ぼくはスライム

桃瀬わさび

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ていむスライム2

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そもそも、こいつが嫌なことって何なんだろうか。
拾ってすぐのときに半ば犯すようにして抱いたが、きょとりと目をまたたくだけだった。
それからも野営の最中に抱いたり、こいつが寝てるときに突っ込んだり、わりとやりたい放題やったと思うが、こいつはいつもあっさり受け入れる。
『くしざしになっちゃう』なんていうかわいい台詞は拒絶のうちに入らないし、むしろ煽られるだけだ。
そんなことを言いつつ触れればいいだけ乱れるのだから、なおさらやめどきも失ってしまう。

―――気持ちいいのは、好きってことか?

うつ伏せたところから腰を上げさせ挿入すると、華奢な身体がびくびくと跳ねた。
ほとんど前は触ってやっていないのだが、挿れただけでイッたらしい。

「もうイッたのか。えっろいなぁ」
「ぁ、あ……ッ、ごしゅじんさまっ……そこっ……!」
「ここ、気持ちいーのか?」
「んッ、ぅんっ……! きもち、い……ッ」

こくこくと頷きながらシーツに縋り、みだらにその身をくねらせる。
前立腺をこすると内壁がきゅうきゅう締め付けてきて、小ぶりな性器から蜜がこぼれる。
雄の動きで押し出されるような、とろとろと勢いのないだらしない射精が、控えめに言ってくっそエロい。
見た目は清楚な美少年なだけに、めちゃくちゃにしてやりたくなる。

「こんなにされても、嫌じゃねぇのか?」
「ひぃ、んッ……!」

細い腕を掴んで引き寄せ、同時に腰を打ち付ける。
弓なりに反った華奢な身体ががくがくと震え、またぱたぱたと白濁が散る。
スライムのくせに、なんでこんなにエロいんだ。
腹を軽く押さえてやり中と外から弱いところをぐじぐじと潰すと、声も出せずに深くイった。

―――後ろからだと、顔が見えねぇな。

ずるっと雄を引き抜くと、支えを失った身体がシーツに落ちる。
それを裏返してもう一度深く雄を穿つと、首筋にきゅっとしがみついてくる。
……やはりこっちのほうがいい。

「こっちのが好きか?」
「ん……っ、すきぃ……」
「じゃーこれから契約すっけど、お前はこっちに集中してろ」

言いながら軽く腰を揺らすと、また甘い啼き声が上がった。
ぐずぐずにとろけてこなれたナカは、ささいな動きでも快感を拾う。
薄ピンクの小さい乳首も触れてないのにツンと尖っていて、こぼれ落ちそうな瞳は陶然と快楽だけを映していた。

―――これなら、まず大丈夫だろう。

使い魔契約をするには、魔物を相応に弱らせる必要がある。
あんな不当な契約を喜んで結ぶ魔物はいないし、相手が弱っていなければ弾かれるのが常だからだ。
こいつを傷つけたくはないから、ダメージを与える代わりに快楽でぐずぐずにしてみたが、これならきっと弾かれずに契約できるだろう。

もっとも合意の上での契約なら、通常時でも弾かれないのかもしれないが……こいつはつくづく、変なやつだと思う。

本当に、わかっているのか、いないのか。
こいつの嫌がることをするつもりはないが、先のことはわからない。
こいつが誰かに取られそうになったら、監禁くらいはするかもしれない。
それくらいには執着している。
その自覚もある。
こいつがわかっていなくても契約を結んでしまえばこっちのものだと、ずるいことを考えもする。

『――使い魔となり、我に従え』
「ッあ、ぁああああ……ッ!」

呪文を唱え終わった瞬間、華奢な首に紋様が浮かんだ。
白い肌に黒々と刻まれた支配の紋様。
首輪のようにぐるりと巻きついたそれは、まるで俺の独占欲を具現化したかのようだ。
きつく締まったナカに堪えきれずに精を吐き出し、支配の証をべろりと舐める。
ひくつく喉をやわく食んで、ぐじぐじと奥を突き崩す。

―――この恐ろしいまでの執着を、きっとこいつは知らないんだろう。


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