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本編
7話 ブノワトさんのスパルタ商売学 その2
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ソフィアは鉄パイプ廻りの水分を綺麗に拭うと、とぐろの内側に炊き付けを盛り薪をくみ上げその下部に赤い魔法石を設置した、
「結界がまだ生きているから魔法の類は使えないけどこれならば」
ソフィアは魔法石を発動し炎を焚いた、その炎はじっくりと炊き付けを燃やしやがて薪に火が移る、丁度良い所で魔法石を小枝で回収して炎を治めると、
「さ、これでどうだろう」
皆の視線が集まる中、炎はゆっくりと大きくなりつつ鉄パイプを熱していく、コポリと小さな水音が樽の中に響き、それに気付いたレインが、
「成功のようじゃな」
と笑みを浮かべて樽を覗き込んだ、
「ほんと?」
ソフィアに続きユーリとブノワトが覗き込み、ミナは覗こうにも背が届かずユーリの身体にしがみ付いて無理矢理上体を樽の縁に載せてやって覗き込んだ、
「触って見て、熱かったら取り合えず成功ね」
ソフィアはミナの手をとって水に触らせる、
「わ、温かい・・・」
パイプの上部からでる空気の泡はそれと同時にお湯を排出しているようであった、
「なるほどねぇ、タロウさんが作ったんだっけ?」
「えぇそうよ」
「あの人もほんと何者なのかしら、でも、うん、これは実に単純だけど良い仕組みかもね」
「そうですね、最初聞いた時はどうなのか疑問でしたけど、実際目にすると面白いですね、でも・・・」
「でも?」
「はい、煙と風雨の対策が必要かなぁとも思いますね、しかし、その対策が出来れば手軽な湯沸し機構としてこれは便利ですよー」
「ふふ、ブノワトさんもそう思う?そこでまずはこのパイプの形状についてなんだけど」
ソフィアはブノワトを捕まえて鉄パイプの形状に関する事と周囲を囲む為のカバー、および薪をくべて灰を掻き出す扉の位置、煙突の形状とその位置等細かい点を相談する、
「大仕事になりそうだけど・・・大丈夫?」
ソフィアは最後にブノワトを心配するが、ブノワトの目は爛々と輝き口元には形容しがたい笑みが貼り付いている、
「ソフィアさん、わたし、やりますよ、楽しみにしていてください」
ブノワトの口から呪詛のように濃厚な闘気溢れる言葉が流れ出した、
「そう、ならいいわ、宜しくね」
ソフィアはブノワトから心理的な距離を取りつつ苦笑いでそのやる気に答える。
「で、ソフィアよこれはどうするんじゃ?」
レインが樽の中を覗き込みながら湯を混ぜている、うっすらと湯気が立ち上り始めているのが遠目にも確認できた、
「そうねぇ、お風呂にしたかったけど、もう少しお湯で樽の中を綺麗にしたいのよね・・・でも折角お湯も湧いたし、うーん、ミナ、レイン、髪洗おうか」
「えぇー、いいよー」
ミナがソフィアの言と視線を察しあっと言う間に距離を取った、
「ミナ、逃げないの、レイン、捕まえておいて、私は準備するから、ユーリとブノワトさんもついでに洗っていきなさい、気持いいわよ」
ソフィアの言葉にユーリとブノワトは小首を傾げる、
「ほら、くるのじゃミナ、逃げるでないわ」
「えぇー、めんどいー」
「なんじゃ、いっつも最初だけ逃げるんじゃから、洗った後は御機嫌じゃろう?」
「うー、知らないそんなのー」
「いいから来るんじゃ」
ミナとレインの追い掛けっこは内庭の端にミナを追い詰めたレインの勝利で終わった。
ソフィアは厨房からボールと小麦粉、塩、蜂蜜、夏ミカンを一つ持って戻ってきた、ボールに樽からお湯を汲むとそこに少量の小麦粉と塩を入れてゆっくりと混ぜ合わせる、さらに蜂蜜と夏ミカンのしぼり汁を加えてドロドロの液体を作り出した、
「さ、おいでって椅子があったら楽よね、ちょっと待ちなさいね」
ボールをその場に置いてソフィアは厨房に入る、残されたボールをユーリとブノワトが不思議そうに覗き込んだ、
「これは、また、パンケーキでも作るのかしら?」
「どうでしょう、でもずいぶん水っぽいですよ?」
食堂にあった椅子と厨房から桶を二つ持って来たソフィアは椅子を樽の側に置き、椅子の背を下にして横倒しにすると椅子の背と地面の間に桶を置いて高さを調整する、ちょうど座ったというよりも椅子に横たわった人間の頭が人の胸より下程度の高さにくるようにである、
「はい、おいでー、あ、レインごめんなさい、宿舎から櫛とタオル持ってきて」
「了解じゃ」
もう一つの桶にお湯を汲むとミナに優しく語り掛ける、ミナは遂に観念したのか渋々と倒れ込むように椅子に座った、すると椅子の背後にいるソフィアの丁度胸の高さに天を仰ぐ形でミナの頭部が収まる、
「はい、じゃ、お湯に漬けるわよ」
手にした桶にミナの髪をゆっくりと漬けるソフィア、ミナは目を閉じてジッと硬くなっている、ソフィアの手にする桶の中でミナの髪が舞い踊る、ソフィアは片手でその髪をお湯に馴染ませながら揉み洗いしていく、
「そういえば、暫く髪も洗ってなかったわね、どう?気持いい」
頭の上から優しく語り掛けるソフィアの声にミナは、
「気持ちいくない、はやく、終わって」
と何ともつれない反応である、
「ほい、櫛じゃ、なんじゃ、気持よさそうじゃのう、ミナ坊」
「うー、レインも洗われろー」
「うむ、ミナの次にな楽しみじゃのう」
「うー、レインの裏切り者ー」
レインは楽し気に高笑いをする、その横でソフィアはじっくりとミナの髪から汚れを落とすと、先程作ったドロドロの液体を手に取ってミナの髪に馴染ませつつ頭皮を優しく揉み上げる、
「はーい、ミナさん、痒い所ないですかー」
「うー、無い、まだぁー」
「もう少しよー、はい、だいぶ汚れてたわねー、お湯が真っ黒よ、ほら」
「うー、見えないー」
「ほんとじゃぞ、ミナ、真っ黒じゃ」
「じゃぁ、流すからねぇ」
樽から汲んだお湯をユックリと髪に流し掛ける、2度3度繰り返し洗い流すと乱れた髪を櫛で整えてタオルで包んだ、
「はい、終了、お疲れ様、気持よかったでしょ?」
「うーー、うん」
ミナは認めたくないが嘘を吐きたくもない、なんとも複雑な表情で椅子から飛び起きた、
「さ、次はレインよ、おいで」
「わ、確かに綺麗になってる、それにミカンの匂いが爽やかだわ」
「そうですね、なんか髪がしっとりしてます、なんででしょう?」
ユーリとブノワトが洗髪後のミナを捕まえてその髪をじっくりと調査している、
「ふふん、どう、貴方達も洗ってあげるわよ」
「え、いいんですか、お願いします」
「貴女がそういうなら・・・」
ブノワトは実に素直に、ユーリはややへそを曲げたように了承した。
「結界がまだ生きているから魔法の類は使えないけどこれならば」
ソフィアは魔法石を発動し炎を焚いた、その炎はじっくりと炊き付けを燃やしやがて薪に火が移る、丁度良い所で魔法石を小枝で回収して炎を治めると、
「さ、これでどうだろう」
皆の視線が集まる中、炎はゆっくりと大きくなりつつ鉄パイプを熱していく、コポリと小さな水音が樽の中に響き、それに気付いたレインが、
「成功のようじゃな」
と笑みを浮かべて樽を覗き込んだ、
「ほんと?」
ソフィアに続きユーリとブノワトが覗き込み、ミナは覗こうにも背が届かずユーリの身体にしがみ付いて無理矢理上体を樽の縁に載せてやって覗き込んだ、
「触って見て、熱かったら取り合えず成功ね」
ソフィアはミナの手をとって水に触らせる、
「わ、温かい・・・」
パイプの上部からでる空気の泡はそれと同時にお湯を排出しているようであった、
「なるほどねぇ、タロウさんが作ったんだっけ?」
「えぇそうよ」
「あの人もほんと何者なのかしら、でも、うん、これは実に単純だけど良い仕組みかもね」
「そうですね、最初聞いた時はどうなのか疑問でしたけど、実際目にすると面白いですね、でも・・・」
「でも?」
「はい、煙と風雨の対策が必要かなぁとも思いますね、しかし、その対策が出来れば手軽な湯沸し機構としてこれは便利ですよー」
「ふふ、ブノワトさんもそう思う?そこでまずはこのパイプの形状についてなんだけど」
ソフィアはブノワトを捕まえて鉄パイプの形状に関する事と周囲を囲む為のカバー、および薪をくべて灰を掻き出す扉の位置、煙突の形状とその位置等細かい点を相談する、
「大仕事になりそうだけど・・・大丈夫?」
ソフィアは最後にブノワトを心配するが、ブノワトの目は爛々と輝き口元には形容しがたい笑みが貼り付いている、
「ソフィアさん、わたし、やりますよ、楽しみにしていてください」
ブノワトの口から呪詛のように濃厚な闘気溢れる言葉が流れ出した、
「そう、ならいいわ、宜しくね」
ソフィアはブノワトから心理的な距離を取りつつ苦笑いでそのやる気に答える。
「で、ソフィアよこれはどうするんじゃ?」
レインが樽の中を覗き込みながら湯を混ぜている、うっすらと湯気が立ち上り始めているのが遠目にも確認できた、
「そうねぇ、お風呂にしたかったけど、もう少しお湯で樽の中を綺麗にしたいのよね・・・でも折角お湯も湧いたし、うーん、ミナ、レイン、髪洗おうか」
「えぇー、いいよー」
ミナがソフィアの言と視線を察しあっと言う間に距離を取った、
「ミナ、逃げないの、レイン、捕まえておいて、私は準備するから、ユーリとブノワトさんもついでに洗っていきなさい、気持いいわよ」
ソフィアの言葉にユーリとブノワトは小首を傾げる、
「ほら、くるのじゃミナ、逃げるでないわ」
「えぇー、めんどいー」
「なんじゃ、いっつも最初だけ逃げるんじゃから、洗った後は御機嫌じゃろう?」
「うー、知らないそんなのー」
「いいから来るんじゃ」
ミナとレインの追い掛けっこは内庭の端にミナを追い詰めたレインの勝利で終わった。
ソフィアは厨房からボールと小麦粉、塩、蜂蜜、夏ミカンを一つ持って戻ってきた、ボールに樽からお湯を汲むとそこに少量の小麦粉と塩を入れてゆっくりと混ぜ合わせる、さらに蜂蜜と夏ミカンのしぼり汁を加えてドロドロの液体を作り出した、
「さ、おいでって椅子があったら楽よね、ちょっと待ちなさいね」
ボールをその場に置いてソフィアは厨房に入る、残されたボールをユーリとブノワトが不思議そうに覗き込んだ、
「これは、また、パンケーキでも作るのかしら?」
「どうでしょう、でもずいぶん水っぽいですよ?」
食堂にあった椅子と厨房から桶を二つ持って来たソフィアは椅子を樽の側に置き、椅子の背を下にして横倒しにすると椅子の背と地面の間に桶を置いて高さを調整する、ちょうど座ったというよりも椅子に横たわった人間の頭が人の胸より下程度の高さにくるようにである、
「はい、おいでー、あ、レインごめんなさい、宿舎から櫛とタオル持ってきて」
「了解じゃ」
もう一つの桶にお湯を汲むとミナに優しく語り掛ける、ミナは遂に観念したのか渋々と倒れ込むように椅子に座った、すると椅子の背後にいるソフィアの丁度胸の高さに天を仰ぐ形でミナの頭部が収まる、
「はい、じゃ、お湯に漬けるわよ」
手にした桶にミナの髪をゆっくりと漬けるソフィア、ミナは目を閉じてジッと硬くなっている、ソフィアの手にする桶の中でミナの髪が舞い踊る、ソフィアは片手でその髪をお湯に馴染ませながら揉み洗いしていく、
「そういえば、暫く髪も洗ってなかったわね、どう?気持いい」
頭の上から優しく語り掛けるソフィアの声にミナは、
「気持ちいくない、はやく、終わって」
と何ともつれない反応である、
「ほい、櫛じゃ、なんじゃ、気持よさそうじゃのう、ミナ坊」
「うー、レインも洗われろー」
「うむ、ミナの次にな楽しみじゃのう」
「うー、レインの裏切り者ー」
レインは楽し気に高笑いをする、その横でソフィアはじっくりとミナの髪から汚れを落とすと、先程作ったドロドロの液体を手に取ってミナの髪に馴染ませつつ頭皮を優しく揉み上げる、
「はーい、ミナさん、痒い所ないですかー」
「うー、無い、まだぁー」
「もう少しよー、はい、だいぶ汚れてたわねー、お湯が真っ黒よ、ほら」
「うー、見えないー」
「ほんとじゃぞ、ミナ、真っ黒じゃ」
「じゃぁ、流すからねぇ」
樽から汲んだお湯をユックリと髪に流し掛ける、2度3度繰り返し洗い流すと乱れた髪を櫛で整えてタオルで包んだ、
「はい、終了、お疲れ様、気持よかったでしょ?」
「うーー、うん」
ミナは認めたくないが嘘を吐きたくもない、なんとも複雑な表情で椅子から飛び起きた、
「さ、次はレインよ、おいで」
「わ、確かに綺麗になってる、それにミカンの匂いが爽やかだわ」
「そうですね、なんか髪がしっとりしてます、なんででしょう?」
ユーリとブノワトが洗髪後のミナを捕まえてその髪をじっくりと調査している、
「ふふん、どう、貴方達も洗ってあげるわよ」
「え、いいんですか、お願いします」
「貴女がそういうなら・・・」
ブノワトは実に素直に、ユーリはややへそを曲げたように了承した。
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