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本編
52話 小さな出会いはアケビと共に その1
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翌日、早起き組が朝食を済ませるとソフィア指揮の下でそれぞれのスリッパ制作が始まった、
「ミナのはニャンコなの、ルルは何にするの?」
「ニャンコ好きだねー」
「好きー、可愛いからー」
「そうだねー、じゃ、何にしようかな・・・ニャンコだと被っちゃうしなー」
「コミンはどうするの?」
「お花でいいかなー」
「えー、コミンはワンコでしょ」
「なんでよー」
「好きでしょワンコ」
「好きだけどー」
「ねーさんはどうするんですか?」
「そうねー、刺繍でいいかなって思ったんだけど・・・」
「えっ、それいいですね」
「刺繍針あるかな?」
「あっ、私ありますよ」
「借りていい?」
「勿論です、ついでに教えて下さい」
「いいわよー」
ワイワイと楽しそうに作業に取り掛かる面々であった、ソフィアが後は任せてもいいかしらと腰を上げると、
「おあよー」
ユーリがめんどくさそうに下りて来る、
「あら、早いのね」
「まぁねー、学園も気になるからねー、って・・・何やってるの朝から・・・」
「スリッパ作りよ、あっ、カトカさんとサビナさんに声かけておいてね」
「んー、なんだっけー」
「なんだっけって、夕飯は歓迎会にしようって昨日話したでしょ」
「あー、そうだねー、うん分かったー」
ユーリはボリボリとうなじを掻きながら内庭へ向かった、昨日の夕食時、ソフィアの発案で今日は冬支度と新入生の歓迎会を催す事となったのである、ソフィアとしては寮生が休みの間に肉体労働を伴う冬支度を済ませないとと思っており、それだけだとつまらないと一考し、光柱がある内に裏山で歓迎会と称した宴を開く事を思い付いたのであった、この突然の発言に生徒達は黄色い声を上げて色めき立ち、特にジャネットとケイスが騒がしかったが、その勢いのまま翌日の予定が黒板に記された、それによると新入生達はスリッパ作りと寝藁作り、ジャネットとオリビアとケイスで冬支度となっている、ソフィアはそれに洗髪も組み込むべきだわねと思いつつ取り敢えずとスリッパ作りの指示を出したのである、
「ソフィアさん、この糸使っていいんですか?」
グルジアの質問にソフィアは、
「いいわよー、そこにあるのは好きに使いなさい、板は足りるかしら?」
「板ですか?」
「スリッパの底板、足りなかったら来客用のやつ流用してね」
「はい、ありがとうございます」
どうやらここでもグルジアが中心になる様子である、早起き組のオリビアもそれを手伝いつつ、その日が始まった。
それからユーリはさっさと朝食を終えて学園へ向かい、ジャネットとケイス、それからエレインも起きてくる、ケイスはすっかりと朝寝の癖が付いたようで、なんとも恥ずかしそうにしており、
「うう・・・学園始まったらどうしょう・・・」
と鏡の前で小さくなり、
「大丈夫だよー、ミナっちが起こしてくれるからー」
あっけらかんとしたジャネットとは実に対照的である、
「そうだけど・・・駄目じゃない」
「そう?学園に遅れなければいいんだよ」
「そうだろうけどさー」
「じゃ、早く寝れば」
「そうだね・・・そうする」
結論は簡単だったようである、その後朝食を済ませ、冬支度へと取り掛かった、倉庫から敷物として使われている毛皮と壁掛け用の巨大な毛布を運び出す、それを食堂と2階のホールへ運び入れ、ソフィアと共にあーでもないこーでもないと知恵を出し合う、この寮では一番の古株であるエレインは仕事へ行っており、次に長いケイスがこうしていた、ああしていたと積極的に意見を出すが、現在の寮内はソフィアが来たことにより不要な物が捨てられ、良く言えば整頓、悪く言えば閑散としており去年迄とは大きく勝手が違うらしく、また冬用の敷物である毛皮にしても実は長年にわたり敷きっぱなしであった、温かくなったからといって倉庫へ片付けた事などなかったのである、それは壁掛け用の毛布も同様であった、その為冬支度と言えば精々が各階の暖炉脇に薪を準備する程度であった、それもその当時の寮母がいつの間にやらやっていた為、寮生達が動くことは無かったのであるが、
「折角だしさー、みんなで寝れるようにしようよー」
「そんなに寒くなるの?」
「去年はなりましたね、どのくらいだろ10日くらいは暖炉の前で固まって寝てました、新年になってから」
「あー、前にも聞いたわね、んー、そんなに寒くなるんであれば・・・どうしようかな・・・タロウさんが言ってたの作ってみようかしら・・・」
ソフィアがまた何かを思い出したらしい、ジャネットとケイスはピクンと反応し、オリビアも鋭い視線をソフィアに向けた、しかし、
「でもなー、まぁいっか」
とソフィアはあっさりと諦める、
「良くないです」
「そうですよ、作りましょう」
「是非、何かは分かりませんけど」
猛烈に抗議の声を上げる三人である、
「えっ・・・何の事か分かってないでしょ、私だって聞いただけなんだから」
ソフィアは当然のように渋るのであるが、
「いいえ、それでも作りましょう」
「絶対良いものですよ、多分、恐らく、予感ですが」
「はい、ソフィアさんの思い付きに外れは無いです」
どういうわけだかソフィアよりも自信満々に猛る3人である、
「ちょっと、せめてどういうものかくらいは聞いてからにしなさいよ」
「じゃ、どういうものなんですか?」
眉間に皺を寄せるソフィアに3人の好奇に満ちた爛々と光る視線が突き刺さる、
「・・・まぁ、なんていうか・・・聞く限りだと・・・そうね、うーん」
ソフィアは勿体ぶっているわけではないが何とも難しい顔で考え込み、
「うん・・・旦那曰く・・・」
「旦那さん曰く?」
ジャネットが問い返すと、
「魔力・・・違うわね、魔性を持ったテーブル、みたいな・・・ね」
「魔性を持った・・・」
「テーブル?」
ソフィアの答えに3人は一様に顔を顰めつつ目を剥いた、実に蠱惑的な表現である、
「そうね、うん、なんか、一度それに座ると立つのが嫌になるんだって、構造は凄い簡単なんだけど・・・作るとしたらちょっと大きくなりそうなのよねー、それと旦那もこっちの生活習慣に合わないなーって・・・」
「大丈夫ですよ、ほら、食堂もここも広くなりましたし」
「そうですそうです、ソフィアさんのお陰で不用な物はもうないんですから」
「まったくです、少々大きくても置けます、それに旦那さんの生活習慣ってスリッパの事ですよね、なら行けます」
前向きに考え始めた様子のソフィアに此処が正念場と3人は同時にせっつくが、
「そうねー、でも、聞く限りだと危ない感じがするのよねー・・・ミナも小さいしな・・・でも、代用は可能かしら・・・赤い魔法石かな、ユーリに言って陶器板で代用できなるならそれがいいのかな・・・だから・・・でも、面倒かなーって」
「いえ、ソフィアさん、作るべきです」
「うん、魔性のテーブルですね・・・素敵です」
「はい、興味があります、あの、お金が必要であればお嬢様と相談します」
「いや、そこまででは無いわよ・・・」
「なら、作りましょう」
妙に食い付くオリビアと純粋に魔性という名に引かれたケイス、より単純に面白そうだとにやけるジャネットに、ソフィアは、
「はいはい、考えておくわ、それより今日はこっちを片付けないと」
本題に戻るべく壁掛け用の毛布に手を伸ばし、
「あっ、そうだ、朝から暖炉に火を入れるんだっけ」
と話題を変えた、
「そうですね、でもあれです、1階と2階の暖炉だけでだいぶ温まりましたよ、3階は使ってなかったですね」
「そうだねー、でも、去年てほら狭かったじゃん、広いとどうだろう?」
「なに?ゴミ溜めの方が良かった?」
「いや、そういう意味じゃなくてー」
「こうなると魔性のテーブルが欲しいですよね」
オリビアがここぞとばかりに話題を戻し、
「そうだ、オリビア良い事言う」
「うん、流石オリビアさん」
ジャネットとケイスははしゃぎつつにんまりとソフィアへ視線を向けた、
「はいはい、それはいいから、さっさとこれを掛けてしまうわよ、木戸の所はどうするの?」
「あっ、はい、真ん中の木戸だけ開けれるようにしてました、両隣の木戸は閉め切りですね」
ケイスが残念そうに助言する、
「暗くならない?」
「寒いよりかはいいですよ、それに暖炉の灯りもありますし」
「あー、そういう事・・・なるほどねー、贅沢って言ったら駄目なんでしょうけど、贅沢に感じちゃうわねー」
「はい、私も最初そう思いました、でも、ここの寒さはあれです、痛いくらいですよ」
「痛い?」
「あー、そだねー、なんていうか・・・うん、雨とか少ないし荒野からの風が冷たくて・・・」
「確かに皮膚に刺さる感じの寒さです、痛いっていうのは良い表現ですね」
「そうなんだ・・・それは、何かあれね・・・覚悟しておかないとだわね」
「だから、魔性を持ったテーブル・・・」
「はいはい、ジャネットさん、あまりしつこいと嫌われるわよー」
「えー、言い出しっぺはソフィアさんでしょー」
「そうねー、後悔してるわー」
「えー、それはないですよー」
ジャネットの悲鳴が響いた後、2階ホールの冬支度はそれなりに進み、こんなもんかしらとホール内を確認した所に、来客のようである、コミンが不安そうに2階へソフィアを呼びに来た、
「じゃ、どうしようか、ここはこんなもん?」
「そうですね、薪を運んでしまいます?」
「そうね、お願い」
ソフィアは後事を3人に託し玄関へ向かった。
「ミナのはニャンコなの、ルルは何にするの?」
「ニャンコ好きだねー」
「好きー、可愛いからー」
「そうだねー、じゃ、何にしようかな・・・ニャンコだと被っちゃうしなー」
「コミンはどうするの?」
「お花でいいかなー」
「えー、コミンはワンコでしょ」
「なんでよー」
「好きでしょワンコ」
「好きだけどー」
「ねーさんはどうするんですか?」
「そうねー、刺繍でいいかなって思ったんだけど・・・」
「えっ、それいいですね」
「刺繍針あるかな?」
「あっ、私ありますよ」
「借りていい?」
「勿論です、ついでに教えて下さい」
「いいわよー」
ワイワイと楽しそうに作業に取り掛かる面々であった、ソフィアが後は任せてもいいかしらと腰を上げると、
「おあよー」
ユーリがめんどくさそうに下りて来る、
「あら、早いのね」
「まぁねー、学園も気になるからねー、って・・・何やってるの朝から・・・」
「スリッパ作りよ、あっ、カトカさんとサビナさんに声かけておいてね」
「んー、なんだっけー」
「なんだっけって、夕飯は歓迎会にしようって昨日話したでしょ」
「あー、そうだねー、うん分かったー」
ユーリはボリボリとうなじを掻きながら内庭へ向かった、昨日の夕食時、ソフィアの発案で今日は冬支度と新入生の歓迎会を催す事となったのである、ソフィアとしては寮生が休みの間に肉体労働を伴う冬支度を済ませないとと思っており、それだけだとつまらないと一考し、光柱がある内に裏山で歓迎会と称した宴を開く事を思い付いたのであった、この突然の発言に生徒達は黄色い声を上げて色めき立ち、特にジャネットとケイスが騒がしかったが、その勢いのまま翌日の予定が黒板に記された、それによると新入生達はスリッパ作りと寝藁作り、ジャネットとオリビアとケイスで冬支度となっている、ソフィアはそれに洗髪も組み込むべきだわねと思いつつ取り敢えずとスリッパ作りの指示を出したのである、
「ソフィアさん、この糸使っていいんですか?」
グルジアの質問にソフィアは、
「いいわよー、そこにあるのは好きに使いなさい、板は足りるかしら?」
「板ですか?」
「スリッパの底板、足りなかったら来客用のやつ流用してね」
「はい、ありがとうございます」
どうやらここでもグルジアが中心になる様子である、早起き組のオリビアもそれを手伝いつつ、その日が始まった。
それからユーリはさっさと朝食を終えて学園へ向かい、ジャネットとケイス、それからエレインも起きてくる、ケイスはすっかりと朝寝の癖が付いたようで、なんとも恥ずかしそうにしており、
「うう・・・学園始まったらどうしょう・・・」
と鏡の前で小さくなり、
「大丈夫だよー、ミナっちが起こしてくれるからー」
あっけらかんとしたジャネットとは実に対照的である、
「そうだけど・・・駄目じゃない」
「そう?学園に遅れなければいいんだよ」
「そうだろうけどさー」
「じゃ、早く寝れば」
「そうだね・・・そうする」
結論は簡単だったようである、その後朝食を済ませ、冬支度へと取り掛かった、倉庫から敷物として使われている毛皮と壁掛け用の巨大な毛布を運び出す、それを食堂と2階のホールへ運び入れ、ソフィアと共にあーでもないこーでもないと知恵を出し合う、この寮では一番の古株であるエレインは仕事へ行っており、次に長いケイスがこうしていた、ああしていたと積極的に意見を出すが、現在の寮内はソフィアが来たことにより不要な物が捨てられ、良く言えば整頓、悪く言えば閑散としており去年迄とは大きく勝手が違うらしく、また冬用の敷物である毛皮にしても実は長年にわたり敷きっぱなしであった、温かくなったからといって倉庫へ片付けた事などなかったのである、それは壁掛け用の毛布も同様であった、その為冬支度と言えば精々が各階の暖炉脇に薪を準備する程度であった、それもその当時の寮母がいつの間にやらやっていた為、寮生達が動くことは無かったのであるが、
「折角だしさー、みんなで寝れるようにしようよー」
「そんなに寒くなるの?」
「去年はなりましたね、どのくらいだろ10日くらいは暖炉の前で固まって寝てました、新年になってから」
「あー、前にも聞いたわね、んー、そんなに寒くなるんであれば・・・どうしようかな・・・タロウさんが言ってたの作ってみようかしら・・・」
ソフィアがまた何かを思い出したらしい、ジャネットとケイスはピクンと反応し、オリビアも鋭い視線をソフィアに向けた、しかし、
「でもなー、まぁいっか」
とソフィアはあっさりと諦める、
「良くないです」
「そうですよ、作りましょう」
「是非、何かは分かりませんけど」
猛烈に抗議の声を上げる三人である、
「えっ・・・何の事か分かってないでしょ、私だって聞いただけなんだから」
ソフィアは当然のように渋るのであるが、
「いいえ、それでも作りましょう」
「絶対良いものですよ、多分、恐らく、予感ですが」
「はい、ソフィアさんの思い付きに外れは無いです」
どういうわけだかソフィアよりも自信満々に猛る3人である、
「ちょっと、せめてどういうものかくらいは聞いてからにしなさいよ」
「じゃ、どういうものなんですか?」
眉間に皺を寄せるソフィアに3人の好奇に満ちた爛々と光る視線が突き刺さる、
「・・・まぁ、なんていうか・・・聞く限りだと・・・そうね、うーん」
ソフィアは勿体ぶっているわけではないが何とも難しい顔で考え込み、
「うん・・・旦那曰く・・・」
「旦那さん曰く?」
ジャネットが問い返すと、
「魔力・・・違うわね、魔性を持ったテーブル、みたいな・・・ね」
「魔性を持った・・・」
「テーブル?」
ソフィアの答えに3人は一様に顔を顰めつつ目を剥いた、実に蠱惑的な表現である、
「そうね、うん、なんか、一度それに座ると立つのが嫌になるんだって、構造は凄い簡単なんだけど・・・作るとしたらちょっと大きくなりそうなのよねー、それと旦那もこっちの生活習慣に合わないなーって・・・」
「大丈夫ですよ、ほら、食堂もここも広くなりましたし」
「そうですそうです、ソフィアさんのお陰で不用な物はもうないんですから」
「まったくです、少々大きくても置けます、それに旦那さんの生活習慣ってスリッパの事ですよね、なら行けます」
前向きに考え始めた様子のソフィアに此処が正念場と3人は同時にせっつくが、
「そうねー、でも、聞く限りだと危ない感じがするのよねー・・・ミナも小さいしな・・・でも、代用は可能かしら・・・赤い魔法石かな、ユーリに言って陶器板で代用できなるならそれがいいのかな・・・だから・・・でも、面倒かなーって」
「いえ、ソフィアさん、作るべきです」
「うん、魔性のテーブルですね・・・素敵です」
「はい、興味があります、あの、お金が必要であればお嬢様と相談します」
「いや、そこまででは無いわよ・・・」
「なら、作りましょう」
妙に食い付くオリビアと純粋に魔性という名に引かれたケイス、より単純に面白そうだとにやけるジャネットに、ソフィアは、
「はいはい、考えておくわ、それより今日はこっちを片付けないと」
本題に戻るべく壁掛け用の毛布に手を伸ばし、
「あっ、そうだ、朝から暖炉に火を入れるんだっけ」
と話題を変えた、
「そうですね、でもあれです、1階と2階の暖炉だけでだいぶ温まりましたよ、3階は使ってなかったですね」
「そうだねー、でも、去年てほら狭かったじゃん、広いとどうだろう?」
「なに?ゴミ溜めの方が良かった?」
「いや、そういう意味じゃなくてー」
「こうなると魔性のテーブルが欲しいですよね」
オリビアがここぞとばかりに話題を戻し、
「そうだ、オリビア良い事言う」
「うん、流石オリビアさん」
ジャネットとケイスははしゃぎつつにんまりとソフィアへ視線を向けた、
「はいはい、それはいいから、さっさとこれを掛けてしまうわよ、木戸の所はどうするの?」
「あっ、はい、真ん中の木戸だけ開けれるようにしてました、両隣の木戸は閉め切りですね」
ケイスが残念そうに助言する、
「暗くならない?」
「寒いよりかはいいですよ、それに暖炉の灯りもありますし」
「あー、そういう事・・・なるほどねー、贅沢って言ったら駄目なんでしょうけど、贅沢に感じちゃうわねー」
「はい、私も最初そう思いました、でも、ここの寒さはあれです、痛いくらいですよ」
「痛い?」
「あー、そだねー、なんていうか・・・うん、雨とか少ないし荒野からの風が冷たくて・・・」
「確かに皮膚に刺さる感じの寒さです、痛いっていうのは良い表現ですね」
「そうなんだ・・・それは、何かあれね・・・覚悟しておかないとだわね」
「だから、魔性を持ったテーブル・・・」
「はいはい、ジャネットさん、あまりしつこいと嫌われるわよー」
「えー、言い出しっぺはソフィアさんでしょー」
「そうねー、後悔してるわー」
「えー、それはないですよー」
ジャネットの悲鳴が響いた後、2階ホールの冬支度はそれなりに進み、こんなもんかしらとホール内を確認した所に、来客のようである、コミンが不安そうに2階へソフィアを呼びに来た、
「じゃ、どうしようか、ここはこんなもん?」
「そうですね、薪を運んでしまいます?」
「そうね、お願い」
ソフィアは後事を3人に託し玄関へ向かった。
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