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本編
49話 Attack on the Gakuentyo その8
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ユーリが冷静にまとめ役を買って出た事によってその後の打ち合わせは円滑に進み、学園長からの提案はより噛み砕いた形でエレインをはじめマフダにも伝わったようである、やや学術よりの見解であったがテラは学問の観点から考えるとそうなのであろうなと納得し、マフダはサビナやカトカも似たような感じの事を言っていたなと思い出す、恐らく思考の根本が似通っているのであろう、
「もう一つ提案としては・・・いや、提案は違うか・・・」
本題が終わったあたりで学園長は額を掻きつつ、
「うむ、話が大きく変わって申し訳ないが・・・そうじゃの、マフダさんは学園で勉強してみてはどうかな?」
マフダへ熱い視線を向けた、突然の事にマフダは呆気にとられてポカンとし、エレイン達はそれも良いかも等と考える、
「家庭の事情等もある故、そう簡単にはいかんのだろうが・・・うむ、いや、クロ・・・スイ・・・違うな、上の者とも話していてな、平民の教育に力を入れたいと考えていた所での・・・ユーリ先生、どうじゃろう・・・」
「・・・どうじゃろうと言われましても・・・」
ユーリは片眉を上げて学園長へ視線を送り、
「そうですね、私見としましては、教育の重要性は感じています、出来うるだけ多くの人に、より深い知識を広められればとも思います、しかし・・・」
「うむ、どうしても生活の問題があるのじゃよ・・・・それとこちら側の予算もな、ま、それは何とかできるかと思うのじゃが・・・生活に関してはどうにもならん・・・エレイン会長はどう思うかの?」
意見を求められたエレインは、
「はい、とても素晴らしいですし、有益であると思います、マフダさんもそうですが、学園に関わらず有能な人は多いです、その人達の底上げになるとなれば、世の中的にも有意義な事です」
「うむ、そうなのじゃ、での、もし・・・うん、授業そのものは無償としてじゃな、そうなると勉強が出来るとなった場合どれほどの人が集まるか・・・いや、集まる事が出来るか、じゃな、それぞれに事情もあるし生活もある・・・うん、そこをどうすればこう・・・」
学園長はうんうんと悩み、ユーリは、
「折り合いですか?」
と助け舟を出す、
「おう、それじゃ、まさに折り合いじゃな、仕事をしながら学園に通える方法じゃな、どうすれば円滑に運営できるかなと思っての、意見があれば欲しいのじゃが」
学園長は顔を上げる、また急に話題が変わり、今度は相談事である、エレインは学園長も大変だなと思いつつ、
「そうですね、うーん、すぐに思い付くのは・・・あっ、はい、一つあります」
少し悩んである事を思い出した、以前より懸案していた事項である、
「なにかな?」
明るい表情となったエレインに学園長は先を促した、
「はい、えっと、まずはどこから話すべきか・・・そうですね」
エレインは以前構想していた託児所の案を披露した、家庭に入った女性達を労働力として活かすためにはどうするかを考えた際の案である、
「ほう・・・それは面白いな・・・なるほど、確かに都会では女性の労働力が遊んでいるのかもしれん・・・」
学園長は感心して目を細め、ユーリもへーと興味深げな顔になる、
「はい、そこで、預かった子供達に教育を・・・その時は簡単な読み書きと算学を教えるとしたらと奥様達に聞いたら、それは嬉しいという意見でした、子供を預ける事に不安がある人も半数はいましたが、教育そのものに対する感度は高いように思います、で、学園長のお話しを伺いまして、例えばですが、午前中は子供を預かる施設、午後には・・・より詳しく考えれば公務時間終了後ですね、その時間に希望する者には学園で教えている共通学問の授業をする・・・そういう場を設ける、学園とは別で・・・というのは如何でしょうか?」
「・・・ほう・・・その真意は何処にある?」
学園長は暫し考え自分の構想とは違う点が多いなと思いつつ問い返す、
「はい、利便性です」
エレインはあっさりと言い切った、
「この場合の利便性はより身近にある事ですね、私が考えた子供を預ける場所は街の中にある事が前提です、そうでないと子供を預けるのも引き取るのにも不便です、なにより奥様達は忙しいですから、午前仕事をして、午後は家の仕事となると子供を預ける場所が遠いとそれだけでも忌避してしまうでしょう、どれだけ便利でかつ有用な事であると認識していてもです、で、そこから考えまして、教育をより身近に、かつ、仕事帰りもしくは自分の都合に合わせて受ける事が出来る事、これが大事なのではないかと考えたのです」
「なるほど・・・」
エレインの流麗な言葉に学園長は静かに納得した、
「そうですね・・・うん、エレイン会長の言葉を少し変えると」
今度はユーリが口を挟み、
「教育はどうしても贅沢な物という感覚があります、平民からは・・・どういえば良いのか・・・」
「距離があるのですよね」
テラがニコリと微笑む、
「そう、それです、距離があるんです、高尚でお金のかかる物という先入観がどうしても拭えないのです、エレイン会長はまずその距離をこちらから歩み寄る事で縮めようと言ってくれているのですよ」
「ほう・・・ほう・・・面白いのう」
「そうですね、ユーリ先生のおっしゃる通りです、さらに付け加えれば、教育に関しては大方の人が必要であると感じています、それはこちらでは啓蒙する必要がないほどであると思います、その辺はあれですね都会の感覚だと思います、田舎ではどうしても子供も労働者なので、読み書きなんか必要無いっていう意見もありますが、こちらはそうではないです」
「あー、それもあるねー」
ユーリが嫌そうに目を細める、
「そうなんですよ、でも、こっちの人達は学園があるからというのもあってか教育には前向きであると感じます、奥様方も子供達にはちゃんと読み書きを教えてますから、あくまで我流ですけどね、計算も同じです、なので、うん・・・」
エレインはそこで言葉を区切った、
「なるほど、言いたい事は良く分かるのう、確かにな・・・」
学園長もかつては各地を放浪し学問や魔法を教えて日々の糧を得ていた経験がある、その時の苦労を思い出し小さくほくそ笑んだ、
「マフダさんはどう?」
ユーリが話題の中心にあるべき人物に問いかける、マフダは何が何やらと呆けていたが、
「ハイ?」
と甲高い声を上げてしまい、アッと呟いてはいと小さく答えた、
「勉強してみたい?」
「えっと・・・はい、あの、それは勿論です、サビナさんとかカトカさんとか、会長もオリビアさんもですけど、皆さん、難しい事を平気で話していたりして・・・私は置いてけぼりになっちゃって・・・でも、あの・・・姉さんからも勉強は大事だって言われるんですけど・・・その、勉強って・・・どうやればいいんだか・・・」
小さく肩を窄めて自信なさげに答えた、
「でも、あなたの文章はとても読みやすいわよ、文字もしっかりしてるし、綴りも間違っていないし」
ユーリは教師的な目線の評価を告げる、
「あ、ありがとうございます、その・・・姉さんに恥ずかしいからちゃんと覚えろって・・・怒られながら勉強しました・・・はい・・・」
「ほう、それは偉いのう」
学園長が優しく微笑む、
「はい、ありがとうございます・・・」
「姉さんって、フィロメナさん?」
エレインが問うと、学園長はピクリと肩を揺らし、
「はい、それと、ヒセラ姉さんにも、でも・・・フィロメナ姉さんが一番厳しいかな・・・」
「ほう、フィロメナか・・・それはそうであろうな」
どういうわけだか学園長がニヤリと微笑む、
「?えっと、フィロメナ姉さんの事、御存知ですか?」
マフダがおずおずと尋ねると、
「む、ふふん、儂の妻もフィロメナという名じゃ」
ニヤニヤと学園長は答え、まぁとエレインが驚いている、
「での、フィロメナと言う名には気を付けることだ」
続いて学園長は嫌らしく微笑み、
「なにしろ、気が強くて頭が良い、美人なのは良いのだが、どうにも意地悪だ、違うか?」
楽しそうにマフダに微笑みかけ、
「えっ・・・えっと、はい、たぶん・・・そうです・・・」
答えにくそうに頷くマフダに、
「そうであろう、そうなのだ、まったく、困ったものだ」
学園長は嬉しそうに大笑した。
「もう一つ提案としては・・・いや、提案は違うか・・・」
本題が終わったあたりで学園長は額を掻きつつ、
「うむ、話が大きく変わって申し訳ないが・・・そうじゃの、マフダさんは学園で勉強してみてはどうかな?」
マフダへ熱い視線を向けた、突然の事にマフダは呆気にとられてポカンとし、エレイン達はそれも良いかも等と考える、
「家庭の事情等もある故、そう簡単にはいかんのだろうが・・・うむ、いや、クロ・・・スイ・・・違うな、上の者とも話していてな、平民の教育に力を入れたいと考えていた所での・・・ユーリ先生、どうじゃろう・・・」
「・・・どうじゃろうと言われましても・・・」
ユーリは片眉を上げて学園長へ視線を送り、
「そうですね、私見としましては、教育の重要性は感じています、出来うるだけ多くの人に、より深い知識を広められればとも思います、しかし・・・」
「うむ、どうしても生活の問題があるのじゃよ・・・・それとこちら側の予算もな、ま、それは何とかできるかと思うのじゃが・・・生活に関してはどうにもならん・・・エレイン会長はどう思うかの?」
意見を求められたエレインは、
「はい、とても素晴らしいですし、有益であると思います、マフダさんもそうですが、学園に関わらず有能な人は多いです、その人達の底上げになるとなれば、世の中的にも有意義な事です」
「うむ、そうなのじゃ、での、もし・・・うん、授業そのものは無償としてじゃな、そうなると勉強が出来るとなった場合どれほどの人が集まるか・・・いや、集まる事が出来るか、じゃな、それぞれに事情もあるし生活もある・・・うん、そこをどうすればこう・・・」
学園長はうんうんと悩み、ユーリは、
「折り合いですか?」
と助け舟を出す、
「おう、それじゃ、まさに折り合いじゃな、仕事をしながら学園に通える方法じゃな、どうすれば円滑に運営できるかなと思っての、意見があれば欲しいのじゃが」
学園長は顔を上げる、また急に話題が変わり、今度は相談事である、エレインは学園長も大変だなと思いつつ、
「そうですね、うーん、すぐに思い付くのは・・・あっ、はい、一つあります」
少し悩んである事を思い出した、以前より懸案していた事項である、
「なにかな?」
明るい表情となったエレインに学園長は先を促した、
「はい、えっと、まずはどこから話すべきか・・・そうですね」
エレインは以前構想していた託児所の案を披露した、家庭に入った女性達を労働力として活かすためにはどうするかを考えた際の案である、
「ほう・・・それは面白いな・・・なるほど、確かに都会では女性の労働力が遊んでいるのかもしれん・・・」
学園長は感心して目を細め、ユーリもへーと興味深げな顔になる、
「はい、そこで、預かった子供達に教育を・・・その時は簡単な読み書きと算学を教えるとしたらと奥様達に聞いたら、それは嬉しいという意見でした、子供を預ける事に不安がある人も半数はいましたが、教育そのものに対する感度は高いように思います、で、学園長のお話しを伺いまして、例えばですが、午前中は子供を預かる施設、午後には・・・より詳しく考えれば公務時間終了後ですね、その時間に希望する者には学園で教えている共通学問の授業をする・・・そういう場を設ける、学園とは別で・・・というのは如何でしょうか?」
「・・・ほう・・・その真意は何処にある?」
学園長は暫し考え自分の構想とは違う点が多いなと思いつつ問い返す、
「はい、利便性です」
エレインはあっさりと言い切った、
「この場合の利便性はより身近にある事ですね、私が考えた子供を預ける場所は街の中にある事が前提です、そうでないと子供を預けるのも引き取るのにも不便です、なにより奥様達は忙しいですから、午前仕事をして、午後は家の仕事となると子供を預ける場所が遠いとそれだけでも忌避してしまうでしょう、どれだけ便利でかつ有用な事であると認識していてもです、で、そこから考えまして、教育をより身近に、かつ、仕事帰りもしくは自分の都合に合わせて受ける事が出来る事、これが大事なのではないかと考えたのです」
「なるほど・・・」
エレインの流麗な言葉に学園長は静かに納得した、
「そうですね・・・うん、エレイン会長の言葉を少し変えると」
今度はユーリが口を挟み、
「教育はどうしても贅沢な物という感覚があります、平民からは・・・どういえば良いのか・・・」
「距離があるのですよね」
テラがニコリと微笑む、
「そう、それです、距離があるんです、高尚でお金のかかる物という先入観がどうしても拭えないのです、エレイン会長はまずその距離をこちらから歩み寄る事で縮めようと言ってくれているのですよ」
「ほう・・・ほう・・・面白いのう」
「そうですね、ユーリ先生のおっしゃる通りです、さらに付け加えれば、教育に関しては大方の人が必要であると感じています、それはこちらでは啓蒙する必要がないほどであると思います、その辺はあれですね都会の感覚だと思います、田舎ではどうしても子供も労働者なので、読み書きなんか必要無いっていう意見もありますが、こちらはそうではないです」
「あー、それもあるねー」
ユーリが嫌そうに目を細める、
「そうなんですよ、でも、こっちの人達は学園があるからというのもあってか教育には前向きであると感じます、奥様方も子供達にはちゃんと読み書きを教えてますから、あくまで我流ですけどね、計算も同じです、なので、うん・・・」
エレインはそこで言葉を区切った、
「なるほど、言いたい事は良く分かるのう、確かにな・・・」
学園長もかつては各地を放浪し学問や魔法を教えて日々の糧を得ていた経験がある、その時の苦労を思い出し小さくほくそ笑んだ、
「マフダさんはどう?」
ユーリが話題の中心にあるべき人物に問いかける、マフダは何が何やらと呆けていたが、
「ハイ?」
と甲高い声を上げてしまい、アッと呟いてはいと小さく答えた、
「勉強してみたい?」
「えっと・・・はい、あの、それは勿論です、サビナさんとかカトカさんとか、会長もオリビアさんもですけど、皆さん、難しい事を平気で話していたりして・・・私は置いてけぼりになっちゃって・・・でも、あの・・・姉さんからも勉強は大事だって言われるんですけど・・・その、勉強って・・・どうやればいいんだか・・・」
小さく肩を窄めて自信なさげに答えた、
「でも、あなたの文章はとても読みやすいわよ、文字もしっかりしてるし、綴りも間違っていないし」
ユーリは教師的な目線の評価を告げる、
「あ、ありがとうございます、その・・・姉さんに恥ずかしいからちゃんと覚えろって・・・怒られながら勉強しました・・・はい・・・」
「ほう、それは偉いのう」
学園長が優しく微笑む、
「はい、ありがとうございます・・・」
「姉さんって、フィロメナさん?」
エレインが問うと、学園長はピクリと肩を揺らし、
「はい、それと、ヒセラ姉さんにも、でも・・・フィロメナ姉さんが一番厳しいかな・・・」
「ほう、フィロメナか・・・それはそうであろうな」
どういうわけだか学園長がニヤリと微笑む、
「?えっと、フィロメナ姉さんの事、御存知ですか?」
マフダがおずおずと尋ねると、
「む、ふふん、儂の妻もフィロメナという名じゃ」
ニヤニヤと学園長は答え、まぁとエレインが驚いている、
「での、フィロメナと言う名には気を付けることだ」
続いて学園長は嫌らしく微笑み、
「なにしろ、気が強くて頭が良い、美人なのは良いのだが、どうにも意地悪だ、違うか?」
楽しそうにマフダに微笑みかけ、
「えっ・・・えっと、はい、たぶん・・・そうです・・・」
答えにくそうに頷くマフダに、
「そうであろう、そうなのだ、まったく、困ったものだ」
学園長は嬉しそうに大笑した。
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