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本編
43話 職人達とネイルケア その5
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翌日、テラは朝から屋敷へ向かった、補修工事の立ち合いの為である、マフダは店舗で店番であり、エレインはうるおいクリームを数本持って領主邸へと足を運ぶ、昨日サビナが研究会で作成した分と薔薇で香り付けをした分である、早めの根回しというべきか報告というべきか、重要人物との交流が多いという事は気を使わなければならない対象が多いという事である、道すがらエレインはこれも大事な仕事と自分に言い聞かせつつ、ガラス店舗の件も報告した上で、イフナースの件はどうしたものかと考えを巡らせた、正直に話す事が最も良い事なのであろうが、そうした場合の政治的なやり取りに関しては何とも想像の域を出ない、レアンとユスティーナは善人であると思う、良い友人であるし、良い仕事仲間でもある、しかし、そこに政治的な影響が及んだ場合はどうなるかは正直分らない、王家そのものとの縁が生まれるのであれば一般の貴族にとっては願ったり叶ったりなのであるが、クレオノート伯爵家の後ろ盾であるコーレイン公爵家と王家との確執は貴族のみならず平民でさえ噂にするほどであった、アフラ曰く、魔族との大戦がなければ、王家とコーレイン公爵家との間でなんらかの紛争になっていたであろうとの事である、なんとも物騒な状況なのであった、戦争なぞ無ければ無いに越したことはないのに、と、エレインは思うが、どうやらそう望んでいるのは大半の平民と権力の少ない下級貴族のみのようである、あのクロノスでさえ、めんどくさいから力で押さえ付けようと簡単に口にするのである、明るく豪快で気持ちの良い英雄であるが、やはりというべきかその辺の思考は男性らしい狂暴性と短慮が表出しているように思う、
「やれやれ」
エレインは大きく溜息を吐いて思考を切り替えると領主邸の門番に訪問の用向きを伝える、数度足を運んでいる事もあって、顔見知りとなった厳しい顔の中年男性である、門番は厳つい顔そのままにライニールを呼び出し、ライニールはライニールで簡単にユスティーナへとエレインを引き合わせた、
「突然の訪問、申し訳ございません」
エレインはユスティーナが嬉しそうに微笑む前で静かに頭を垂れた、突然の訪問は貴族の礼儀としては非礼に当たる行為であった、本来であれば最低でも2日前には訪問の伺いを立てるのが礼儀とされていた、
「かまいませんよ、丁度暇をしておりました、さ、こちらへ」
午前のやや元気過ぎる日差しの中、庭園の東屋で二人は茶を囲む、
「ごめんなさいね、レアンは勉強中なのです、少しばかり遊び過ぎていますから、毎日のように厨房と職人の間を駆け回っているんですよ」
「まぁ、それは・・・厨房は分かりますが、職人ですか?」
「えぇ、ほら、銀食器を」
「なるほど、それは素晴らしい・・・いや、褒めてよい事か少し難しいですね」
エレインは焦った笑顔になる、
「ふふ、そうね、でも、良い品になっている様子です、毎日のようにあれやこれやと楽しそうで・・・」
嬉しそうに微笑むユスティーナである、
「でも、勉学に支障をきたすのは問題かと思いますが」
「そうね、教師がキーキーと言ってますけど、私としては職人達から学ぶ事も多いと思いますのよ、それに、実際に作り上げる行為こそが実学として身に付く経験であるとも思いますしね、平民の生活を知る良い機会でもありますし、大勢の人と関わる事、それ自体が大事な勉強です」
「なるほど、慧眼と感じます、私もまさしくそう思います、その、私事であれですが、実際に商会を運用してみて、学園で知ったような気持ちになっていたのが恥ずかしい事が多くあります、書類一枚仕上げるのにも、当初は難儀しておりましたが、今ではだいぶ、速くなったかなと・・・それでもテラさんにはせっつかれる事があるんですが」
「ふふ、本当にそうよね、学問は下地にはなれど、所詮学問、実際に振り回せる物ではない、と、そう思います、しかし・・・」
「はい、その下地も重要なのですよね、基礎があるからこそ対応出来ているとそう実感もしています」
「全くですわね、ふふ、そうだ、で、今日はどのような用向きなのかしら、お忙しいエレイン会長がわざわざ足を運んだんですもの、素敵な事よね」
ニコリと微笑むユスティーアである、エレインはまずはと店舗を取得した事を報告した、
「まぁ、いよいよですか」
ユスティーナは心底嬉しそうな笑顔を見せる、
「はい、なかなかに難しい状況でしたが、なんとかなるかと思います、実際の開店はもう暫く先ですが、良い店になるように尽力しております」
「良かったですわ、そうなると・・・そうね、銀食器の方も追い込みをかけさせないと・・・あー、レアンにどやされますわね、勉強なんかしている場合ではないって」
困ったように微笑むユスティーナである、
「そうですね、そちらも楽しみにしておりました、そうだ、料理の方はどのような状況なのですか?」
「そちらは少しずつといった感じですわね、レアンやライニールの思うところに任せておりますから、朝にしろ夕にしろ、目新しい料理が供されるようになりましたね、食べ易くかつ見た目も良い品々です、料理人達も目の色が変わって、彼等は彼等で絵師に弟子入りしているようです、それも面白い反応よね・・・けれど、やはりというべきか全体の調整に難儀しておりますね・・・それに、ソフィアさんの料理を思い浮かべると、そうね、まだまだね」
「ソフィアさんの料理は、まるで違う品かと思いますが・・・普段は普通・・・といってもかなり豪華なのですが普通の家庭料理なのですよ、ですが大人数で集まる際に供される料理はどれも珍しく、かつ、美味しいものなのですよね、どれだけの知識をお持ちなのやら、底の知れない方です、私ではまったく理解が及びません・・・」
フルフルとエレインは頭を振った、
「そうですわね、その上、それを惜しげも無く開陳された上に報酬を求めないのも、人格者というべきなのか・・・」
「変人だそうです」
エレインの一言にユスティーナはまぁと目を剥いた、
「ユーリ先生はそう評しておりました」
「ふふ、そうかもしれませんわね、でも、それを本人の前で言うのは憚られますわね」
「はい、ユーリ先生だからこそ面と向かって言えるのですよ、私なんかは畏れ多くて・・・いえ、怖がっているわけではないのです、大恩があるからですわね、どうやってお返しすればいいのやら、時々眠れなくなるほどです」
「大恩ですか、それは、私もですわね、ソフィアさんのお陰でこうして楽しくお茶が出来ますもの・・・そうね、あの御仁が窮地に立つ様は想像も難しいですが、私で出来る事があればなんでも仰ってくださいね、カラミッド様もその点は気にされてましたから」
「はい、では、いつか一緒にご恩返しが出来る事を夢見て」
「そうね、助けられてばかりでは貴族の名が廃りますわね」
柔らかく微笑みあう二人である、
「そうだ、えーと、今日お邪魔したのはもう一点あるのです」
エレインはメイドに預けていた革袋へ視線を飛ばす、メイドはすぐさまにエレインの元へと革袋を持参した、
「こちらも・・・ソフィアさんの発案なのですが」
エレインは何とも困った笑みを浮かべる、先程からソフィアの話題ばかりだなと笑いが込み上げてきたのであった、
「あら、それは、大事ね」
ユスティーナも笑いを押さえ付けている様子である、恩を返さねばと誓いあったその瞬間から恩が積み重なっていくのである、なんとも皮肉な事である、
「はい、大事です、こちらも当商会で商品化を画策しておるのですが、学園の研究会では昨日披露してしまいました、よって、今後一般に広がっていく事が予想される品です」
エレインは革袋から壺を取り出しつつ説明を続ける、
「まぁ、それで良いのですか?大事な商品なのではなくて?」
「はい、大事な商品ですが、実に簡単な品でもあるのです、私達のような立場の者にも有用ですが、実はより必要なのは・・・」
エレインはチラリと先程のメイドへ視線を向ける、メイドも何事かと顔を上げ不思議そうにしている、
「どういう事かしら?」
ユスティーナが小首を傾げる、
「ユスティーナ様、お許し頂けるのであればメイドを2・3人同席させて頂けないでしょうか、使い方や注意点等幾つかありますので、是非にと思います」
「・・・そうね、エレイン会長がそこまで言うのであれば・・・」
ユスティーナがメイドを呼びつけ数人の名前を上げる、やがて、メイドが2人仕事途中であったのか前掛けで手を拭いながら、東屋へと音も無く駆け寄る、
「お仕事中申し訳ありません」
エレインは貴族の子弟とは思えない謝辞を口にし、
「では、こちらの商品の説明を致します、先程ユスティーナ様にお話した通り、こちらの品は私共はもとより、皆さんの為の品であると思います」
こうして、うるおいクリームの説明を始めるエレインである、ユスティーナをはじめ今一つ理解できていないメイド達であったが、
「ふふ、明日の朝にはきっと踊り出してしまいますよ」
エレインの自信満々でかつ意地の悪そうな笑みに、訝し気に口をへの字に曲げるメイド達と、まぁ、エレインがそこまで言うのであればとおずおずと壺に手を伸ばすユスティーナであった。
「やれやれ」
エレインは大きく溜息を吐いて思考を切り替えると領主邸の門番に訪問の用向きを伝える、数度足を運んでいる事もあって、顔見知りとなった厳しい顔の中年男性である、門番は厳つい顔そのままにライニールを呼び出し、ライニールはライニールで簡単にユスティーナへとエレインを引き合わせた、
「突然の訪問、申し訳ございません」
エレインはユスティーナが嬉しそうに微笑む前で静かに頭を垂れた、突然の訪問は貴族の礼儀としては非礼に当たる行為であった、本来であれば最低でも2日前には訪問の伺いを立てるのが礼儀とされていた、
「かまいませんよ、丁度暇をしておりました、さ、こちらへ」
午前のやや元気過ぎる日差しの中、庭園の東屋で二人は茶を囲む、
「ごめんなさいね、レアンは勉強中なのです、少しばかり遊び過ぎていますから、毎日のように厨房と職人の間を駆け回っているんですよ」
「まぁ、それは・・・厨房は分かりますが、職人ですか?」
「えぇ、ほら、銀食器を」
「なるほど、それは素晴らしい・・・いや、褒めてよい事か少し難しいですね」
エレインは焦った笑顔になる、
「ふふ、そうね、でも、良い品になっている様子です、毎日のようにあれやこれやと楽しそうで・・・」
嬉しそうに微笑むユスティーナである、
「でも、勉学に支障をきたすのは問題かと思いますが」
「そうね、教師がキーキーと言ってますけど、私としては職人達から学ぶ事も多いと思いますのよ、それに、実際に作り上げる行為こそが実学として身に付く経験であるとも思いますしね、平民の生活を知る良い機会でもありますし、大勢の人と関わる事、それ自体が大事な勉強です」
「なるほど、慧眼と感じます、私もまさしくそう思います、その、私事であれですが、実際に商会を運用してみて、学園で知ったような気持ちになっていたのが恥ずかしい事が多くあります、書類一枚仕上げるのにも、当初は難儀しておりましたが、今ではだいぶ、速くなったかなと・・・それでもテラさんにはせっつかれる事があるんですが」
「ふふ、本当にそうよね、学問は下地にはなれど、所詮学問、実際に振り回せる物ではない、と、そう思います、しかし・・・」
「はい、その下地も重要なのですよね、基礎があるからこそ対応出来ているとそう実感もしています」
「全くですわね、ふふ、そうだ、で、今日はどのような用向きなのかしら、お忙しいエレイン会長がわざわざ足を運んだんですもの、素敵な事よね」
ニコリと微笑むユスティーアである、エレインはまずはと店舗を取得した事を報告した、
「まぁ、いよいよですか」
ユスティーナは心底嬉しそうな笑顔を見せる、
「はい、なかなかに難しい状況でしたが、なんとかなるかと思います、実際の開店はもう暫く先ですが、良い店になるように尽力しております」
「良かったですわ、そうなると・・・そうね、銀食器の方も追い込みをかけさせないと・・・あー、レアンにどやされますわね、勉強なんかしている場合ではないって」
困ったように微笑むユスティーナである、
「そうですね、そちらも楽しみにしておりました、そうだ、料理の方はどのような状況なのですか?」
「そちらは少しずつといった感じですわね、レアンやライニールの思うところに任せておりますから、朝にしろ夕にしろ、目新しい料理が供されるようになりましたね、食べ易くかつ見た目も良い品々です、料理人達も目の色が変わって、彼等は彼等で絵師に弟子入りしているようです、それも面白い反応よね・・・けれど、やはりというべきか全体の調整に難儀しておりますね・・・それに、ソフィアさんの料理を思い浮かべると、そうね、まだまだね」
「ソフィアさんの料理は、まるで違う品かと思いますが・・・普段は普通・・・といってもかなり豪華なのですが普通の家庭料理なのですよ、ですが大人数で集まる際に供される料理はどれも珍しく、かつ、美味しいものなのですよね、どれだけの知識をお持ちなのやら、底の知れない方です、私ではまったく理解が及びません・・・」
フルフルとエレインは頭を振った、
「そうですわね、その上、それを惜しげも無く開陳された上に報酬を求めないのも、人格者というべきなのか・・・」
「変人だそうです」
エレインの一言にユスティーナはまぁと目を剥いた、
「ユーリ先生はそう評しておりました」
「ふふ、そうかもしれませんわね、でも、それを本人の前で言うのは憚られますわね」
「はい、ユーリ先生だからこそ面と向かって言えるのですよ、私なんかは畏れ多くて・・・いえ、怖がっているわけではないのです、大恩があるからですわね、どうやってお返しすればいいのやら、時々眠れなくなるほどです」
「大恩ですか、それは、私もですわね、ソフィアさんのお陰でこうして楽しくお茶が出来ますもの・・・そうね、あの御仁が窮地に立つ様は想像も難しいですが、私で出来る事があればなんでも仰ってくださいね、カラミッド様もその点は気にされてましたから」
「はい、では、いつか一緒にご恩返しが出来る事を夢見て」
「そうね、助けられてばかりでは貴族の名が廃りますわね」
柔らかく微笑みあう二人である、
「そうだ、えーと、今日お邪魔したのはもう一点あるのです」
エレインはメイドに預けていた革袋へ視線を飛ばす、メイドはすぐさまにエレインの元へと革袋を持参した、
「こちらも・・・ソフィアさんの発案なのですが」
エレインは何とも困った笑みを浮かべる、先程からソフィアの話題ばかりだなと笑いが込み上げてきたのであった、
「あら、それは、大事ね」
ユスティーナも笑いを押さえ付けている様子である、恩を返さねばと誓いあったその瞬間から恩が積み重なっていくのである、なんとも皮肉な事である、
「はい、大事です、こちらも当商会で商品化を画策しておるのですが、学園の研究会では昨日披露してしまいました、よって、今後一般に広がっていく事が予想される品です」
エレインは革袋から壺を取り出しつつ説明を続ける、
「まぁ、それで良いのですか?大事な商品なのではなくて?」
「はい、大事な商品ですが、実に簡単な品でもあるのです、私達のような立場の者にも有用ですが、実はより必要なのは・・・」
エレインはチラリと先程のメイドへ視線を向ける、メイドも何事かと顔を上げ不思議そうにしている、
「どういう事かしら?」
ユスティーナが小首を傾げる、
「ユスティーナ様、お許し頂けるのであればメイドを2・3人同席させて頂けないでしょうか、使い方や注意点等幾つかありますので、是非にと思います」
「・・・そうね、エレイン会長がそこまで言うのであれば・・・」
ユスティーナがメイドを呼びつけ数人の名前を上げる、やがて、メイドが2人仕事途中であったのか前掛けで手を拭いながら、東屋へと音も無く駆け寄る、
「お仕事中申し訳ありません」
エレインは貴族の子弟とは思えない謝辞を口にし、
「では、こちらの商品の説明を致します、先程ユスティーナ様にお話した通り、こちらの品は私共はもとより、皆さんの為の品であると思います」
こうして、うるおいクリームの説明を始めるエレインである、ユスティーナをはじめ今一つ理解できていないメイド達であったが、
「ふふ、明日の朝にはきっと踊り出してしまいますよ」
エレインの自信満々でかつ意地の悪そうな笑みに、訝し気に口をへの字に曲げるメイド達と、まぁ、エレインがそこまで言うのであればとおずおずと壺に手を伸ばすユスティーナであった。
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