57 / 1,149
本編
9話 豊穣の神の祭りあるいはレインの日 その6
しおりを挟む
「いや、なんかすいません、すごくその買っていただいて」
当初の勢いは何処へやらといった感じで恐縮するブノワトと硬さが抜けないブラスに、
「こちらこそ、良い買い物をいたしました」
とパトリシアは微笑んだ、
「では、もう少しサービス致します、そろそろ祝福の行列が始まると思いますので、特等席を確保しましょう」
ブノワトは率先して一行を案内する、
「この大広場のさらに奥に豊穣の神様の神殿がありまして、行列はそこから始まります、そして大広場から大通りに出てそのまま郊外へ抜けるんですが、地元民としては大広場の手前辺りが一番良いかなぁと思うんですよね」
再びブノワトの良く回る舌が活躍し始めた、
「あ、ほら、あそこ、馬車が準備されてるでしょ、それも馬は神殿の装束です」
ブノワトの指差す方向に派手に着飾った2頭立ての馬車が数台並んでいた、いずれの馬車も馬車本体から幌を外されておりその車体も美しく装飾されている、
「あの馬車から花びらが撒かれるんですよ」
周囲には人だかりができ始めている、大通りとはいえ普段は馬車道と歩道は区別されない、故に慣れないと非常に危ない道ではあるのだが、祭りの日には衛兵がそこかしかに立ちさらにロープで馬車道と歩道が区分けされていた、人々は歩道内を神殿方向に歩を進めつつ行列の開始を待っている、
「楽しみですわね、どのような光景になるんでしょう」
人波とその熱気、遠目に見る馬車の美しさにパトリシアは嫌でも期待をかき立てられる、
「そうですね、ミナ、あの馬車見える?」
「うん、見えるよ、ピカピカ、ヒラヒラだね、お馬さんカッコイイ」
「あれ、そんなにお馬さん好きだっけ?」
ソフィアが問うと、
「うん、お馬さん好き、それと鳩とウサギさん好き、カラス嫌い」
子供らしい好みである、
「では、こんどお城に来たらお馬さんに乗ってみますか?」
パトリシアの誘いに、
「ホント、乗る、乗りたい、えっと、お馬さんは黒いの?それとも白いの?」
「お色ですか、いっぱいいますよ何色がお好きです?」
「えっと、茶色、白もかっこいいけど、茶色がかっこいい」
「茶色ですか、それはまた一般的な・・・渋い選択ですわね」
思っていなかった答えに皆が微笑んでいると、
「祝福の儀式が終わりましたー、祝福の儀式が終わりましたー」
数人の広報官が神殿から出てくると、朗々と儀式の終了を告げる、と同時に神殿の鐘が鳴り響いた、
「巫女のおなり、巫女のおなりー、町娘の帰還、町娘の帰還」
衆目の集まる中神殿から巫女達が静々と歩み出てくる、その手には巨大な籠が抱えられていた、巫女達は歩みを止めずそれぞれ決められた馬車に乗り込み、さらに仮装した町娘もそれに続いた、
「祝福の行列、祝福の行列」
広報官が行列に先立って大通りを練り歩く、広報官は大広場の中央で大通りと支道に別れそれぞれの担当する通りを儀式の始まりを告げながら歩き続けた、
「さぁ、始まりますよ」
ブノワトが皆の視線を馬車に向けさせる、ブノワトの言葉からややあって馬車はゆっくりと動き出した、馬車にはそれぞれ一人の巫女と二人の町娘が乗っている様子である、
「わぁ、動いた、始まった」
ミナが最前列でピョンピョン跳ねる、はぐれては一大事とソフィアは手を繋ぎつつしゃがんでミナの腰を押さえた。
行列は静かに動き出し、大通りの人だかりに差し掛かると巫女は手にしたベルをシャランと鳴らす、それが合図のようで町娘が籠の中から花びらを掬い上げ沿道に撒き散らした、
「なるほど、これは綺麗ですわね」
太陽光を受けて様々な色の花びらが輝きながら風に舞いつつ人々に降り掛かる、
「凱旋式や、国王祝賀では逆ですけど、なるほど、祝福を浴びる側になるのはまた違ったもののようですね」
アフラは関心する、
「お花、お花、集めないと」
ミナが舞う花びらに手を伸ばす、ソフィアが周囲を見渡すと他の見物客は頭にボールを載せてそれに集めたり、スカートを広げて受け止めたりと様々に祝福の花びら集めを行っていた、
「なるほど、じゃ、ほら、ミナ、こうやって」
ソフィアはミナの前掛けを受け皿のように広げ花びらを受け止めた、
「やった、ソフィ、ありがとう」
馬車の列は6台続きそれぞれが一定の感覚で花びらを撒いていく、やがて馬車は終わってその後ろを午前の行列と同じように賑やかしの楽団が付いて行く、
「あっという間ですね、でも、見れてよかった、これは綺麗で楽しいイベントでしたわ」
パトリシアは輝く笑顔でそう評した、
「良かったです、ほら、私も沢山頂きました」
ブノワトも嬉しそうに両手いっぱいの花びらを見せる、
「なんか、もっと少ないのかと思ってましたよこの花びら、でも、思った以上に量があるんですね」
「えぇ、この場所が良かったのです、毎年大広場と神殿のあいだ辺りが見物客が多いのですね、なもんで撒く量が違うのですよ、それにここを過ぎると馬車が別れちゃって別々に支道に入って行っちゃうんです、ですので、ここが正に特等席なんです」
ブノワトが胸を張る、
「ソフィすんごいいっぱいになちゃった、どうしよう?」
ミナは広げた前掛けに山となった花びらを見て困った顔をする、
「大丈夫、寮に戻ったらそうね、皆に分けたりお守りにしたりしましょう、ちょっと待ってね」
ソフィアは懐から大振りのハンカチを取り出してミナの受け取った花びらを優しく包む、
「はい、これでこれを持って、さて、帰りましょうか?」
「そうですね、ブノワトさん、楽しかったですわ、案内頂きましてありがとうございました」
パトリシアの丁寧な礼に、
「そんな、恐れ多いです、そのまた、お会いする事があればなんなりと・・・はい」
流石のブノワトもパトリシアの前では緊張するようである、
「そうだ、どうします、今日来ます?あの娘達の報告とか聞きたいでしょ?」
「うーん、明日でもいいかなぁとは思ってたんですけどね、うちの片付けもありますし」
「そう、じゃ、あの娘達にはそう言っておくわね」
「ありがとうございます」
パトリシア一行はそこでブノワトと別れて帰路に就いた、道すがら屋台で買い食いしつつ珍しい菓子や肉料理を物色する、
「はぁ、楽しかったですわ」
寮に着いた途端、パトリシアは大きく満足気な吐息を吐いた、
「まったくです」
アフラ達従者も晴れ晴れとした表情である、
「お茶にしましょう、もう少しゆっくりできますでしょう?」
ソフィアはにこやかに一行を食堂に誘うが、そこには先客がいた、
「おかえいなさー」
6人の娘達が死んだようにテーブルに突っ伏していた、
「わ、あんた達どうしたの?」
ソフィアはあまりの様子に何かあったかと大声を上げる、
「えへへ、えっと、大好評でして、売り切れてしまいました」
パウラが疲れ切った顔を隠しもせずに笑顔で答える、
「こちらもです、売り切れてしまいました」
オリビアも同じような顔である、
「えっ、それで撤収しちゃったの?凄いわね屋台で早仕舞なんて・・・、ほら、リシア様が来てますよ、シャンとなさい」
ソフィアの言に6人は何とか上体を起こす、
「いいですよ、ソフィアさん、皆さんお疲れなんでしょう、でも、売り切れとは凄いわね、大したものです、お疲れさまでした」
パトリシアの優しい言葉に、
「ありがとうございますー」
空気が抜ける様に6人は再びテーブルに突っ伏した、
「やれやれ、じゃあ、お茶をいれましょう、あんた達も飲むでしょう、あと、レイン、さっき買った屋台のお菓子みんなで頂きましょう」
「うむ、ほら皆の者しっかりせい、おやつの時間じゃ」
レインの言葉に抑え目の歓声が上がった。
当初の勢いは何処へやらといった感じで恐縮するブノワトと硬さが抜けないブラスに、
「こちらこそ、良い買い物をいたしました」
とパトリシアは微笑んだ、
「では、もう少しサービス致します、そろそろ祝福の行列が始まると思いますので、特等席を確保しましょう」
ブノワトは率先して一行を案内する、
「この大広場のさらに奥に豊穣の神様の神殿がありまして、行列はそこから始まります、そして大広場から大通りに出てそのまま郊外へ抜けるんですが、地元民としては大広場の手前辺りが一番良いかなぁと思うんですよね」
再びブノワトの良く回る舌が活躍し始めた、
「あ、ほら、あそこ、馬車が準備されてるでしょ、それも馬は神殿の装束です」
ブノワトの指差す方向に派手に着飾った2頭立ての馬車が数台並んでいた、いずれの馬車も馬車本体から幌を外されておりその車体も美しく装飾されている、
「あの馬車から花びらが撒かれるんですよ」
周囲には人だかりができ始めている、大通りとはいえ普段は馬車道と歩道は区別されない、故に慣れないと非常に危ない道ではあるのだが、祭りの日には衛兵がそこかしかに立ちさらにロープで馬車道と歩道が区分けされていた、人々は歩道内を神殿方向に歩を進めつつ行列の開始を待っている、
「楽しみですわね、どのような光景になるんでしょう」
人波とその熱気、遠目に見る馬車の美しさにパトリシアは嫌でも期待をかき立てられる、
「そうですね、ミナ、あの馬車見える?」
「うん、見えるよ、ピカピカ、ヒラヒラだね、お馬さんカッコイイ」
「あれ、そんなにお馬さん好きだっけ?」
ソフィアが問うと、
「うん、お馬さん好き、それと鳩とウサギさん好き、カラス嫌い」
子供らしい好みである、
「では、こんどお城に来たらお馬さんに乗ってみますか?」
パトリシアの誘いに、
「ホント、乗る、乗りたい、えっと、お馬さんは黒いの?それとも白いの?」
「お色ですか、いっぱいいますよ何色がお好きです?」
「えっと、茶色、白もかっこいいけど、茶色がかっこいい」
「茶色ですか、それはまた一般的な・・・渋い選択ですわね」
思っていなかった答えに皆が微笑んでいると、
「祝福の儀式が終わりましたー、祝福の儀式が終わりましたー」
数人の広報官が神殿から出てくると、朗々と儀式の終了を告げる、と同時に神殿の鐘が鳴り響いた、
「巫女のおなり、巫女のおなりー、町娘の帰還、町娘の帰還」
衆目の集まる中神殿から巫女達が静々と歩み出てくる、その手には巨大な籠が抱えられていた、巫女達は歩みを止めずそれぞれ決められた馬車に乗り込み、さらに仮装した町娘もそれに続いた、
「祝福の行列、祝福の行列」
広報官が行列に先立って大通りを練り歩く、広報官は大広場の中央で大通りと支道に別れそれぞれの担当する通りを儀式の始まりを告げながら歩き続けた、
「さぁ、始まりますよ」
ブノワトが皆の視線を馬車に向けさせる、ブノワトの言葉からややあって馬車はゆっくりと動き出した、馬車にはそれぞれ一人の巫女と二人の町娘が乗っている様子である、
「わぁ、動いた、始まった」
ミナが最前列でピョンピョン跳ねる、はぐれては一大事とソフィアは手を繋ぎつつしゃがんでミナの腰を押さえた。
行列は静かに動き出し、大通りの人だかりに差し掛かると巫女は手にしたベルをシャランと鳴らす、それが合図のようで町娘が籠の中から花びらを掬い上げ沿道に撒き散らした、
「なるほど、これは綺麗ですわね」
太陽光を受けて様々な色の花びらが輝きながら風に舞いつつ人々に降り掛かる、
「凱旋式や、国王祝賀では逆ですけど、なるほど、祝福を浴びる側になるのはまた違ったもののようですね」
アフラは関心する、
「お花、お花、集めないと」
ミナが舞う花びらに手を伸ばす、ソフィアが周囲を見渡すと他の見物客は頭にボールを載せてそれに集めたり、スカートを広げて受け止めたりと様々に祝福の花びら集めを行っていた、
「なるほど、じゃ、ほら、ミナ、こうやって」
ソフィアはミナの前掛けを受け皿のように広げ花びらを受け止めた、
「やった、ソフィ、ありがとう」
馬車の列は6台続きそれぞれが一定の感覚で花びらを撒いていく、やがて馬車は終わってその後ろを午前の行列と同じように賑やかしの楽団が付いて行く、
「あっという間ですね、でも、見れてよかった、これは綺麗で楽しいイベントでしたわ」
パトリシアは輝く笑顔でそう評した、
「良かったです、ほら、私も沢山頂きました」
ブノワトも嬉しそうに両手いっぱいの花びらを見せる、
「なんか、もっと少ないのかと思ってましたよこの花びら、でも、思った以上に量があるんですね」
「えぇ、この場所が良かったのです、毎年大広場と神殿のあいだ辺りが見物客が多いのですね、なもんで撒く量が違うのですよ、それにここを過ぎると馬車が別れちゃって別々に支道に入って行っちゃうんです、ですので、ここが正に特等席なんです」
ブノワトが胸を張る、
「ソフィすんごいいっぱいになちゃった、どうしよう?」
ミナは広げた前掛けに山となった花びらを見て困った顔をする、
「大丈夫、寮に戻ったらそうね、皆に分けたりお守りにしたりしましょう、ちょっと待ってね」
ソフィアは懐から大振りのハンカチを取り出してミナの受け取った花びらを優しく包む、
「はい、これでこれを持って、さて、帰りましょうか?」
「そうですね、ブノワトさん、楽しかったですわ、案内頂きましてありがとうございました」
パトリシアの丁寧な礼に、
「そんな、恐れ多いです、そのまた、お会いする事があればなんなりと・・・はい」
流石のブノワトもパトリシアの前では緊張するようである、
「そうだ、どうします、今日来ます?あの娘達の報告とか聞きたいでしょ?」
「うーん、明日でもいいかなぁとは思ってたんですけどね、うちの片付けもありますし」
「そう、じゃ、あの娘達にはそう言っておくわね」
「ありがとうございます」
パトリシア一行はそこでブノワトと別れて帰路に就いた、道すがら屋台で買い食いしつつ珍しい菓子や肉料理を物色する、
「はぁ、楽しかったですわ」
寮に着いた途端、パトリシアは大きく満足気な吐息を吐いた、
「まったくです」
アフラ達従者も晴れ晴れとした表情である、
「お茶にしましょう、もう少しゆっくりできますでしょう?」
ソフィアはにこやかに一行を食堂に誘うが、そこには先客がいた、
「おかえいなさー」
6人の娘達が死んだようにテーブルに突っ伏していた、
「わ、あんた達どうしたの?」
ソフィアはあまりの様子に何かあったかと大声を上げる、
「えへへ、えっと、大好評でして、売り切れてしまいました」
パウラが疲れ切った顔を隠しもせずに笑顔で答える、
「こちらもです、売り切れてしまいました」
オリビアも同じような顔である、
「えっ、それで撤収しちゃったの?凄いわね屋台で早仕舞なんて・・・、ほら、リシア様が来てますよ、シャンとなさい」
ソフィアの言に6人は何とか上体を起こす、
「いいですよ、ソフィアさん、皆さんお疲れなんでしょう、でも、売り切れとは凄いわね、大したものです、お疲れさまでした」
パトリシアの優しい言葉に、
「ありがとうございますー」
空気が抜ける様に6人は再びテーブルに突っ伏した、
「やれやれ、じゃあ、お茶をいれましょう、あんた達も飲むでしょう、あと、レイン、さっき買った屋台のお菓子みんなで頂きましょう」
「うむ、ほら皆の者しっかりせい、おやつの時間じゃ」
レインの言葉に抑え目の歓声が上がった。
1
お気に入りに追加
168
あなたにおすすめの小説

元捨て子の新米王子様、今日もお仕事頑張ります!
藤なごみ
ファンタジー
簡易説明
転生前も転生後も捨て子として育てられた少年が、大きく成長する物語です
詳細説明
生まれた直後に病院に遺棄されるという運命を背負った少年は、様々な境遇の子どもが集まった孤児院で成長していった。
そして孤児院を退寮後に働いていたのだが、本人が気が付かないうちに就寝中に病気で亡くなってしまいす。
そして再び少年が目を覚ますと、前世の記憶を持ったまま全く別の世界で新たな生を受ける事に。
しかし、ここでも再び少年は生後直ぐに遺棄される運命を辿って行く事になります。
赤ん坊となった少年は、果たして家族と再会する事が出来るのか。
色々な視点が出てきて読みにくいと思いますがご了承ください。
家族の絆、血のつながりのある絆、血のつながらない絆とかを書いて行く予定です。
※小説家になろう様でも投稿しております

形成級メイクで異世界転生してしまった〜まじか最高!〜
ななこ
ファンタジー
ぱっちり二重、艶やかな唇、薄く色付いた頬、乳白色の肌、細身すぎないプロポーション。
全部努力の賜物だけどほんとの姿じゃない。
神様は勘違いしていたらしい。
形成級ナチュラルメイクのこの顔面が、素の顔だと!!
……ラッキーサイコー!!!
すっぴんが地味系女子だった主人公OL(二十代後半)が、全身形成級の姿が素の姿となった美少女冒険者(16歳)になり異世界を謳歌する話。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界転移したけど、果物食い続けてたら無敵になってた
甘党羊
ファンタジー
唐突に異世界に飛ばされてしまった主人公。
降り立った場所は周囲に生物の居ない不思議な森の中、訳がわからない状況で自身の能力などを確認していく。
森の中で引きこもりながら自身の持っていた能力と、周囲の環境を上手く利用してどんどん成長していく。
その中で試した能力により出会った最愛のわんこと共に、周囲に他の人間が居ない自分の住みやすい地を求めてボヤきながら異世界を旅していく物語。
協力関係となった者とバカをやったり、敵には情け容赦なく立ち回ったり、飯や甘い物に並々ならぬ情熱を見せたりしながら、ゆっくり進んでいきます。

屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。


異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

異世界で農業をやろうとしたら雪山に放り出されました。
マーチ・メイ
ファンタジー
異世界召喚に巻き込まれたサラリーマンが異世界でスローライフ。
女神からアイテム貰って意気揚々と行った先はまさかの雪山でした。
※当分主人公以外人は出てきません。3か月は確実に出てきません。
修行パートや縛りゲーが好きな方向けです。湿度や温度管理、土のphや連作、肥料までは加味しません。
雪山設定なので害虫も病気もありません。遺伝子組み換えなんかも出てきません。完璧にご都合主義です。魔法チート有りで本格的な農業ではありません。
更新も不定期になります。
※小説家になろうと同じ内容を公開してます。
週末にまとめて更新致します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる