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本編
15話 商会設立 その3
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「さて、では、第何回かしら、えーと、女戦士の調べ会合を始めます」
やや疲れた顔のエレインはいつもの5人を前に宣言した、
「えっと、なんか優しくなりましたよ、ネタが無くなったんですか?」
ケイスが真面目に突っ込んだ、
「うん、女悪魔とか雌ゴブリンとか、あと、オーガ友の会とか、方向性的にはそっち行っちゃった?」
「もー、ジャネットさんもケイスさんもエレインさんはあれですよ場を和ませようとですね」
珍しくパウラがエレインを庇う、
「うんうん、優しい上司よね、確かにネタ切れっぽい感じはするけど」
アニタは腕を組んで何度か頷く、
「そうね、ネタ切れかもね、もうちょっと勉強してくるわ」
エレインは神妙に頷くと、
「報告が何点か、まずは商会の申請を済ませました」
おおーっと4人から歓声が上がり、オリビアはうんうんと頷いた、オリビアもまたエレインに負けないほど疲れた顔である、
「商会名を発表します」
エレインは一転真面目な顔になり5人を睥睨すると、
「ユーフォルビア六花商会、通称、六花商会です」
エレインの言葉に場は一瞬静かになる、そして、先程以上の歓声がどよめき、
「かっこいー」
「かわいらしい名前ですねー」
「うん、六花って私達の事?」
「良い名前ですね」
それぞれの感想が飛び交う、
「良かった、概ね好評ね」
エレインはホッとしたようである、
「はい、だから言ったではないですか、良い名前ですと」
オリビアも嬉しそうである、
「うんうん、六花商会かー、でも、いいんですか、その、エレインさんの名前とか入れなくて?」
アニタが問うと、
「そうですよ、普通は家名とか創業者の名前とかでしょ」
ケイスも同調する、
「えー、でもいいじゃんよー六花商会だよ、覚えやすいし、華やかだし、言いやすいし、私は大賛成」
ジャネットが右手を上げる、
「私も賛成ですよ、けど・・・」
アニタがジャネットを睨む、
「はい、そうですね、本来は私の名前とか家名が普通なんでしょうけど・・・」
エレインは静かに話し始める、
「でも、なんかしっくりこなくて、で、これね」
エレインは足元の袋から真っ白い布を取り出す、それはパトリシアから贈られた上質な前掛けであった、
「このリシア様から頂いた前掛けのこの刺繍を見ましてね、これかなって・・・」
刺繍部分を広げて見せる、そこには6つの花が可愛らしく描かれていた、
「なるほど、大賛成です、流石エレインさんです」
「うんうん、私もそれだろうなって思ってたのよー」
「何よ、ジャネットは調子いいわねー」
「何だよー、最初から賛成だったぞ、アタシはー」
「ついこのあいだの事なのに、なんか懐かしいですねー」
再び楽し気な言葉が飛び交った、
「えぇ、で、商会の印もこの刺繍を元にしようかと、ま、それはいつでもいいんですけどね」
エレインも楽し気である、
「で、今後の予定について少々修正したいかなと思います・・・」
エレインはオリビアに目配せする、オリビアはスッ立ち上がると黒板に向かった、
「まずは、正確な商会の設立日は7月1日になります、これはギルドに正式加入する日、登録完了する日としてギルドから通知された日です、次に店舗の開店日は7月7日に伸ばしました、これは人員の事を考えると少し伸ばしたいかなと思ったからですが、店舗第一号の開店日として分かりやすい日付がいいかしらとも思ったのです、で、さらにもう一点、試食会を催します、これが7月5日、以前屋台の時に実施したように試用と来賓客をもてなすという意味合いです」
ここでエレインは言葉を区切る、オリビアの板書に合わせると、
「以上ですね、如何でしょうか?」
「はい、異議無いです」
ジャネットが黒板を見ながら手をあげる、
「はい、私も」
アニタがそれに続き、ケイスとパウラも続く、
「良かった、では、そのように心して行動をお願いします、次に昨日の試食についてジャネットさんから二人へ報告を」
エレインはジャネットへ話を振る、
「はいはい、昨日ね試作品を提供してみました」
ジャネットはアニタとパウラへ向かって昨日、夕食後に提供した試作商品の手応えを報告する、
「では、概ね好評と思って良いのですね」
パウラはホッとしたような顔になる、
「うん、だよね、あれは売れると思う」
アニタも自信を付けたようだ、
「はい、今後の研鑽も必要でしょうが、商品として出せる物として開発できたのは大きいですね、それも、あなた方の力だけで、ソフィアさんも他の大人の力も無しで出来たのは、やはり素晴らしいと思います」
エレインの満点の誉め言葉に、ジャネットを始め開発に尽力した面々は顔を赤らめる、
「へへ、褒められちゃった」
だらしない笑顔になったジャネットに突っ込む者は無く、3人はつられたように口元の力が抜けた、
「で、今日なんですが、これからオリビアさんとブラスさんが来てくれて、店舗の中を見せてくれるそうです」
「へー、もう出来たの?」
「いえいえ、途中ですよ、ですがある程度形は出来たので実際に中に立ってみて修正したい所があれば対応できる所は対応するとの事でした、完成しちゃうと修正が難しい部分も多いらしいので、今のうちから見ておいて欲しいとの事です」
「なるほどー、うん理解できました」
皆エレインの言葉に納得したようである、
「ま、実際に大理石とかコンロとか、食材とか置いてみないと分からない部分もありますが、そうですね、何処に何を置くかとか、人の配置とかそういった面でも意見が欲しいですね」
「はい、了解です」
「では、ブノワトさん達が来る迄、次は・・・相談になりますね、意見が欲しいです」
エレインは議題として新商品の名称、価格、また他の商品の案等を出し、皆は和気藹々と打合せに励むのであった。
やや疲れた顔のエレインはいつもの5人を前に宣言した、
「えっと、なんか優しくなりましたよ、ネタが無くなったんですか?」
ケイスが真面目に突っ込んだ、
「うん、女悪魔とか雌ゴブリンとか、あと、オーガ友の会とか、方向性的にはそっち行っちゃった?」
「もー、ジャネットさんもケイスさんもエレインさんはあれですよ場を和ませようとですね」
珍しくパウラがエレインを庇う、
「うんうん、優しい上司よね、確かにネタ切れっぽい感じはするけど」
アニタは腕を組んで何度か頷く、
「そうね、ネタ切れかもね、もうちょっと勉強してくるわ」
エレインは神妙に頷くと、
「報告が何点か、まずは商会の申請を済ませました」
おおーっと4人から歓声が上がり、オリビアはうんうんと頷いた、オリビアもまたエレインに負けないほど疲れた顔である、
「商会名を発表します」
エレインは一転真面目な顔になり5人を睥睨すると、
「ユーフォルビア六花商会、通称、六花商会です」
エレインの言葉に場は一瞬静かになる、そして、先程以上の歓声がどよめき、
「かっこいー」
「かわいらしい名前ですねー」
「うん、六花って私達の事?」
「良い名前ですね」
それぞれの感想が飛び交う、
「良かった、概ね好評ね」
エレインはホッとしたようである、
「はい、だから言ったではないですか、良い名前ですと」
オリビアも嬉しそうである、
「うんうん、六花商会かー、でも、いいんですか、その、エレインさんの名前とか入れなくて?」
アニタが問うと、
「そうですよ、普通は家名とか創業者の名前とかでしょ」
ケイスも同調する、
「えー、でもいいじゃんよー六花商会だよ、覚えやすいし、華やかだし、言いやすいし、私は大賛成」
ジャネットが右手を上げる、
「私も賛成ですよ、けど・・・」
アニタがジャネットを睨む、
「はい、そうですね、本来は私の名前とか家名が普通なんでしょうけど・・・」
エレインは静かに話し始める、
「でも、なんかしっくりこなくて、で、これね」
エレインは足元の袋から真っ白い布を取り出す、それはパトリシアから贈られた上質な前掛けであった、
「このリシア様から頂いた前掛けのこの刺繍を見ましてね、これかなって・・・」
刺繍部分を広げて見せる、そこには6つの花が可愛らしく描かれていた、
「なるほど、大賛成です、流石エレインさんです」
「うんうん、私もそれだろうなって思ってたのよー」
「何よ、ジャネットは調子いいわねー」
「何だよー、最初から賛成だったぞ、アタシはー」
「ついこのあいだの事なのに、なんか懐かしいですねー」
再び楽し気な言葉が飛び交った、
「えぇ、で、商会の印もこの刺繍を元にしようかと、ま、それはいつでもいいんですけどね」
エレインも楽し気である、
「で、今後の予定について少々修正したいかなと思います・・・」
エレインはオリビアに目配せする、オリビアはスッ立ち上がると黒板に向かった、
「まずは、正確な商会の設立日は7月1日になります、これはギルドに正式加入する日、登録完了する日としてギルドから通知された日です、次に店舗の開店日は7月7日に伸ばしました、これは人員の事を考えると少し伸ばしたいかなと思ったからですが、店舗第一号の開店日として分かりやすい日付がいいかしらとも思ったのです、で、さらにもう一点、試食会を催します、これが7月5日、以前屋台の時に実施したように試用と来賓客をもてなすという意味合いです」
ここでエレインは言葉を区切る、オリビアの板書に合わせると、
「以上ですね、如何でしょうか?」
「はい、異議無いです」
ジャネットが黒板を見ながら手をあげる、
「はい、私も」
アニタがそれに続き、ケイスとパウラも続く、
「良かった、では、そのように心して行動をお願いします、次に昨日の試食についてジャネットさんから二人へ報告を」
エレインはジャネットへ話を振る、
「はいはい、昨日ね試作品を提供してみました」
ジャネットはアニタとパウラへ向かって昨日、夕食後に提供した試作商品の手応えを報告する、
「では、概ね好評と思って良いのですね」
パウラはホッとしたような顔になる、
「うん、だよね、あれは売れると思う」
アニタも自信を付けたようだ、
「はい、今後の研鑽も必要でしょうが、商品として出せる物として開発できたのは大きいですね、それも、あなた方の力だけで、ソフィアさんも他の大人の力も無しで出来たのは、やはり素晴らしいと思います」
エレインの満点の誉め言葉に、ジャネットを始め開発に尽力した面々は顔を赤らめる、
「へへ、褒められちゃった」
だらしない笑顔になったジャネットに突っ込む者は無く、3人はつられたように口元の力が抜けた、
「で、今日なんですが、これからオリビアさんとブラスさんが来てくれて、店舗の中を見せてくれるそうです」
「へー、もう出来たの?」
「いえいえ、途中ですよ、ですがある程度形は出来たので実際に中に立ってみて修正したい所があれば対応できる所は対応するとの事でした、完成しちゃうと修正が難しい部分も多いらしいので、今のうちから見ておいて欲しいとの事です」
「なるほどー、うん理解できました」
皆エレインの言葉に納得したようである、
「ま、実際に大理石とかコンロとか、食材とか置いてみないと分からない部分もありますが、そうですね、何処に何を置くかとか、人の配置とかそういった面でも意見が欲しいですね」
「はい、了解です」
「では、ブノワトさん達が来る迄、次は・・・相談になりますね、意見が欲しいです」
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