148 / 1,141
本編
20話 ガラス鏡はロールケーキとともに その4
しおりを挟む
「いや、先生、計画は理解できるのですが・・・」
ブラスは言葉を濁した、
「?何かある?」
とユーリはトントンとテーブルを叩きつつ訊ねた、
「ええ、まずはこの水路の傾斜が少し・・・」
とブラスは図面の該当箇所を指す、
「えっと、理想的な勾配が1割だと習ったのですが、この図面だと2分ですか?」
「あ、それはね帝国時代の図面がそうなっているのよ、それをそのまま使ってみたのね」
「へー、なんででしょう?」
とブノワトも首を捻る、
「実験してみる?何か違うかもよ」
「そうですね・・・えっとその配管を流れるのは汚物ですよね、排水だけではなく・・・流れるのかな?」
とブラスは尚も疑問を口にした、
「・・・そっか、そういう所からも考えてみないといけないのね」
とユーリは腕を組み、
「でもこの勾配であれば掘削の量は減らせますしね、恐らくですが敷地内で廃土の処理も可能になるかなと思います、それと、排水先があの川ですか・・・そこは大丈夫そうですね、あ、でもこの水を抜くための配管が難しいかもな」
「何か仕掛けのようなもので排水って難しい?」
「うーん、水車か風車でしょうか、大がかりになっちゃいますよ」
「あ、あれはあの足漕ぎの排水設備」
とブノワト、
「いや、あれも結構な大きさだぜ」
「そっか、うんそうかもなー」
「そうなると、あれかしら、いっそのこと地下の下水道へ繋げてしまおうかしら」
へっとブラスはユーリを見る、
「それが出来ればかなり楽ですね、あ、でもいいのかな?」
「何か問題?」
「はい、許可とか必要なんですかね?」
「あー、大丈夫じゃない?だって今迄無視されてたような施設だもの、たまたま繋がっていたって事にしちゃえば?」
「いや、先生、それは雑すぎますよ・・・でも、ま、いいのか・・・な」
とブラスは額を掻いた、
「そうね、じゃあ何だけど、この図面を渡すからちょっと考えておいて、その勾配の件も検証してもらえると嬉しいわ」
とユーリはまとめに入った、
「はい、わかりました、えっと確認ですが」
とブラスは自身の黒板に目を落とし、
「先にこの敷地の塀と橋ですか、これを第一期工事としまして、これは材が整い次第入れます、で、草刈もやって、塩も撒いてしまいます?」
「そうね、雑草対策としては砂利も必要なんだっけ?」
「はい、出来れば、ま、それはいつでも出来ますんで、先の工事が終わって状態を見てからでも・・・はい」
「うん、じゃ、そういう事で」
「はい、それで、明日は難しいかな?明後日にも土地の測量に入りますね、塀の概要と橋の概要を図面にして、確認頂いてから正式なお見積りになります、工期自体はそれほどでもないですが、あ、資材搬入で店の邪魔になるかな?」
「あー、それもあるわね、エレインさんには話しておくわ」
「はい、そうして頂けると嬉しいですね」
「うん、じゃ、諸々宜しく」
とユーリはテーブルの書類を整え出した、
「あ、終わった?ブノワトさん借りていい?」
ヒョイとソフィアが顔を出す、その足元にはミナの顔が覗いている、
「いいわよー、なら、このまま使いなさいな」
とユーリは書類を持って立ち上がる、
「ありがと、じゃ」
とソフィアとユーリは入れ替わり、
「ごめんね、次から次へと」
とソフィアは愛想笑いを浮かべる、
「いいですよー、もう、バンバン来いってなもんです」
とやや疲れた顔でブノワトは虚勢を張る、
「えっとね、お願いしたいのが色々とあるんだけどー」
「色々ですか・・・」
とブノワトはゴクリと喉を鳴らす、
「簡単なのからね」
とソフィアは手にした黒板を二人に提示した、
「これは、調理器具ですか?四本フォーク?」
黒板には一般的な肉刺しフォークのような形状で爪が4つある図が描かれている、
「そう、調理器具というよりは食器になるのかしら?これ、便利よ、木でいいから作ってみて」
ソフィアはユーリのそれと違わない気楽さである、
「スプーンとナイフで駄目なんですか?」
「そうね、それでも今の所は十分なんだけどね、これがあるとより優雅になるわね」
「優雅?ですか・・・」
とブノワトはブラスを見るが、ブラスも何とも不思議そうな顔で黒板の図を見ている、
「そうよ、昔ね、エルフの里にいった時に使ってたものなんだけど」
「えっ、エルフ・・・って、実在するんですか?」
とブノワトは驚いてソフィアを見る、
「実在するわよー、場所は教えられないんだけど、良い人達だったわー」
とソフィアは当然とばかりに言って、
「そこではね、木製のこれとスプーンで食事をするのね、料理をこう、突き刺して口に運ぶんだけど、なるほどこれは便利だと思ってね、で、そのうち作ってやろうと思っててすっかり忘れちゃってたのよ」
ソフィアは明るく話すが、二人はハーと気の無い返事である、
「で、側面が大事でね」
とソフィアは側面から見た図を示しながら説明を続けた、
「わかりました、ちょっとまって下さいね、これ写します、それと大きさはどれほどで」
とブラスが漸くやる気を見せた、
「普通のスプーンと同じでいいわ、ブラスさんなら簡単なもんでしょ?」
「えぇ、まぁ、作るだけなら、そうですね、何本か作ってお持ちしますね、それで、どれがソフィアさんの思う所に近いのか確認しながらの作業となるかと思います」
「はい、それでいいわ、で、ブノワトさんに相談なんだけど」
とソフィアはブノワトに視線を移し、
「銀細工は扱える?」
と問うた、
「えぇ、できますよ」
「どこまで薄くできるかしら?」
えっと、とブノワトは右手拳に額を載せて、
「例えが難しいですが・・・あっあれですね、銀貨一枚を200枚分くらいまで薄く広くできます」
「へー、そっか、なら出来るわね」
とソフィアは黒板のフォークの図をあっさりと消し、別の図面を嬉々として描き出すのであった。
打合せを終えソフィア達が食堂へ下りると、
「ブノワトさん、この泡立て器、すごいです」
オリビアがブノワトの姿を見付け、抱き付かんばかりに駆け寄った、
「あ、そう、良かったわ」
少々驚きつつもブノワトは笑みで答える、
「おかげで新商品の目途が立ちました、お待ちください、美味しいものを提供致します」
オリビアさんってこんな情熱的な人だったかしらとオリビアは思いながらも、
「そう、楽しみにしてるわ、ソフィアさんも是非にって言ってたし」
「お任せ下さい」
とオリビアは胸を張って厨房へ戻る、
「はー、なんだか変な一日だわ」
とブノワトはオリビアの背を見ながら大きく溜息を吐くのであった。
ブラスは言葉を濁した、
「?何かある?」
とユーリはトントンとテーブルを叩きつつ訊ねた、
「ええ、まずはこの水路の傾斜が少し・・・」
とブラスは図面の該当箇所を指す、
「えっと、理想的な勾配が1割だと習ったのですが、この図面だと2分ですか?」
「あ、それはね帝国時代の図面がそうなっているのよ、それをそのまま使ってみたのね」
「へー、なんででしょう?」
とブノワトも首を捻る、
「実験してみる?何か違うかもよ」
「そうですね・・・えっとその配管を流れるのは汚物ですよね、排水だけではなく・・・流れるのかな?」
とブラスは尚も疑問を口にした、
「・・・そっか、そういう所からも考えてみないといけないのね」
とユーリは腕を組み、
「でもこの勾配であれば掘削の量は減らせますしね、恐らくですが敷地内で廃土の処理も可能になるかなと思います、それと、排水先があの川ですか・・・そこは大丈夫そうですね、あ、でもこの水を抜くための配管が難しいかもな」
「何か仕掛けのようなもので排水って難しい?」
「うーん、水車か風車でしょうか、大がかりになっちゃいますよ」
「あ、あれはあの足漕ぎの排水設備」
とブノワト、
「いや、あれも結構な大きさだぜ」
「そっか、うんそうかもなー」
「そうなると、あれかしら、いっそのこと地下の下水道へ繋げてしまおうかしら」
へっとブラスはユーリを見る、
「それが出来ればかなり楽ですね、あ、でもいいのかな?」
「何か問題?」
「はい、許可とか必要なんですかね?」
「あー、大丈夫じゃない?だって今迄無視されてたような施設だもの、たまたま繋がっていたって事にしちゃえば?」
「いや、先生、それは雑すぎますよ・・・でも、ま、いいのか・・・な」
とブラスは額を掻いた、
「そうね、じゃあ何だけど、この図面を渡すからちょっと考えておいて、その勾配の件も検証してもらえると嬉しいわ」
とユーリはまとめに入った、
「はい、わかりました、えっと確認ですが」
とブラスは自身の黒板に目を落とし、
「先にこの敷地の塀と橋ですか、これを第一期工事としまして、これは材が整い次第入れます、で、草刈もやって、塩も撒いてしまいます?」
「そうね、雑草対策としては砂利も必要なんだっけ?」
「はい、出来れば、ま、それはいつでも出来ますんで、先の工事が終わって状態を見てからでも・・・はい」
「うん、じゃ、そういう事で」
「はい、それで、明日は難しいかな?明後日にも土地の測量に入りますね、塀の概要と橋の概要を図面にして、確認頂いてから正式なお見積りになります、工期自体はそれほどでもないですが、あ、資材搬入で店の邪魔になるかな?」
「あー、それもあるわね、エレインさんには話しておくわ」
「はい、そうして頂けると嬉しいですね」
「うん、じゃ、諸々宜しく」
とユーリはテーブルの書類を整え出した、
「あ、終わった?ブノワトさん借りていい?」
ヒョイとソフィアが顔を出す、その足元にはミナの顔が覗いている、
「いいわよー、なら、このまま使いなさいな」
とユーリは書類を持って立ち上がる、
「ありがと、じゃ」
とソフィアとユーリは入れ替わり、
「ごめんね、次から次へと」
とソフィアは愛想笑いを浮かべる、
「いいですよー、もう、バンバン来いってなもんです」
とやや疲れた顔でブノワトは虚勢を張る、
「えっとね、お願いしたいのが色々とあるんだけどー」
「色々ですか・・・」
とブノワトはゴクリと喉を鳴らす、
「簡単なのからね」
とソフィアは手にした黒板を二人に提示した、
「これは、調理器具ですか?四本フォーク?」
黒板には一般的な肉刺しフォークのような形状で爪が4つある図が描かれている、
「そう、調理器具というよりは食器になるのかしら?これ、便利よ、木でいいから作ってみて」
ソフィアはユーリのそれと違わない気楽さである、
「スプーンとナイフで駄目なんですか?」
「そうね、それでも今の所は十分なんだけどね、これがあるとより優雅になるわね」
「優雅?ですか・・・」
とブノワトはブラスを見るが、ブラスも何とも不思議そうな顔で黒板の図を見ている、
「そうよ、昔ね、エルフの里にいった時に使ってたものなんだけど」
「えっ、エルフ・・・って、実在するんですか?」
とブノワトは驚いてソフィアを見る、
「実在するわよー、場所は教えられないんだけど、良い人達だったわー」
とソフィアは当然とばかりに言って、
「そこではね、木製のこれとスプーンで食事をするのね、料理をこう、突き刺して口に運ぶんだけど、なるほどこれは便利だと思ってね、で、そのうち作ってやろうと思っててすっかり忘れちゃってたのよ」
ソフィアは明るく話すが、二人はハーと気の無い返事である、
「で、側面が大事でね」
とソフィアは側面から見た図を示しながら説明を続けた、
「わかりました、ちょっとまって下さいね、これ写します、それと大きさはどれほどで」
とブラスが漸くやる気を見せた、
「普通のスプーンと同じでいいわ、ブラスさんなら簡単なもんでしょ?」
「えぇ、まぁ、作るだけなら、そうですね、何本か作ってお持ちしますね、それで、どれがソフィアさんの思う所に近いのか確認しながらの作業となるかと思います」
「はい、それでいいわ、で、ブノワトさんに相談なんだけど」
とソフィアはブノワトに視線を移し、
「銀細工は扱える?」
と問うた、
「えぇ、できますよ」
「どこまで薄くできるかしら?」
えっと、とブノワトは右手拳に額を載せて、
「例えが難しいですが・・・あっあれですね、銀貨一枚を200枚分くらいまで薄く広くできます」
「へー、そっか、なら出来るわね」
とソフィアは黒板のフォークの図をあっさりと消し、別の図面を嬉々として描き出すのであった。
打合せを終えソフィア達が食堂へ下りると、
「ブノワトさん、この泡立て器、すごいです」
オリビアがブノワトの姿を見付け、抱き付かんばかりに駆け寄った、
「あ、そう、良かったわ」
少々驚きつつもブノワトは笑みで答える、
「おかげで新商品の目途が立ちました、お待ちください、美味しいものを提供致します」
オリビアさんってこんな情熱的な人だったかしらとオリビアは思いながらも、
「そう、楽しみにしてるわ、ソフィアさんも是非にって言ってたし」
「お任せ下さい」
とオリビアは胸を張って厨房へ戻る、
「はー、なんだか変な一日だわ」
とブノワトはオリビアの背を見ながら大きく溜息を吐くのであった。
1
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。

我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★

婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ
あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」
学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。
家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。
しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。
これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。
「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」
王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。
どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。
こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。
一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。
なろう・カクヨムにも投稿

ぬいぐるみばかり作っていたら実家を追い出された件〜だけど作ったぬいぐるみが意志を持ったので何も不自由してません〜
望月かれん
ファンタジー
中流貴族シーラ・カロンは、ある日勘当された。理由はぬいぐるみ作りしかしないから。
戸惑いながらも少量の荷物と作りかけのぬいぐるみ1つを持って家を出たシーラは1番近い町を目指すが、その日のうちに辿り着けず野宿をすることに。
暇だったので、ぬいぐるみを完成させようと意気込み、ついに夜更けに完成させる。
疲れから眠りこけていると聞き慣れない低い声。
なんと、ぬいぐるみが喋っていた。
しかもぬいぐるみには帰りたい場所があるようで……。
天真爛漫娘✕ワケアリぬいぐるみのドタバタ冒険ファンタジー。
※この作品は小説家になろう・ノベルアップ+にも掲載しています。

私と母のサバイバル
だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。
しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。
希望を諦めず森を進もう。
そう決意するシャリーに異変が起きた。
「私、別世界の前世があるみたい」
前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜
青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ
孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。
そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。
これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。
小説家になろう様からの転載です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる