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本編
24話 お嬢様と4本フォーク その5
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ソフィアが寮内の仕事を終え、内庭にて洗濯ものを干していると、
「ソフィアさん、一緒にどうですか?」
カトカが店舗側の木戸からフラリと入ってきた、手には二つのトレー、足元はつっかけである、
「あら、どうしたの?」
見慣れた顔であるが、その後ろにある風景と手にした物でその印象は大きく変わって見えた、
「へへ、所長もサビナも居なくて、なんか、ま、いっかーな感じの日なのです」
カトカは何ともらしくない可愛らしい事を言って恥ずかし気に笑みを浮かべる、
「そ、じゃ、御馳走になろうかしら、あ、干してしまうから食堂でいい?」
「はい、じゃ、そこで」
カトカはきびすを返して木戸へ向かう、ソフィアは手早く作業を終えると勝手口から食堂へと向かった、
「お待たせ」
ソフィアが前掛けで手を拭いながら食堂へ入ると、カトカは箱の中に頭を突っ込んでいる、
「あら?結局お仕事?」
「あ、いえいえ、冷たくて気持ちいいなーって」
ヒョイとカトカは顔を上げ、恥ずかしそうに笑みしつつも、
「でも、あれですね、生臭さとか中の物の匂いがやっぱりありますね」
と冷静に分析している風を装う、
「あー、たぶんだけど、生のままで入れた物もあるからね、それの匂いじゃないかな?」
「そうですか、そうなると、あれですね、保存は品物毎の方がいいんでしょうか?」
「どうだろう?あー、でも、あれかな、魚臭いイチゴとか嫌かもね、それを考えるとせめて野菜と肉は分けたほうがいいのかしら」
「そうかもしれませんね、その・・・地方の氷室はどんな感じなんですか?」
「うーん、あっちは大きいから、どちらかというと埃っぽい感じよ、それに凍らせる程冷たくはないのよね、冷やして長期保存と、凍らせて長期保存の差かしら?」
「なるほど、そっか、うん、すると・・・」
カトカは言いかけて、
「あ、今は休むんだった」
と蓋を閉めるとテーブルに着いた、
「カトカさんも仕事しすぎじゃないの?」
ソフィアはカトカの対面に座る、カトカはどうぞどうぞとトレーを差し出し、自身もコップに手を伸ばすと、
「あー、冷たくて美味しいですね、このソーダ水は至高の一品ですよ」
クイッと杯を傾けて気持ちよさそうに一息吐いた、
「あら、カトカさんはソーダ水?私はこっちのが好きね」
ソフィアがブロンパンに手を伸ばす、
「あ、オレンジソースですが良かったですか?」
「勿論、御馳走になるのに文句は言わないわよ」
ニコリと笑みして口に運ぶ、
「うん、美味しいわね」
「良かった、でも、商会の人達も大したもんですよね、いつ行っても元気だし、楽しそうで」
「そうね、溌剌してるわよね」
「それに、いつも不思議に思うんですが、味が変わらないのが不思議なんですよ」
カトカはブロンパンに手を伸ばす、
「そう?そういえば、カトカさんて家事とかやるの?」
「普通です、一通りは、人並に・・・多分ですが」
やや語尾が小さくなった、
「なら十分よ、それ以上に貴重な事を手掛けているんだから」
「そうでしょうか、ソフィアさんこそ、何処で料理の腕を上げたんですか?」
「何処ってわけじゃないわよ、美味しいものを食べたいから勉強・・・って程じゃないけど勉強したのと、旦那がねやたら美味しいものを作る人でね、負けてられるかって」
「あ、その旦那さんの話しって聞いてもいいです?」
「なにを?」
「そうですね、所長から聞いた事を分析するとかなり独特な人っていう感じがするんですけど」
「独特か、うん、よく言えば希少、悪く言えば変態ね」
「変態って・・・」
カトカは軽く咽て二三度咳をする、
「本人がそう言っているからそうなんじゃないの?どういうのが変態かは分からないけど、性癖?それとも病的な犯罪者とか?」
「いやどうなんでしょう?」
「ま、私から言わせれば変な人ね、それ以上に厄介な人でもあるかしら?」
二人はつらつらと旦那の事や研究の事、それぞれの郷里の話し等肩の力を抜いて話し続けた、
「あ、そういえば、ユーリって今日大丈夫だったの?珍しく文句も言わないで領主様の所へ行ったけど」
「大丈夫ですよ、明日、進級試験なんで、昨日からかな?学園はほぼ自習です、サビナが代理で監督はしてますし、何気に丁度良かったみたいですよ」
「そうなんだ、なら、いいか、でもサビナさんには悪いことしたかしら?」
「あ、それも大丈夫です、サビナは講師志望なんで」
「へー、そうなんだ」
「そうなんです、今のところは空きがないんで所長の助手っていう肩書で所員兼講師見習いって感じなんですよ」
「ならいっか、そうよね、サビナさんて話好きだし、貫禄あるし、先生に向いてそうよね」
「そう思います?サビナさん喜びますよ」
「そう?」
「あっ、どうしよう、仕事の話ししていいですか?」
「あら、お休みはもう終わり?」
「えへへ、ソフィアさんを独占できる機会はなかなか無いですからね、そう思うと、いろいろとお知恵を借りたい事があったなって」
「カトカさんに独占されるなんて名誉な事ね」
ソフィアは恥ずかしそうに笑みを浮かべる、
「それはこちらこそですよ、で、なんですが」
そこから無色の魔法石に関連して、ソフィアが手掛けている水を利用する計画とカトカが進めている魔力の蓄積について、二人の見解とソフィアの魔法に関する知識、カトカが得意としている魔法陣にも議論が波及した、
「なるほど、そうなるとやはりですが浄化槽の設置が急がれますね、無色と赤色、赤色の機能を無色で使えるようになれば、それだけでもかなりの労苦を減らせます」
「そうね、私としては浄化槽そのものの方が有益なんだけどね、昨日の打合せで寮内に水の配管工事をやる事になったし、水汲みが無くなるだけでも主婦としては大助かりよ」
「そうですよねー、子供の頃やらされたなー、水汲みは重労働ですからね」
「そうなのよ、あ、トイレとお風呂の設計図作らなきゃ、調子乗って口出ししたら、あんたやんなさいよってユーリに言われちゃってね、あとは貯水槽か・・・カトカさんそこらへんでなにか良い資料ない?」
「資料ですか・・・学園にあるかもですが、すいません、建築方面の知識は少ないですね、うん、お時間頂けますか?図書館と建築科の資料漁ってみますよ」
「ホント?ありがとう、何もない所から作るのって難しいのよね」
「そうですよね、せめて見本があれば楽なんですけど、はい、じゃ、早速動きますね」
カトカは立ち上がりウーンと伸びを一つして、
「すいません、お手間取らせちゃって、楽しかったです」
「こちらこそよ、カトカさんとゆっくり話せるとは思わなかったわ、あまり仕事ばかりしちゃ駄目よ」
「そうですね、でも、楽しいんですよねー」
エヘヘと笑うカトカの美貌にソフィアはもうと目を細め、
「しっかり休みを貰いなさいよ、あなたの年なら遊びも大事なんだから」
「はい、それはもう、所長からも言われてますんで」
カトカはトレーを持つと、軽やかに玄関口へ向かった、
「うーん、そっか、こんなのも楽しいのよねー」
ソフィアは大きく伸びをすると、
「さて、帰ってくる前にやる事は・・・と」
テーブルに両手をついて勢いよく立ち上がるのであった。
「ソフィアさん、一緒にどうですか?」
カトカが店舗側の木戸からフラリと入ってきた、手には二つのトレー、足元はつっかけである、
「あら、どうしたの?」
見慣れた顔であるが、その後ろにある風景と手にした物でその印象は大きく変わって見えた、
「へへ、所長もサビナも居なくて、なんか、ま、いっかーな感じの日なのです」
カトカは何ともらしくない可愛らしい事を言って恥ずかし気に笑みを浮かべる、
「そ、じゃ、御馳走になろうかしら、あ、干してしまうから食堂でいい?」
「はい、じゃ、そこで」
カトカはきびすを返して木戸へ向かう、ソフィアは手早く作業を終えると勝手口から食堂へと向かった、
「お待たせ」
ソフィアが前掛けで手を拭いながら食堂へ入ると、カトカは箱の中に頭を突っ込んでいる、
「あら?結局お仕事?」
「あ、いえいえ、冷たくて気持ちいいなーって」
ヒョイとカトカは顔を上げ、恥ずかしそうに笑みしつつも、
「でも、あれですね、生臭さとか中の物の匂いがやっぱりありますね」
と冷静に分析している風を装う、
「あー、たぶんだけど、生のままで入れた物もあるからね、それの匂いじゃないかな?」
「そうですか、そうなると、あれですね、保存は品物毎の方がいいんでしょうか?」
「どうだろう?あー、でも、あれかな、魚臭いイチゴとか嫌かもね、それを考えるとせめて野菜と肉は分けたほうがいいのかしら」
「そうかもしれませんね、その・・・地方の氷室はどんな感じなんですか?」
「うーん、あっちは大きいから、どちらかというと埃っぽい感じよ、それに凍らせる程冷たくはないのよね、冷やして長期保存と、凍らせて長期保存の差かしら?」
「なるほど、そっか、うん、すると・・・」
カトカは言いかけて、
「あ、今は休むんだった」
と蓋を閉めるとテーブルに着いた、
「カトカさんも仕事しすぎじゃないの?」
ソフィアはカトカの対面に座る、カトカはどうぞどうぞとトレーを差し出し、自身もコップに手を伸ばすと、
「あー、冷たくて美味しいですね、このソーダ水は至高の一品ですよ」
クイッと杯を傾けて気持ちよさそうに一息吐いた、
「あら、カトカさんはソーダ水?私はこっちのが好きね」
ソフィアがブロンパンに手を伸ばす、
「あ、オレンジソースですが良かったですか?」
「勿論、御馳走になるのに文句は言わないわよ」
ニコリと笑みして口に運ぶ、
「うん、美味しいわね」
「良かった、でも、商会の人達も大したもんですよね、いつ行っても元気だし、楽しそうで」
「そうね、溌剌してるわよね」
「それに、いつも不思議に思うんですが、味が変わらないのが不思議なんですよ」
カトカはブロンパンに手を伸ばす、
「そう?そういえば、カトカさんて家事とかやるの?」
「普通です、一通りは、人並に・・・多分ですが」
やや語尾が小さくなった、
「なら十分よ、それ以上に貴重な事を手掛けているんだから」
「そうでしょうか、ソフィアさんこそ、何処で料理の腕を上げたんですか?」
「何処ってわけじゃないわよ、美味しいものを食べたいから勉強・・・って程じゃないけど勉強したのと、旦那がねやたら美味しいものを作る人でね、負けてられるかって」
「あ、その旦那さんの話しって聞いてもいいです?」
「なにを?」
「そうですね、所長から聞いた事を分析するとかなり独特な人っていう感じがするんですけど」
「独特か、うん、よく言えば希少、悪く言えば変態ね」
「変態って・・・」
カトカは軽く咽て二三度咳をする、
「本人がそう言っているからそうなんじゃないの?どういうのが変態かは分からないけど、性癖?それとも病的な犯罪者とか?」
「いやどうなんでしょう?」
「ま、私から言わせれば変な人ね、それ以上に厄介な人でもあるかしら?」
二人はつらつらと旦那の事や研究の事、それぞれの郷里の話し等肩の力を抜いて話し続けた、
「あ、そういえば、ユーリって今日大丈夫だったの?珍しく文句も言わないで領主様の所へ行ったけど」
「大丈夫ですよ、明日、進級試験なんで、昨日からかな?学園はほぼ自習です、サビナが代理で監督はしてますし、何気に丁度良かったみたいですよ」
「そうなんだ、なら、いいか、でもサビナさんには悪いことしたかしら?」
「あ、それも大丈夫です、サビナは講師志望なんで」
「へー、そうなんだ」
「そうなんです、今のところは空きがないんで所長の助手っていう肩書で所員兼講師見習いって感じなんですよ」
「ならいっか、そうよね、サビナさんて話好きだし、貫禄あるし、先生に向いてそうよね」
「そう思います?サビナさん喜びますよ」
「そう?」
「あっ、どうしよう、仕事の話ししていいですか?」
「あら、お休みはもう終わり?」
「えへへ、ソフィアさんを独占できる機会はなかなか無いですからね、そう思うと、いろいろとお知恵を借りたい事があったなって」
「カトカさんに独占されるなんて名誉な事ね」
ソフィアは恥ずかしそうに笑みを浮かべる、
「それはこちらこそですよ、で、なんですが」
そこから無色の魔法石に関連して、ソフィアが手掛けている水を利用する計画とカトカが進めている魔力の蓄積について、二人の見解とソフィアの魔法に関する知識、カトカが得意としている魔法陣にも議論が波及した、
「なるほど、そうなるとやはりですが浄化槽の設置が急がれますね、無色と赤色、赤色の機能を無色で使えるようになれば、それだけでもかなりの労苦を減らせます」
「そうね、私としては浄化槽そのものの方が有益なんだけどね、昨日の打合せで寮内に水の配管工事をやる事になったし、水汲みが無くなるだけでも主婦としては大助かりよ」
「そうですよねー、子供の頃やらされたなー、水汲みは重労働ですからね」
「そうなのよ、あ、トイレとお風呂の設計図作らなきゃ、調子乗って口出ししたら、あんたやんなさいよってユーリに言われちゃってね、あとは貯水槽か・・・カトカさんそこらへんでなにか良い資料ない?」
「資料ですか・・・学園にあるかもですが、すいません、建築方面の知識は少ないですね、うん、お時間頂けますか?図書館と建築科の資料漁ってみますよ」
「ホント?ありがとう、何もない所から作るのって難しいのよね」
「そうですよね、せめて見本があれば楽なんですけど、はい、じゃ、早速動きますね」
カトカは立ち上がりウーンと伸びを一つして、
「すいません、お手間取らせちゃって、楽しかったです」
「こちらこそよ、カトカさんとゆっくり話せるとは思わなかったわ、あまり仕事ばかりしちゃ駄目よ」
「そうですね、でも、楽しいんですよねー」
エヘヘと笑うカトカの美貌にソフィアはもうと目を細め、
「しっかり休みを貰いなさいよ、あなたの年なら遊びも大事なんだから」
「はい、それはもう、所長からも言われてますんで」
カトカはトレーを持つと、軽やかに玄関口へ向かった、
「うーん、そっか、こんなのも楽しいのよねー」
ソフィアは大きく伸びをすると、
「さて、帰ってくる前にやる事は・・・と」
テーブルに両手をついて勢いよく立ち上がるのであった。
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