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本編
48話 モニケンダムお土産探訪 その4
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その頃寮では、
「そうだ、あんた気付いてた?」
朝食を終えたユーリが茶を片手にソフィアに問う、
「何が?」
茶を供してさて掃除かしらと厨房へ戻りかけたソフィアが足を止め振り返る、
「イフナース様の事」
イフナースの名を出した瞬間、レインがピクリと反応し、ユーリの背中越しにソフィアへ視線を送り、ソフィアはこれは丁度良かったかしらと、
「気付いた?」
「聞き返さないでよ、こっちが聞いてるの」
「まぁね、なんとなく?」
「なんとなくって、あんたも適当ねー、あれとんでもない事になってるわよ、クロノスが二人いるのかと思ったわ」
「そうみたいね、私はほら検知の方はからっきしだけど、あれはねー気付くわよねー」
フフンと鼻で笑ってみせるが、ソフィアはまるで気付いていなかった、レインの報告があった故に知覚できているのであるが、本来であれば寝耳に水の状況である、
「そうなの?じゃ、どうするかとか考えてた?」
ユーリは若干驚きつつもソフィアの考えを問い質す、ユーリとしては現状のまま放置はありえないと考えており、なんらかの対応が必要であるとの認識である、
「そうね・・・」
ソフィアは悩みながらユーリの対面に腰を落ち着けると、
「タロウさんがいれば任せるんだけどね、ほら、私達の時みたいに」
「・・・そうよね、それが一番確実かなって私も思った・・・」
「でも、いないのよね、そろそろ帰って来るとは思うけど」
「そうなの?」
「寒くなる前には戻るって言ってたから」
「んー、じゃ、そろそろか、あの人がミナを置いてどっかいってるのも私からすれば考えられないけどね」
ミナは自分の名が出た為にヒョイと顔を上げるが、ソフィアもユーリもこちらを見ていない事を確認しどうでもいいかと書に戻った、
「まぁね、いろいろあったのよ」
「そっ、ま、それはそれとして、イフナース様の件、あのままだと何かあった時に酷いわよ」
「そうよね・・・それは認識してる」
「クロノスには話した?」
「話してない、私はほら確実じゃないからね、そのうちあんたが気付くかなって思ってた」
「・・・随分適当ね」
「そりゃぁね、魔力感知に関しては私はほら人より少し上手いだけで、あんたほど敏感でも繊細でもないし、クロノスに話すにしても私からだけでは説得しようがないかなって思ってたのよ、それに、イフナース様は日常的に魔法を使う人ではないだろうし、現状で問題が起きるとしたら制御が出来ない程度の話しだしね」
「そこが問題なんでしょ、焚き付け作ろうとしたら本人ごと家が丸焼けになっちゃうわよ」
「そうね、でも、殿下は焚き付け作らないでしょ」
「そりゃそうだろうけど・・・」
「だから、取り敢えずは魔法を使うなとしか言い様がないかなって、病がもう少し良くなってからでないと・・・正直、原因も定かでないし」
「あ、それも気になってた、元々あーなの?それともやっぱり呪いが元?」
「元々かどうかは知らないけど・・・冒険者時代にそんな話しは聞いた事がないわよね、クロノスとタメ張る程の魔力って、普通に考えてあり得るのかしら?いくら多いといってもリンドさんやアフラさんが良いところじゃないのかな?あの二人より凄い人って市井にはいるのかしら・・・いても気付かれないかもだけど・・・ま、それはいいとして、殿下に関しては呪いが元と思っていいと思うんだけど・・・何とも・・・ね、エルフのお医者さんでも連れて来ないと分からないかな?それでも平野人の診療なんてしたことないと思うけど・・・」
「エルフねぇ・・・ホントにいるの?」
「えっ、そこ疑うの?連れて行ってあげようか?」
「・・・興味はあるかな・・・」
「でもあれよ、私らなんか珍獣扱いよ」
「珍獣って・・・」
「そりゃそうでしょ、連中にしたらこっちが伝説上の生き物よ、タロウさんが会話できたから良かったものの、できなかったら標本にされてたわ」
「標本ねぇ・・・それもそうかもねって、タロウさんも凄いわね、あの人はホントに何がどうなってるのかしら?」
「まったくだわ」
「あんたの旦那でしょ」
「あんたも仲間だったでしょうが」
「そりゃそうだけど・・・」
「まぁ、世の中分からない事の方が多いってことよ」
「そうよねー・・・じゃ、殿下の方も原因は分からないって事?」
「そうね、無理矢理理屈を付けろと言われたら呪いのせいにするしかないかな・・・単純に考えると闇の精霊が増殖してそれが一気に抜け出た状態が今ね、そこに魔力の蓄積が始まっているって感じ?」
ソフィアはレインから聞いた理屈をそのまま口にした、何の捻りを加えていない、ソフィアとしても様々に理屈を捏ねまわしてみたものの、関係者全てが納得できる理屈としては最良のものであると判断した為である、
「あら、それなりに聞こえるじゃない」
案の定である、ソフィアはユーリが素直に飲み込んだ様子を見て、言い訳としては使えるようねと内心で微笑む、
「そうね、でも検証のしようがないし、そう考えられる程度の言い訳よ、じゃ、同じ様に闇の精霊を使えば魔力を増やせるのかって話しになってくると・・・正直どうなのかしら・・・そうなると、それこそ、私じゃなくてあんたの領分でしょ」
「あー、確かにね、研究対象としては面白いわね・・・人体実験か・・・死刑囚集めてかな?」
ユーリは杯を弄り乍ら物騒な物言いである、しかし、実際に検証するとなるとその方法しかないのであろう、
「その前に闇の精霊を使役できないとでしょ、他の精霊はどうかって事になるし、なにより呪いそのものも良く分かっていないんだから、無理筋よ、分からない事ばかりでしょ」
「あら、やっぱりあんた研究者やりなさいよ、そこまで考えられるのであれば向いてるわ」
「やだ、めんどくさい」
「またそれだ・・・」
「べつにいいでしょ、好きにさせてよ、で、どうする?」
「どうしようか、クロノスに報告して・・・信じるかしら?」
「殿下に危なくない魔法を使って貰えばいいんじゃない?」
「危なくない魔法・・・なんかある?」
「・・・無いか・・・」
「そうなのよ、あの魔力量だと制御が出来ない状態では、火は論外でしょ、風も街中では嵐になるし、土も地割れになるわね、水かな・・・湖まで行ってもらえば被害は少ないんじゃない?光は爆発するかもだし、闇も・・・論外ねどうなるか分かったもんじゃない、空間系統はそもそも難しいし・・・やっぱ、水かしら?」
「漁師さんが困るでしょう、街中も森の中も湖も駄目よ・・・そうなると・・・学園にそういう場所ってないの?」
「あるにはあるけど貧弱よ」
「なら、あんたと私で結界組む?そこそこの広さがあれば何とかなるんじゃない?」
「・・・それいいかもね・・・そうなると本人の保護はどうしようかしら?」
「えっと、ごめん、結局取り敢えずやらせてみようって事?」
「そうよ、クロノスもそうだけど本人が危険を認識してないと駄目でしょ、私達が何言った所で結局は本人とその周りが骨身に染みて理解しないと駄目よ」
「厳しいわねー」
「そりゃね、アホな学生の相手してるとね、身に刻み付けるのが一番の教育で手っ取り早いのよ」
「それもそうね」
ソフィアは自分もそうだったな等と思いつつ頷いた、
「でしょ」
「じゃ、どうする?クロノスに話して、本人にも話してって感じ?」
「そうね、一旦クロノスに相談しましょ、仲良いみたいだしね」
「ん、来るかしら?」
「呼びにいくわ」
「仕事は?」
「今日から暇なのよ」
「あら、良かったわね、少しはゆっくりしなさいよ」
「そのつもりだったわよ」
「睨まないでよ、私は何もしてないわー」
「何もしてないからこうなってるんでしょうが」
「あら、人助けしたら怒られちゃった」
ソフィアはワザとらしくすっとぼける、
「人助けって・・・ま、そうなるのか」
困った顔でそっぽを向くユーリに、
「そうよ、私を恨むのはお門違いだわー」
追い打ちをかけるようにニヤニヤとソフィアは微笑み、
「・・・納得できないわ・・・」
ユーリはジロリと睨み返す、
「うん、その気持ちはわかる」
ソフィアは自分は無関係とばかりに大きく頷いてみせた、
「あんたねー」
ユーリがいよいよ頬を引くつかせた瞬間に、さて掃除かしらーとソフィアは忙しそうに腰を上げ、ユーリはムッとしながらも茶を飲みほしてまったくもーと鼻息を荒くし、聞き耳を立てていたレインはどうやら任せてもよさそうだと読書へ集中するのであった。
「そうだ、あんた気付いてた?」
朝食を終えたユーリが茶を片手にソフィアに問う、
「何が?」
茶を供してさて掃除かしらと厨房へ戻りかけたソフィアが足を止め振り返る、
「イフナース様の事」
イフナースの名を出した瞬間、レインがピクリと反応し、ユーリの背中越しにソフィアへ視線を送り、ソフィアはこれは丁度良かったかしらと、
「気付いた?」
「聞き返さないでよ、こっちが聞いてるの」
「まぁね、なんとなく?」
「なんとなくって、あんたも適当ねー、あれとんでもない事になってるわよ、クロノスが二人いるのかと思ったわ」
「そうみたいね、私はほら検知の方はからっきしだけど、あれはねー気付くわよねー」
フフンと鼻で笑ってみせるが、ソフィアはまるで気付いていなかった、レインの報告があった故に知覚できているのであるが、本来であれば寝耳に水の状況である、
「そうなの?じゃ、どうするかとか考えてた?」
ユーリは若干驚きつつもソフィアの考えを問い質す、ユーリとしては現状のまま放置はありえないと考えており、なんらかの対応が必要であるとの認識である、
「そうね・・・」
ソフィアは悩みながらユーリの対面に腰を落ち着けると、
「タロウさんがいれば任せるんだけどね、ほら、私達の時みたいに」
「・・・そうよね、それが一番確実かなって私も思った・・・」
「でも、いないのよね、そろそろ帰って来るとは思うけど」
「そうなの?」
「寒くなる前には戻るって言ってたから」
「んー、じゃ、そろそろか、あの人がミナを置いてどっかいってるのも私からすれば考えられないけどね」
ミナは自分の名が出た為にヒョイと顔を上げるが、ソフィアもユーリもこちらを見ていない事を確認しどうでもいいかと書に戻った、
「まぁね、いろいろあったのよ」
「そっ、ま、それはそれとして、イフナース様の件、あのままだと何かあった時に酷いわよ」
「そうよね・・・それは認識してる」
「クロノスには話した?」
「話してない、私はほら確実じゃないからね、そのうちあんたが気付くかなって思ってた」
「・・・随分適当ね」
「そりゃぁね、魔力感知に関しては私はほら人より少し上手いだけで、あんたほど敏感でも繊細でもないし、クロノスに話すにしても私からだけでは説得しようがないかなって思ってたのよ、それに、イフナース様は日常的に魔法を使う人ではないだろうし、現状で問題が起きるとしたら制御が出来ない程度の話しだしね」
「そこが問題なんでしょ、焚き付け作ろうとしたら本人ごと家が丸焼けになっちゃうわよ」
「そうね、でも、殿下は焚き付け作らないでしょ」
「そりゃそうだろうけど・・・」
「だから、取り敢えずは魔法を使うなとしか言い様がないかなって、病がもう少し良くなってからでないと・・・正直、原因も定かでないし」
「あ、それも気になってた、元々あーなの?それともやっぱり呪いが元?」
「元々かどうかは知らないけど・・・冒険者時代にそんな話しは聞いた事がないわよね、クロノスとタメ張る程の魔力って、普通に考えてあり得るのかしら?いくら多いといってもリンドさんやアフラさんが良いところじゃないのかな?あの二人より凄い人って市井にはいるのかしら・・・いても気付かれないかもだけど・・・ま、それはいいとして、殿下に関しては呪いが元と思っていいと思うんだけど・・・何とも・・・ね、エルフのお医者さんでも連れて来ないと分からないかな?それでも平野人の診療なんてしたことないと思うけど・・・」
「エルフねぇ・・・ホントにいるの?」
「えっ、そこ疑うの?連れて行ってあげようか?」
「・・・興味はあるかな・・・」
「でもあれよ、私らなんか珍獣扱いよ」
「珍獣って・・・」
「そりゃそうでしょ、連中にしたらこっちが伝説上の生き物よ、タロウさんが会話できたから良かったものの、できなかったら標本にされてたわ」
「標本ねぇ・・・それもそうかもねって、タロウさんも凄いわね、あの人はホントに何がどうなってるのかしら?」
「まったくだわ」
「あんたの旦那でしょ」
「あんたも仲間だったでしょうが」
「そりゃそうだけど・・・」
「まぁ、世の中分からない事の方が多いってことよ」
「そうよねー・・・じゃ、殿下の方も原因は分からないって事?」
「そうね、無理矢理理屈を付けろと言われたら呪いのせいにするしかないかな・・・単純に考えると闇の精霊が増殖してそれが一気に抜け出た状態が今ね、そこに魔力の蓄積が始まっているって感じ?」
ソフィアはレインから聞いた理屈をそのまま口にした、何の捻りを加えていない、ソフィアとしても様々に理屈を捏ねまわしてみたものの、関係者全てが納得できる理屈としては最良のものであると判断した為である、
「あら、それなりに聞こえるじゃない」
案の定である、ソフィアはユーリが素直に飲み込んだ様子を見て、言い訳としては使えるようねと内心で微笑む、
「そうね、でも検証のしようがないし、そう考えられる程度の言い訳よ、じゃ、同じ様に闇の精霊を使えば魔力を増やせるのかって話しになってくると・・・正直どうなのかしら・・・そうなると、それこそ、私じゃなくてあんたの領分でしょ」
「あー、確かにね、研究対象としては面白いわね・・・人体実験か・・・死刑囚集めてかな?」
ユーリは杯を弄り乍ら物騒な物言いである、しかし、実際に検証するとなるとその方法しかないのであろう、
「その前に闇の精霊を使役できないとでしょ、他の精霊はどうかって事になるし、なにより呪いそのものも良く分かっていないんだから、無理筋よ、分からない事ばかりでしょ」
「あら、やっぱりあんた研究者やりなさいよ、そこまで考えられるのであれば向いてるわ」
「やだ、めんどくさい」
「またそれだ・・・」
「べつにいいでしょ、好きにさせてよ、で、どうする?」
「どうしようか、クロノスに報告して・・・信じるかしら?」
「殿下に危なくない魔法を使って貰えばいいんじゃない?」
「危なくない魔法・・・なんかある?」
「・・・無いか・・・」
「そうなのよ、あの魔力量だと制御が出来ない状態では、火は論外でしょ、風も街中では嵐になるし、土も地割れになるわね、水かな・・・湖まで行ってもらえば被害は少ないんじゃない?光は爆発するかもだし、闇も・・・論外ねどうなるか分かったもんじゃない、空間系統はそもそも難しいし・・・やっぱ、水かしら?」
「漁師さんが困るでしょう、街中も森の中も湖も駄目よ・・・そうなると・・・学園にそういう場所ってないの?」
「あるにはあるけど貧弱よ」
「なら、あんたと私で結界組む?そこそこの広さがあれば何とかなるんじゃない?」
「・・・それいいかもね・・・そうなると本人の保護はどうしようかしら?」
「えっと、ごめん、結局取り敢えずやらせてみようって事?」
「そうよ、クロノスもそうだけど本人が危険を認識してないと駄目でしょ、私達が何言った所で結局は本人とその周りが骨身に染みて理解しないと駄目よ」
「厳しいわねー」
「そりゃね、アホな学生の相手してるとね、身に刻み付けるのが一番の教育で手っ取り早いのよ」
「それもそうね」
ソフィアは自分もそうだったな等と思いつつ頷いた、
「でしょ」
「じゃ、どうする?クロノスに話して、本人にも話してって感じ?」
「そうね、一旦クロノスに相談しましょ、仲良いみたいだしね」
「ん、来るかしら?」
「呼びにいくわ」
「仕事は?」
「今日から暇なのよ」
「あら、良かったわね、少しはゆっくりしなさいよ」
「そのつもりだったわよ」
「睨まないでよ、私は何もしてないわー」
「何もしてないからこうなってるんでしょうが」
「あら、人助けしたら怒られちゃった」
ソフィアはワザとらしくすっとぼける、
「人助けって・・・ま、そうなるのか」
困った顔でそっぽを向くユーリに、
「そうよ、私を恨むのはお門違いだわー」
追い打ちをかけるようにニヤニヤとソフィアは微笑み、
「・・・納得できないわ・・・」
ユーリはジロリと睨み返す、
「うん、その気持ちはわかる」
ソフィアは自分は無関係とばかりに大きく頷いてみせた、
「あんたねー」
ユーリがいよいよ頬を引くつかせた瞬間に、さて掃除かしらーとソフィアは忙しそうに腰を上げ、ユーリはムッとしながらも茶を飲みほしてまったくもーと鼻息を荒くし、聞き耳を立てていたレインはどうやら任せてもよさそうだと読書へ集中するのであった。
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