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本編
46話 秋の味覚と修練と その9
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「手伝いに来ましたー」
寮での仕事が一段落し、ケイスが厨房へ顔を出す、厨房ではソフィアとミナとレインがカブの漬物の仕込み作業中であった、
「ケイスだー、いらっしゃーい」
ミナの御機嫌な声がケイスを迎え、
「あら、早いわね、引っ越しは終わったの?」
ソフィアも振り向いて笑顔を見せる、
「はい、あっという間でした、ジャネットとカチャーさんの腕っぷしを見せつけられました」
ケイスがつっかけに履き替えながら楽しそうに報告する、
「そっかー、男手が無くて大変そうかと思ったんだけどね、なら良かったわね」
ソフィアは微笑みつつ作業台に乗せた大振りのタライに水を汲み入れ、ミナとレインがそこへ次々とカブを放り込んでいる、
「じゃ、私は何をしましょうか?」
腕捲りをしながら指示を仰ぐケイスである、
「そうね、じゃ、ミナとレインにカブを洗ってもらって、私達は皮を向いて輪切りにしましょうか・・・輪切りでいいわよね?」
ソフィアは明確に指示を出しながらもふと不安になって問いかける、
「そうですね、うちでは薄い輪切りで漬けてました、でも角っていうのかな少し大きめで漬ける所もあるみたいですよ」
「へー、それ面白そうね」
「前の前の寮母さんはそんな感じでした、ゴロゴロしてる感じです、酢漬けでしたけど、塩漬けは薄切りでしたね、あ、でもあれは丸で漬けてたのかな?うん、確か薄切りでは漬けてないと思います」
「そうなんだ・・・丸か・・・そうよね、確かに、でも、そのゴロゴロしてるのも美味しそうよね、挑戦してみようかしら?」
「いきなりでできます?」
「うーん、何となく想像は出来るんだけどね・・・」
ソフィアが首を捻ると、
「なら、止めておけ、ソフィアの挑戦とやらは碌なことにならんぞ」
レインが唐突に口を挟む、
「あら、失礼な子ねー」
「何を言うか、やってみようで何度失敗したか忘れたのか?」
「それはタロウでしょ、私はそこそこ出来てたじゃない」
「どの口が言うんだか、こと料理に関してはソフィアの方が失敗しておるじゃろ」
「む・・・そりゃ・・・そうかな・・・」
レインに諭されソフィアは思わず手を止めた、後ろ頭に手が伸びる、
「へー、ソフィアさんでも失敗した事があるんですか?」
ケイスがこれは面白い事を聞いたとニヤリと笑う、
「そりゃあのう、ソフィアは冒険者だったのだぞ、料理なんて食えれば良いの典型じゃろう」
「な、何を言い出すのよ・・・って、確かにそうなんだけどね」
レインの辛辣な物言いにソフィアは非難の声を上げかけるが一転素直に認めたようである、
「そうなんですか?」
「そうよ、だって、冒険者の頃は贅沢なんて出来なかったからね、たまに大金が入っても少しゆっくりしたらあっという間に無くなっちゃうし・・・ま、あの頃はそれが楽しかったんだけど・・・楽しかったのかしら?ま、いいわ・・・私が本格的に料理を覚えたのは大戦の後に引退してからだからね、あ、でもあれよ、子供の頃から家事全般得意だったんだから、料理だって人並みだったのよ」
「ふん、しかしな、タロウが師匠ではのう、珍奇な料理ばかり覚えおって」
レインがフルフルと諦めたように頭を振る、
「何よそれー」
すかさずブーたれるソフィアである、
「えー、でもー、ミナ、ソフィーとタローの料理好きだよー」
「そうよねー、ミナはホントに良い子だわー」
「えへへー、でしょー」
「あ、私も好きですよ、美味しいですもん」
「だよねー」
ミナがニコニコとソフィアとケイスを交互に見上げる、
「それは否定せんがな、言いたいのは挑戦なら止めておけ、特に漬物はな、大量に作って失敗するとシンドイぞ」
「しんどいって・・・そうかもね」
「確かに、甕一個分ですもんね、美味しくないと減らないんですよね」
ソフィアとケイスがなるほどと納得し、ケイスは首を傾げながら、
「じゃ、レインちゃんは漬物得意なの?」
不思議そうに問う、
「ほう、それを聞くか?」
不敵に微笑むレインである、
「あら、レインの漬物か興味あるわね」
ソフィアも面白そうだと調子を合わせた、
「じゃのう・・・カブであれば、甘酢漬けじゃな、隠し味が大事なのじゃが」
「甘酢漬け?」
ソフィアとケイスが顔を見合わせる、
「うむ、では、どうしようかのう、材料はあるようじゃから一つ伝授してやらんでもないぞ」
片目を瞑り得意気なレインである、
「それ美味しそうね・・・」
「はい、とっても食べてみたいです、聞いた事ないですね」
「そうか・・・ふふん、ではどうしようかのう、甕一つ分はそれで漬けるとするか?」
「そうね、面白そう」
「はい、そうしましょう」
漬物作業の指揮権がレインに移った、ミナとケイスが洗いを担当し、ソフィアが手早く切ってゆく、レインはそれを背にして酢に何やら混合し、さらに干し肉を細かく切り分けている様子である、そして、正午を回る頃には甕2つ分の仕込みが完了した、一つはソフィア作の塩漬け、一つはレイン謹製の甘酢漬けである、
「甘酢漬けは長期保存も良いが、明後日あたりでも美味いぞ」
満足そうに微笑むレインである、
「そうなんだー、それは楽しみね」
「そうですね、レインちゃんの漬物かー」
「うふふ、だよね、だよね」
満足そうに二つの甕を見下ろす4人であった。
その後、食堂にて一服する4人の所へジャネットがヒョイと顔を出し、バタバタと2階へ駆け込んだ、さらに、アニタとパウラも顔を出す、
「こんちわです」
にこやかに挨拶する二人は皮鎧を着込んでおり、ソフィアは、
「あら、あなた達も?」
すぐに察して笑顔で答えた、
「はい、ジャネットに絶対来いって言われちゃって」
「そうなんです、こんな機会は滅多にないぞって」
二人は嬉しそうに顔を見合わせる、
「そっかー、ま、そうよね、でも、あれよ、怪我には気をつけてね」
「はい、勿論です」
「そうですね、無理はしないように気をつけます」
「ん、ま、何かあったらすぐに言うのよ、経験のある大人相手とは言え、何があるかわからないんだから、思慮深いとは言い難い人達だしね」
「はーい」
二人は同時に明るい了承の声をあげ、再びバタバタと階段を鳴らして皮鎧に着替えたジャネットが合流する、
「そうだ、ケイスも来る?」
のほほんと3人を眺めていたケイスを思い付いたように誘うジャネットである、
「えっ、私ですか?」
ケイスは驚いて大声になり、あっと赤面して小さくなると、
「私はだって、実戦系は駄目ですよ」
「でもほら、魔法の練習もあるじゃん、折角だしさ」
「・・・それもそうですね、邪魔にならないかな?」
「邪魔にはならないよ、アニタもパウラもいるし、そっちの修練も頑張らないとだし」
「そうだね、折角毎日頑張っているんだもん」
「はい、私達も訓練になりますし」
優しい3人の誘い文句にケイスは心底嬉しそうに微笑んで、
「はい、じゃ、行きます、えっと、着替えてきますね」
勢い良く腰を上げると2階へと向かった、
「むー、何やるのー」
4人の楽し気な様子が気にならないわけがないミナである、
「裏山で修練よ」
「・・・ミナもいい?」
「・・・どうだろう、クロノスの言う事を聞くなら行っても良いかな?」
「クロノス来るの?」
「そうよ」
「うー、ミナも行きたいなー、いいでしょー、ミナもー、修練したいー」
「そうは言ってもあれよ、ミナじゃ相手にならないし、危ないわよ」
「見てるだけでもいいからー」
「・・・本当に?」
「うん、約束する、見てるだけー」
「ホント?」
「本当、約束するー」
ソフィアはミナの熱っぽくキラキラと光りつつもその奥にある純粋な欲望に満ち溢れた視線を正面から受け止め、約束するとは言ってもこれは無理そうだなと思いつつ、
「そうね、レイン、どう思う?」
レインに意見を求める、
「無理じゃな、でも、まぁ、邪魔にならないようにすれば良かろう、ついでに林檎と栗の収穫もしたいしのう」
「あ、それもあったわね、じゃ、そうね、動きやすい格好をしましょうか」
ソフィアがやれやれと腰を上げ、
「やったー、ソフィー、レイン、大好きー」
ミナが歓声を上げて飛び跳ねる、
「こら、絶対に邪魔しないのよ、それと、みんなの言う事をちゃんと聞くこと、いい?」
「うん、聞く、邪魔しない」
大声で答えるミナである、
「そ、じゃ、ごめん、ジャネットさん、ミナの監視も宜しくね」
「はい、勿論です、よし、ミナッち、今日は私が師匠だからな」
「わかった、ジャネット師匠宜しくお願いします」
誰の真似かは分からないがビシッと背筋を伸ばすミナである、
「うむ、じゃ、先に裏山に行ってます」
「はいはい、気をつけてねー」
柔らかいソフィアの言葉を背に3人は裏山へ向かい、ソフィア達も宿舎へと向かった。
寮での仕事が一段落し、ケイスが厨房へ顔を出す、厨房ではソフィアとミナとレインがカブの漬物の仕込み作業中であった、
「ケイスだー、いらっしゃーい」
ミナの御機嫌な声がケイスを迎え、
「あら、早いわね、引っ越しは終わったの?」
ソフィアも振り向いて笑顔を見せる、
「はい、あっという間でした、ジャネットとカチャーさんの腕っぷしを見せつけられました」
ケイスがつっかけに履き替えながら楽しそうに報告する、
「そっかー、男手が無くて大変そうかと思ったんだけどね、なら良かったわね」
ソフィアは微笑みつつ作業台に乗せた大振りのタライに水を汲み入れ、ミナとレインがそこへ次々とカブを放り込んでいる、
「じゃ、私は何をしましょうか?」
腕捲りをしながら指示を仰ぐケイスである、
「そうね、じゃ、ミナとレインにカブを洗ってもらって、私達は皮を向いて輪切りにしましょうか・・・輪切りでいいわよね?」
ソフィアは明確に指示を出しながらもふと不安になって問いかける、
「そうですね、うちでは薄い輪切りで漬けてました、でも角っていうのかな少し大きめで漬ける所もあるみたいですよ」
「へー、それ面白そうね」
「前の前の寮母さんはそんな感じでした、ゴロゴロしてる感じです、酢漬けでしたけど、塩漬けは薄切りでしたね、あ、でもあれは丸で漬けてたのかな?うん、確か薄切りでは漬けてないと思います」
「そうなんだ・・・丸か・・・そうよね、確かに、でも、そのゴロゴロしてるのも美味しそうよね、挑戦してみようかしら?」
「いきなりでできます?」
「うーん、何となく想像は出来るんだけどね・・・」
ソフィアが首を捻ると、
「なら、止めておけ、ソフィアの挑戦とやらは碌なことにならんぞ」
レインが唐突に口を挟む、
「あら、失礼な子ねー」
「何を言うか、やってみようで何度失敗したか忘れたのか?」
「それはタロウでしょ、私はそこそこ出来てたじゃない」
「どの口が言うんだか、こと料理に関してはソフィアの方が失敗しておるじゃろ」
「む・・・そりゃ・・・そうかな・・・」
レインに諭されソフィアは思わず手を止めた、後ろ頭に手が伸びる、
「へー、ソフィアさんでも失敗した事があるんですか?」
ケイスがこれは面白い事を聞いたとニヤリと笑う、
「そりゃあのう、ソフィアは冒険者だったのだぞ、料理なんて食えれば良いの典型じゃろう」
「な、何を言い出すのよ・・・って、確かにそうなんだけどね」
レインの辛辣な物言いにソフィアは非難の声を上げかけるが一転素直に認めたようである、
「そうなんですか?」
「そうよ、だって、冒険者の頃は贅沢なんて出来なかったからね、たまに大金が入っても少しゆっくりしたらあっという間に無くなっちゃうし・・・ま、あの頃はそれが楽しかったんだけど・・・楽しかったのかしら?ま、いいわ・・・私が本格的に料理を覚えたのは大戦の後に引退してからだからね、あ、でもあれよ、子供の頃から家事全般得意だったんだから、料理だって人並みだったのよ」
「ふん、しかしな、タロウが師匠ではのう、珍奇な料理ばかり覚えおって」
レインがフルフルと諦めたように頭を振る、
「何よそれー」
すかさずブーたれるソフィアである、
「えー、でもー、ミナ、ソフィーとタローの料理好きだよー」
「そうよねー、ミナはホントに良い子だわー」
「えへへー、でしょー」
「あ、私も好きですよ、美味しいですもん」
「だよねー」
ミナがニコニコとソフィアとケイスを交互に見上げる、
「それは否定せんがな、言いたいのは挑戦なら止めておけ、特に漬物はな、大量に作って失敗するとシンドイぞ」
「しんどいって・・・そうかもね」
「確かに、甕一個分ですもんね、美味しくないと減らないんですよね」
ソフィアとケイスがなるほどと納得し、ケイスは首を傾げながら、
「じゃ、レインちゃんは漬物得意なの?」
不思議そうに問う、
「ほう、それを聞くか?」
不敵に微笑むレインである、
「あら、レインの漬物か興味あるわね」
ソフィアも面白そうだと調子を合わせた、
「じゃのう・・・カブであれば、甘酢漬けじゃな、隠し味が大事なのじゃが」
「甘酢漬け?」
ソフィアとケイスが顔を見合わせる、
「うむ、では、どうしようかのう、材料はあるようじゃから一つ伝授してやらんでもないぞ」
片目を瞑り得意気なレインである、
「それ美味しそうね・・・」
「はい、とっても食べてみたいです、聞いた事ないですね」
「そうか・・・ふふん、ではどうしようかのう、甕一つ分はそれで漬けるとするか?」
「そうね、面白そう」
「はい、そうしましょう」
漬物作業の指揮権がレインに移った、ミナとケイスが洗いを担当し、ソフィアが手早く切ってゆく、レインはそれを背にして酢に何やら混合し、さらに干し肉を細かく切り分けている様子である、そして、正午を回る頃には甕2つ分の仕込みが完了した、一つはソフィア作の塩漬け、一つはレイン謹製の甘酢漬けである、
「甘酢漬けは長期保存も良いが、明後日あたりでも美味いぞ」
満足そうに微笑むレインである、
「そうなんだー、それは楽しみね」
「そうですね、レインちゃんの漬物かー」
「うふふ、だよね、だよね」
満足そうに二つの甕を見下ろす4人であった。
その後、食堂にて一服する4人の所へジャネットがヒョイと顔を出し、バタバタと2階へ駆け込んだ、さらに、アニタとパウラも顔を出す、
「こんちわです」
にこやかに挨拶する二人は皮鎧を着込んでおり、ソフィアは、
「あら、あなた達も?」
すぐに察して笑顔で答えた、
「はい、ジャネットに絶対来いって言われちゃって」
「そうなんです、こんな機会は滅多にないぞって」
二人は嬉しそうに顔を見合わせる、
「そっかー、ま、そうよね、でも、あれよ、怪我には気をつけてね」
「はい、勿論です」
「そうですね、無理はしないように気をつけます」
「ん、ま、何かあったらすぐに言うのよ、経験のある大人相手とは言え、何があるかわからないんだから、思慮深いとは言い難い人達だしね」
「はーい」
二人は同時に明るい了承の声をあげ、再びバタバタと階段を鳴らして皮鎧に着替えたジャネットが合流する、
「そうだ、ケイスも来る?」
のほほんと3人を眺めていたケイスを思い付いたように誘うジャネットである、
「えっ、私ですか?」
ケイスは驚いて大声になり、あっと赤面して小さくなると、
「私はだって、実戦系は駄目ですよ」
「でもほら、魔法の練習もあるじゃん、折角だしさ」
「・・・それもそうですね、邪魔にならないかな?」
「邪魔にはならないよ、アニタもパウラもいるし、そっちの修練も頑張らないとだし」
「そうだね、折角毎日頑張っているんだもん」
「はい、私達も訓練になりますし」
優しい3人の誘い文句にケイスは心底嬉しそうに微笑んで、
「はい、じゃ、行きます、えっと、着替えてきますね」
勢い良く腰を上げると2階へと向かった、
「むー、何やるのー」
4人の楽し気な様子が気にならないわけがないミナである、
「裏山で修練よ」
「・・・ミナもいい?」
「・・・どうだろう、クロノスの言う事を聞くなら行っても良いかな?」
「クロノス来るの?」
「そうよ」
「うー、ミナも行きたいなー、いいでしょー、ミナもー、修練したいー」
「そうは言ってもあれよ、ミナじゃ相手にならないし、危ないわよ」
「見てるだけでもいいからー」
「・・・本当に?」
「うん、約束する、見てるだけー」
「ホント?」
「本当、約束するー」
ソフィアはミナの熱っぽくキラキラと光りつつもその奥にある純粋な欲望に満ち溢れた視線を正面から受け止め、約束するとは言ってもこれは無理そうだなと思いつつ、
「そうね、レイン、どう思う?」
レインに意見を求める、
「無理じゃな、でも、まぁ、邪魔にならないようにすれば良かろう、ついでに林檎と栗の収穫もしたいしのう」
「あ、それもあったわね、じゃ、そうね、動きやすい格好をしましょうか」
ソフィアがやれやれと腰を上げ、
「やったー、ソフィー、レイン、大好きー」
ミナが歓声を上げて飛び跳ねる、
「こら、絶対に邪魔しないのよ、それと、みんなの言う事をちゃんと聞くこと、いい?」
「うん、聞く、邪魔しない」
大声で答えるミナである、
「そ、じゃ、ごめん、ジャネットさん、ミナの監視も宜しくね」
「はい、勿論です、よし、ミナッち、今日は私が師匠だからな」
「わかった、ジャネット師匠宜しくお願いします」
誰の真似かは分からないがビシッと背筋を伸ばすミナである、
「うむ、じゃ、先に裏山に行ってます」
「はいはい、気をつけてねー」
柔らかいソフィアの言葉を背に3人は裏山へ向かい、ソフィア達も宿舎へと向かった。
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