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本編
34話 研究会と講習会 その6
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「こんにちわー」
「あら、いらっしゃい」
「えへへ、来たよー」
翌日、ソフィアとミナとレインは連れ立ってヘッケル工務店を訪れた、ミナが店内へ駆け込み、ソフィアとレインはゆっくりと戸口を潜る、
「おう、ふ、わ、どうしたんです、お揃いで」
店内で棚の整理をしていたらしいブノワトにミナは勢いよく抱き付き、ブノワトはその急襲を受け奇妙な声を発しつつも柔らかく受け止めて明るく3人を出迎えた、
「あーごめんねー、こら、ミナ、走っちゃ駄目でしょ」
「えー、わかったー」
ミナはしぶしぶとブノワトから身を離す、
「大丈夫ですよー、ミナちゃんちっこいし、ねー」
ブノワトは優しく微笑み、
「でしょー、だよねー」
ミナは笑顔で再び抱きついた、
「こら、もう」
ソフィアが渋い顔でミナを睨むが、ミナはブノワトの足に顔を埋めている、ブノワトはそんなミナの頭を撫でまわしつつ、
「どうしたんです、3人さんで来られるとは、また、お裾分けですか?」
ブノワトが申し訳なさそうに小首を傾げる、
「あはは、そうよねー、それはまた今度、今日は木工細工が欲しくてね、買い物帰りに寄ったのよ」
「そうなのー、陛下に上げるのー」
ニコヤカにブノワトを見上げるミナ、実に屈託の無い笑顔である、ブノワトはへいかってと暫し考え、
「えっ、へいかって、えっ」
驚いてミナとソフィアを交互に見比べ、
「陛下ですか?」
ソフィアへ確認し、
「陛下だよ」
不思議そうな顔のミナ、
「陛下よ」
当然のように返すソフィア、
「いやいや、恐れ多いですよー」
悲鳴に似た声を上げるブノワト、
「別にいいでしょ、気のいいおじさんだったじゃない、あっ、おじいさんかしら?」
「いやいや、そういう問題ではないですよ」
「もー、一回会ったんだからいいでしょ、それにリシア様もアフラさんも着けてたし、ほら、ミナ、レイン、選んじゃって」
「分かったー」
「うむ」
ミナとレインが木工細工の並ぶ棚に駆け寄った、
「いや、ソフィアさん、そんな貧乏くさいものを」
ブノワトはオロオロと落ち着きが無い、
「自分が作った物をそんなふうに言っては駄目でしょ」
「そうですけどー」
ソフィアの呆れたような叱責に、ブノワトは困り顔となる、
「あ、これ、可愛いー」
「む、種類が増えておるの、中々に良いな」
「これ、ウサギだー」
「ほう、こっちはなんじゃ、お、魚じゃな、可愛いのー」
「だねー、あ、これ、王妃様のこれがいいー」
「ふむ、お、こっちはどうじゃ?」
「えー、じゃ、これはー」
そんな二人を尻目にミナとレインは楽しそうに棚を漁っている、
「ま、いっか、もー、言ってくれれば作りましたよ、特別に立派なやつ」
「そんな大事にしなくていいわよ」
ソフィアはやれやれと買い物籠を肩から降ろした、
「あ、お茶入れますね」
「あー、かまわないでいいわ、忙しいんじゃない?」
「そうですねー、そこそこです、旦那は忙しくしてますけど、あ、午後に事務所へお邪魔しようかと思ってました、それで・・・あ、アフラさんに言われて作ったものがあるんですよ、ちょっと見て頂けます?」
ブノワトは店の奥へ走ると小さな木箱を持って戻って来る、
「えっと、下着の背中の留め具です」
パカリと開けてソフィアに見せる、
「あら、へー、小さいねー」
「はい、帯革の金具をそのまま小さくしてみました、もっと小さくしてもいいんですけど脆くなりそうで、こんな感じですね」
ブノワトは中の一つを摘まんでソフィアに手渡す、ソフィアはしげしげと観察し、中ほどにある針金をクルクルと回すと、
「なるほどねー、便利そうね、使ってみた?」
「勿論ですよー」
ブノワトは嬉しそうに背中を見せると、
「服の上からなら見た目も変わらないですし、半日程しか試してないですけど金具が痛いって事も無いので、使えるかなーって思いますね、前のように皮を結びつける必要が無いのでその分でもだいぶ楽ですね、それに緩む事も無いのでよりイイ感じです」
「へー、なるほどねー、凄い凄い、あ、ギルドの話し聞いた?」
「はい、昨日の件ですよね、その場に居ました」
「あら、あー、それで急いで作ったの?」
「えへへ、それもあります」
ブノワトはニヤケ笑いを浮かべ、
「逞しいわねー、でも、良い事だわ」
「えへへ」
ニヤケ笑いのまま後ろ頭を掻いた、
「あ、でも、これだけ小さい金属加工が出来るのであれば・・・」
ソフィアはうーんと小首を傾げる、
「え、何ですか、また、何か作ります?」
ブノワトの触覚がソフィアの気紛れに敏感に反応したようである、
「そうね、ばねって作れる?」
「板ばねですか?それとも捩じりばね?」
「えっと、金属でこうグルグル巻になってるやつ」
「捩じりばねですね、できますよ」
「大きさは?これよりもう少し小さく出来ればいいなって思うんだけど」
「あー、どうでしょう、強度の問題もあるので、太さはそれが限界かなって思います、大きさはそのばねに必要な反発力によりますね」
「そっかー、なるほどねー」
ソフィアは金具を弄りながら何やら思案している様子である、
「えっと、どうします?」
ブノワトは楽しそうにソフィアの表情を伺い、
「あー、でもどうだろう、うーん、多分あれね、ブラスさんも巻き込まないと出来ないかしら?」
ソフィアは思考をまとめてそう返した、
「え、やりますよ、できますよ、ドンと来いですよ」
「忙しいでしょ?」
「大丈夫です、ほら、実家の方に投げる分は投げてますし、実は人も増やす予定なんです」
ブノワトはニコニコと楽しそうである、
「あら、それは良かったわね、じゃ、どうしようかしら・・・図面・・・あれば便利よね、私もまとめたいし・・・そうね、ブラスさんと一緒に明日はどう?」
「はい、行きます、行かせて下さい」
ブノワトの鼻息は荒い、
「あら、何よ妙に気合が入っちゃって」
「だって、面白いものなんでしょ?」
「そうね、うん、きっと、売れるわね」
「やっぱりー」
「でも、作れたら、よ、旦那がね作ろうとして出来なかったのがあったから、私も構造は聞いたし、作りかけの物は見たんだけど、うろ覚えなのよね、何とか思い出して・・・そうね、明日までには簡単な図面作ってみるわ、ここで話し出したら長くなっちゃうし」
「そうですね、分かりました、じゃ、明日お邪魔します、午後ですね」
「そうね」
ソフィアは若干悩みつつ予定を組み、ブノワトは分かり易くはしゃいでいる、
「あ、そうだ、ついでで申し訳ないんですけど、相談に乗って頂けます?」
「なに?」
ブノワトは丁度良いとばかりに揉み手になると、
「ガラス鏡の新製品を作りたいと思ってまして、それで何かないかなと」
「新製品?」
「はい、ほら、協会も店舗が出来れば発足しますし、そうなると、店舗に並べるのが3種類だけだと寂しいかなって思いまして・・・」
「あー、そうよねー、でも、最初の内はそんなもんなんじゃないの?」
「そう言われるとなんとも言えなくなっちゃいますけど、今の内から考えておきたいかなって思いまして」
ブノワトは神妙に上目遣いとなる、
「もう、そうね、なら、それも明日でいい?図面を描くほどではないけど、作りたい物がある事はあるのよね」
「やったー、嬉しいです、ありがとうございます」
「もう、ブノワトさんだから言うんだからね、エレインさん達だったら自分で考えろって突っぱねる所だわ」
「えー、また、そんな事言ってー」
「それはそうでしょ、私にとってはあの娘達はまだ生徒だもの、今の内に泣くほど頭を使わせないと世の中に出て苦労するわよ」
「うふ、厳しいですね」
「そうね、ユーリに似てきたかしら」
フンと鼻を鳴らし二人は静かにほくそ笑む、そこへ、
「ソフィー、決まったー」
ミナの甲高い声が店内に響き、
「はいはい、どれー」
「これー」
ミナが両手に木工細工を抱えて駆けてくる、
「こら、走らない」
「でもー」
「でもじゃない、で、これでいいの?」
「うん、あのね、これが陛下でー、これが王妃様、で、これも王妃様で、これが王子様ー」
受付台の上に一つ一つを並べていく、
「あら、王子様のって大きくない?」
「うん、でもレインがねー、これにするのじゃって」
ミナが振り返ると、レインは興味が無さそうにそっぽを向いた、
「そっか、レインが言うならそれでいいわね」
「いい?」
「うん、いいわよ、あ、紐は?」
「あ、忘れてたー、レイン、ヒモー」
ミナはバタバタと棚へ走り、
「こら、走らない」
ソフィアの叱責にピタリと動きを止め、ゆっくりと歩き出す、
「はい、宜しい」
「レーイーンー、ヒーモー」
ミナはゆっくりと間延びした声でレインへ語りかける、
「ええい、聞こえておるわ」
「だってー、ゆっくりって、いーわーれーたー」
「走るなと言われたんじゃ」
「でーもー」
「ミナ、ふざけてないでちゃんと選びなさい」
「わーかーっーたー」
「まったくもう」
ソフィアの溜息が響き、
「もう、ミナちゃん可愛いなー」
ブノワトはニコニコと微笑ましく眺めるのであった。
「あら、いらっしゃい」
「えへへ、来たよー」
翌日、ソフィアとミナとレインは連れ立ってヘッケル工務店を訪れた、ミナが店内へ駆け込み、ソフィアとレインはゆっくりと戸口を潜る、
「おう、ふ、わ、どうしたんです、お揃いで」
店内で棚の整理をしていたらしいブノワトにミナは勢いよく抱き付き、ブノワトはその急襲を受け奇妙な声を発しつつも柔らかく受け止めて明るく3人を出迎えた、
「あーごめんねー、こら、ミナ、走っちゃ駄目でしょ」
「えー、わかったー」
ミナはしぶしぶとブノワトから身を離す、
「大丈夫ですよー、ミナちゃんちっこいし、ねー」
ブノワトは優しく微笑み、
「でしょー、だよねー」
ミナは笑顔で再び抱きついた、
「こら、もう」
ソフィアが渋い顔でミナを睨むが、ミナはブノワトの足に顔を埋めている、ブノワトはそんなミナの頭を撫でまわしつつ、
「どうしたんです、3人さんで来られるとは、また、お裾分けですか?」
ブノワトが申し訳なさそうに小首を傾げる、
「あはは、そうよねー、それはまた今度、今日は木工細工が欲しくてね、買い物帰りに寄ったのよ」
「そうなのー、陛下に上げるのー」
ニコヤカにブノワトを見上げるミナ、実に屈託の無い笑顔である、ブノワトはへいかってと暫し考え、
「えっ、へいかって、えっ」
驚いてミナとソフィアを交互に見比べ、
「陛下ですか?」
ソフィアへ確認し、
「陛下だよ」
不思議そうな顔のミナ、
「陛下よ」
当然のように返すソフィア、
「いやいや、恐れ多いですよー」
悲鳴に似た声を上げるブノワト、
「別にいいでしょ、気のいいおじさんだったじゃない、あっ、おじいさんかしら?」
「いやいや、そういう問題ではないですよ」
「もー、一回会ったんだからいいでしょ、それにリシア様もアフラさんも着けてたし、ほら、ミナ、レイン、選んじゃって」
「分かったー」
「うむ」
ミナとレインが木工細工の並ぶ棚に駆け寄った、
「いや、ソフィアさん、そんな貧乏くさいものを」
ブノワトはオロオロと落ち着きが無い、
「自分が作った物をそんなふうに言っては駄目でしょ」
「そうですけどー」
ソフィアの呆れたような叱責に、ブノワトは困り顔となる、
「あ、これ、可愛いー」
「む、種類が増えておるの、中々に良いな」
「これ、ウサギだー」
「ほう、こっちはなんじゃ、お、魚じゃな、可愛いのー」
「だねー、あ、これ、王妃様のこれがいいー」
「ふむ、お、こっちはどうじゃ?」
「えー、じゃ、これはー」
そんな二人を尻目にミナとレインは楽しそうに棚を漁っている、
「ま、いっか、もー、言ってくれれば作りましたよ、特別に立派なやつ」
「そんな大事にしなくていいわよ」
ソフィアはやれやれと買い物籠を肩から降ろした、
「あ、お茶入れますね」
「あー、かまわないでいいわ、忙しいんじゃない?」
「そうですねー、そこそこです、旦那は忙しくしてますけど、あ、午後に事務所へお邪魔しようかと思ってました、それで・・・あ、アフラさんに言われて作ったものがあるんですよ、ちょっと見て頂けます?」
ブノワトは店の奥へ走ると小さな木箱を持って戻って来る、
「えっと、下着の背中の留め具です」
パカリと開けてソフィアに見せる、
「あら、へー、小さいねー」
「はい、帯革の金具をそのまま小さくしてみました、もっと小さくしてもいいんですけど脆くなりそうで、こんな感じですね」
ブノワトは中の一つを摘まんでソフィアに手渡す、ソフィアはしげしげと観察し、中ほどにある針金をクルクルと回すと、
「なるほどねー、便利そうね、使ってみた?」
「勿論ですよー」
ブノワトは嬉しそうに背中を見せると、
「服の上からなら見た目も変わらないですし、半日程しか試してないですけど金具が痛いって事も無いので、使えるかなーって思いますね、前のように皮を結びつける必要が無いのでその分でもだいぶ楽ですね、それに緩む事も無いのでよりイイ感じです」
「へー、なるほどねー、凄い凄い、あ、ギルドの話し聞いた?」
「はい、昨日の件ですよね、その場に居ました」
「あら、あー、それで急いで作ったの?」
「えへへ、それもあります」
ブノワトはニヤケ笑いを浮かべ、
「逞しいわねー、でも、良い事だわ」
「えへへ」
ニヤケ笑いのまま後ろ頭を掻いた、
「あ、でも、これだけ小さい金属加工が出来るのであれば・・・」
ソフィアはうーんと小首を傾げる、
「え、何ですか、また、何か作ります?」
ブノワトの触覚がソフィアの気紛れに敏感に反応したようである、
「そうね、ばねって作れる?」
「板ばねですか?それとも捩じりばね?」
「えっと、金属でこうグルグル巻になってるやつ」
「捩じりばねですね、できますよ」
「大きさは?これよりもう少し小さく出来ればいいなって思うんだけど」
「あー、どうでしょう、強度の問題もあるので、太さはそれが限界かなって思います、大きさはそのばねに必要な反発力によりますね」
「そっかー、なるほどねー」
ソフィアは金具を弄りながら何やら思案している様子である、
「えっと、どうします?」
ブノワトは楽しそうにソフィアの表情を伺い、
「あー、でもどうだろう、うーん、多分あれね、ブラスさんも巻き込まないと出来ないかしら?」
ソフィアは思考をまとめてそう返した、
「え、やりますよ、できますよ、ドンと来いですよ」
「忙しいでしょ?」
「大丈夫です、ほら、実家の方に投げる分は投げてますし、実は人も増やす予定なんです」
ブノワトはニコニコと楽しそうである、
「あら、それは良かったわね、じゃ、どうしようかしら・・・図面・・・あれば便利よね、私もまとめたいし・・・そうね、ブラスさんと一緒に明日はどう?」
「はい、行きます、行かせて下さい」
ブノワトの鼻息は荒い、
「あら、何よ妙に気合が入っちゃって」
「だって、面白いものなんでしょ?」
「そうね、うん、きっと、売れるわね」
「やっぱりー」
「でも、作れたら、よ、旦那がね作ろうとして出来なかったのがあったから、私も構造は聞いたし、作りかけの物は見たんだけど、うろ覚えなのよね、何とか思い出して・・・そうね、明日までには簡単な図面作ってみるわ、ここで話し出したら長くなっちゃうし」
「そうですね、分かりました、じゃ、明日お邪魔します、午後ですね」
「そうね」
ソフィアは若干悩みつつ予定を組み、ブノワトは分かり易くはしゃいでいる、
「あ、そうだ、ついでで申し訳ないんですけど、相談に乗って頂けます?」
「なに?」
ブノワトは丁度良いとばかりに揉み手になると、
「ガラス鏡の新製品を作りたいと思ってまして、それで何かないかなと」
「新製品?」
「はい、ほら、協会も店舗が出来れば発足しますし、そうなると、店舗に並べるのが3種類だけだと寂しいかなって思いまして・・・」
「あー、そうよねー、でも、最初の内はそんなもんなんじゃないの?」
「そう言われるとなんとも言えなくなっちゃいますけど、今の内から考えておきたいかなって思いまして」
ブノワトは神妙に上目遣いとなる、
「もう、そうね、なら、それも明日でいい?図面を描くほどではないけど、作りたい物がある事はあるのよね」
「やったー、嬉しいです、ありがとうございます」
「もう、ブノワトさんだから言うんだからね、エレインさん達だったら自分で考えろって突っぱねる所だわ」
「えー、また、そんな事言ってー」
「それはそうでしょ、私にとってはあの娘達はまだ生徒だもの、今の内に泣くほど頭を使わせないと世の中に出て苦労するわよ」
「うふ、厳しいですね」
「そうね、ユーリに似てきたかしら」
フンと鼻を鳴らし二人は静かにほくそ笑む、そこへ、
「ソフィー、決まったー」
ミナの甲高い声が店内に響き、
「はいはい、どれー」
「これー」
ミナが両手に木工細工を抱えて駆けてくる、
「こら、走らない」
「でもー」
「でもじゃない、で、これでいいの?」
「うん、あのね、これが陛下でー、これが王妃様、で、これも王妃様で、これが王子様ー」
受付台の上に一つ一つを並べていく、
「あら、王子様のって大きくない?」
「うん、でもレインがねー、これにするのじゃって」
ミナが振り返ると、レインは興味が無さそうにそっぽを向いた、
「そっか、レインが言うならそれでいいわね」
「いい?」
「うん、いいわよ、あ、紐は?」
「あ、忘れてたー、レイン、ヒモー」
ミナはバタバタと棚へ走り、
「こら、走らない」
ソフィアの叱責にピタリと動きを止め、ゆっくりと歩き出す、
「はい、宜しい」
「レーイーンー、ヒーモー」
ミナはゆっくりと間延びした声でレインへ語りかける、
「ええい、聞こえておるわ」
「だってー、ゆっくりって、いーわーれーたー」
「走るなと言われたんじゃ」
「でーもー」
「ミナ、ふざけてないでちゃんと選びなさい」
「わーかーっーたー」
「まったくもう」
ソフィアの溜息が響き、
「もう、ミナちゃん可愛いなー」
ブノワトはニコニコと微笑ましく眺めるのであった。
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