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本編
17話 再会の夏祭り その2
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祭り当日、早朝から生徒従業員が集まり屋台を取り囲んでワイワイとやっている、皆やる気に満ちており実に楽しそうに作業していた、
「さて、こんなもんかな?」
ジャネットは全体を見渡しつつ一息吐いた、
「そうですね、それと、ギルドの木札はありますね、あとはこちらおつり用の金庫です、ジャネットさん、アニタさんしっかりと管理をお願いしますね」
オリビアは二人に銅貨の入った木箱を渡す、
「はい、お預かりします、でも、あれですね、自分のお金を使ってないのでその分気が楽な感じです」
アニタはしみじみと呟く、
「そうかなぁ?私としてはエレイン様というよりも六花商会のお金と思うと、何か責任感が違ってくると思うなー」
ジャネットはそれなりに感じているものがあるらしい、
「そりゃ、私だって適当にやっていいなんて思ってないんですからね、まったく」
アニタはムッとした顔でジャネットを見る、
「はいはい、お任せしましたので宜しくお願いします、それと、明日は給料日なのでその点も周知して下さい」
「えっホント、やったね」
「そうですか、わかりました」
二人は快哉を上げて気分を盛り上げると、
「では、行くぜ、手下共、今日は一日頑張るぞー」
従業員を前に気合を入れ直して出立するのであった。
それから暫くして店舗担当の婦人部が集まってくる、こちらは慣れた様子で店舗の開店準備にかかり、そこへケイスとパウラが参加して楽し気に井戸端会議に花が咲いている、
「それじゃ、あれですね、お子さん達はちょっと可愛そうですねー」
ケイスが大人びた事を言うと、
「んー、まぁ、うちの子は、まだ祭りだかなんだか分かんない年だからね、ジジババに任せてしまっていいんだわ、旦那も仕事だしねー」
「そうそう、こういう時にはしっかりと稼いでおくのも賢母ってやつなのよ」
「えー、それ自分でいっちゃうー?」
若い二人が入った事で婦人部も気が若くなっているのか、普段以上に明るい雰囲気が醸成されている様子であった、そうこうしている内に祭りとあってか目の前の街路には普段とは異なる人の流れが形成され始める、
「人出が増えてきたみたいね、じゃ、営業始めましょうか」
パウラが表の様子を観察しつつ店舗内に声を掛ける、
「はい、こちらはこちらでしっかり稼ぎましょう」
ケイスの言葉に婦人部の面々は冷やかし半分の笑い声で同意を伝えるのであった。
「今日はお淑やかにするのよー」
寮母宿舎ではミナとレインがレアンから贈られた訪問着でおめかしを済ませた、
「うん、分かった」
ミナは目を覚ましてからずっと興奮気味であったが訪問着を着せられてやっと落ち着きを取り戻したようだ、
「あー、ミナの事宜しくね」
ソフィアはレインに目配せすると、
「まー、大丈夫じゃ、な、ミナ」
「うん、大丈夫」
元気に微笑むミナに、まぁいっかとソフィアは笑みし、
「迎えに来てくれるんでしょ?」
「そうじゃの、午前の早いうちに来ると言ってたぞ」
「うん、だから、もうそろそろかも、でね、お店で待ち合わせなの」
「はいはい、じゃ、ベンチで待ちましょうか、ほら、ミナ、走らないの、今日はお淑やかに、ね、それと、レインにはこれを」
と銅貨の入った小さな革袋を手渡す、
「ん、良いのか?」
「勿論、でも、あれねレアンお嬢様が出してくれそうだけど、礼儀としてある程度は出す事、そこらへんはレインに任せるわ、あっちを立てつつ失礼の無いようにね」
「うむ、難しい匙加減じゃの」
そうねとソフィアは笑みして、駆け出そうとするミナを引き止めつつ、3人は店舗に向かうのであった。
「あら、エレインさんとオリビアさんはお留守番?あっそうかリシア様が来るんだっけ?」
ソフィアが食堂に入ると二人が静かにテーブルを囲んでいる、
「はい、ですので私はリシア様待ちです、オリビアは店舗の様子を見ながら屋台の方も、何かあった時の対応要員なので、今は力を温存して貰ってますわ」
エレインはボーっと木戸から街路を見詰めている、オリビアは常から静かな性質であるが、今は意識して動きを抑制しているようであった、
「そっかー、リシア様もあれよね、お祭り好きよね」
「そうですね、懐妊されてから乗馬も出来なくて毎日が暇なんだそうです、ブーブー言ってましたわ」
「そっか、でも、あれよ、乗馬は確かに止した方がいいと思うけど、ある程度動かないと逆に身体に悪いらしいわよ」
「そうですよねー、でも、王太子のお子さんですからね、本人よりも周りが心配しすぎるらしいですよ、笑って言ってましたけど、笑えなくなったらどうしてやろうかしらって、これは半分本気ですね、目付きが違いましたわ」
「それは、怖いわね、リシア様もやる時はやる人だから・・・、そういえばね・・・」
一頻りソフィアとエレインはパトリシアの昔話で盛り上がる、それは王女であった頃のパトリシアと没落貴族であったクロノスとの出会いから始まる悲喜こもごもであった、人から聞いた話しとソフィアは前置きしたが、それは隣りに居なければ知り得ない事ばかりである、エレインはソフィアが救国のパーティーの一員である事を再認識し、それと同時に懐かしそうに二人の事を語るソフィアにちょっとした嫉妬を感じた、
「さて、じゃ、私は上の様子を見てくるわ、朝食にも降りてこなかった幼馴染の生死を確認しなきゃだわ」
ソフィアはめんどくさそうに席を立つ、
「折角のお休みなんですから、気持ちは分かりますわ」
エレインはそれとなくユーリを擁護する、そうかしらとソフィアは鼻で笑って階段へ向かった、
「あら、クレオノート家の馬車ですね、レアン様でしょうか、ミナさんとレインさんのお迎えですね」
エレインに代わり外の様子を眺めていたオリビアが通り過ぎた馬車の紋章に気付いた、
「どうしましょう?ご挨拶なさいます?」
オリビアが腰を浮かし気味にエレインに問うと、
「いえいえ、今日は遊びにいらっしゃるのでしょう、邪魔は良くないですわ」
エレインは微動だにせずそう言った、
「はい、そうですね」
オリビアは座り直す、
「お茶でも淹れましょうか、なんだか久しぶりにゆっくりしているような気がします」
オリビアはやはり手持ち無沙汰であったようである、
「いいから、リシア様がいらっしゃったらバタバタしてしまいますし、それにアナタとこうしてゆっくりするのが私は好きなんですよ」
「・・・そうですか、でもゆっくりし過ぎましたからね、その点は・・・」
「分かってますわ、今はとても贅沢な時間なのですよ、私のささやかな楽しみを共有しましょうよ、今はね」
オリビアの苦言をエレインは途中で遮って優しく笑みする、
「はい、そうですね」
オリビアは主の言を素直に受け入れた、街中の喧騒が響いて微かに残響する静かな食堂に、二人は沈黙という作業を通して埋没していく、しかし、その至福の時は易々と打ち壊された、
「おはようさん、パトリシア様はまだかな?」
ズイっとトーラーが木戸から顔を出す、エレインとオリビアの冷ややかな視線を正面に受けると、
「なんだよ、そんなに男が珍しいのか?」
やれやれと溜息を吐くが、彼の妹とメイドはそれに輪をかけた、より大きな溜息で答えに代えた、
「朝から不景気だな、おい」
トーラーの一方的で何とも不器用な言葉は、
「それで、どうしたのですか?お兄様、リシア様はまだですよ、いらっしゃったら声を掛けますから」
エレインの冷めた返事で遮られる、
「おう、そうか、今日はあれか学園も休みなのか?」
「ええ、祭りの日は全休ですわね」
「なるほど、それで朝からガキンチョどもが群がってきやがったか、まぁ、子供にもてるのも悪くないがな」
「なんの話です?」
「いやいや、どうでもいい事だよ」
トーラーはニコリと笑みし、
「そうだ、オリビア、ハンカチを多めに用意しておけ、多分、必要になるぞ」
と真意の分からぬ助言を口にして姿を消した、
「何だったんでしょう?」
オリビアが首を傾げ、エレインも困った顔をする、
「まぁ、でも、トーラー様の言う事は時に真実でありますから、準備しておきますね」
オリビアは腰を上げた、単に手持ち無沙汰であったオリビアにとっては身体を動かす目的があればそれで良かったのかもしれない、
「オリビアは怠ける事を覚えるべきね」
2階へ向かったその背をエレインはしみじみと眺めるのであった。
「さて、こんなもんかな?」
ジャネットは全体を見渡しつつ一息吐いた、
「そうですね、それと、ギルドの木札はありますね、あとはこちらおつり用の金庫です、ジャネットさん、アニタさんしっかりと管理をお願いしますね」
オリビアは二人に銅貨の入った木箱を渡す、
「はい、お預かりします、でも、あれですね、自分のお金を使ってないのでその分気が楽な感じです」
アニタはしみじみと呟く、
「そうかなぁ?私としてはエレイン様というよりも六花商会のお金と思うと、何か責任感が違ってくると思うなー」
ジャネットはそれなりに感じているものがあるらしい、
「そりゃ、私だって適当にやっていいなんて思ってないんですからね、まったく」
アニタはムッとした顔でジャネットを見る、
「はいはい、お任せしましたので宜しくお願いします、それと、明日は給料日なのでその点も周知して下さい」
「えっホント、やったね」
「そうですか、わかりました」
二人は快哉を上げて気分を盛り上げると、
「では、行くぜ、手下共、今日は一日頑張るぞー」
従業員を前に気合を入れ直して出立するのであった。
それから暫くして店舗担当の婦人部が集まってくる、こちらは慣れた様子で店舗の開店準備にかかり、そこへケイスとパウラが参加して楽し気に井戸端会議に花が咲いている、
「それじゃ、あれですね、お子さん達はちょっと可愛そうですねー」
ケイスが大人びた事を言うと、
「んー、まぁ、うちの子は、まだ祭りだかなんだか分かんない年だからね、ジジババに任せてしまっていいんだわ、旦那も仕事だしねー」
「そうそう、こういう時にはしっかりと稼いでおくのも賢母ってやつなのよ」
「えー、それ自分でいっちゃうー?」
若い二人が入った事で婦人部も気が若くなっているのか、普段以上に明るい雰囲気が醸成されている様子であった、そうこうしている内に祭りとあってか目の前の街路には普段とは異なる人の流れが形成され始める、
「人出が増えてきたみたいね、じゃ、営業始めましょうか」
パウラが表の様子を観察しつつ店舗内に声を掛ける、
「はい、こちらはこちらでしっかり稼ぎましょう」
ケイスの言葉に婦人部の面々は冷やかし半分の笑い声で同意を伝えるのであった。
「今日はお淑やかにするのよー」
寮母宿舎ではミナとレインがレアンから贈られた訪問着でおめかしを済ませた、
「うん、分かった」
ミナは目を覚ましてからずっと興奮気味であったが訪問着を着せられてやっと落ち着きを取り戻したようだ、
「あー、ミナの事宜しくね」
ソフィアはレインに目配せすると、
「まー、大丈夫じゃ、な、ミナ」
「うん、大丈夫」
元気に微笑むミナに、まぁいっかとソフィアは笑みし、
「迎えに来てくれるんでしょ?」
「そうじゃの、午前の早いうちに来ると言ってたぞ」
「うん、だから、もうそろそろかも、でね、お店で待ち合わせなの」
「はいはい、じゃ、ベンチで待ちましょうか、ほら、ミナ、走らないの、今日はお淑やかに、ね、それと、レインにはこれを」
と銅貨の入った小さな革袋を手渡す、
「ん、良いのか?」
「勿論、でも、あれねレアンお嬢様が出してくれそうだけど、礼儀としてある程度は出す事、そこらへんはレインに任せるわ、あっちを立てつつ失礼の無いようにね」
「うむ、難しい匙加減じゃの」
そうねとソフィアは笑みして、駆け出そうとするミナを引き止めつつ、3人は店舗に向かうのであった。
「あら、エレインさんとオリビアさんはお留守番?あっそうかリシア様が来るんだっけ?」
ソフィアが食堂に入ると二人が静かにテーブルを囲んでいる、
「はい、ですので私はリシア様待ちです、オリビアは店舗の様子を見ながら屋台の方も、何かあった時の対応要員なので、今は力を温存して貰ってますわ」
エレインはボーっと木戸から街路を見詰めている、オリビアは常から静かな性質であるが、今は意識して動きを抑制しているようであった、
「そっかー、リシア様もあれよね、お祭り好きよね」
「そうですね、懐妊されてから乗馬も出来なくて毎日が暇なんだそうです、ブーブー言ってましたわ」
「そっか、でも、あれよ、乗馬は確かに止した方がいいと思うけど、ある程度動かないと逆に身体に悪いらしいわよ」
「そうですよねー、でも、王太子のお子さんですからね、本人よりも周りが心配しすぎるらしいですよ、笑って言ってましたけど、笑えなくなったらどうしてやろうかしらって、これは半分本気ですね、目付きが違いましたわ」
「それは、怖いわね、リシア様もやる時はやる人だから・・・、そういえばね・・・」
一頻りソフィアとエレインはパトリシアの昔話で盛り上がる、それは王女であった頃のパトリシアと没落貴族であったクロノスとの出会いから始まる悲喜こもごもであった、人から聞いた話しとソフィアは前置きしたが、それは隣りに居なければ知り得ない事ばかりである、エレインはソフィアが救国のパーティーの一員である事を再認識し、それと同時に懐かしそうに二人の事を語るソフィアにちょっとした嫉妬を感じた、
「さて、じゃ、私は上の様子を見てくるわ、朝食にも降りてこなかった幼馴染の生死を確認しなきゃだわ」
ソフィアはめんどくさそうに席を立つ、
「折角のお休みなんですから、気持ちは分かりますわ」
エレインはそれとなくユーリを擁護する、そうかしらとソフィアは鼻で笑って階段へ向かった、
「あら、クレオノート家の馬車ですね、レアン様でしょうか、ミナさんとレインさんのお迎えですね」
エレインに代わり外の様子を眺めていたオリビアが通り過ぎた馬車の紋章に気付いた、
「どうしましょう?ご挨拶なさいます?」
オリビアが腰を浮かし気味にエレインに問うと、
「いえいえ、今日は遊びにいらっしゃるのでしょう、邪魔は良くないですわ」
エレインは微動だにせずそう言った、
「はい、そうですね」
オリビアは座り直す、
「お茶でも淹れましょうか、なんだか久しぶりにゆっくりしているような気がします」
オリビアはやはり手持ち無沙汰であったようである、
「いいから、リシア様がいらっしゃったらバタバタしてしまいますし、それにアナタとこうしてゆっくりするのが私は好きなんですよ」
「・・・そうですか、でもゆっくりし過ぎましたからね、その点は・・・」
「分かってますわ、今はとても贅沢な時間なのですよ、私のささやかな楽しみを共有しましょうよ、今はね」
オリビアの苦言をエレインは途中で遮って優しく笑みする、
「はい、そうですね」
オリビアは主の言を素直に受け入れた、街中の喧騒が響いて微かに残響する静かな食堂に、二人は沈黙という作業を通して埋没していく、しかし、その至福の時は易々と打ち壊された、
「おはようさん、パトリシア様はまだかな?」
ズイっとトーラーが木戸から顔を出す、エレインとオリビアの冷ややかな視線を正面に受けると、
「なんだよ、そんなに男が珍しいのか?」
やれやれと溜息を吐くが、彼の妹とメイドはそれに輪をかけた、より大きな溜息で答えに代えた、
「朝から不景気だな、おい」
トーラーの一方的で何とも不器用な言葉は、
「それで、どうしたのですか?お兄様、リシア様はまだですよ、いらっしゃったら声を掛けますから」
エレインの冷めた返事で遮られる、
「おう、そうか、今日はあれか学園も休みなのか?」
「ええ、祭りの日は全休ですわね」
「なるほど、それで朝からガキンチョどもが群がってきやがったか、まぁ、子供にもてるのも悪くないがな」
「なんの話です?」
「いやいや、どうでもいい事だよ」
トーラーはニコリと笑みし、
「そうだ、オリビア、ハンカチを多めに用意しておけ、多分、必要になるぞ」
と真意の分からぬ助言を口にして姿を消した、
「何だったんでしょう?」
オリビアが首を傾げ、エレインも困った顔をする、
「まぁ、でも、トーラー様の言う事は時に真実でありますから、準備しておきますね」
オリビアは腰を上げた、単に手持ち無沙汰であったオリビアにとっては身体を動かす目的があればそれで良かったのかもしれない、
「オリビアは怠ける事を覚えるべきね」
2階へ向かったその背をエレインはしみじみと眺めるのであった。
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