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本編
28話 Art and recipe on the plate その5
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事務所での作業が続いている中、貴賓室の4人が会談を終えたのか階下へと降りてきた、
「お疲れ様でした」
気付いたユスティーナが笑顔で迎え、ケイランがその後ろで静かに首を垂れる、大人達はケイランに倣い、レアンは興味なさそうに新たに盛られた皿に向かっており、ミナはキョロキョロと大人達を見上げた、
「うむ、待たせてしまったか、しかし、こちらはこちらで忙しかったようだな」
カラミッドはどういう訳かニコヤカである、レアン作の軽食が原因であろうか、
「はい、とても有意義な時間でした、お召し上がり頂いた品からさらに良い物が出来ましたのよ、屋敷の料理人にも手解きをしませんとね」
ユスティーナが柔らかい微笑みを見せる、
「そうか、そうか、食事も楽しくなりそうだな」
カラミッドも笑顔となり、
「では、屋敷に戻るが二人はどうする?レアンの仕事もあるだろう、ライニールを寄越すがどうしたい?」
本日の従者はリシャルトである、ライニールは屋敷で留守番であった、
「そうですね、では、お言葉に甘えて、レアンのお仕事の方も粛々と進んでおりますよ」
「そうか、では、先に戻っておるぞ」
カラミッドはリシャルトと共にその場を辞した、学園長と事務長が見送り、やれやれと溜息を吐く、
「どうなりました?」
見送りの終わった二人が事務所に顔を出す、ソフィアが静かに近づいて問うと、
「ま、なんとかなりそうだわい、いや、レアンお嬢様のおかげかな、小休止の後は領主様の機嫌が良くてな、こちらの方針で取り敢えずは動く算段になったわ」
学園長が腰に手を当てウーンと伸びをする、
「そうですか、そうなると暫くは様子見で?」
「そうですね、大っぴらに喧伝する必要は無いし、わざわざ口の端に乗るような話題でもない、箝口令というほどでもないですが、まぁ、あまり喋らないように注意して欲しいですな、その点だけ周知願います」
事務長が極めて事務的に語り、
「うむ、それとの、神殿関係者から接触があった場合も恍けておいて欲しいかな、そしてそのような事があった場合は迅速に報告をお願いしたい、ま、暫くは大丈夫だろうとも思うが、政治的な配慮が必要になるかもしれんし、そうなった場合はこちらで対応する事とするからの」
学園長が補足する、
「なるほど、分りました、では、そのように、寮と商会関係者にも伝達致します、エレインさんそのようにお願いできますか」
「はい、分りました」
ソフィアの背後で伺っていたエレインも理解を示す、
「うむ、宜しく頼みます、それと木簡等ありましたら頂けますかな?クロノス様への報告を早めにしたいと思うのですが、連絡についてはソフィアさんお願いできますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
ソフィアは快諾し、エレインがこちらへと事務机へと二人を誘った、しかし事務長は目敏くもテーブルに並ぶ試作品の皿に気付いたようである、
「ほう、これはまた可愛らしい」
足を止め楽しそうに覗き込む、
「えへへ、凄いでしょ、お花とニャンコなのよ、ソフィが教えてくれたの」
ミナは笑顔で事務長を見上げた、
「先程の品も素晴らしかったですが、こちらはまた楽しい品ですな」
「そう思うかの?事務長殿も中々に見る目があるようじゃな」
レアンが踏ん反り返り、
「この皿はな、儂とミナの共同作じゃ、力作じゃぞ」
「なるほど、エレイン会長、この品はどこで食せるのですかな?是非、妻にも見せたいのだが」
「そうですね、まだ、試作の段階ですので、もう暫くお待ち頂ければと思います」
エレインはニコヤカに対応しつつ、木簡と石墨を取り出して事務長へ渡した、
「ありがとうございます、しかし、あれですな、あの貴賓室は実に良い、学園でも領主邸でも無い場所でゆっくりと会合を持てるのは実に気兼ねが無くて良いです」
事務長はテーブルに座りつつも饒舌である、カラミッドもそうであったが事務長もまた上機嫌なのであろう、
「うむ、それにユスティーナ様の仰る通り、主も客も無いのが良いのかもな、強いて言うならばエレイン会長が主となるのであろうから、客として対等な立場で話し込める場は何気に貴重じゃのう」
学園長もやれやれと近場の椅子を引いて腰を下した、
「まぁ、お褒めの言葉と思って宜しいのですか?」
ユスティーナが学園長へ微笑む、
「あぁ、これは失礼を、すっかり気が緩んでしまいましたわ」
学園長が咄嗟に腰を上げかけるが、
「そのままで、ここでは客として対等なのでしょう、では、この場もそのように致しましょう」
ユスティーナがニコリと微笑み、学園長も笑みで答えると、
「それは有難いお言葉です、では、遠慮なく甘えさせて頂きますぞ」
学園長は座り直し、ユスティーナは作業に集中する、その視線の先には百合を模した薄パンの切り抜きがあり、どう装飾するべきかと思案しているようである、
「あ、ユスティーナ様こういうのはどうでしょう」
ケイランがユスティーナの手元を覗いて口を挟んだ、
「まぁ、なるほど、それであれば白百合を表現できますわね」
「はい、レインさんの仰っていた通りですね、皿の色や柄も大事なのです、食材で全てを表現するのではなく、皿を活かす事を考えれば面白いかもと思います」
ユスティーナはなるほどと頷いて、切り抜いた薄パンの元を白く大きな丸皿に載せた、切り抜かれた百合の形が白く影絵のように見える、
「まぁ、確かにこうすれば白百合に見えますわね」
「良かった、そうですね、薄パンの外周を整えてこう、直線的な造形にしてみても良いかと思います」
「そうね、やってみるわ」
二人は楽し気に薄パンへの細工を加えていく、やがて皿の上には三角形の小窓に覗く一輪の白百合が現出した、
「これは美しいですね、とても食べ物とは思えません」
「はい、こうなると、そうですね、先程のソフィアさんのイチゴの飾りをここいら辺に置くと、太陽のようにも見えます、あ、イチゴソースでもいいのでしょうか・・・」
「でも、そうするとミルクアイスケーキを置く場所が限られますわね、あまりに見た目に拘り過ぎると料理として成立しなくなるのではなくて?」
「あ、確かに、これでは薄パンが主になってしまいますね」
二人はそれもそうだと小さく笑い合う、
「サビナさん、それでは少しばかり派手になりすぎますよ」
「そういうカトカは地味ね」
カトカとサビナも調理実習に参加していた、傍で見ていたら居ても立っても居られなかったのである、
「地味ですって?この寂とした雰囲気が良いのではないですか」
「なによ、この華やかさが分らないとは、カトカさんもまだまだね」
「なんですって、ミルクアイスケーキを黒糖で頂く為の装飾ですよ・・・あ、そうか、そういうことかしら」
カトカは何かに気付いて黙り込む、
「なに?また何かあるの?」
「え、はい、あのですね、私のは黒糖なのですが、サビナさんのはイチゴソースが多いのです、ですが、これも多様性の一つとして良いのかなと、つまり、黒糖ソースを主で頂きたい場合とイチゴソースを主で頂きたい場合では、これほど見た目に変化が出来るのですね」
「うん、それはそうね」
「はい、主であるミルクアイスケーキは変わらずともです、実際の商品化に関しては私達が加わる事は無いですが、このようなソースと嗜好による変化も必要になるのではないのかなと、そう思いまして」
「そっか、なるほどね、言わんとしている事は理解できるわ、うん、そういう観点に立てば見た目と味も似通ったものになりそうよね」
「そうなのです、見た目と料理の雰囲気で味を連想できますし、そこに変な裏切りは存在しないかなと、そうなると、初めて食べる方でも気兼ね無く選ぶことが出来るのかなと」
「でもどうだろう、実際の品を注文の前に見せるの?」
「例のショーケースであれば可能かなと思いますが」
「あー、あれがあったわね、でも皿ごとは入らないかしら」
「であれば、皿を小さくてもお洒落な感じのものにして、これかな」
カトカが小型で長細い皿を取り出す、
「こちらであればショーケースに入りますね」
「なるほど、ではそっちで作り直してみようかしら、ある程度の制限が無いと、なんでも出来ますでは逆に不自由なのよね」
「あ、それ分かります」
二人もまた二人らしく創作を楽しんでいる様子であった。
「お疲れ様でした」
気付いたユスティーナが笑顔で迎え、ケイランがその後ろで静かに首を垂れる、大人達はケイランに倣い、レアンは興味なさそうに新たに盛られた皿に向かっており、ミナはキョロキョロと大人達を見上げた、
「うむ、待たせてしまったか、しかし、こちらはこちらで忙しかったようだな」
カラミッドはどういう訳かニコヤカである、レアン作の軽食が原因であろうか、
「はい、とても有意義な時間でした、お召し上がり頂いた品からさらに良い物が出来ましたのよ、屋敷の料理人にも手解きをしませんとね」
ユスティーナが柔らかい微笑みを見せる、
「そうか、そうか、食事も楽しくなりそうだな」
カラミッドも笑顔となり、
「では、屋敷に戻るが二人はどうする?レアンの仕事もあるだろう、ライニールを寄越すがどうしたい?」
本日の従者はリシャルトである、ライニールは屋敷で留守番であった、
「そうですね、では、お言葉に甘えて、レアンのお仕事の方も粛々と進んでおりますよ」
「そうか、では、先に戻っておるぞ」
カラミッドはリシャルトと共にその場を辞した、学園長と事務長が見送り、やれやれと溜息を吐く、
「どうなりました?」
見送りの終わった二人が事務所に顔を出す、ソフィアが静かに近づいて問うと、
「ま、なんとかなりそうだわい、いや、レアンお嬢様のおかげかな、小休止の後は領主様の機嫌が良くてな、こちらの方針で取り敢えずは動く算段になったわ」
学園長が腰に手を当てウーンと伸びをする、
「そうですか、そうなると暫くは様子見で?」
「そうですね、大っぴらに喧伝する必要は無いし、わざわざ口の端に乗るような話題でもない、箝口令というほどでもないですが、まぁ、あまり喋らないように注意して欲しいですな、その点だけ周知願います」
事務長が極めて事務的に語り、
「うむ、それとの、神殿関係者から接触があった場合も恍けておいて欲しいかな、そしてそのような事があった場合は迅速に報告をお願いしたい、ま、暫くは大丈夫だろうとも思うが、政治的な配慮が必要になるかもしれんし、そうなった場合はこちらで対応する事とするからの」
学園長が補足する、
「なるほど、分りました、では、そのように、寮と商会関係者にも伝達致します、エレインさんそのようにお願いできますか」
「はい、分りました」
ソフィアの背後で伺っていたエレインも理解を示す、
「うむ、宜しく頼みます、それと木簡等ありましたら頂けますかな?クロノス様への報告を早めにしたいと思うのですが、連絡についてはソフィアさんお願いできますか?」
「はい、大丈夫ですよ」
ソフィアは快諾し、エレインがこちらへと事務机へと二人を誘った、しかし事務長は目敏くもテーブルに並ぶ試作品の皿に気付いたようである、
「ほう、これはまた可愛らしい」
足を止め楽しそうに覗き込む、
「えへへ、凄いでしょ、お花とニャンコなのよ、ソフィが教えてくれたの」
ミナは笑顔で事務長を見上げた、
「先程の品も素晴らしかったですが、こちらはまた楽しい品ですな」
「そう思うかの?事務長殿も中々に見る目があるようじゃな」
レアンが踏ん反り返り、
「この皿はな、儂とミナの共同作じゃ、力作じゃぞ」
「なるほど、エレイン会長、この品はどこで食せるのですかな?是非、妻にも見せたいのだが」
「そうですね、まだ、試作の段階ですので、もう暫くお待ち頂ければと思います」
エレインはニコヤカに対応しつつ、木簡と石墨を取り出して事務長へ渡した、
「ありがとうございます、しかし、あれですな、あの貴賓室は実に良い、学園でも領主邸でも無い場所でゆっくりと会合を持てるのは実に気兼ねが無くて良いです」
事務長はテーブルに座りつつも饒舌である、カラミッドもそうであったが事務長もまた上機嫌なのであろう、
「うむ、それにユスティーナ様の仰る通り、主も客も無いのが良いのかもな、強いて言うならばエレイン会長が主となるのであろうから、客として対等な立場で話し込める場は何気に貴重じゃのう」
学園長もやれやれと近場の椅子を引いて腰を下した、
「まぁ、お褒めの言葉と思って宜しいのですか?」
ユスティーナが学園長へ微笑む、
「あぁ、これは失礼を、すっかり気が緩んでしまいましたわ」
学園長が咄嗟に腰を上げかけるが、
「そのままで、ここでは客として対等なのでしょう、では、この場もそのように致しましょう」
ユスティーナがニコリと微笑み、学園長も笑みで答えると、
「それは有難いお言葉です、では、遠慮なく甘えさせて頂きますぞ」
学園長は座り直し、ユスティーナは作業に集中する、その視線の先には百合を模した薄パンの切り抜きがあり、どう装飾するべきかと思案しているようである、
「あ、ユスティーナ様こういうのはどうでしょう」
ケイランがユスティーナの手元を覗いて口を挟んだ、
「まぁ、なるほど、それであれば白百合を表現できますわね」
「はい、レインさんの仰っていた通りですね、皿の色や柄も大事なのです、食材で全てを表現するのではなく、皿を活かす事を考えれば面白いかもと思います」
ユスティーナはなるほどと頷いて、切り抜いた薄パンの元を白く大きな丸皿に載せた、切り抜かれた百合の形が白く影絵のように見える、
「まぁ、確かにこうすれば白百合に見えますわね」
「良かった、そうですね、薄パンの外周を整えてこう、直線的な造形にしてみても良いかと思います」
「そうね、やってみるわ」
二人は楽し気に薄パンへの細工を加えていく、やがて皿の上には三角形の小窓に覗く一輪の白百合が現出した、
「これは美しいですね、とても食べ物とは思えません」
「はい、こうなると、そうですね、先程のソフィアさんのイチゴの飾りをここいら辺に置くと、太陽のようにも見えます、あ、イチゴソースでもいいのでしょうか・・・」
「でも、そうするとミルクアイスケーキを置く場所が限られますわね、あまりに見た目に拘り過ぎると料理として成立しなくなるのではなくて?」
「あ、確かに、これでは薄パンが主になってしまいますね」
二人はそれもそうだと小さく笑い合う、
「サビナさん、それでは少しばかり派手になりすぎますよ」
「そういうカトカは地味ね」
カトカとサビナも調理実習に参加していた、傍で見ていたら居ても立っても居られなかったのである、
「地味ですって?この寂とした雰囲気が良いのではないですか」
「なによ、この華やかさが分らないとは、カトカさんもまだまだね」
「なんですって、ミルクアイスケーキを黒糖で頂く為の装飾ですよ・・・あ、そうか、そういうことかしら」
カトカは何かに気付いて黙り込む、
「なに?また何かあるの?」
「え、はい、あのですね、私のは黒糖なのですが、サビナさんのはイチゴソースが多いのです、ですが、これも多様性の一つとして良いのかなと、つまり、黒糖ソースを主で頂きたい場合とイチゴソースを主で頂きたい場合では、これほど見た目に変化が出来るのですね」
「うん、それはそうね」
「はい、主であるミルクアイスケーキは変わらずともです、実際の商品化に関しては私達が加わる事は無いですが、このようなソースと嗜好による変化も必要になるのではないのかなと、そう思いまして」
「そっか、なるほどね、言わんとしている事は理解できるわ、うん、そういう観点に立てば見た目と味も似通ったものになりそうよね」
「そうなのです、見た目と料理の雰囲気で味を連想できますし、そこに変な裏切りは存在しないかなと、そうなると、初めて食べる方でも気兼ね無く選ぶことが出来るのかなと」
「でもどうだろう、実際の品を注文の前に見せるの?」
「例のショーケースであれば可能かなと思いますが」
「あー、あれがあったわね、でも皿ごとは入らないかしら」
「であれば、皿を小さくてもお洒落な感じのものにして、これかな」
カトカが小型で長細い皿を取り出す、
「こちらであればショーケースに入りますね」
「なるほど、ではそっちで作り直してみようかしら、ある程度の制限が無いと、なんでも出来ますでは逆に不自由なのよね」
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