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本編
16話 開店 その1
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7月1日となった、生徒達はウキウキと学園へ向かい、エレインは食堂で書類と格闘した後ギルドへ向かう、ミナは学習したのであろうか食堂と書類とエレインが揃うと遠巻きに眺めるようになってしまった、
「さて、今日は大工さんも作業しないんでしょ?レイン、3階でお手伝いお願いね」
日常業務を熟しながらソフィアはレインに話をつけた、翻訳作業の事であろうとレインはすぐに気付き、
「そんな事もあったのう」
と溜息半分で了承する、
「宜しくね」
ソフィアが作業を終わらせる頃、ミナとレインも菜園仕事を切り上げて食堂に入ってきた、
「ソフィー、すごいよー、緑の小さなイチゴだよー、赤くないイチゴ初めて見たー」
キャッキャと笑うミナに、
「えっ、早すぎない?」
ソフィアは驚きレインを見る、レインはわかりやすく目を逸らすと両手を頭の後ろで組んだ、
「レーイーンー」
ソフィアは静かにレインを睨む、
「なんじゃろのう、土と水が良いからのう、それにミナも頑張って世話したしのう」
レインはサッとミナの背に隠れる、
「えへへ、うん、ミナ頑張ったよ、レインも頑張ったんだよ」
レインの言葉にミナは胸を張った、褒めて欲しいとばかりにソフィアを見上げるが、ソフィアは怒り顔に近い表情である、
「むー、ソフィア、怒ってる?」
「・・・怒ってはいないけど、まぁ、気付いてはいたし・・・レイン、遣り過ぎは駄目だって言ってるでしょ」
ミナの肩越しにレインを睨むが、レインはミナの頭越しにソフィアを伺いつつ、
「そうじゃのう、遣り過ぎてはいないかのう、ほれ、そろそろ一月経つしの、うん、誤魔化せる誤魔化せる」
「そりゃ、あんたはその気になればなんでも誤魔化せると思ってるんでしょうけど、それが効かない人もいるんですからね」
「そりゃそうだ、うむ、身に染みておるぞ」
「そう、なら、いいわ、まったくもう、ほら、お仕事するわよ」
ソフィアはプリプリしつつも二人を連れて3階へ上がった、
「あら、おはよー、今日から勤務?」
3階ホールで作業中のサビナが振り返る、
「うん、勤務ー、辞典貸してー」
タタッとミナはサビナに走り寄る、
「はいはい、持って行っていいわよー、同じ場所に返してねー」
「うん、ありがとー」
ミナは勢いそのままに直角に曲がると書棚から分厚い動物辞典を両手で抱えて、ソフィアとレインの入った部屋へ駆け込むのであった。
午後になると六花商会の6人とヘッケル夫妻が店舗の前に屯していた、
「それでは、正式なお引渡しになります、皆さんで各部を確認して頂いて木簡にサインを頂きますが、えー、前回のような何とも足りない事があるかもしれませんので、しっかり確認して下さい」
ブノワトが音頭をとってお引渡しが始まった、「足りない部分」をやや強調してブラスを睨みつつブノワトは6人を店舗に誘う、
「えっと雨戸を開けてみてください、その店舗内の上部の留め金を外して手前に折りたたむ、周り注意して下さいね、けっこう重いので、ですのでこの作業は二人がかりでやらないと、道路側に人がいると危ないので・・・」
ブノワトの説明が始まると同時にジャネットがズカズカと店舗内に入ると、薄暗闇の中手を伸ばして留め金を探り当てる、通路側ではアニタが雨戸を支えて開閉作業を実際に行った、
「なるほど、これならまぁ、閉めておけばとりあえず安心ですわね」
エレインはうんうんと頷く、
「こっちは結構楽だけど、どうだろう、皆手が届く?」
ジャネットは留め金に手を伸ばす、6人の中でも長身のジャネットであるが若干の背伸びが必要であった、
「そうねぇ、踏み台かなんかあれば大丈夫でしょ」
「なら良いか・・・でも、うん、凄いね、えへへ、お店だ・・・」
ジャネットは取り合えずと納得して開放された店舗内に目を向ける、
「何も無いと広いねー」
道路側からアニタが身を乗り出して中を見渡し、
「そうですねー、でも、やっぱり隅々迄ピカピカ輝いてますよー」
ケイスもアニタの隣で笑顔になる、
「あーでも、あれよね、その後ろの壁にも何か装飾が欲しいかもですね、お花か絵か飾りたくなります・・・邪魔でしょうか?」
パウラが店の壁を指差す、
「それ良いですね、でも、一旦稼働してからでしょうか、でも、お花は欲しいですね」
オリビアが賛同して、パウラが笑顔になる、
「如何でしょう?お店の方は御眼鏡にかなうでしょうか?」
ブノワトが静かにエレインに問い掛ける、
「ええ、勿論です、想像以上ですわね、見た目は合格ですわ」
「それは良かった、見た目が一番大事なので、店舗ですしね」
ブノワトはそれから2階を案内し、裏の倉庫も見せる、その場その場でキャイキャイと嬌声が上がり、最後に塀の各部を確認した、
「以上ですね、では旦那から、ほら」
とブノワトはブラスの尻を物理的に叩いた、ブラスは一瞬顔を顰めつつ、
「あー、御満足頂けたなら光栄に思います、その雨戸の件はすまなかったな、工期に間にあったとは言え、何とも恥ずかしい限りだぜ」
ブラスは後ろ頭をガリガリと掻いて、
「でだ、これはどうしようも無いんで言うんだが、屋根だな、雨漏りだけは実際に雨が降って、風が起きないと分からない部分があってな、なもんで、そういった問題が起きたらすぐに連絡してくれ、勿論無償で対応するから、まぁ、そういうもんだと思っていただけると嬉しいかな、うん」
ブラスは他になにかと腕組みをして、
「それと、あれだ、風だな、その・・・黒板の取り付けは十分しっかりしてると思うが、大風の時とかは外した方が良いかもと思う、取り外しできるように細工した分若干弱いんだ、うん」
「あ、どうやって外すんです?」
ジャネットが手を挙げる、
「おう、そうだな、脚立を用意してある、それでな・・・」
黒板の取り外しを実際に行い、固定の方法も教え込む、
「うん、こんなもんかな、俺からは以上だと思う、まぁ、実際に使って貰って瑕疵があれば俺が責任持って修理する、追加の棚とか足台とか細かい物が必要になるかと思うがそれはその時に要相談だ」
やっとブラスは笑顔を見せた、ブラスでも引き渡しとなると緊張するのであろう、
「はい、では、皆さんから何かあればと思うんだけど」
ブラスの言葉を継いでブノワトが6人を見渡す、特に発言は無い、
「では、こちらにサインをそれと支払いについてなんですが」
ブノワトは木簡をエレインに手渡す、そこには注文内容と金額が記入されていた、
「それとこちら錠前とカギです、2か所ですね、店舗側の入り口分と倉庫側の引き戸のものです、重いので御注意を」
ブノワトは用意してあった革袋からゴツイ二つの錠前を取り出す、
「使い方は御存知かと思いますが、足に落としたら余裕で怪我しますんで重々扱いには気を付けて下さいね」
では私が、とオリビアが受け取った、
「はい、確かに、ではサインは中で、お支払いもですね、オリビア行きましょう、それと皆さんは各部をあらためて点検お願いします」
エレインは木簡に目を落としオリビアを見るとそう指示して寮に向かった、
「よし、じゃあ、どうしよう、まだ埃っぽいから掃除したいかなと思うんだけど」
ジャネットの提案に、
「え、ジャネットが掃除?」
「やば、明日嵐よ、駄目よジャネット、折角店が出来たのに」
「そうですよ、何言い出すんですか」
非難の声が上がり、
「何だよ、掃除くらいするよ、その、私でも・・・」
一気に消沈したジャネットに、
「そうね、今までの人生でやってこなかった分、掃除して貰おうかしら」
アニタは笑い、ケイスとパウラもつられて笑う、ジャネットもへそを曲げつつも笑顔になるのであった。
「さて、今日は大工さんも作業しないんでしょ?レイン、3階でお手伝いお願いね」
日常業務を熟しながらソフィアはレインに話をつけた、翻訳作業の事であろうとレインはすぐに気付き、
「そんな事もあったのう」
と溜息半分で了承する、
「宜しくね」
ソフィアが作業を終わらせる頃、ミナとレインも菜園仕事を切り上げて食堂に入ってきた、
「ソフィー、すごいよー、緑の小さなイチゴだよー、赤くないイチゴ初めて見たー」
キャッキャと笑うミナに、
「えっ、早すぎない?」
ソフィアは驚きレインを見る、レインはわかりやすく目を逸らすと両手を頭の後ろで組んだ、
「レーイーンー」
ソフィアは静かにレインを睨む、
「なんじゃろのう、土と水が良いからのう、それにミナも頑張って世話したしのう」
レインはサッとミナの背に隠れる、
「えへへ、うん、ミナ頑張ったよ、レインも頑張ったんだよ」
レインの言葉にミナは胸を張った、褒めて欲しいとばかりにソフィアを見上げるが、ソフィアは怒り顔に近い表情である、
「むー、ソフィア、怒ってる?」
「・・・怒ってはいないけど、まぁ、気付いてはいたし・・・レイン、遣り過ぎは駄目だって言ってるでしょ」
ミナの肩越しにレインを睨むが、レインはミナの頭越しにソフィアを伺いつつ、
「そうじゃのう、遣り過ぎてはいないかのう、ほれ、そろそろ一月経つしの、うん、誤魔化せる誤魔化せる」
「そりゃ、あんたはその気になればなんでも誤魔化せると思ってるんでしょうけど、それが効かない人もいるんですからね」
「そりゃそうだ、うむ、身に染みておるぞ」
「そう、なら、いいわ、まったくもう、ほら、お仕事するわよ」
ソフィアはプリプリしつつも二人を連れて3階へ上がった、
「あら、おはよー、今日から勤務?」
3階ホールで作業中のサビナが振り返る、
「うん、勤務ー、辞典貸してー」
タタッとミナはサビナに走り寄る、
「はいはい、持って行っていいわよー、同じ場所に返してねー」
「うん、ありがとー」
ミナは勢いそのままに直角に曲がると書棚から分厚い動物辞典を両手で抱えて、ソフィアとレインの入った部屋へ駆け込むのであった。
午後になると六花商会の6人とヘッケル夫妻が店舗の前に屯していた、
「それでは、正式なお引渡しになります、皆さんで各部を確認して頂いて木簡にサインを頂きますが、えー、前回のような何とも足りない事があるかもしれませんので、しっかり確認して下さい」
ブノワトが音頭をとってお引渡しが始まった、「足りない部分」をやや強調してブラスを睨みつつブノワトは6人を店舗に誘う、
「えっと雨戸を開けてみてください、その店舗内の上部の留め金を外して手前に折りたたむ、周り注意して下さいね、けっこう重いので、ですのでこの作業は二人がかりでやらないと、道路側に人がいると危ないので・・・」
ブノワトの説明が始まると同時にジャネットがズカズカと店舗内に入ると、薄暗闇の中手を伸ばして留め金を探り当てる、通路側ではアニタが雨戸を支えて開閉作業を実際に行った、
「なるほど、これならまぁ、閉めておけばとりあえず安心ですわね」
エレインはうんうんと頷く、
「こっちは結構楽だけど、どうだろう、皆手が届く?」
ジャネットは留め金に手を伸ばす、6人の中でも長身のジャネットであるが若干の背伸びが必要であった、
「そうねぇ、踏み台かなんかあれば大丈夫でしょ」
「なら良いか・・・でも、うん、凄いね、えへへ、お店だ・・・」
ジャネットは取り合えずと納得して開放された店舗内に目を向ける、
「何も無いと広いねー」
道路側からアニタが身を乗り出して中を見渡し、
「そうですねー、でも、やっぱり隅々迄ピカピカ輝いてますよー」
ケイスもアニタの隣で笑顔になる、
「あーでも、あれよね、その後ろの壁にも何か装飾が欲しいかもですね、お花か絵か飾りたくなります・・・邪魔でしょうか?」
パウラが店の壁を指差す、
「それ良いですね、でも、一旦稼働してからでしょうか、でも、お花は欲しいですね」
オリビアが賛同して、パウラが笑顔になる、
「如何でしょう?お店の方は御眼鏡にかなうでしょうか?」
ブノワトが静かにエレインに問い掛ける、
「ええ、勿論です、想像以上ですわね、見た目は合格ですわ」
「それは良かった、見た目が一番大事なので、店舗ですしね」
ブノワトはそれから2階を案内し、裏の倉庫も見せる、その場その場でキャイキャイと嬌声が上がり、最後に塀の各部を確認した、
「以上ですね、では旦那から、ほら」
とブノワトはブラスの尻を物理的に叩いた、ブラスは一瞬顔を顰めつつ、
「あー、御満足頂けたなら光栄に思います、その雨戸の件はすまなかったな、工期に間にあったとは言え、何とも恥ずかしい限りだぜ」
ブラスは後ろ頭をガリガリと掻いて、
「でだ、これはどうしようも無いんで言うんだが、屋根だな、雨漏りだけは実際に雨が降って、風が起きないと分からない部分があってな、なもんで、そういった問題が起きたらすぐに連絡してくれ、勿論無償で対応するから、まぁ、そういうもんだと思っていただけると嬉しいかな、うん」
ブラスは他になにかと腕組みをして、
「それと、あれだ、風だな、その・・・黒板の取り付けは十分しっかりしてると思うが、大風の時とかは外した方が良いかもと思う、取り外しできるように細工した分若干弱いんだ、うん」
「あ、どうやって外すんです?」
ジャネットが手を挙げる、
「おう、そうだな、脚立を用意してある、それでな・・・」
黒板の取り外しを実際に行い、固定の方法も教え込む、
「うん、こんなもんかな、俺からは以上だと思う、まぁ、実際に使って貰って瑕疵があれば俺が責任持って修理する、追加の棚とか足台とか細かい物が必要になるかと思うがそれはその時に要相談だ」
やっとブラスは笑顔を見せた、ブラスでも引き渡しとなると緊張するのであろう、
「はい、では、皆さんから何かあればと思うんだけど」
ブラスの言葉を継いでブノワトが6人を見渡す、特に発言は無い、
「では、こちらにサインをそれと支払いについてなんですが」
ブノワトは木簡をエレインに手渡す、そこには注文内容と金額が記入されていた、
「それとこちら錠前とカギです、2か所ですね、店舗側の入り口分と倉庫側の引き戸のものです、重いので御注意を」
ブノワトは用意してあった革袋からゴツイ二つの錠前を取り出す、
「使い方は御存知かと思いますが、足に落としたら余裕で怪我しますんで重々扱いには気を付けて下さいね」
では私が、とオリビアが受け取った、
「はい、確かに、ではサインは中で、お支払いもですね、オリビア行きましょう、それと皆さんは各部をあらためて点検お願いします」
エレインは木簡に目を落としオリビアを見るとそう指示して寮に向かった、
「よし、じゃあ、どうしよう、まだ埃っぽいから掃除したいかなと思うんだけど」
ジャネットの提案に、
「え、ジャネットが掃除?」
「やば、明日嵐よ、駄目よジャネット、折角店が出来たのに」
「そうですよ、何言い出すんですか」
非難の声が上がり、
「何だよ、掃除くらいするよ、その、私でも・・・」
一気に消沈したジャネットに、
「そうね、今までの人生でやってこなかった分、掃除して貰おうかしら」
アニタは笑い、ケイスとパウラもつられて笑う、ジャネットもへそを曲げつつも笑顔になるのであった。
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