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本編
11話 お嬢様達の胎動、決意 その5
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翌日、朝から大雨であった、生徒達は学園に向かうがエレインは一人食堂にて考えごとをしている、その側にはミナとレインがエレインの真似をしているのか、同じようにボオッとした顔をして壁を見詰めていた、
「あんたら何やってるの?黴でも生えたのかしら?」
サビナがドスドスと足音を立てて一階に降りてくる、水差しを手にしているところをみると、行き先は井戸か厨房の水甕であろう、
「むー、サビナだー、おはようー」
ミナのらしく無い朝の挨拶に、
「どした?風邪でも引いた?」
「あぁーほっといていいわよ、雨の日は大概こうなの、二人共雨に弱いのよ、何でかね」
ソフィアが食堂に入って来る、
「ソフィアさん、お水貰っていい?」
サビナは擦れ違いざまに確認をとる、
「どうぞ、厨房の水甕からお好きに持ってって、あら、エレインさんはどうしたの?」
ソフィアは食堂に佇むエレインを見止める、
「今日は、私用ですの、でも出掛けるには少し早いかなとも思いまして」
「ふーん、まぁ、そうよね、ギルドも役所も仕事始めたばかりの時間よね」
ソフィアはエレインの目的を知っているかのような口振りである、エレインはその言葉にビクリとするも、
「お茶でも入れる?ここ暫くバタバタしてたからね、一人でゆっくりするのもいいと思うわよ」
ソフィアの優しい言葉に、エレインは安堵の笑みで返答に代えた、
「なんだ、暇なら上に来る?面白いわよいろいろと」
厨房で水を汲んだサビナが戻りしなの階段の前で三人に声を掛けた、
「あら、いいの?邪魔にしかならないわよ」
「カトカもいますし大丈夫ですよ」
サビナは気軽に答える、ミナとレインはしょうがないなぁと毒付きながら腰を上げ、エレインも二人につられたのかフラリと腰を上げてしまった、
「ん」
と口の端を上げたサビナは3人を先導して3階へ上がった、3階の共用ホールに入ると作業中の人影がある、木戸側の若干陽が入る箇所に机が置かれカトカの細い背中が綺麗に丸まっている、
「カトカだー、おはよー」
「あら、ミナさん、どうしたの大人数で」
カトカはヒョイと顔を上げる、
「何やってるのー?」
「ん?これ?これはねぇ、ソフィアさんのコンロって知ってる?それの改良、大きくなって使い勝手が良くなるのよー」
パタパタとカトカのすぐ隣りに来たミナは机の上に顎を載せる、
「こら、危ない物もあるから、お顔に傷が付きますよ」
「えー、でも凄い楽らよー、頭って重いよねー」
「また、今日は妙に子供らしいようならしくないような、どうしたんですミナさん」
「雨の日はこうなるらしいよ、レインもほら、なんか精彩に欠けるっしょ」
二人の視線はレインに向かう、確かにいつもの老成した雰囲気が無い、どこか螺子が緩んでいるような雰囲気である、
「なんじゃ、人の顔をジロジロと」
それでも二人を睨み返す事は出来るらしい、
「ふーん、静かな二人も可愛いわね」
「でしょ、ほら、こっちおいでご本読む?」
サビナは二人を連れて壁際の本棚に向かう、
「えっとねぇ、そうだなぁ、これとかこれとか面白いよ」
サビナは植物図鑑と動物図鑑を手にすると床に広げて自身も座り込む、
「こっちがお花の図鑑、でこっちが動物の図鑑」
「ズカン?」
「そう、お花とか植物がいっぱい書いてあるのよ、こっちは動物ね」
「わ、ホントだ凄い上手な絵ー」
「ふむ、実に細かい描写だのう」
二人はやっと活動的な反応を見せた、図鑑はページの上部半分が絵図となり下部半分に説明文が記されていた、絵図はレインの評価の通りかなり細かな描写である、
「あぁしてるとやっぱり子供よねー、どうもあの娘達は規格外すぎる気がしてねぇー」
カトカは床に円陣を組む3人を楽し気に眺めながらエレインに話し掛けた、
「そうですね、ソフィアさんもですが、日々常識を壊されています」
「あっはっは、そうよね、ホントそれ、ユーリ先生もね、そんな感じなのよ、ソフィアさんもか、そりゃそうよねぇー、何せ救国のパーティーの一人ですもんねー」
エレインはそうですよねーと軽く同意しようとして言葉を詰まらせてカトカを睨む、
「・・・それ、本当ですか?」
「どれが?」
カトカは意識してかしていないのかエレインの目からみると惚けているように見えた、
「いえ、その救国のパーティーの一人って・・・」
「ん、知らなかった?なら、知らない振りしてて、知ったところで得は無いしね」
カトカの言葉はどうにも軽い、見た目に反して素の彼女は異常に親しみやすいのかもしれない、しかし、それが秘密を守れない事と同義だとしたら致命的な欠点ともいえる、
「エレインさんなら知ってるんじゃないかと思ってね、城にも行ってクロノス様とお会いしたんでしょ、なら、それと同じ位の大事として取り扱ってね、まぁ、そのうちに気付いたかもだけど」
カトカは背を丸めて作業に戻る、エレインはやっと諸々の説明の付かない状況がスッキリと理解できた、ソフィアの人脈、その達観ぶり、突然学園の講師として招かれ研究所を持っているユーリ、クロノスやパトリシアとの関係・・・ソフィアとユーリが救国のパーティであったとすれば、全てに納得が行く、ミナとレインの違和感以外は・・・。
「すいません、何か眩暈が」
エレインは側のイスにドサリと腰を下ろす、
「あらあら、大丈夫?そんなにショックだった?」
「えぇ、大丈夫です、でもそうですよね、はい、そう言われてやっと理解できました」
「そう?でも他言は駄目よ、最悪、これよ」
右手の手刀を自分の首筋に当てて舌を出す、滑稽な仕草であるがそれでもカトカの美貌にかかると芸術作品のような美しさがあった、
「それも、ユーリ先生かソフィア女史どちらかから直接手を下されたりしてね・・・ってそんな失礼な事言っちゃいけないんだけどさ、そういう事もあるかもね」
「・・・肝に命じます・・・」
「そうね、私も口が軽すぎたわ、ごめんね」
カトカは簡単な謝罪を最後に手元作業に集中する、陶器の板に緻密な魔法陣を描いている、要所要所に深紅の魔法石が配置されており、本人が言うように魔法コンロの試作品なのであろう、現行品との違いは陶器板そのものが二回りほど大きい事のようであった、
「でも、すいません、もう少しだけ軽口を言わせて下さい」
エレインは誰にともなくそう言った、カトカから返答は無い、
「そうなると、ソフィアさんもユーリさんもなんでこのような生活をしているのでしょう、その気になれば爵位を貰って遊んで暮らす事も出来たでしょうに・・・」
エレインは言葉を区切る、そして目を瞑って思考した、
「そうか、貴族の苦しみを知っているのか・・・そして平民の喜びも、誰も、貴族であろうが、平民であろうが、奴隷であろうが、苦労していない人はいない、楽な生き方は無いのでしょうね、きっと・・・」
カトカは手を止めてエレインを見る、
「貴女も大したものね、ソフィアさんやパトリシアさんが気に掛けるのが分かるわ、あの二人の後ろ盾があるって、貴女ある意味で・・・最強よね」
「そんな、そんな事は無いですが・・・」
「ふふん、何をしようとしているかは分からないけど、期待してるわよ私も、あの人達に比べたら蟻の子とドラゴンくらいの違いがあるけどね」
カトカは優しく微笑む、天使か悪魔かもしくは女神か、吸い込まれるようなその笑顔に、エレインは魂ごと吸い取られる感覚に囚われ、さらにそれが快感である事を知ってしまった。
「あんたら何やってるの?黴でも生えたのかしら?」
サビナがドスドスと足音を立てて一階に降りてくる、水差しを手にしているところをみると、行き先は井戸か厨房の水甕であろう、
「むー、サビナだー、おはようー」
ミナのらしく無い朝の挨拶に、
「どした?風邪でも引いた?」
「あぁーほっといていいわよ、雨の日は大概こうなの、二人共雨に弱いのよ、何でかね」
ソフィアが食堂に入って来る、
「ソフィアさん、お水貰っていい?」
サビナは擦れ違いざまに確認をとる、
「どうぞ、厨房の水甕からお好きに持ってって、あら、エレインさんはどうしたの?」
ソフィアは食堂に佇むエレインを見止める、
「今日は、私用ですの、でも出掛けるには少し早いかなとも思いまして」
「ふーん、まぁ、そうよね、ギルドも役所も仕事始めたばかりの時間よね」
ソフィアはエレインの目的を知っているかのような口振りである、エレインはその言葉にビクリとするも、
「お茶でも入れる?ここ暫くバタバタしてたからね、一人でゆっくりするのもいいと思うわよ」
ソフィアの優しい言葉に、エレインは安堵の笑みで返答に代えた、
「なんだ、暇なら上に来る?面白いわよいろいろと」
厨房で水を汲んだサビナが戻りしなの階段の前で三人に声を掛けた、
「あら、いいの?邪魔にしかならないわよ」
「カトカもいますし大丈夫ですよ」
サビナは気軽に答える、ミナとレインはしょうがないなぁと毒付きながら腰を上げ、エレインも二人につられたのかフラリと腰を上げてしまった、
「ん」
と口の端を上げたサビナは3人を先導して3階へ上がった、3階の共用ホールに入ると作業中の人影がある、木戸側の若干陽が入る箇所に机が置かれカトカの細い背中が綺麗に丸まっている、
「カトカだー、おはよー」
「あら、ミナさん、どうしたの大人数で」
カトカはヒョイと顔を上げる、
「何やってるのー?」
「ん?これ?これはねぇ、ソフィアさんのコンロって知ってる?それの改良、大きくなって使い勝手が良くなるのよー」
パタパタとカトカのすぐ隣りに来たミナは机の上に顎を載せる、
「こら、危ない物もあるから、お顔に傷が付きますよ」
「えー、でも凄い楽らよー、頭って重いよねー」
「また、今日は妙に子供らしいようならしくないような、どうしたんですミナさん」
「雨の日はこうなるらしいよ、レインもほら、なんか精彩に欠けるっしょ」
二人の視線はレインに向かう、確かにいつもの老成した雰囲気が無い、どこか螺子が緩んでいるような雰囲気である、
「なんじゃ、人の顔をジロジロと」
それでも二人を睨み返す事は出来るらしい、
「ふーん、静かな二人も可愛いわね」
「でしょ、ほら、こっちおいでご本読む?」
サビナは二人を連れて壁際の本棚に向かう、
「えっとねぇ、そうだなぁ、これとかこれとか面白いよ」
サビナは植物図鑑と動物図鑑を手にすると床に広げて自身も座り込む、
「こっちがお花の図鑑、でこっちが動物の図鑑」
「ズカン?」
「そう、お花とか植物がいっぱい書いてあるのよ、こっちは動物ね」
「わ、ホントだ凄い上手な絵ー」
「ふむ、実に細かい描写だのう」
二人はやっと活動的な反応を見せた、図鑑はページの上部半分が絵図となり下部半分に説明文が記されていた、絵図はレインの評価の通りかなり細かな描写である、
「あぁしてるとやっぱり子供よねー、どうもあの娘達は規格外すぎる気がしてねぇー」
カトカは床に円陣を組む3人を楽し気に眺めながらエレインに話し掛けた、
「そうですね、ソフィアさんもですが、日々常識を壊されています」
「あっはっは、そうよね、ホントそれ、ユーリ先生もね、そんな感じなのよ、ソフィアさんもか、そりゃそうよねぇー、何せ救国のパーティーの一人ですもんねー」
エレインはそうですよねーと軽く同意しようとして言葉を詰まらせてカトカを睨む、
「・・・それ、本当ですか?」
「どれが?」
カトカは意識してかしていないのかエレインの目からみると惚けているように見えた、
「いえ、その救国のパーティーの一人って・・・」
「ん、知らなかった?なら、知らない振りしてて、知ったところで得は無いしね」
カトカの言葉はどうにも軽い、見た目に反して素の彼女は異常に親しみやすいのかもしれない、しかし、それが秘密を守れない事と同義だとしたら致命的な欠点ともいえる、
「エレインさんなら知ってるんじゃないかと思ってね、城にも行ってクロノス様とお会いしたんでしょ、なら、それと同じ位の大事として取り扱ってね、まぁ、そのうちに気付いたかもだけど」
カトカは背を丸めて作業に戻る、エレインはやっと諸々の説明の付かない状況がスッキリと理解できた、ソフィアの人脈、その達観ぶり、突然学園の講師として招かれ研究所を持っているユーリ、クロノスやパトリシアとの関係・・・ソフィアとユーリが救国のパーティであったとすれば、全てに納得が行く、ミナとレインの違和感以外は・・・。
「すいません、何か眩暈が」
エレインは側のイスにドサリと腰を下ろす、
「あらあら、大丈夫?そんなにショックだった?」
「えぇ、大丈夫です、でもそうですよね、はい、そう言われてやっと理解できました」
「そう?でも他言は駄目よ、最悪、これよ」
右手の手刀を自分の首筋に当てて舌を出す、滑稽な仕草であるがそれでもカトカの美貌にかかると芸術作品のような美しさがあった、
「それも、ユーリ先生かソフィア女史どちらかから直接手を下されたりしてね・・・ってそんな失礼な事言っちゃいけないんだけどさ、そういう事もあるかもね」
「・・・肝に命じます・・・」
「そうね、私も口が軽すぎたわ、ごめんね」
カトカは簡単な謝罪を最後に手元作業に集中する、陶器の板に緻密な魔法陣を描いている、要所要所に深紅の魔法石が配置されており、本人が言うように魔法コンロの試作品なのであろう、現行品との違いは陶器板そのものが二回りほど大きい事のようであった、
「でも、すいません、もう少しだけ軽口を言わせて下さい」
エレインは誰にともなくそう言った、カトカから返答は無い、
「そうなると、ソフィアさんもユーリさんもなんでこのような生活をしているのでしょう、その気になれば爵位を貰って遊んで暮らす事も出来たでしょうに・・・」
エレインは言葉を区切る、そして目を瞑って思考した、
「そうか、貴族の苦しみを知っているのか・・・そして平民の喜びも、誰も、貴族であろうが、平民であろうが、奴隷であろうが、苦労していない人はいない、楽な生き方は無いのでしょうね、きっと・・・」
カトカは手を止めてエレインを見る、
「貴女も大したものね、ソフィアさんやパトリシアさんが気に掛けるのが分かるわ、あの二人の後ろ盾があるって、貴女ある意味で・・・最強よね」
「そんな、そんな事は無いですが・・・」
「ふふん、何をしようとしているかは分からないけど、期待してるわよ私も、あの人達に比べたら蟻の子とドラゴンくらいの違いがあるけどね」
カトカは優しく微笑む、天使か悪魔かもしくは女神か、吸い込まれるようなその笑顔に、エレインは魂ごと吸い取られる感覚に囚われ、さらにそれが快感である事を知ってしまった。
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