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本編
45話 兵士と英雄と その1
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翌日早朝である、朝食を済ませ学生達が学園へ向かった頃合いで、ソフィアとユーリは連れ立って内庭に入った、勿論であるがミナとレインもその後に続く、
「おはようございます、朝からすいません」
4人を出迎えたのはブラスと現場作業の監督であろうか中年の男性が一人、二人は巨大な穴の手前で腕組みをしており、さらに、穴の中では作業員が数人作業中であった、作業員達はブラスの声を聞いて顔を上げ軽く会釈をして再び手を動かし始める、
「おはよう、どんな感じ?」
「順調です、掘削作業はほぼ終わりまして、今日は地下遺跡・・・じゃなかった下水道ですか、そこへの穴を掘ったらとりあえず掘削作業は完了ですね」
ユーリの質問にブラスが答えた、
「で、今日は確認の為に見て欲しいかなと」
ブラスは穴とユーリに対して半身になると、あっと小さく声を上げて、
「先に、掘削の現場棟梁のダーフィット、ボスマンス工務店の店主です、穴掘りやら石積みならこの街では右に出る者のない熟練者です」
ブラスが隣りの男性をユーリに紹介し、ダーフィットは、
「なんだえらく褒めるな、熟練はしているとは自負しますが、右に出る者は何人かいるぞ、うん、今回は大仕事をお任せいただいて教悦でございます、先生」
照れ笑いを浮かべながらユーリに頭を下げる、
「ユーリ・ホルダーです、バーク魔法学園の講師をしております、詳細はブラスさんから聞いていると思いますが、宜しくお願いします」
ユーリも丁寧に頭を下げる、
「ま、右に出る出ないは置いておいて、それだけ信頼できる親分って事で一つ・・・」
ブラスは後ろ頭を気まずそうにかきながら、ユーリの注意を穴へと誘導し、
「で、浄化槽の大きさと深さですね、図面で見るのと実際で見るのとでは実感が違うと思います」
「そうね、随分深いように思うわね」
ソフィアがやや離れた位置から背伸びをして穴を覗く、ソフィアの足元にはミナが両肩をソフィアに抑えられて不服そうにしている、
「ですよね、ですが、これで計画通りです、この後、石積みで底と壁面を囲って漆喰で埋めます、なので、図面より一回り大きくは掘ってあります」
「なるほどね、うん」
ユーリは穴の縁から恐る恐ると身を乗り出して見下ろし、すぐに身を引くと、
「すると、途中の段差までが浄化槽?」
「はい、で、そこから上が作業空間ですね、図面通りかと」
穴は二段に掘削されていた、大きな長方形の穴の底に一回り小さな長方形が掘られている、一段目の高さは地面に対し大人の腰程度の深さであり、二段目のそれは一段目に対し大人の背丈に迫る深さである、作業員達はその穴の底から川のある方へさらに深く掘削作業に従事していた、
「そっか・・・ま、正直、門外漢だからね、図面通りと言われればそうですかとしか言い様がないかな?」
「そんな、寂しい事を・・・」
ブラスは苦笑いとなるが、ソフィアはそうよねーと頷いている、
「うん、こちらとしてはブラスさんを信頼しているから問題無いわよ、変な事になっても実験要素が大きい施設だし、川への排水が問題なければそれでいいわ」
「はい、その点はしっかりしております、川へは距離が近いですし、川はかなり低いですからね、問題ないかと思います」
「計算通り?」
「勿論です」
ブラスがニヤリと胸を張る、
「そっか、うん、発注主としては言える事はないかな?ソフィア、あんたなんかある?」
ユーリが振り向き、ブラスの視線がソフィアへ向かう、
「特にはないわよー」
ソフィアは適当に答える、その両手はしっかりとミナの肩を押さえており、ミナがつまらなそうにソフィアを見上げていた、
「そうね、じゃ、そういう事で、あ、何か面白そうなの出土しなかった?」
「面白そうなのと言われても・・・」
ブラスが何を言っているのやらと首を傾げてダーフィットを伺う、ダーフィットは、
「いつもどおりですね、青銅の管が何本か、太いのやら細いのやらですか、一応保管してますが」
そう答えつつ天幕の方を視線で示す、そこには泥のついた数本の長い棒がまとめて転がっていた、ユーリはそれを遠目で確認し、
「そっか、そんなもんよね」
「そうですね、あの程度であれば家の土台を作るときには普通に出てきますね、ここら辺では珍しくないです」
「そりゃねー、下水道を邪魔だって言ってた人達だもんね、ま、邪魔なんだろうけどさ」
「それは勘弁して下さいよ、工事と遺跡は相容れない物なんですから、まして、長い間そうしてましたし」
ブラスは困ったように微笑み、ダーフィットもうんうんと頷いている、
「それは仕方ないとは思うけどね・・・でも、あれね、これが上手く行ったら仕事増えるわよー」
「そうですね、なので、気合入れてますよ、な」
「勿論ですよ、ブラスから話が来た時は珍妙な事をと思いましたが、しっかりと聞けばとんでもない事でしたから」
ダーフィットは実に気持ちの良い笑顔を見せた、現場で働く者が見せる屈託の無い無邪気とさえ言える笑みである、
「そうね、もしくは地下の下水道を使えるようにするかなのよね、ま、それもこれもこれが上手くいったらって事ね」
「そうですね、実際上手い事行ったら、生活方法がまるっと変わりますからね、うん、考えれば考えるほどとんでも無い事ですよ」
「だよなー、地下のあれがそんな使い方されてたなんて、ブラスに聞くまではまったく想像もしてなかったですよ、でも、確かにあの遺跡は作りも頑丈だし、街中のあっちこっちにあるしな、青銅菅の理由も理解できたし、そういうもんだと思い込んでいたからだけど、いや、つくづく昔の人はやる事が凄いなと思うなー」
ブラスとダーフィットはしみじみと頷いている、
「そうよねー、それには同意するわね、だって、地下もそうだけど、わざわざ水を流す為の橋を作ってたのよ、それも山からここまで、その労力を考えると眩暈がするわね」
「あ、それもですよね、そっちもあれですか作り直すんですか?」
「あー、それはどうだろう、そこまではしなくてもいいとは思っているんだけど、ほら、例の仕組みがあるし」
「あっ・・・そうですよね、うん、そっか・・・そうなると、大工の仕事も増えそうだなー」
「まだ何かあるのかよ?」
「うん、あるんだけどさ、あれこそ実際に作ってみないと・・・」
「そうね、私としてもどこまで便利になるか想像するしかないからね、実際に使ってみないと・・・少なくともこの国に於いては初の試みではあるわよね」
「へー、それはまた・・・興味深い」
「ふふ、それもこれもあれもだけど、これが上手くいったらよ」
ユーリがニヤリと微笑み穴へと視線を落とす、
「はい、理解しております」
「うん、じゃ、こんなもんかしら?」
「はい、で、ですが、この後エレイン会長にも説明するんですけど、明日の朝一で石材を搬入します」
「壁と床用?」
「はい、朝一での作業になりますので問題は無いかと思いますが、お店の邪魔にはなりませんし、ただ、かなりの分量である事と、寮と店の間を通るしかないので、何か不具合があればすぐに言って頂きたいかなと」
「・・・具体的には?」
「塀の損傷とかですね、一応、養生の板も用意してますが、何があるかわかりません、それに荷役夫も手配してますので人が増えます、短時間で済ませようと考えてましたので、なので、何もなければそれで良いのですが、何かあったら遠慮無く言って頂ければと、あっ、街路に荷馬車が数台止まりますね、それも気をつけなきゃですね」
ダーフィットが口を挟む、
「なるほど・・・ソフィアー、そうらしいわよー」
ユーリはこれは自身の関知する部分ではないかとソフィアへ視線を送る、
「はいはい、了解です」
ソフィアは多くを語る事無く、あっさりとしたものである、
「うん、寮の管理人があー言っているから、何かあればブラスさんに言えばいいわよね」
「はい、こちらで対応致します」
ブラスが小さく頷いた、
「じゃ、こんなもんかしら、私からも特には無いかな?怪我とか事故とか気を付けて下さいね」
「はい、ありがとうございます」
ブラスは快活に答え、
「それは勿論、ありがとうございます」
ダーフィットも嬉しそうに頭を下げた。
「おはようございます、朝からすいません」
4人を出迎えたのはブラスと現場作業の監督であろうか中年の男性が一人、二人は巨大な穴の手前で腕組みをしており、さらに、穴の中では作業員が数人作業中であった、作業員達はブラスの声を聞いて顔を上げ軽く会釈をして再び手を動かし始める、
「おはよう、どんな感じ?」
「順調です、掘削作業はほぼ終わりまして、今日は地下遺跡・・・じゃなかった下水道ですか、そこへの穴を掘ったらとりあえず掘削作業は完了ですね」
ユーリの質問にブラスが答えた、
「で、今日は確認の為に見て欲しいかなと」
ブラスは穴とユーリに対して半身になると、あっと小さく声を上げて、
「先に、掘削の現場棟梁のダーフィット、ボスマンス工務店の店主です、穴掘りやら石積みならこの街では右に出る者のない熟練者です」
ブラスが隣りの男性をユーリに紹介し、ダーフィットは、
「なんだえらく褒めるな、熟練はしているとは自負しますが、右に出る者は何人かいるぞ、うん、今回は大仕事をお任せいただいて教悦でございます、先生」
照れ笑いを浮かべながらユーリに頭を下げる、
「ユーリ・ホルダーです、バーク魔法学園の講師をしております、詳細はブラスさんから聞いていると思いますが、宜しくお願いします」
ユーリも丁寧に頭を下げる、
「ま、右に出る出ないは置いておいて、それだけ信頼できる親分って事で一つ・・・」
ブラスは後ろ頭を気まずそうにかきながら、ユーリの注意を穴へと誘導し、
「で、浄化槽の大きさと深さですね、図面で見るのと実際で見るのとでは実感が違うと思います」
「そうね、随分深いように思うわね」
ソフィアがやや離れた位置から背伸びをして穴を覗く、ソフィアの足元にはミナが両肩をソフィアに抑えられて不服そうにしている、
「ですよね、ですが、これで計画通りです、この後、石積みで底と壁面を囲って漆喰で埋めます、なので、図面より一回り大きくは掘ってあります」
「なるほどね、うん」
ユーリは穴の縁から恐る恐ると身を乗り出して見下ろし、すぐに身を引くと、
「すると、途中の段差までが浄化槽?」
「はい、で、そこから上が作業空間ですね、図面通りかと」
穴は二段に掘削されていた、大きな長方形の穴の底に一回り小さな長方形が掘られている、一段目の高さは地面に対し大人の腰程度の深さであり、二段目のそれは一段目に対し大人の背丈に迫る深さである、作業員達はその穴の底から川のある方へさらに深く掘削作業に従事していた、
「そっか・・・ま、正直、門外漢だからね、図面通りと言われればそうですかとしか言い様がないかな?」
「そんな、寂しい事を・・・」
ブラスは苦笑いとなるが、ソフィアはそうよねーと頷いている、
「うん、こちらとしてはブラスさんを信頼しているから問題無いわよ、変な事になっても実験要素が大きい施設だし、川への排水が問題なければそれでいいわ」
「はい、その点はしっかりしております、川へは距離が近いですし、川はかなり低いですからね、問題ないかと思います」
「計算通り?」
「勿論です」
ブラスがニヤリと胸を張る、
「そっか、うん、発注主としては言える事はないかな?ソフィア、あんたなんかある?」
ユーリが振り向き、ブラスの視線がソフィアへ向かう、
「特にはないわよー」
ソフィアは適当に答える、その両手はしっかりとミナの肩を押さえており、ミナがつまらなそうにソフィアを見上げていた、
「そうね、じゃ、そういう事で、あ、何か面白そうなの出土しなかった?」
「面白そうなのと言われても・・・」
ブラスが何を言っているのやらと首を傾げてダーフィットを伺う、ダーフィットは、
「いつもどおりですね、青銅の管が何本か、太いのやら細いのやらですか、一応保管してますが」
そう答えつつ天幕の方を視線で示す、そこには泥のついた数本の長い棒がまとめて転がっていた、ユーリはそれを遠目で確認し、
「そっか、そんなもんよね」
「そうですね、あの程度であれば家の土台を作るときには普通に出てきますね、ここら辺では珍しくないです」
「そりゃねー、下水道を邪魔だって言ってた人達だもんね、ま、邪魔なんだろうけどさ」
「それは勘弁して下さいよ、工事と遺跡は相容れない物なんですから、まして、長い間そうしてましたし」
ブラスは困ったように微笑み、ダーフィットもうんうんと頷いている、
「それは仕方ないとは思うけどね・・・でも、あれね、これが上手く行ったら仕事増えるわよー」
「そうですね、なので、気合入れてますよ、な」
「勿論ですよ、ブラスから話が来た時は珍妙な事をと思いましたが、しっかりと聞けばとんでもない事でしたから」
ダーフィットは実に気持ちの良い笑顔を見せた、現場で働く者が見せる屈託の無い無邪気とさえ言える笑みである、
「そうね、もしくは地下の下水道を使えるようにするかなのよね、ま、それもこれもこれが上手くいったらって事ね」
「そうですね、実際上手い事行ったら、生活方法がまるっと変わりますからね、うん、考えれば考えるほどとんでも無い事ですよ」
「だよなー、地下のあれがそんな使い方されてたなんて、ブラスに聞くまではまったく想像もしてなかったですよ、でも、確かにあの遺跡は作りも頑丈だし、街中のあっちこっちにあるしな、青銅菅の理由も理解できたし、そういうもんだと思い込んでいたからだけど、いや、つくづく昔の人はやる事が凄いなと思うなー」
ブラスとダーフィットはしみじみと頷いている、
「そうよねー、それには同意するわね、だって、地下もそうだけど、わざわざ水を流す為の橋を作ってたのよ、それも山からここまで、その労力を考えると眩暈がするわね」
「あ、それもですよね、そっちもあれですか作り直すんですか?」
「あー、それはどうだろう、そこまではしなくてもいいとは思っているんだけど、ほら、例の仕組みがあるし」
「あっ・・・そうですよね、うん、そっか・・・そうなると、大工の仕事も増えそうだなー」
「まだ何かあるのかよ?」
「うん、あるんだけどさ、あれこそ実際に作ってみないと・・・」
「そうね、私としてもどこまで便利になるか想像するしかないからね、実際に使ってみないと・・・少なくともこの国に於いては初の試みではあるわよね」
「へー、それはまた・・・興味深い」
「ふふ、それもこれもあれもだけど、これが上手くいったらよ」
ユーリがニヤリと微笑み穴へと視線を落とす、
「はい、理解しております」
「うん、じゃ、こんなもんかしら?」
「はい、で、ですが、この後エレイン会長にも説明するんですけど、明日の朝一で石材を搬入します」
「壁と床用?」
「はい、朝一での作業になりますので問題は無いかと思いますが、お店の邪魔にはなりませんし、ただ、かなりの分量である事と、寮と店の間を通るしかないので、何か不具合があればすぐに言って頂きたいかなと」
「・・・具体的には?」
「塀の損傷とかですね、一応、養生の板も用意してますが、何があるかわかりません、それに荷役夫も手配してますので人が増えます、短時間で済ませようと考えてましたので、なので、何もなければそれで良いのですが、何かあったら遠慮無く言って頂ければと、あっ、街路に荷馬車が数台止まりますね、それも気をつけなきゃですね」
ダーフィットが口を挟む、
「なるほど・・・ソフィアー、そうらしいわよー」
ユーリはこれは自身の関知する部分ではないかとソフィアへ視線を送る、
「はいはい、了解です」
ソフィアは多くを語る事無く、あっさりとしたものである、
「うん、寮の管理人があー言っているから、何かあればブラスさんに言えばいいわよね」
「はい、こちらで対応致します」
ブラスが小さく頷いた、
「じゃ、こんなもんかしら、私からも特には無いかな?怪我とか事故とか気を付けて下さいね」
「はい、ありがとうございます」
ブラスは快活に答え、
「それは勿論、ありがとうございます」
ダーフィットも嬉しそうに頭を下げた。
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