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本編
33話 王様たちと その10
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「では、装飾の仕上げはミナちゃんにお願いしようかしら?」
テラが作業テーブルにソースを飾り付けた皿を置き、ミナに目配せする、
「え、いいの?」
「勿論です、ニャンコはミナちゃんが描かないとね」
テラの優しい気遣いにミナはピョンと飛び跳ねて、
「やる、まかせて」
さっと、テーブルの反対側に走り込み、
「えっと、黒糖のソースは?何処に描く?」
テーブルの上をキョロキョロと見渡す、
「手前のちょっと空いたところに、あ、ちょっと待ってくださいね」
テラは空いた木箱を作業テーブルの近くに置き、黒糖の入った壺と串を一本取り出してミナの前に揃える、
「はい、これで手が届きます?落ちないように落ち着いて作業をお願いしますね」
「うん、分かった」
快活な返事と共に木箱に乗ると黒糖ソースと串に手を伸ばすミナ、真剣な顔で皿に向き合うと、職人のような手捌きで黒猫をさっと描いた、
「まぁ、可愛らしい」
マルルースが思わず発した誉め言葉である、エフェリーンも笑顔で頷き、
「ミナちゃん、何でも出来るんだねー」
ウルジュラの賛美が追い打ちとなってミナは得意そうな笑顔となる、
「えっとね、黒ニャンコは絶対なの、ミナが決めたのよ」
むふふと笑うミナ、
「はい、では、次々に行きますよー」
テラが続々とミナの前に皿を置き、エレインがミナを補佐するように皿を並べ替えていく、
「あ、待って、待って」
ミナは慌てて作業に戻ると、一皿一皿を実に丁寧に仕上げていった、
「あー、楽しそうねー、それに美味しそう」
ウルジュラは今にも涎を垂らしそうなだらしない口元である、
「こら、ユラさん、王女様ともあろう人がはしたないですよ」
マルルースが窘めるが、
「そうはいいますけどー、王女だってー、美味しそうな物を見たらお腹が空くんですー、それにブロンパンの甘い香りといい、色鮮やかなソースの数々といい、これは絶品ですよ」
ウルジュラはだらしない口元を直さずに素直な感想を口にする、
「そうだのう、料理と一言では言えない美しさだな、これはどういう経緯でこうなったのだ?」
国王は腕を組んでしげしげと皿を覗き込みエレインに問う、エレインは一瞬考え、
「はい、話せば長いのですが、まず始めにあったのが食器だったのです」
ソフィアが作った4本フォークとそれに纏わるレアンとの騒動、それからこの皿に至った経緯をエレインは包み隠さず説明する、だいぶ搔い摘んだものであったが、要点を押さえた解説に国王はホウと小さく感心し、
「食事の美しさか・・・なるほどのう、確かに食事の仕方が汚いと百年の恋もさめてしまうなぁ」
国王はしみじみと語り、王妃二人はギョッとして国王に視線を奪われる、
「面白い概念だな、それで、クレオノート伯爵家の娘が関わっておるのか」
「はい、ミナさんとお友達なんですよ、ね?」
エレインがミナに微笑むと、
「うん、お嬢様とお友達なの、楽しいのよー、時々意地悪だけどー」
ミナは手を止めて笑顔で答えた、
「ほう、それは良いの、友は大事じゃな、うん、うん、すると、その4本フォークとやらも見てみたいが」
「はい、お持ちしております、木製の品なので素朴な品ですが宜しいでしょうか?」
「構わんぞ」
エレインがテラに目配せすると、テラは足下に置いた調理器具を納めた箱から4本フォークを取り出した、
「こちらになります、陛下」
テラが恭しく差し出し、国王は短く礼を言って受け取る、
「なるほど、これは使いやすそうだのう、ソフィアさん、これは?」
「ひ、は、ひゃい?」
国王がソフィアを探して振り返り、しっかり油断していたソフィアは間の抜けた返事をしてしまう、
「こりゃ、いい年こいて何じゃ」
国王は笑い、つられて王妃達も笑顔になる、ソフィアは誤魔化し笑いを浮かべながら駆け寄った、
「で、この4本フォークはどこの文物じゃ?」
「え、あー、それはですねー」
ソフィアは口籠り、どう誤魔化そうかと一瞬躊躇うが、まぁいいかと思い直して、
「エルフです、エルフの里で使っておったのを再現してみました」
国王は意外な名前に驚き、王妃達もまさかといった顔である、
「・・・本当かそれは?この期に及んで儂を騙そうなどと・・・」
「いやー、陛下を騙しても良いことないですよー」
あはははと後ろ頭を掻くソフィア、そのざっくばらんな反応に王妃達はさらに困惑し国王は眉根の皺を深くする、
「ほう、であれば、真実なのかエルフとやらは」
国王はジロリと睨む、
「そうですね、あれです、場所とかはお教えできませんよ、侵攻しようなんて考えないほうがいいです、ろくなことになりません」
「人を侵略者のように言うでないわ、しかし、実在はするのだな?」
「はい、しますね、私もビックリしました」
他人事のように語るソフィアを国王のみならず王妃達も不思議そうに見つめ、
「そうなると、その話、ゆっくり聞きたい所だがなぁ」
国王はマルルースに4本フォークを手渡す、マルルースはエフェリーンと共に4本フォークを観察し、なるほどと頷きあっている、
「うーん、私よりもタロウに聞いた方が良いかと、私は結局、会話もままなりませんでしたが、タロウは会話してましたので、より詳しくはタロウに聞いて下さい」
「む、しかし、タロウは放浪中であろう?」
「はい、そのうち戻ってくるとは思いますが、今は、はい」
「まったく、お前らは会うたび面白いのう」
国王はそう言って破顔した、
「まぁ、光栄ですわ」
ソフィアは笑顔で答え、
「あの・・・あの話しはどうでしょう?」
エレインがおずおずとソフィアに問う、
「あの話し?」
「はい、エルフの話が良いのであれば、蜂蜜の肌が綺麗になる、あれも大変有用かと・・・」
「あー、あれもそうね、えっと、うーん、あれは別の機会に、ほら、話すとやりたくなるじゃない」
「そうですね、はい、すいません」
エレインがすまなそうに頷くが、
「蜂蜜がなんだって?」
国王は勿論聞き逃すことはない、
「えへへ、そんな、何でもかんでも一気に話しては楽しみが無くなりますからー、それにこれは陛下よりも王妃様に必要な事かなー、なんて」
「どういうことなのです?」
「はい、とても興味がありますわね」
二人の王妃がソフィアに視線を集中させ、
「えー、私も知りたいなー」
「はい、もしかして、私も聞いていない事ですの?」
ウルジュラとパトリシアも追随する、
「あー、大した事ではない・・・あるのかな?どう、エレインさん?」
「え、はい、大した事だと思います、私としては・・・それに、一番効果を実感しているのはブノワトさんではないですか?」
ソフィアは話題をエレインに譲ろうとし、エレインはそれをそのままブノワトに投げ渡そうとする、一同の視線が一人離れて様子を見ていたブノワトへ集まり、ブノワトは何事かとワタワタと泣きそうな顔となった、
「あ、ほら、もう出来たのかな?その、蜂蜜の話しは後日、本日は恐らくそれどころでは無くなりますからねー」
ソフィアは明るく笑って一同の視線を皿へと強引に戻す、作業テーブルの上には綺麗に装飾された皿が並び、最後の仕上げを待つばかりとなっていた、
「ミナ、終わった?」
「うん、出来た、どう?可愛い?」
「勿論、すんごく可愛い」
「えへへ、良かったー」
ミナがホッと小さく吐息を吐く、
「ほら、エレインさん」
ソフィアはエレインに先を促す様に目配せした、
「はい、それでは、仕上げとして、この皿にアイスケーキを盛り付けます」
テラが皿を取り上げ、オリビアが静かに作成していたアイスケーキをそっとその皿に載せた、
「こちらが、あ・・・特に決めてなかったですね、えっと、名付けるならどうなるでしょう?」
エレインは急に勢いを無くして、ハタと困り顔になる、
「まぁ、大事なところでしたのに」
パトリシアが笑い、
「なんじゃ、締まらんのう」
国王も察して微笑む、
「そうね、もう、一番カッコイイ所だったのにー」
ソフィアもニコヤカに囃し立て、
「まぁ、でも、美しいですわね、とても料理とは思えない見栄えですわ」
「そうですね、絵画のような、どこか楽しい感じです、うふふ、黒ニャンコが可愛いですね」
「でしょ、でしょ、黒ニャンコ、可愛いでしょー」
「ふふ、すいません、皆さん、ではお席に運びますので、お戻りください」
エレインは何とか場を納め、一同は嬉しそうに席へと戻るのであった。
テラが作業テーブルにソースを飾り付けた皿を置き、ミナに目配せする、
「え、いいの?」
「勿論です、ニャンコはミナちゃんが描かないとね」
テラの優しい気遣いにミナはピョンと飛び跳ねて、
「やる、まかせて」
さっと、テーブルの反対側に走り込み、
「えっと、黒糖のソースは?何処に描く?」
テーブルの上をキョロキョロと見渡す、
「手前のちょっと空いたところに、あ、ちょっと待ってくださいね」
テラは空いた木箱を作業テーブルの近くに置き、黒糖の入った壺と串を一本取り出してミナの前に揃える、
「はい、これで手が届きます?落ちないように落ち着いて作業をお願いしますね」
「うん、分かった」
快活な返事と共に木箱に乗ると黒糖ソースと串に手を伸ばすミナ、真剣な顔で皿に向き合うと、職人のような手捌きで黒猫をさっと描いた、
「まぁ、可愛らしい」
マルルースが思わず発した誉め言葉である、エフェリーンも笑顔で頷き、
「ミナちゃん、何でも出来るんだねー」
ウルジュラの賛美が追い打ちとなってミナは得意そうな笑顔となる、
「えっとね、黒ニャンコは絶対なの、ミナが決めたのよ」
むふふと笑うミナ、
「はい、では、次々に行きますよー」
テラが続々とミナの前に皿を置き、エレインがミナを補佐するように皿を並べ替えていく、
「あ、待って、待って」
ミナは慌てて作業に戻ると、一皿一皿を実に丁寧に仕上げていった、
「あー、楽しそうねー、それに美味しそう」
ウルジュラは今にも涎を垂らしそうなだらしない口元である、
「こら、ユラさん、王女様ともあろう人がはしたないですよ」
マルルースが窘めるが、
「そうはいいますけどー、王女だってー、美味しそうな物を見たらお腹が空くんですー、それにブロンパンの甘い香りといい、色鮮やかなソースの数々といい、これは絶品ですよ」
ウルジュラはだらしない口元を直さずに素直な感想を口にする、
「そうだのう、料理と一言では言えない美しさだな、これはどういう経緯でこうなったのだ?」
国王は腕を組んでしげしげと皿を覗き込みエレインに問う、エレインは一瞬考え、
「はい、話せば長いのですが、まず始めにあったのが食器だったのです」
ソフィアが作った4本フォークとそれに纏わるレアンとの騒動、それからこの皿に至った経緯をエレインは包み隠さず説明する、だいぶ搔い摘んだものであったが、要点を押さえた解説に国王はホウと小さく感心し、
「食事の美しさか・・・なるほどのう、確かに食事の仕方が汚いと百年の恋もさめてしまうなぁ」
国王はしみじみと語り、王妃二人はギョッとして国王に視線を奪われる、
「面白い概念だな、それで、クレオノート伯爵家の娘が関わっておるのか」
「はい、ミナさんとお友達なんですよ、ね?」
エレインがミナに微笑むと、
「うん、お嬢様とお友達なの、楽しいのよー、時々意地悪だけどー」
ミナは手を止めて笑顔で答えた、
「ほう、それは良いの、友は大事じゃな、うん、うん、すると、その4本フォークとやらも見てみたいが」
「はい、お持ちしております、木製の品なので素朴な品ですが宜しいでしょうか?」
「構わんぞ」
エレインがテラに目配せすると、テラは足下に置いた調理器具を納めた箱から4本フォークを取り出した、
「こちらになります、陛下」
テラが恭しく差し出し、国王は短く礼を言って受け取る、
「なるほど、これは使いやすそうだのう、ソフィアさん、これは?」
「ひ、は、ひゃい?」
国王がソフィアを探して振り返り、しっかり油断していたソフィアは間の抜けた返事をしてしまう、
「こりゃ、いい年こいて何じゃ」
国王は笑い、つられて王妃達も笑顔になる、ソフィアは誤魔化し笑いを浮かべながら駆け寄った、
「で、この4本フォークはどこの文物じゃ?」
「え、あー、それはですねー」
ソフィアは口籠り、どう誤魔化そうかと一瞬躊躇うが、まぁいいかと思い直して、
「エルフです、エルフの里で使っておったのを再現してみました」
国王は意外な名前に驚き、王妃達もまさかといった顔である、
「・・・本当かそれは?この期に及んで儂を騙そうなどと・・・」
「いやー、陛下を騙しても良いことないですよー」
あはははと後ろ頭を掻くソフィア、そのざっくばらんな反応に王妃達はさらに困惑し国王は眉根の皺を深くする、
「ほう、であれば、真実なのかエルフとやらは」
国王はジロリと睨む、
「そうですね、あれです、場所とかはお教えできませんよ、侵攻しようなんて考えないほうがいいです、ろくなことになりません」
「人を侵略者のように言うでないわ、しかし、実在はするのだな?」
「はい、しますね、私もビックリしました」
他人事のように語るソフィアを国王のみならず王妃達も不思議そうに見つめ、
「そうなると、その話、ゆっくり聞きたい所だがなぁ」
国王はマルルースに4本フォークを手渡す、マルルースはエフェリーンと共に4本フォークを観察し、なるほどと頷きあっている、
「うーん、私よりもタロウに聞いた方が良いかと、私は結局、会話もままなりませんでしたが、タロウは会話してましたので、より詳しくはタロウに聞いて下さい」
「む、しかし、タロウは放浪中であろう?」
「はい、そのうち戻ってくるとは思いますが、今は、はい」
「まったく、お前らは会うたび面白いのう」
国王はそう言って破顔した、
「まぁ、光栄ですわ」
ソフィアは笑顔で答え、
「あの・・・あの話しはどうでしょう?」
エレインがおずおずとソフィアに問う、
「あの話し?」
「はい、エルフの話が良いのであれば、蜂蜜の肌が綺麗になる、あれも大変有用かと・・・」
「あー、あれもそうね、えっと、うーん、あれは別の機会に、ほら、話すとやりたくなるじゃない」
「そうですね、はい、すいません」
エレインがすまなそうに頷くが、
「蜂蜜がなんだって?」
国王は勿論聞き逃すことはない、
「えへへ、そんな、何でもかんでも一気に話しては楽しみが無くなりますからー、それにこれは陛下よりも王妃様に必要な事かなー、なんて」
「どういうことなのです?」
「はい、とても興味がありますわね」
二人の王妃がソフィアに視線を集中させ、
「えー、私も知りたいなー」
「はい、もしかして、私も聞いていない事ですの?」
ウルジュラとパトリシアも追随する、
「あー、大した事ではない・・・あるのかな?どう、エレインさん?」
「え、はい、大した事だと思います、私としては・・・それに、一番効果を実感しているのはブノワトさんではないですか?」
ソフィアは話題をエレインに譲ろうとし、エレインはそれをそのままブノワトに投げ渡そうとする、一同の視線が一人離れて様子を見ていたブノワトへ集まり、ブノワトは何事かとワタワタと泣きそうな顔となった、
「あ、ほら、もう出来たのかな?その、蜂蜜の話しは後日、本日は恐らくそれどころでは無くなりますからねー」
ソフィアは明るく笑って一同の視線を皿へと強引に戻す、作業テーブルの上には綺麗に装飾された皿が並び、最後の仕上げを待つばかりとなっていた、
「ミナ、終わった?」
「うん、出来た、どう?可愛い?」
「勿論、すんごく可愛い」
「えへへ、良かったー」
ミナがホッと小さく吐息を吐く、
「ほら、エレインさん」
ソフィアはエレインに先を促す様に目配せした、
「はい、それでは、仕上げとして、この皿にアイスケーキを盛り付けます」
テラが皿を取り上げ、オリビアが静かに作成していたアイスケーキをそっとその皿に載せた、
「こちらが、あ・・・特に決めてなかったですね、えっと、名付けるならどうなるでしょう?」
エレインは急に勢いを無くして、ハタと困り顔になる、
「まぁ、大事なところでしたのに」
パトリシアが笑い、
「なんじゃ、締まらんのう」
国王も察して微笑む、
「そうね、もう、一番カッコイイ所だったのにー」
ソフィアもニコヤカに囃し立て、
「まぁ、でも、美しいですわね、とても料理とは思えない見栄えですわ」
「そうですね、絵画のような、どこか楽しい感じです、うふふ、黒ニャンコが可愛いですね」
「でしょ、でしょ、黒ニャンコ、可愛いでしょー」
「ふふ、すいません、皆さん、ではお席に運びますので、お戻りください」
エレインは何とか場を納め、一同は嬉しそうに席へと戻るのであった。
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