89 / 1,062
本編
13話 夏の日の策謀 その6
しおりを挟む
午後になると食堂にはヘッケル夫妻とエレインとオリビアがテーブル越しに対面していた、
「先に図面の方を見て頂きたいのだが」
ブラスは咳払いを一つして説明を始めた、数枚の木簡と黒板を取り出しテーブルに並べると、店舗の改築案を説明する、エレインとオリビアは一つ一つに頷きながら理解を示し、ブノワトは隣りで厳しい顔である、
「以上となりますが、此処までで質問等あれば」
ブラスはそう言って一息吐いた、仕事上話し続ける事は稀な為、若干口周りに違和感を覚える、
「はい、大丈夫かと思います、でも」
とエレインは図面に視線を落としたまま口淀んだ、
「今のうちよ、言いたい事はなんでも言ってしまってね、図面上の変更は幾らでもできるけど、工事が始まってからでは直しようが無いものばかりだからね」
ブノワトは優しく助言する、
「はい、ありがとうございます、でも、そうですね、概ねこちらの要望は盛り込まれていると思います、はい、それにある程度柔軟性を持たせたつもりでしたので、大丈夫かと思います」
エレインは黒板の一つを手に取ってジッと見詰めた、その黒板には店舗の完成予想図が描かれていた、店舗を斜め上から見たような線画となっている、
「その、すごい絵ですね、何か、フワフワしたものが形になったようで・・・」
エレインは自身が始めた事、それが着実に形になっている事に小さな感動を覚えた、
「お嬢様、まだまだこれからですよ」
オリビアはそんなエレインに現実を突きつけるが、自身もまたエレインの手にする完成予想図に目を奪われている、
「そうよー、あなた達の目標は店舗を立てる事じゃないの、建てた店舗で商売を成功させる事よ」
ブノワトはニコリと笑顔になる、
「そうですね、はい、分かっているのですが、いざ目にすると嬉しいものですわね」
エレインは手にした黒板をオリビアに渡した、
「そうよねー、この店舗があなた達の第一歩になるんだから、重大よね」
「はい、なので、はい、妥協は出来ないです」
オリビアも瞳を輝かせている、
「では、図面の方は納得頂けたという事でいいかな?」
ブラスはエレインとオリビアに確認を取る、二人は静かに頷いた、
「うっし、じゃ、一番大事な点だな」
ブラスは再び咳払いをすると木簡をもう一枚テーブルに置いた、
「えーと、これが見積になります、正直な値段なのだがどうだろうか?」
木簡には数種類の項目と金額が並び最下段に集計が記されていた、
「なるほど、はい、想像の範疇ではありますわね」
エレインは金額にはさほど驚かず、オリビアもまたうんうんと何度か頷くだけであった、
「大丈夫かい?貴族とはいえ学生には少々お高いと感じるが・・・」
ブラスの正直な感想である、
「確かに、金額としては高いと思いますが、それだけの価値があるものとも思っておりますわ、故に、納得せざるを得ません、それとヘッケル夫妻に任せれば値段以上の物が出来ると確信しておりますし」
エレインが全幅の信頼を表明すると、ブラスは眉を顰め、ブノワトは笑顔になる、
「エレインお嬢様にそこまで言わせたんだ、いい仕事してくれよ、旦那」
ブノワトは景気良く旦那の肩を叩くが、ブラスはあらためて緊張したらしい渋い顔はそのままである、
「では、工期について伺いたいのですが」
オリビアは仲の良い二人の様を斜めに見つつ、先を促す、
「おう、えっとだ、工期についてはそれほどかからないと思う、雨が振らなければ4日、余裕を持って5日もあれば完成するかな?、予備日を貰っておいて引き渡し前に建物内を検査して修正があれば修正、追加があれば追加で、追加の場合は別途費用が発生するし、修正の場合はその必要は無い、但しこの修正と追加については現場でしっかりと話し合う事として、で、諸々考えると、切りのいい所で7月1日引き渡しでどうだろう?」
「はい、そうなると、そこからさらに数日後に開店したとして、夏祭りには間に合いますわね」
7月の祭りは10日に開催される夏祭りである、初夏祭りと同等の規模の祭りであり、初夏祭りは豊穣祈願祭、夏祭りは豊穣感謝祭と定義されている、
「うんうん、あれだな、ミルクアイスケーキを売るには最適な時期かもな、再来月になると若干寒くなるしな、うん」
ブラスはエレインの戦略に理解を示す、
「では、それで契約で宜しいですか?お嬢様?」
どうもこの店舗改築についてはオリビアが最もやる気のようである、エレインの尻を叩くのが自身の仕事と自覚している為であろうか、
「そうですわね、はい・・・と、その前に、ブノワトさんから何か助言的なものはありますか?」
エレインはブノワトを正面から見据えた、
「助言?今更?うーん・・・この建物については私も旦那を信頼してくれとしか言いようがないのよね、立場的にも」
とブノワトは薄っすら笑みしてブラスを横目に睨む、
「その後については、以前にも何となく話したと思うけど・・・」
とブノワトは一転して真剣な顔になる、
「そうだねぇ、今の内に人を確保しておくのが良いかなと思うよ、学生達だけで店舗を回すのは無理があるし、エレインさんが補助に回るにしても一人では難しいだろうしね、それと、ギルド関連の雑務が増えるでしょ、その時間もね、これはエレインさん自身が動かなければならないから、うん、これに関しては私が出来るだけ立ち会ってあげるわね、その方がお互いスムーズだとも思うし、それから・・・現金は常に確保しておくこと、何よりも重要よね、出納関連はオリビアさんが担当する事になるのかしら、であれば信頼できると思うけど、他人に任せるのであれば注意することね・・・」
それからーとブノワトは腕を組む、
「うん、前にも言ったけどあんた達には木工細工の恩もあるからね、軌道に乗る迄は助けてあげるわよ、但し、ちゃんと相談して欲しいかしらね、いい?黙っていても気にしてくれて助けてくれるのは、同じ屋根の下に住んでいる家族だけよ、助けて欲しい時や悩んだ時は遠慮しないで相談なさい、問題解決は速ければ速いほど良いと思うしね」
そんな所かしらとブノワトはブラスに問う、若干恥ずかし気なのは夫の前でかっこつけたからであろうか、
「良いこと言うな、さすが自慢の嫁さんだ」
ブラスはニヤケてブノワトの頭を無遠慮に撫でまわす、
「ちょ、止めてよ」
急に始まった夫婦の戯れにエレインとオリビアは白けた顔をするのであった。
「先に図面の方を見て頂きたいのだが」
ブラスは咳払いを一つして説明を始めた、数枚の木簡と黒板を取り出しテーブルに並べると、店舗の改築案を説明する、エレインとオリビアは一つ一つに頷きながら理解を示し、ブノワトは隣りで厳しい顔である、
「以上となりますが、此処までで質問等あれば」
ブラスはそう言って一息吐いた、仕事上話し続ける事は稀な為、若干口周りに違和感を覚える、
「はい、大丈夫かと思います、でも」
とエレインは図面に視線を落としたまま口淀んだ、
「今のうちよ、言いたい事はなんでも言ってしまってね、図面上の変更は幾らでもできるけど、工事が始まってからでは直しようが無いものばかりだからね」
ブノワトは優しく助言する、
「はい、ありがとうございます、でも、そうですね、概ねこちらの要望は盛り込まれていると思います、はい、それにある程度柔軟性を持たせたつもりでしたので、大丈夫かと思います」
エレインは黒板の一つを手に取ってジッと見詰めた、その黒板には店舗の完成予想図が描かれていた、店舗を斜め上から見たような線画となっている、
「その、すごい絵ですね、何か、フワフワしたものが形になったようで・・・」
エレインは自身が始めた事、それが着実に形になっている事に小さな感動を覚えた、
「お嬢様、まだまだこれからですよ」
オリビアはそんなエレインに現実を突きつけるが、自身もまたエレインの手にする完成予想図に目を奪われている、
「そうよー、あなた達の目標は店舗を立てる事じゃないの、建てた店舗で商売を成功させる事よ」
ブノワトはニコリと笑顔になる、
「そうですね、はい、分かっているのですが、いざ目にすると嬉しいものですわね」
エレインは手にした黒板をオリビアに渡した、
「そうよねー、この店舗があなた達の第一歩になるんだから、重大よね」
「はい、なので、はい、妥協は出来ないです」
オリビアも瞳を輝かせている、
「では、図面の方は納得頂けたという事でいいかな?」
ブラスはエレインとオリビアに確認を取る、二人は静かに頷いた、
「うっし、じゃ、一番大事な点だな」
ブラスは再び咳払いをすると木簡をもう一枚テーブルに置いた、
「えーと、これが見積になります、正直な値段なのだがどうだろうか?」
木簡には数種類の項目と金額が並び最下段に集計が記されていた、
「なるほど、はい、想像の範疇ではありますわね」
エレインは金額にはさほど驚かず、オリビアもまたうんうんと何度か頷くだけであった、
「大丈夫かい?貴族とはいえ学生には少々お高いと感じるが・・・」
ブラスの正直な感想である、
「確かに、金額としては高いと思いますが、それだけの価値があるものとも思っておりますわ、故に、納得せざるを得ません、それとヘッケル夫妻に任せれば値段以上の物が出来ると確信しておりますし」
エレインが全幅の信頼を表明すると、ブラスは眉を顰め、ブノワトは笑顔になる、
「エレインお嬢様にそこまで言わせたんだ、いい仕事してくれよ、旦那」
ブノワトは景気良く旦那の肩を叩くが、ブラスはあらためて緊張したらしい渋い顔はそのままである、
「では、工期について伺いたいのですが」
オリビアは仲の良い二人の様を斜めに見つつ、先を促す、
「おう、えっとだ、工期についてはそれほどかからないと思う、雨が振らなければ4日、余裕を持って5日もあれば完成するかな?、予備日を貰っておいて引き渡し前に建物内を検査して修正があれば修正、追加があれば追加で、追加の場合は別途費用が発生するし、修正の場合はその必要は無い、但しこの修正と追加については現場でしっかりと話し合う事として、で、諸々考えると、切りのいい所で7月1日引き渡しでどうだろう?」
「はい、そうなると、そこからさらに数日後に開店したとして、夏祭りには間に合いますわね」
7月の祭りは10日に開催される夏祭りである、初夏祭りと同等の規模の祭りであり、初夏祭りは豊穣祈願祭、夏祭りは豊穣感謝祭と定義されている、
「うんうん、あれだな、ミルクアイスケーキを売るには最適な時期かもな、再来月になると若干寒くなるしな、うん」
ブラスはエレインの戦略に理解を示す、
「では、それで契約で宜しいですか?お嬢様?」
どうもこの店舗改築についてはオリビアが最もやる気のようである、エレインの尻を叩くのが自身の仕事と自覚している為であろうか、
「そうですわね、はい・・・と、その前に、ブノワトさんから何か助言的なものはありますか?」
エレインはブノワトを正面から見据えた、
「助言?今更?うーん・・・この建物については私も旦那を信頼してくれとしか言いようがないのよね、立場的にも」
とブノワトは薄っすら笑みしてブラスを横目に睨む、
「その後については、以前にも何となく話したと思うけど・・・」
とブノワトは一転して真剣な顔になる、
「そうだねぇ、今の内に人を確保しておくのが良いかなと思うよ、学生達だけで店舗を回すのは無理があるし、エレインさんが補助に回るにしても一人では難しいだろうしね、それと、ギルド関連の雑務が増えるでしょ、その時間もね、これはエレインさん自身が動かなければならないから、うん、これに関しては私が出来るだけ立ち会ってあげるわね、その方がお互いスムーズだとも思うし、それから・・・現金は常に確保しておくこと、何よりも重要よね、出納関連はオリビアさんが担当する事になるのかしら、であれば信頼できると思うけど、他人に任せるのであれば注意することね・・・」
それからーとブノワトは腕を組む、
「うん、前にも言ったけどあんた達には木工細工の恩もあるからね、軌道に乗る迄は助けてあげるわよ、但し、ちゃんと相談して欲しいかしらね、いい?黙っていても気にしてくれて助けてくれるのは、同じ屋根の下に住んでいる家族だけよ、助けて欲しい時や悩んだ時は遠慮しないで相談なさい、問題解決は速ければ速いほど良いと思うしね」
そんな所かしらとブノワトはブラスに問う、若干恥ずかし気なのは夫の前でかっこつけたからであろうか、
「良いこと言うな、さすが自慢の嫁さんだ」
ブラスはニヤケてブノワトの頭を無遠慮に撫でまわす、
「ちょ、止めてよ」
急に始まった夫婦の戯れにエレインとオリビアは白けた顔をするのであった。
0
お気に入りに追加
156
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
異世界転生してしまったがさすがにこれはおかしい
増月ヒラナ
ファンタジー
不慮の事故により死んだ主人公 神田玲。
目覚めたら見知らぬ光景が広がっていた
3歳になるころ、母に催促されステータスを確認したところ
いくらなんでもこれはおかしいだろ!
お花畑な母親が正当な跡取りである兄を差し置いて俺を跡取りにしようとしている。誰か助けて……
karon
ファンタジー
我が家にはおまけがいる。それは俺の兄、しかし兄はすべてに置いて俺に勝っており、俺は凡人以下。兄を差し置いて俺が跡取りになったら俺は詰む。何とかこの状況から逃げ出したい。
悪行貴族のはずれ息子【第1部 魔法講師編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第2部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/450916603
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
隠密スキルでコレクター道まっしぐら
たまき 藍
ファンタジー
没落寸前の貴族に生まれた少女は、世にも珍しい”見抜く眼”を持っていた。
その希少性から隠し、閉じ込められて5つまで育つが、いよいよ家計が苦しくなり、人買いに売られてしまう。
しかし道中、隊商は強力な魔物に襲われ壊滅。少女だけが生き残った。
奇しくも自由を手にした少女は、姿を隠すため、魔物はびこる森へと駆け出した。
これはそんな彼女が森に入って10年後、サバイバル生活の中で隠密スキルを極め、立派な素材コレクターに成長してからのお話。
異世界でお取り寄せ生活
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界の魔力不足を補うため、年に数人が魔法を貰い渡り人として渡っていく、そんな世界である日、日本で普通に働いていた橋沼桜が選ばれた。
突然のことに驚く桜だったが、魔法を貰えると知りすぐさま快諾。
貰った魔法は、昔食べて美味しかったチョコレートをまた食べたいがためのお取り寄せ魔法。
意気揚々と異世界へ旅立ち、そして桜の異世界生活が始まる。
貰った魔法を満喫しつつ、異世界で知り合った人達と緩く、のんびりと異世界生活を楽しんでいたら、取り寄せ魔法でとんでもないことが起こり……!?
そんな感じの話です。
のんびり緩い話が好きな人向け、恋愛要素は皆無です。
※小説家になろう、カクヨムでも同時掲載しております。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる