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本編
58話 胎動再び その3
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正午を過ぎた頃合いで、エレインはマフレナとケイラン、メイド三人衆を連れて事務所へと戻ってきた、本日は休日であり給料日である、既に数名の婦人部が恒例のお茶会をしており、エレインはそのまま会長室へマフレナ達は茶会に合流する、すると、
「屋敷の方はどんなもんなの?」
「良い感じよー、壁画が凄いのよ、びっくりしたわー、すんごい綺麗で、吸い込まれる様で、怖いくらい」
「あー、らしいわね、テラさんが話してたー」
「あれは一見の価値があるわね」
「そうなんだ、見てみたいなー」
「あんたに価値が分かるの?」
「それはだって、見てみないと分からないじゃない」
「それもそうか・・・でも見れるのかな?」
「エレイン会長はその機会を設けるって言ってたわよ」
「そっかー、楽しみだわー」
早速とマフレナとケイランを中心に置いて新店舗の話題となる、本日もエレインはマフレナとケイランを連れて現地で打ち合わせをしており、本格的に明日から開店の準備と現場研修が予定されている、そこへ、マフダ達が一仕事を終えて下りて来た、テラの指示の下会長室で給与計算に従事していたのである、それがやっと最終確認迄終わり、現在テラがエレインへ報告し、承認となれば今日の仕事は終わりである、数度の検算を繰り返した為計算上の間違いは無いはずであるが、お金を扱う仕事となればやはり神経は使うもので、
「あー、慣れない仕事はきついわー」
「そうねー、あー、メイド部隊だ、久しぶりー」
そしてこちらはメイド三人衆の元へ引き寄せられるように合流する、
「メイド部隊で一括りにしないでよ」
「別にいいでしょー、メイド部隊なんだからー」
「そうだけどさー」
「まぁいいでしょ、そっちはどう?上手くやってる?」
「変わらないですよ、メイドの仕事はほらお掃除と建物の維持管理ですから、特に大きな事は無いです、何かあったらそっちのが問題ですよ」
「そっかー、そういうもんかー」
「ある意味羨ましいわねー」
リーニーとカチャーはグデーとテーブルに突っ伏し、
「まったく、だらしないなー」
マフダがニヤニヤとその二人に優しく微笑む、
「マフダさんはどう?エレイン会長から忙しいって聞きましたよ」
「そうです、そうです、また何かやるんでしょ?」
「えっと、どうなんでしょう、取り敢えず明日からですね、今朝聞いたばかりなので、またあれですね、カトカさんとサビナさんに泣きつくしかないかなーって、私、学が無いですから」
「そんな事ないさ、大したもんでしょ」
「うんうん、あの下着のあれは面白かったよ」
「そうだよ、読みやすいし分かりやすいし」
「えへへ、でも、あれだってカトカさんに御指導頂いたからですもん」
「そうなんだ」
「そうなんです、私一人ではとても無理でしたよー」
「へー、でも、大したもんじゃないの?」
「うん、それは思う」
「だよねー」
「・・・ありがとうございます」
「むー、私だって明日からやわらかクリームの商品開発なんだからねー、少しは労わりなさいよー」
「えー、リーニーに出来るの?それ?」
「何やるの?」
「どうやるの?」
「考えてない・・・」
「ほら、これだー」
「だってさー、給与計算で使った事無い頭使ったんだよー、考えるのはこれからだよー」
「だらしないなー」
「むきゃー、なら代わりにやりなさいよ、大変なんだからー」
「私はほらメイドさんだし」
「メイドに逃げるなー」
「逃げてないわよ、そういうお仕事なのー、って人をメイド部隊って呼んでおいて失礼な奴だわね」
「むー、許せよー、いいじゃんよー、でも、メイドさんかー、それも良かったなー」
「何言ってるのよ、じゃ、あれだ、商品開発でしょ、ジャネットやアニタにしっかりと教わらないとでしょ」
「だよねー、あの子達はホント、どういう頭してるんだかね、普段はあんななのにねー」
「失礼よ、ここでは先輩なんだから・・・」
「そうだけど・・・そうだよね、うん、反省するー」
「まったく・・・でもなー、そうなんだよー、あー、私もカトカさんとサビナ先生に頼ろうかなー、いいよねー」
「それは私がどうこう言える事ではないですよ、でもあれです、下着の時にも思いましたけど、ある程度形を作ってみせないと、まずエレイン会長が認めてくれないですよ、あれです、実力を見せるって感じですかね、というか、どこまで出来るかやってみせないとって感じですよ、でもそれが難しいですよねー、私も最初すんごい不安でしたしー」
「うー、そっかー、あー、厳しいなー、気が重いなー、難しいなー」
「まだやってもいないでしょうに」
「そうだけどー、あっ、そうだ、ミーンがあれでしょ、寮に修業に行くんでしょ」
「うん、何かさっき聞いた」
「いいなー、ソフィアさんの料理を直に勉強できるんでしょ、羨ましいなー」
「えっ、ミーンさんが行くの?私、代わりたい」
「マフダは無理ださー」
「なんでさー」
「だって、それどころじゃないでしょ、下着の方どうするのさ」
「そうだけどー、だって、ソフィアさんの料理だよ、ブロンパンとかドーナッツとか考案したんでしょ」
「それだけじゃないらしいのよねー、エレイン会長曰く、揚げ物が絶品なんだってー」
「えー、いいなー、揚げ物かー、家ではまずやらないからなー、食べてみたいなー」
「そうだよねー、ドーナッツで慣れろってエレイン会長言ってたね、あのコンロも使い易いしなー、っていうか寮の子達って何気に良い物食べてたんだねー、寮もいいなー」
「そうは言うけど、第二女子寮ってお金かかるじゃない、それに女ばっかりでの生活って何か不安だなー、ユーリ先生もいるしなー、厳しそうだなー」
「あー、それは思う」
「そう?楽しそうでいいじゃない」
「そりゃそうかもだけどさー」
こちらはこちらで若者らしくワチャワチャと楽しそうで、リーニーとカチャーとメイド三人衆は学園出身という事もあり、以前から顔馴染みで仲間意識も強かったが、マフダはそうではない、しかしやはり半月も一緒に仕事をしていればそれなりに仲が良くなっている様子で、普段は物静かで控えめなマフダも締めの大仕事が終わった後という事もあって解放感に包まれている為に明るく口が軽い、
「お疲れ様ー」
そこへ、遅めの奥様方が顔を出し始め、鐘の音が響き渡ると、
「はぁー、やれやれねー」
とエレインとテラも事務室へ下りてきた、エレインは木簡の束を手にして、テラは重そうな木箱を手にしている、リーニーとカチャーがすぐに気付いて駆け寄るも、
「座ってなさい、大丈夫よ」
エレインは二人を押し留め、黒板の前のテーブルにそれらを置くと、
「さて、一休みね」
と腰を落ち着けた、すると、
「会長、洗濯バサミって次、いつ買えますか?」
と奥様達のテーブルから声が上がる、
「すぐに買えるようになるわよー、ブノワトさんも気合入れてる見たいだから、でも、明日は無理だと思うけど」
「あれってお安くなりません?」
「あー、それは無理」
「えー、そこをなんとかー」
「給料安くなってもいいならねー」
「ゲッ、テラさんそれ言われると何も・・・」
「言えないでしょー、それなりに良い給料払っているんだからね、あんまり我儘言わないのー」
「そうですけどー、友達ももっと欲しいって言ってましてー」
「それは、私もだよー」
「でしょー」
「はいはい、気持ちは分かるから、入り次第販売できるように・・・但し購入数量は限定しないとだわね」
エレインは適当に答えてケイランが入れた茶に手を伸ばし、
「今日はちょっと真面目なお話しになるからね、長くならないようにはするから、あっ、その前にあれだ、爪やすりはどんな感じ?使ってみた?」
「あれはいいですね」
「うん、使い易かった」
「前のと全然違いましたね」
「私全種類買っちゃった」
「あら、奮発したわね」
「うん、そしたらうちの婆さんと妹に取られたわ」
「それは御愁傷様」
どうやらそちらも好評のようである、そうしてグダグダと駄弁っているとジャネット達生徒部が勢い良く駆け込んでくる、さらにガヤガヤと騒がしくなった所で、
「はいはい、全員揃ったかしらね、では、お茶飲みながらでいいからね、打ち合わせ始めるわよー」
とテラが黒板の前に立ち、エレインも腰を上げると、
「今日はかなり重要な話しになります、皆さんちゃんと聞いて協力お願いしますね」
とその隣りに立った、一転事務所は静まり返り、皆の視線が二人に集まる、
「まずはガラス鏡の店舗に関して」
エレインは木簡の一枚を手にすると、
「開店予定日を決定しました、今月の20日になります」
途端オーッと感嘆の声が漏れる、
「今日が11日、で、現地の状況から言って16日迄には準備を終わらせて、平行して接客の練習に入りたいと思っております、18日と19日には気賓客を招く予定です、その為17日には業者と関係者に向けての内覧会ですね、こう考えると結構時間が無いなと思いますが、皆さんの協力があれば可能と思っています、続いて人員配置について・・・」
エレインは木簡を確認しながら流麗に話し続ける、テラが重要事項をカッカッと小気味良く黒板に書き付け、従業員達はいよいよかと弛緩した顔を強張らせ、と同時にゆっくりと湧き上がる高揚感に身を委ねるのであった。
「屋敷の方はどんなもんなの?」
「良い感じよー、壁画が凄いのよ、びっくりしたわー、すんごい綺麗で、吸い込まれる様で、怖いくらい」
「あー、らしいわね、テラさんが話してたー」
「あれは一見の価値があるわね」
「そうなんだ、見てみたいなー」
「あんたに価値が分かるの?」
「それはだって、見てみないと分からないじゃない」
「それもそうか・・・でも見れるのかな?」
「エレイン会長はその機会を設けるって言ってたわよ」
「そっかー、楽しみだわー」
早速とマフレナとケイランを中心に置いて新店舗の話題となる、本日もエレインはマフレナとケイランを連れて現地で打ち合わせをしており、本格的に明日から開店の準備と現場研修が予定されている、そこへ、マフダ達が一仕事を終えて下りて来た、テラの指示の下会長室で給与計算に従事していたのである、それがやっと最終確認迄終わり、現在テラがエレインへ報告し、承認となれば今日の仕事は終わりである、数度の検算を繰り返した為計算上の間違いは無いはずであるが、お金を扱う仕事となればやはり神経は使うもので、
「あー、慣れない仕事はきついわー」
「そうねー、あー、メイド部隊だ、久しぶりー」
そしてこちらはメイド三人衆の元へ引き寄せられるように合流する、
「メイド部隊で一括りにしないでよ」
「別にいいでしょー、メイド部隊なんだからー」
「そうだけどさー」
「まぁいいでしょ、そっちはどう?上手くやってる?」
「変わらないですよ、メイドの仕事はほらお掃除と建物の維持管理ですから、特に大きな事は無いです、何かあったらそっちのが問題ですよ」
「そっかー、そういうもんかー」
「ある意味羨ましいわねー」
リーニーとカチャーはグデーとテーブルに突っ伏し、
「まったく、だらしないなー」
マフダがニヤニヤとその二人に優しく微笑む、
「マフダさんはどう?エレイン会長から忙しいって聞きましたよ」
「そうです、そうです、また何かやるんでしょ?」
「えっと、どうなんでしょう、取り敢えず明日からですね、今朝聞いたばかりなので、またあれですね、カトカさんとサビナさんに泣きつくしかないかなーって、私、学が無いですから」
「そんな事ないさ、大したもんでしょ」
「うんうん、あの下着のあれは面白かったよ」
「そうだよ、読みやすいし分かりやすいし」
「えへへ、でも、あれだってカトカさんに御指導頂いたからですもん」
「そうなんだ」
「そうなんです、私一人ではとても無理でしたよー」
「へー、でも、大したもんじゃないの?」
「うん、それは思う」
「だよねー」
「・・・ありがとうございます」
「むー、私だって明日からやわらかクリームの商品開発なんだからねー、少しは労わりなさいよー」
「えー、リーニーに出来るの?それ?」
「何やるの?」
「どうやるの?」
「考えてない・・・」
「ほら、これだー」
「だってさー、給与計算で使った事無い頭使ったんだよー、考えるのはこれからだよー」
「だらしないなー」
「むきゃー、なら代わりにやりなさいよ、大変なんだからー」
「私はほらメイドさんだし」
「メイドに逃げるなー」
「逃げてないわよ、そういうお仕事なのー、って人をメイド部隊って呼んでおいて失礼な奴だわね」
「むー、許せよー、いいじゃんよー、でも、メイドさんかー、それも良かったなー」
「何言ってるのよ、じゃ、あれだ、商品開発でしょ、ジャネットやアニタにしっかりと教わらないとでしょ」
「だよねー、あの子達はホント、どういう頭してるんだかね、普段はあんななのにねー」
「失礼よ、ここでは先輩なんだから・・・」
「そうだけど・・・そうだよね、うん、反省するー」
「まったく・・・でもなー、そうなんだよー、あー、私もカトカさんとサビナ先生に頼ろうかなー、いいよねー」
「それは私がどうこう言える事ではないですよ、でもあれです、下着の時にも思いましたけど、ある程度形を作ってみせないと、まずエレイン会長が認めてくれないですよ、あれです、実力を見せるって感じですかね、というか、どこまで出来るかやってみせないとって感じですよ、でもそれが難しいですよねー、私も最初すんごい不安でしたしー」
「うー、そっかー、あー、厳しいなー、気が重いなー、難しいなー」
「まだやってもいないでしょうに」
「そうだけどー、あっ、そうだ、ミーンがあれでしょ、寮に修業に行くんでしょ」
「うん、何かさっき聞いた」
「いいなー、ソフィアさんの料理を直に勉強できるんでしょ、羨ましいなー」
「えっ、ミーンさんが行くの?私、代わりたい」
「マフダは無理ださー」
「なんでさー」
「だって、それどころじゃないでしょ、下着の方どうするのさ」
「そうだけどー、だって、ソフィアさんの料理だよ、ブロンパンとかドーナッツとか考案したんでしょ」
「それだけじゃないらしいのよねー、エレイン会長曰く、揚げ物が絶品なんだってー」
「えー、いいなー、揚げ物かー、家ではまずやらないからなー、食べてみたいなー」
「そうだよねー、ドーナッツで慣れろってエレイン会長言ってたね、あのコンロも使い易いしなー、っていうか寮の子達って何気に良い物食べてたんだねー、寮もいいなー」
「そうは言うけど、第二女子寮ってお金かかるじゃない、それに女ばっかりでの生活って何か不安だなー、ユーリ先生もいるしなー、厳しそうだなー」
「あー、それは思う」
「そう?楽しそうでいいじゃない」
「そりゃそうかもだけどさー」
こちらはこちらで若者らしくワチャワチャと楽しそうで、リーニーとカチャーとメイド三人衆は学園出身という事もあり、以前から顔馴染みで仲間意識も強かったが、マフダはそうではない、しかしやはり半月も一緒に仕事をしていればそれなりに仲が良くなっている様子で、普段は物静かで控えめなマフダも締めの大仕事が終わった後という事もあって解放感に包まれている為に明るく口が軽い、
「お疲れ様ー」
そこへ、遅めの奥様方が顔を出し始め、鐘の音が響き渡ると、
「はぁー、やれやれねー」
とエレインとテラも事務室へ下りてきた、エレインは木簡の束を手にして、テラは重そうな木箱を手にしている、リーニーとカチャーがすぐに気付いて駆け寄るも、
「座ってなさい、大丈夫よ」
エレインは二人を押し留め、黒板の前のテーブルにそれらを置くと、
「さて、一休みね」
と腰を落ち着けた、すると、
「会長、洗濯バサミって次、いつ買えますか?」
と奥様達のテーブルから声が上がる、
「すぐに買えるようになるわよー、ブノワトさんも気合入れてる見たいだから、でも、明日は無理だと思うけど」
「あれってお安くなりません?」
「あー、それは無理」
「えー、そこをなんとかー」
「給料安くなってもいいならねー」
「ゲッ、テラさんそれ言われると何も・・・」
「言えないでしょー、それなりに良い給料払っているんだからね、あんまり我儘言わないのー」
「そうですけどー、友達ももっと欲しいって言ってましてー」
「それは、私もだよー」
「でしょー」
「はいはい、気持ちは分かるから、入り次第販売できるように・・・但し購入数量は限定しないとだわね」
エレインは適当に答えてケイランが入れた茶に手を伸ばし、
「今日はちょっと真面目なお話しになるからね、長くならないようにはするから、あっ、その前にあれだ、爪やすりはどんな感じ?使ってみた?」
「あれはいいですね」
「うん、使い易かった」
「前のと全然違いましたね」
「私全種類買っちゃった」
「あら、奮発したわね」
「うん、そしたらうちの婆さんと妹に取られたわ」
「それは御愁傷様」
どうやらそちらも好評のようである、そうしてグダグダと駄弁っているとジャネット達生徒部が勢い良く駆け込んでくる、さらにガヤガヤと騒がしくなった所で、
「はいはい、全員揃ったかしらね、では、お茶飲みながらでいいからね、打ち合わせ始めるわよー」
とテラが黒板の前に立ち、エレインも腰を上げると、
「今日はかなり重要な話しになります、皆さんちゃんと聞いて協力お願いしますね」
とその隣りに立った、一転事務所は静まり返り、皆の視線が二人に集まる、
「まずはガラス鏡の店舗に関して」
エレインは木簡の一枚を手にすると、
「開店予定日を決定しました、今月の20日になります」
途端オーッと感嘆の声が漏れる、
「今日が11日、で、現地の状況から言って16日迄には準備を終わらせて、平行して接客の練習に入りたいと思っております、18日と19日には気賓客を招く予定です、その為17日には業者と関係者に向けての内覧会ですね、こう考えると結構時間が無いなと思いますが、皆さんの協力があれば可能と思っています、続いて人員配置について・・・」
エレインは木簡を確認しながら流麗に話し続ける、テラが重要事項をカッカッと小気味良く黒板に書き付け、従業員達はいよいよかと弛緩した顔を強張らせ、と同時にゆっくりと湧き上がる高揚感に身を委ねるのであった。
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