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本編
40話 千客万来? その9
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「ミナはこれ、これがいい」
「む、なんじゃそれは?」
「・・・なんだろう?なんでもいい・・・かな」
ミナは首を傾げつつ、
「むー、ならそれはー?」
レアンの目の前の物を指差す、
「・・・なんでもないのう・・・」
「でしょー」
ミナとレアンとレインはガラス玉を前にして創意工夫に励んでいる、6色のガラス玉を並べ替えてなにがしかを形作ろうと奮闘しているがやはりと言うべきかこれと言って定まった何かに見える造作は難しかった、
「でしょー、難しいでしょー」
ブノワトが楽しそうに口を挟む、
「そうじゃのう、こうなるとやはりその形が最も良いのかのう」
レアンの視線の先にはようやく1個だけ完成した花型の髪飾りが鎮座している、柔らかく膨らんだレース生地が花びらとなり、6色のガラス玉が中央に鎮座した実に手の込んだ一品であった、実際に髪留めの金具も付けられ先程までエレインとレアンは鏡の前で入念にその着け心地を確認し、これであればと合格を頂いた品である、
「そうだねー、でも、ニャンコの方が可愛いよー」
「そうね、ミケニャンコ可愛いねー」
コッキーがニコニコとミナの髪飾りを褒める、
「でしょー、ソフィーが作ってくれたのよ、耳はミナが作って、お顔はエレイン様が作ったのー」
「へー、すごーい、エレイン会長が作ったの?」
「そんなに驚かれると心外ですわ」
「えー、でも凄いですよ、編み物ですよね、丸くするのって難しいんじゃないですか?」
「ふふん、それほどでもありませんでしたわ」
「今度教えてくださいよー」
「あら、じゃ、ソフィアさんに教えてもらいましょうか、さっき食堂で励んでらっしゃいましたよ」
「こっちが終わったらかな?ソフィアさんって編み物もできるんだ、何でもできるんだねー」
「そうなのよー、ソフィーはなんでも出来るんだからー」
「そうですね」
キャッキャッと楽しそうに髪飾りの作成が進んでいる様子である、ライニールはガラスペンの入った木箱を手にしてその様を微笑ましく見守っている、そこへ、
「エレインさんいるー?」
ヒョイとソフィアが顔を出す、
「ソフィアさん、こんちわです」
ブノワトとコッキーが顔を上げ、
「はい?」
とエレインは腰を上げた、
「あら、来てたの、忙しそうね」
ソフィアはニコニコと微笑みつつ、
「あ、ごめん、こっちにお客様、こっちこれる?」
エレインの様子を伺うように問う、
「はい、大丈夫ですね」
「んじゃ、お願い、テラさんもいた方がいいかしら?」
「あ、はい、じゃ、私も」
とテラも腰を上げると、
「マフダさん、何かあれば寮の方にお願いしますね」
と一声かけてエレインとテラは寮へと向かう、
「えっと、何かと言われても・・・」
マフダは不安そうに二人の背を見送り、
「まぁ、大丈夫よ」
マフダよりも遥かに商会に詳しいブノワトが微笑みかけた、
「はぁ、まぁ、はい」
マフダはいいのかなと思いつつも作業に集中するのであった。
「お世話になっております」
寮の食堂にはアフラの姿があった、エレインはソフィアがわざわざ呼びに来た理由を察し、
「すいません、お気を使わせてしまったようで」
ソフィアへ小さく謝意を示す、レアンがいる場所で出来る話にはならないであろうとソフィアが気を利かせたのであろう、
「気にしないでー、私はいてもいいかしら?」
何とも気軽にアフラへ確認する、
「勿論ですよ、ソフィアさんにお願いする事もありまして・・・」
アフラがニヤリと微笑む、
「あら、そうなの?」
「そうなんです」
アフラは微笑み、4人はテーブルを囲んだ、妙に畏まったアフラの様子にエレインは勿論であるがテラも背筋を伸ばす、緊張どころか完全に緩んでいるのはソフィアだけであった、編み物に手を伸ばしさてとと一息いれるが、目の前のエレインとテラの様子が視界に入り、やめておくかとと手を停めた、
「それで、早速なんですが・・・」
アフラが口火を切る、それは当然のように明後日の祭りの件である、パトリシアが訪問予定である事とウルジュラも同行するという事であった、それであればいつもの事とエレインもホッと一息吐くが、
「なんと、エフェリーン様とマルルース様もいらっしゃいます」
続いたアフラの言葉にエレインは絶句し、テラはまぁと驚く、ソフィアはそんな事もあるわよねとのほほんとしたものである、
「えっと・・・そうなるとかなりの大人数になるのではないですか?」
「そうならないように調整しております、あくまでお忍びですし、側使えはそれぞれ3人迄と先方には話しております」
「なるほど、しかし、お二人が楽しめるような事がこちらにありますかしら?明後日のお祭りは家門迎えの祭事が主となっておりますし、あれをお見せしたとして・・・」
はて・・・とエレインは首を傾げる、
「その辺は大丈夫かと、実の所、先方から事情を聞きましたら、マルルース様よりもエフェリーン様が乗り気のようなのですね、特に精霊の木とソフィアさんの料理の件で」
アフラの視線がソフィアに向かい、
「えっ、なんでそこで私の名前がでるんです?」
弛緩していたソフィアの表情が一変した、
「そりゃもう、陛下が自慢気でしたから、シロメンでしたか・・・大変お気に入りの御様子だそうです、城の料理長にも作るようにいったらしいのですが今一つのようでして」
「あー、なるほど」
「それは仕方ないですね」
エレインとテラは納得して頷く、
「はい、なので、先日、ウルジュラ様がお祭りに行くと言い出しまして、パトリシア様は喜んで了解しました、それを聞きつけたマルルース様がエフェリーン様と結託した・・・というのが今回の経緯です、特にエフェリーン様は庶民の生活にはまるで興味の無い方と聞いておるんですが、イフナース様の件もありますし、なにより陛下が楽しそうにしているものだから興味をかき立てられたのでしょう、そういう事です」
悪巧みを暴露するような言いぐさのアフラである、
「あー、じゃ、あれ、またやるの?」
ソフィアは裏山へと視線を向ける、
「お願いできますか?もしくはもっと良い趣向があればそれでも良いのですが」
「趣向と言われると困るけど・・・ウルジュラ様はいいとしても、王妃様があそこで食事・・・大丈夫かしら?」
「はい、その点は覚悟しますわとの御伝言です」
「覚悟って・・・」
ソフィアは実に嫌そうに笑う、
「勿論食材はこちらから提供させて頂きますし、必要とあれば人手も出せます、何とかお願いできませんでしょうか」
アフラの真摯な視線がソフィアを射貫く、
「まぁ・・・そうね、うん、当日言われるよりかはいいかしら・・・うん、なんとか対応致しますよ」
ソフィアは渋々と了解の意を示す、
「良かった、ありがとうございます」
アフラは丁寧に頭を垂れた、
「でも、そうなると・・・そうね、少しはあれかしら裏山に腰掛けとか置こうかしら、木箱でどうぞはちょっとあれよね」
「そうですね、毎回突発的に始まりますからね、今日と明日しか無いとはいえ準備はできますし、王妃様ですからね・・・」
「陛下はほら、戦場も知っている人だから少々の事は気にしない方だけど、王妃様・・・は、そういう訳にはいかないでしょうし」
「ブノワトさんに頼んで用意して貰いましょうか、腰掛け、それと野外でも使えるテーブルがあれば、もしくは店の回りのを持っていくか」
「それはだって、申し訳ないわよ、当日もお店は開くんでしょ」
「そうですけど、ちょっとブノワトさんに聞いてみますか」
「あ、じゃ、呼んできますね」
テラがサッと腰を上げる、具体的な対応策を練り始めるソフィアとエレインである、アフラは頼もしそうに二人のやり取りを窺っていた、
「そうなると、あれです?あの光の精霊も見たいとか・・・ですか?」
「それは聞いておりませんね、私の所に来た話しですと、精霊の木を見たい事とソフィアさんの料理を験したい、ついでにお祭りも見てみたい・・・その3点ですね」
「お祭りがついでっていうのも、また、なんかあれですね」
「そうですね、ですが、精霊の木については殿下の件もありますし、エフェリーン様としては特に気にしていらっしゃったようです、陛下は実際に目にして納得されたようですから、自分もと、そう思ったとしても不思議ではないですし、当然の事とも思います、マルルース様もウルジュラ様がこちらに遊びに来た時の事を楽しそうに報告するものだから、興味を惹かれたものと思います、それも当然と言えば当然かと・・・」
「そうですよね・・・ま、いっか、そうなると当日の予定としてはどのようにお考えなんですか?」
より具体的な内容へと打ち合わせは変化していく、テラがブノワトを連れて来るとそれはさらに具体的な準備へと変わっていった。
「む、なんじゃそれは?」
「・・・なんだろう?なんでもいい・・・かな」
ミナは首を傾げつつ、
「むー、ならそれはー?」
レアンの目の前の物を指差す、
「・・・なんでもないのう・・・」
「でしょー」
ミナとレアンとレインはガラス玉を前にして創意工夫に励んでいる、6色のガラス玉を並べ替えてなにがしかを形作ろうと奮闘しているがやはりと言うべきかこれと言って定まった何かに見える造作は難しかった、
「でしょー、難しいでしょー」
ブノワトが楽しそうに口を挟む、
「そうじゃのう、こうなるとやはりその形が最も良いのかのう」
レアンの視線の先にはようやく1個だけ完成した花型の髪飾りが鎮座している、柔らかく膨らんだレース生地が花びらとなり、6色のガラス玉が中央に鎮座した実に手の込んだ一品であった、実際に髪留めの金具も付けられ先程までエレインとレアンは鏡の前で入念にその着け心地を確認し、これであればと合格を頂いた品である、
「そうだねー、でも、ニャンコの方が可愛いよー」
「そうね、ミケニャンコ可愛いねー」
コッキーがニコニコとミナの髪飾りを褒める、
「でしょー、ソフィーが作ってくれたのよ、耳はミナが作って、お顔はエレイン様が作ったのー」
「へー、すごーい、エレイン会長が作ったの?」
「そんなに驚かれると心外ですわ」
「えー、でも凄いですよ、編み物ですよね、丸くするのって難しいんじゃないですか?」
「ふふん、それほどでもありませんでしたわ」
「今度教えてくださいよー」
「あら、じゃ、ソフィアさんに教えてもらいましょうか、さっき食堂で励んでらっしゃいましたよ」
「こっちが終わったらかな?ソフィアさんって編み物もできるんだ、何でもできるんだねー」
「そうなのよー、ソフィーはなんでも出来るんだからー」
「そうですね」
キャッキャッと楽しそうに髪飾りの作成が進んでいる様子である、ライニールはガラスペンの入った木箱を手にしてその様を微笑ましく見守っている、そこへ、
「エレインさんいるー?」
ヒョイとソフィアが顔を出す、
「ソフィアさん、こんちわです」
ブノワトとコッキーが顔を上げ、
「はい?」
とエレインは腰を上げた、
「あら、来てたの、忙しそうね」
ソフィアはニコニコと微笑みつつ、
「あ、ごめん、こっちにお客様、こっちこれる?」
エレインの様子を伺うように問う、
「はい、大丈夫ですね」
「んじゃ、お願い、テラさんもいた方がいいかしら?」
「あ、はい、じゃ、私も」
とテラも腰を上げると、
「マフダさん、何かあれば寮の方にお願いしますね」
と一声かけてエレインとテラは寮へと向かう、
「えっと、何かと言われても・・・」
マフダは不安そうに二人の背を見送り、
「まぁ、大丈夫よ」
マフダよりも遥かに商会に詳しいブノワトが微笑みかけた、
「はぁ、まぁ、はい」
マフダはいいのかなと思いつつも作業に集中するのであった。
「お世話になっております」
寮の食堂にはアフラの姿があった、エレインはソフィアがわざわざ呼びに来た理由を察し、
「すいません、お気を使わせてしまったようで」
ソフィアへ小さく謝意を示す、レアンがいる場所で出来る話にはならないであろうとソフィアが気を利かせたのであろう、
「気にしないでー、私はいてもいいかしら?」
何とも気軽にアフラへ確認する、
「勿論ですよ、ソフィアさんにお願いする事もありまして・・・」
アフラがニヤリと微笑む、
「あら、そうなの?」
「そうなんです」
アフラは微笑み、4人はテーブルを囲んだ、妙に畏まったアフラの様子にエレインは勿論であるがテラも背筋を伸ばす、緊張どころか完全に緩んでいるのはソフィアだけであった、編み物に手を伸ばしさてとと一息いれるが、目の前のエレインとテラの様子が視界に入り、やめておくかとと手を停めた、
「それで、早速なんですが・・・」
アフラが口火を切る、それは当然のように明後日の祭りの件である、パトリシアが訪問予定である事とウルジュラも同行するという事であった、それであればいつもの事とエレインもホッと一息吐くが、
「なんと、エフェリーン様とマルルース様もいらっしゃいます」
続いたアフラの言葉にエレインは絶句し、テラはまぁと驚く、ソフィアはそんな事もあるわよねとのほほんとしたものである、
「えっと・・・そうなるとかなりの大人数になるのではないですか?」
「そうならないように調整しております、あくまでお忍びですし、側使えはそれぞれ3人迄と先方には話しております」
「なるほど、しかし、お二人が楽しめるような事がこちらにありますかしら?明後日のお祭りは家門迎えの祭事が主となっておりますし、あれをお見せしたとして・・・」
はて・・・とエレインは首を傾げる、
「その辺は大丈夫かと、実の所、先方から事情を聞きましたら、マルルース様よりもエフェリーン様が乗り気のようなのですね、特に精霊の木とソフィアさんの料理の件で」
アフラの視線がソフィアに向かい、
「えっ、なんでそこで私の名前がでるんです?」
弛緩していたソフィアの表情が一変した、
「そりゃもう、陛下が自慢気でしたから、シロメンでしたか・・・大変お気に入りの御様子だそうです、城の料理長にも作るようにいったらしいのですが今一つのようでして」
「あー、なるほど」
「それは仕方ないですね」
エレインとテラは納得して頷く、
「はい、なので、先日、ウルジュラ様がお祭りに行くと言い出しまして、パトリシア様は喜んで了解しました、それを聞きつけたマルルース様がエフェリーン様と結託した・・・というのが今回の経緯です、特にエフェリーン様は庶民の生活にはまるで興味の無い方と聞いておるんですが、イフナース様の件もありますし、なにより陛下が楽しそうにしているものだから興味をかき立てられたのでしょう、そういう事です」
悪巧みを暴露するような言いぐさのアフラである、
「あー、じゃ、あれ、またやるの?」
ソフィアは裏山へと視線を向ける、
「お願いできますか?もしくはもっと良い趣向があればそれでも良いのですが」
「趣向と言われると困るけど・・・ウルジュラ様はいいとしても、王妃様があそこで食事・・・大丈夫かしら?」
「はい、その点は覚悟しますわとの御伝言です」
「覚悟って・・・」
ソフィアは実に嫌そうに笑う、
「勿論食材はこちらから提供させて頂きますし、必要とあれば人手も出せます、何とかお願いできませんでしょうか」
アフラの真摯な視線がソフィアを射貫く、
「まぁ・・・そうね、うん、当日言われるよりかはいいかしら・・・うん、なんとか対応致しますよ」
ソフィアは渋々と了解の意を示す、
「良かった、ありがとうございます」
アフラは丁寧に頭を垂れた、
「でも、そうなると・・・そうね、少しはあれかしら裏山に腰掛けとか置こうかしら、木箱でどうぞはちょっとあれよね」
「そうですね、毎回突発的に始まりますからね、今日と明日しか無いとはいえ準備はできますし、王妃様ですからね・・・」
「陛下はほら、戦場も知っている人だから少々の事は気にしない方だけど、王妃様・・・は、そういう訳にはいかないでしょうし」
「ブノワトさんに頼んで用意して貰いましょうか、腰掛け、それと野外でも使えるテーブルがあれば、もしくは店の回りのを持っていくか」
「それはだって、申し訳ないわよ、当日もお店は開くんでしょ」
「そうですけど、ちょっとブノワトさんに聞いてみますか」
「あ、じゃ、呼んできますね」
テラがサッと腰を上げる、具体的な対応策を練り始めるソフィアとエレインである、アフラは頼もしそうに二人のやり取りを窺っていた、
「そうなると、あれです?あの光の精霊も見たいとか・・・ですか?」
「それは聞いておりませんね、私の所に来た話しですと、精霊の木を見たい事とソフィアさんの料理を験したい、ついでにお祭りも見てみたい・・・その3点ですね」
「お祭りがついでっていうのも、また、なんかあれですね」
「そうですね、ですが、精霊の木については殿下の件もありますし、エフェリーン様としては特に気にしていらっしゃったようです、陛下は実際に目にして納得されたようですから、自分もと、そう思ったとしても不思議ではないですし、当然の事とも思います、マルルース様もウルジュラ様がこちらに遊びに来た時の事を楽しそうに報告するものだから、興味を惹かれたものと思います、それも当然と言えば当然かと・・・」
「そうですよね・・・ま、いっか、そうなると当日の予定としてはどのようにお考えなんですか?」
より具体的な内容へと打ち合わせは変化していく、テラがブノワトを連れて来るとそれはさらに具体的な準備へと変わっていった。
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