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本編
56話 三つ色の樹 その9
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翌日、午前中からユーリは忙しかった、学園長と事務長に昨日のクロノスとエレインの見解を伝え、さらにロキュスらと会合を持ち、そのままギルドと神殿勢との打ち合わせに入る、先方は事前に擦り合わせを終えていたようで、しかし、どの顔も何やら腹に一物ありそうな雰囲気を漂わせている、それはそうであろう、ギルドは良いとしても4つある各神殿は基本的に切磋琢磨する関係にある、そう言えば聞こえは良いが、ようは政と一緒で足の引っ張り合い、信者の強引な勧誘、寄進の奪い合い等々、ユーリですら耳にするほどに彼等自身は隠しているつもりの諍いは多い、それは平民の間でも公然の秘密として笑い話になるほどである、故に今回のように祭りの主旨そのものが4つの神の誕生を祝うというものであり、かつギルドが中心になって各神殿をまとめた事もあって、表面的には協力して事にあたっているその姿は恐らくモニケンダム史上でも稀な事であった、勿論そこには光柱の件も絡んでいる、学園側からは協力する事は確約されているが、そのような口約束は反故にされる事もする事も容易であり、神殿側はその程度は当たり前の事と考えている、何とも仁義も礼節も無い殺伐とした業界のようで、今回は自分達では力及ばすと考えたか、単に利用するものは利用しようと考えたのか、領主の後ろ盾とギルドの力も合わせてより確実に学園の協力を引き出そうと画策した様子である、こういう事にはしっかりと一致団結するあたりに彼等独特の浅ましさが隠れる事無く目に見えるようであった、しかし、先日の打ち合わせに於いて幾つかの不測の事態もあった、魔法技術そのものは受け渡されない事が第一で、その魔法がまた大変に汎用性が高く、想像以上に華美であり、灯りの魔法の種類によって大きくその姿を変えるという正に娯楽に適した代物であった事が第二である、講堂という狭い空間で目にしたそれはギルドもそうであるが、神殿側としてもあまりにも想像を超えるもので、こうなるとと技術移転に関しては仕方が無いと納得しつつ、各神殿はそれぞれに他には負けられないとより独自性を高めたいとなった、それも無理からぬことである、派手で厳かで秘密めいた儀式は何よりも信者を騙しやすく、さらにその優越感を適度に刺激しよりのめり込ませる、新たに目にした光柱はその舞台装置に正に打って付けの魔法であったのだ、各神殿は拠点に戻ると最高責任者を交え儀式の形容と祭壇の造作を急遽変更する事とし、さらに、当日はどのように旧来の信者のみならず、新規の信者を取り込むかと知恵を絞った、そして、今日、早朝から彼らはギルドに集まり最も目立つ部分に関してのみ意見の擦り合わせをしてきたのであった、お互いに全容を口にする事は無い、そしてお互いに他者を出し抜いていると確信もしている、ユーリの感じた一物は正にそれであった、
「では、こちらが懸念した部分での調整は既に済んでいるという事で宜しいのですかな?」
学園長がそれなら話しが早いと確認する、先方は神妙に頷き、ギルドの担当者も異論は無いようである、学園長としてもそこが一番の問題になるであろうと考えていた、
「はい、大変失礼な言い方になりますが、そちらへ聞かせる事の出来ない点もありまして、学園を蔑ろにしているわけでは勿論ありません、御容赦頂ければ幸いです」
ギルドの担当者が何とも言い難そうに答える、
「いえ、そういう事であれば、私共としても幾分か気が楽になります、知らんでいい事は知らぬで結構、世の中とは表があれば裏がありますからな」
ホッホッホと学園長は笑い、釣られて一同も苦笑いを浮かべる、
「そうなると、では、どうしますかな、午前の内に調整と打合せ、それから午後から現地での下準備と考えておりましたが」
と学園長はさてと一同を見渡した、予定していた段取りが大きく変わったのである、このまま解散しても良いくらいに午前の主要な課題は解決されたとして良い、
「そうですね、ですので、取り敢えず各担当者様とこちら側とで打合せを、こちらの構想を個別に相談しまして出来る出来ない、及び、対応方法等をと思っております、何せ私も各神殿の案を伺いまして・・・その・・・不安になる部分もあります、私共のそれも同様でして、この場での打ち合わせをお願いしたいと考えます」
「なるほど、そうですな、うん、では、折角ですしそれぞれに別れますか、お互いに聞かせたくない事もあるでしょう」
学園長はロキュスの弟子達に支持を出し、広い打合せ室のテーブルと椅子を並べ直す、そして5つの班に分かれてそれぞれに打ち合わせが始まった、
「また、難儀な事を・・・」
中央付近の班ではユーリが素直に眉根を寄せた、ユーリが担当するのはギルドであり、街の中心部を彩る最も大事な光柱である、
「まぁまぁ、これなら出来なくはないでしょう」
隣りに座る事務長がニコニコとやや無責任に微笑む、ユーリやソフィアの力を持ってすれば大概の事は可能であるとの最大限の信頼の表れでもあった、ギルド側の三人もその笑みに救われたのかホッと吐息を吐く、
「ですが、そうなると土鍋の固定はしっかりなされるんですよね」
「勿論です、土鍋も大きい物を用意しました、土鍋であればなんでも構わないと伺いましたので、それとこの仕掛けについても突貫でしたが、しっかりと出来上がっております、ギルドとしては神殿様方と違って市民が参加する事を第一に思ってこのような仕掛けに致しました」
机上の上質紙をさして担当者は淡々と説明する、
「であればと思いますが・・・現状で心配する事・・・うん、勢いがよいと魔力が飛び散るかもしれません」
「はい、その点も考慮しています、かなり重い仕掛けです、力自慢の大人でも一人では難儀する程に重いです、つまり、これは皆で協力して動かす、そこを理想にしています」
「なるほど・・・そこまでお考えならば・・・はい、こちらから申し上げる事は少ないかなと思います、そうですね・・・うん、実際にこの仕掛けを見てみない事には何とも・・・ですが・・・」
担当者の流麗で思慮深い言葉にユーリは取り敢えず理解を示し、と同時に防衛線も忘れない、さらにここまで仕掛けに凝るのであれば先に言って貰えればもっと面白い形もあったな、等と考えてしまう、サビナ達を交えた開発の際にもこの程度の案は出されており、より遊ぶように洗練され昇華されたが没になっていた、どうやら思い付く事考え付く事は似通ったものに帰結するものなのかもしれない、しかし、どうせ明日には間に合わないであろうと思って余計な事は言わないでおこうと口を閉じる、
「で、人員なのですが」
光柱の打合せは早々に終わり、催事としての段取り、担当する人間、さらに人員配置等々へ話しは移り、その内容に、
「これは・・・また・・・」
「うん、大事ですな・・・随分と力を入れたように思います」
「はい、折角のお祭りです、さらにあれほど美しい物となればこの程度は・・・はい」
ギルドの担当者三名は楽しそうにしかしどこか誇らしく笑顔を浮かべた、若干疲れが見えるが自信満々である、恐らく舞台設営から担当の人員までその調整に走り回ったのであろう、
「なるほど、これであれば祭りも盛り上がりましょうな、楽しみです」
事務長はニコリと微笑む、
「そうですね、しかし、よく先方も了承されましたね・・・」
「はい、申し訳ありません、その際にユーリ先生の名前を出させて頂きました、先に了解をとるべき所です、申し訳ありません」
担当者の一人が深々と頭を下げる、
「あー、その辺はまぁ・・・はい、構いません」
ユーリはそう答えるしかない、大人としての配慮である、何よりもう決まった事であるし、名前を出すなとも言っていない、
「ありがとうございます」
担当者は安堵の笑みを浮かべる、ユーリはその様子を見つめ、純粋に祭りを盛り上げようとする意思を感じた、ユーリは知らなかったが、ギルドが祭りに力を入れるのはほぼほぼ初めての事であった、祭りは基本的に神殿の行事であり、毎月のそれは中心となる神殿が決まっている、故に祭りの際には出店の調整や衛兵との遣り取り等事務的な部分をギルドが担当する事が常であり、催事そのものを仕切るのは神殿の仕事であった、しかし、今度の祭りは4つの神殿が対等になる祭りの一つであった、つまり中心になる神殿が存在せず、ギルドか役所がその仲介を務めて開催されていた、さらに光柱の一件もある、ギルドとしては巻き込まれた感が大きかったが、幸いなことにこの場にいる三人は若く血気盛んと言って良い年齢である、ここは祭りを成功させる事、引いてはモニケンダムの為にと積極的に動き、短い準備時間であったが計画だけを見ればどこにだしても恥ずかしくない程に形の整った催事となっている、無論、それに協力する有力者達も多かったようで、打算も当然のようにあるのであろうが、打算無しに動く人間等いない、特に権力と財のある者は顕著にそうである、この三人もまたこの祭り全体の成功により認められ栄達する事になるであろう、しかし、そのような欲望は今の所眼中には無い、それどころでは無いし、まずは祭りを盛り上げ成功させる事、それが彼等の純粋な思いであった、
「そうなると、後は、現場ですな・・・」
「そうですね、うん、私からも、まぁ、何とかなるかなといった感じです」
ユーリと事務長は書面へ視線を落として頷く、
「はい、では、こちらとしましては午後一番で現場でと思っておりました」
「そうですね、あ・・・でも一度通して発動してみた方が良いかしら?ここで土鍋を渡す際に少し不安はありますね、大きい土鍋なのでしょう?持てるかしら?」
ユーリは上質紙の段取りに書かれた部分を指で示す、妙に儀式めいた形式となっているが、祭りであればこれも一興であろう、
「はい、その点もギルドの大会議室を押さえてあります、天井は高くないですが練習は可能かと思います」
「あら・・・分かりました、ではそのように、午後はそちらの指示に従いましょう」
「はい、ありがとうございます」
五人は笑顔で了解を確認しあう、そこへ、
「ユーリ先生、少し良いかな」
学園長がユーリを呼びに来た、何事かと顔を上げると、別の一団の視線が学園長の背中越しにユーリに向かっており、ロキュスの弟子二人が何とも泣きそうな顔となっている、
「あー、はい、では、すいません、一旦あちらへ、こちらはこれで取り敢えず」
ユーリは後事を事務長に託して席を立ち、事務長は目線で任せろと答え、
「そういえば、ヘルベンはどうしているのかな?」
と得意の雑談に三人を巻き込み始めた。
「では、こちらが懸念した部分での調整は既に済んでいるという事で宜しいのですかな?」
学園長がそれなら話しが早いと確認する、先方は神妙に頷き、ギルドの担当者も異論は無いようである、学園長としてもそこが一番の問題になるであろうと考えていた、
「はい、大変失礼な言い方になりますが、そちらへ聞かせる事の出来ない点もありまして、学園を蔑ろにしているわけでは勿論ありません、御容赦頂ければ幸いです」
ギルドの担当者が何とも言い難そうに答える、
「いえ、そういう事であれば、私共としても幾分か気が楽になります、知らんでいい事は知らぬで結構、世の中とは表があれば裏がありますからな」
ホッホッホと学園長は笑い、釣られて一同も苦笑いを浮かべる、
「そうなると、では、どうしますかな、午前の内に調整と打合せ、それから午後から現地での下準備と考えておりましたが」
と学園長はさてと一同を見渡した、予定していた段取りが大きく変わったのである、このまま解散しても良いくらいに午前の主要な課題は解決されたとして良い、
「そうですね、ですので、取り敢えず各担当者様とこちら側とで打合せを、こちらの構想を個別に相談しまして出来る出来ない、及び、対応方法等をと思っております、何せ私も各神殿の案を伺いまして・・・その・・・不安になる部分もあります、私共のそれも同様でして、この場での打ち合わせをお願いしたいと考えます」
「なるほど、そうですな、うん、では、折角ですしそれぞれに別れますか、お互いに聞かせたくない事もあるでしょう」
学園長はロキュスの弟子達に支持を出し、広い打合せ室のテーブルと椅子を並べ直す、そして5つの班に分かれてそれぞれに打ち合わせが始まった、
「また、難儀な事を・・・」
中央付近の班ではユーリが素直に眉根を寄せた、ユーリが担当するのはギルドであり、街の中心部を彩る最も大事な光柱である、
「まぁまぁ、これなら出来なくはないでしょう」
隣りに座る事務長がニコニコとやや無責任に微笑む、ユーリやソフィアの力を持ってすれば大概の事は可能であるとの最大限の信頼の表れでもあった、ギルド側の三人もその笑みに救われたのかホッと吐息を吐く、
「ですが、そうなると土鍋の固定はしっかりなされるんですよね」
「勿論です、土鍋も大きい物を用意しました、土鍋であればなんでも構わないと伺いましたので、それとこの仕掛けについても突貫でしたが、しっかりと出来上がっております、ギルドとしては神殿様方と違って市民が参加する事を第一に思ってこのような仕掛けに致しました」
机上の上質紙をさして担当者は淡々と説明する、
「であればと思いますが・・・現状で心配する事・・・うん、勢いがよいと魔力が飛び散るかもしれません」
「はい、その点も考慮しています、かなり重い仕掛けです、力自慢の大人でも一人では難儀する程に重いです、つまり、これは皆で協力して動かす、そこを理想にしています」
「なるほど・・・そこまでお考えならば・・・はい、こちらから申し上げる事は少ないかなと思います、そうですね・・・うん、実際にこの仕掛けを見てみない事には何とも・・・ですが・・・」
担当者の流麗で思慮深い言葉にユーリは取り敢えず理解を示し、と同時に防衛線も忘れない、さらにここまで仕掛けに凝るのであれば先に言って貰えればもっと面白い形もあったな、等と考えてしまう、サビナ達を交えた開発の際にもこの程度の案は出されており、より遊ぶように洗練され昇華されたが没になっていた、どうやら思い付く事考え付く事は似通ったものに帰結するものなのかもしれない、しかし、どうせ明日には間に合わないであろうと思って余計な事は言わないでおこうと口を閉じる、
「で、人員なのですが」
光柱の打合せは早々に終わり、催事としての段取り、担当する人間、さらに人員配置等々へ話しは移り、その内容に、
「これは・・・また・・・」
「うん、大事ですな・・・随分と力を入れたように思います」
「はい、折角のお祭りです、さらにあれほど美しい物となればこの程度は・・・はい」
ギルドの担当者三名は楽しそうにしかしどこか誇らしく笑顔を浮かべた、若干疲れが見えるが自信満々である、恐らく舞台設営から担当の人員までその調整に走り回ったのであろう、
「なるほど、これであれば祭りも盛り上がりましょうな、楽しみです」
事務長はニコリと微笑む、
「そうですね、しかし、よく先方も了承されましたね・・・」
「はい、申し訳ありません、その際にユーリ先生の名前を出させて頂きました、先に了解をとるべき所です、申し訳ありません」
担当者の一人が深々と頭を下げる、
「あー、その辺はまぁ・・・はい、構いません」
ユーリはそう答えるしかない、大人としての配慮である、何よりもう決まった事であるし、名前を出すなとも言っていない、
「ありがとうございます」
担当者は安堵の笑みを浮かべる、ユーリはその様子を見つめ、純粋に祭りを盛り上げようとする意思を感じた、ユーリは知らなかったが、ギルドが祭りに力を入れるのはほぼほぼ初めての事であった、祭りは基本的に神殿の行事であり、毎月のそれは中心となる神殿が決まっている、故に祭りの際には出店の調整や衛兵との遣り取り等事務的な部分をギルドが担当する事が常であり、催事そのものを仕切るのは神殿の仕事であった、しかし、今度の祭りは4つの神殿が対等になる祭りの一つであった、つまり中心になる神殿が存在せず、ギルドか役所がその仲介を務めて開催されていた、さらに光柱の一件もある、ギルドとしては巻き込まれた感が大きかったが、幸いなことにこの場にいる三人は若く血気盛んと言って良い年齢である、ここは祭りを成功させる事、引いてはモニケンダムの為にと積極的に動き、短い準備時間であったが計画だけを見ればどこにだしても恥ずかしくない程に形の整った催事となっている、無論、それに協力する有力者達も多かったようで、打算も当然のようにあるのであろうが、打算無しに動く人間等いない、特に権力と財のある者は顕著にそうである、この三人もまたこの祭り全体の成功により認められ栄達する事になるであろう、しかし、そのような欲望は今の所眼中には無い、それどころでは無いし、まずは祭りを盛り上げ成功させる事、それが彼等の純粋な思いであった、
「そうなると、後は、現場ですな・・・」
「そうですね、うん、私からも、まぁ、何とかなるかなといった感じです」
ユーリと事務長は書面へ視線を落として頷く、
「はい、では、こちらとしましては午後一番で現場でと思っておりました」
「そうですね、あ・・・でも一度通して発動してみた方が良いかしら?ここで土鍋を渡す際に少し不安はありますね、大きい土鍋なのでしょう?持てるかしら?」
ユーリは上質紙の段取りに書かれた部分を指で示す、妙に儀式めいた形式となっているが、祭りであればこれも一興であろう、
「はい、その点もギルドの大会議室を押さえてあります、天井は高くないですが練習は可能かと思います」
「あら・・・分かりました、ではそのように、午後はそちらの指示に従いましょう」
「はい、ありがとうございます」
五人は笑顔で了解を確認しあう、そこへ、
「ユーリ先生、少し良いかな」
学園長がユーリを呼びに来た、何事かと顔を上げると、別の一団の視線が学園長の背中越しにユーリに向かっており、ロキュスの弟子二人が何とも泣きそうな顔となっている、
「あー、はい、では、すいません、一旦あちらへ、こちらはこれで取り敢えず」
ユーリは後事を事務長に託して席を立ち、事務長は目線で任せろと答え、
「そういえば、ヘルベンはどうしているのかな?」
と得意の雑談に三人を巻き込み始めた。
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