
「じゃ、掲示しますね」
と事務員達は革袋から木簡を取り出すとカタカタと掲示板に嵌めていく、これも打ち合わせ通りなのであろう、子気味よい音を立てて作業は進みあっという間に終わってしまった、
「なるほどー」
「いいわね・・・」
「うん、想像通りですね」
エレイン達は完成した掲示板を見上げて溜息を吐き、周囲を行く歩行者も何やら見慣れぬものがあるとその足を止め始めた、そこへ、
「少々遅れましたか」
エレイン達に近寄って声をかける者があった、
「わっ、ライニールさん」
エレインが振り返って声を上げ、
「すいません、驚かせるつもりは無かったのですが」
とライニールは微笑み、
「あっ、いらっしゃって頂いたのですか?」
「はい、勿論ですよ、朝から楽しみにしておられました、あちらです」
ライニールが差した先には馬車が止まっている、
「まぁ、早く言って頂かないと」
「今さっき到着した所ですよ」
「そうなんですか、是非、こちらへ、ミースさん、ユスティーナ様がいらっしゃっております」
「お嬢様もです」
「まぁ」
慌てるエレインとユスティーナと聞いて誰かしらと首を傾げてしまうミースである、ギルド長が、
「御領主様の細君ですよ、お嬢様も一緒との事です」
ミースに耳打ちし、
「えっ」
ミースは見事に驚く、そして、ワタワタと二人を迎えるべく関係者は列を作り、集まってきていた見物人もギルド職員の手によって、若干遠ざけられてしまうのであった。
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