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訓練開始
しおりを挟む勇者たちが基本的な訓練をする場所は、他国への情報流出を防ぐために王城内に用意されていた。
俺が指定された集合場所に向かうと、平らに均された地面の周りを石壁で囲まれた高校のグラウンドくらいの広さの場所にたどり着く。どうやらここが、俺たちに帝国側から戦闘訓練を施される場所のようだ。
戦闘訓練の初日である今日は、俺たちに対して剣の修行が課されることとなっていた。基本的な自衛のために、近接戦闘は必須だからだ。
その後は、勇者たちの所有スキルによって、各々が受けたい修行を受けるようカリキュラムが組まれている。まるで、学校の授業のようだ。
「全員揃ったな。それでは、基本的な近接戦闘の修業に入る!」
今回、俺たち高校生勇者に剣の稽古をつけてくれるのは、鉄のマーシャと恐れられる女剣士。
彼女は帝国内において剣聖と呼ばれる達人で、帝国軍で少将を務めてもいる。
マーシャさんは単純な戦闘力では、帝国最強とも呼ばれるほどの存在だ。戦場で彼女に出会うと、生きて帰ることができない。戦場でそういった伝説が残るほどに、剣聖マーシャは強い。
魔力が存在することによって1対多数でも戦闘において圧倒できてしまうこの世界では、出撃した最高戦力同士の戦闘で戦況が激変することがままある。
そんな戦場において、鉄のマーシャは常勝無敗のエースオブエースとして周辺国家から非常に恐れられていた。
そんな帝国の最高戦力を俺たちのために持ち出してくるのを見ると、ガスター帝国の本気具合がうかがえるようだ。
「うわっ!めっちゃエロ!」
「あの人も、メイドみたいに頼めばヤラせてくれるのかな?」
俺たちに稽古をつけてくれるマーシャさんの姿を見て、不良グループたちがヒソヒソと内緒話を始めている。
彼女は前線に出撃し続け、叩き上げで少将まで上り詰めたバチバチの武闘派だ。そんなマーシャさんに向かって気軽にヤラせてくれなんて言ったら、ぶっ飛ばされるどころじゃすまないが大丈夫か?
不良たちの内緒話を盗み聞きしながら、俺はそんなことを思う。しかし、不良たちの内緒話にうなずけるくらいに、マーシャさんの体つきはめちゃくちゃにエロかった。
教官として俺たちの前に立っているマーシャさんは落ち着いた赤い髪に白く透き通った美しい肌をしていて、力強く凛と澄んだ黄色い瞳で俺たちをジッと見つめている。
そしてスラッとして均整が取れた彼女の美しい肉体の胸元には、マーシャさんが身につけいている軽鎧の上からでもわかるくらいに大きな爆乳がムッチリとふくらんでいるのだ。推定、Hカップほどだろう。その光景が、すさまじくエロい。
そんな彼女が凛々しくみんなの前に立つ姿を見て、不良グループが「美人だ」「ヤリたい」と小声で語り合ってしまう気持ちもわかる。
そして不良たちの話し声は実はマーシャさんにまで聞こえるくらいに大きいのだが、彼女は微動だにせずに厳しい目つきで俺たちを見つめ続けていた。生意気な新兵の扱いなど、彼女にとってはお手のものということなのだろう。
ああいった冷静沈着な立ち姿から、マーシャさんは鉄の女と称されるようになったのだと推測される。
いつも冷静沈着で、死の危険が迫る戦場においても合理的な判断を華麗に下す。常勝将軍マーシャの名は、伊達ではなかった。
「これより、訓練を開始する!」
そしてマーシャさんによる、剣の稽古が開始されることとなる。訓練が初日である今日は基本的な剣の素振りをしたあとに、今後の訓練メニューを考えるために彼女が各々の実力を知りたいと、勇者同士が二人一組で模擬戦をすることになった。
「Dランク君は、俺たちと組もうぜ!」
二人一組での模擬戦と聞いて、不良グループが俺にまた絡んでこようとする。どうやら俺は、完全に彼らのターゲットとなってしまったらしい。
しかし、そんな俺を見かねて、レイナちゃんが一緒に模擬戦を組もうと声をかけてきてくれてもいた。
「ユーリは、私と組もうよ」
不良グループかレイナちゃん。どちらと組むか、そんなの悩む必要ない。俺はジャージ服姿の上からでもわかるレイナちゃんのIカップ爆乳を視界の端で楽しみながら、一瞬で彼女と模擬戦を組む事に決める。
これで、剣を振るときにぷるんぷるんと揺れる、レイナちゃんの爆乳が拝み放題ということだ。
「いや、ちょっと待て」
しかし、俺に声をかけてくれるレイナちゃんに向かって、マーシャさんが待ったをかける。これは、なにごとだろう。
「レイナは模擬戦禁止だ。君の素振りを見せてもらったが、君は強すぎて他の者から自信を奪ってしまうとこちらで判断した。レイナは、今まで剣の経験があるのか?」
「はい……実家が居合の道場をしていて……」
マーシャさんの質問に、レイナちゃんが困ったような顔で正直に答えていた。どうやらレイナちゃんは、一人だけ実力が違いすぎて模擬戦禁止をマーシャさんに言い渡されてしまったようだ。
その結果、あまり物になった俺は不良グループのリーダーと模擬戦を組むことになる。
「うわー」
「Dランク君、弱わっちー」
その後、俺は不良グループのリーダーとの模擬戦に、わざと負けまくっていた。
Dランク勇者という自由な立場が気に入ってしまった俺は、これからもモブキャラに専念するために、模擬戦にわざと負けまくることにしたのだ。
モブキャラとして活躍するためには、こういう演技は欠かせないからな。ギリギリのところで剣を交わし、すかさずに吹っ飛ぶ。豪快さが肝だ。
しかし、わざとらしくてはならない。それでは、彼らに不評を買ってしまう。不良グループの強さを引き立てるための雑魚モブムーブにも、困難な極意があった。
モブキャラとして活躍するのも、一流の技術が必要。その経験が、なかなかに新鮮で刺激的である。
そして、そのまま不良グループのリーダーは、模擬戦の決着がつかないようにわざと攻撃を外しながら、俺をいたぶるようにして剣による攻撃を続けてくるのであった。
「貴様ら!ふぬけすぎだ!」
そのあと、しばらくすると、模擬戦をダラダラと引き伸ばしながら俺をいじめている姿に見かねたのか、マーシャさんが不良グループのリーダーに対して訓練場内の走り込みを命じることになる。これで、俺はかわいそうなモブキャラとして高校生勇者たちに認知されたことだろう。
「周りで、汚い野次を飛ばしていたお前たちもだ。走れ!」
さらには、模擬戦の周りで俺に対して汚い野次を飛ばしていた不良グループのメンバーも、連帯責任として同じく走り込みを命じられることになってしまう。
そうして、体育教師に怒られた生徒みたいな空気の中で、不良グループがしぶしぶとランニングを始めていくことになった。
「大丈夫?」
「いてて……これくらい、平気さ!」
不良グループがその場から離れていくと、地面に座り込んで引き立て役のモブキャラを演じ続ける俺に向かって、レイナちゃんが心配そうに声をかけてくれる。
俺は地面に座り込んだ体勢のままで、俺を心配そうに見下ろすレイナちゃんの胸にふくらむ二つの爆乳を何食わぬ顔で見上げて楽しんでいた。
これが、モブの役得である。最高だぜ。
「ユーリ!貴様もふぬけているぞ!お前は、居残りだ!」
しかし残念なことに、不良グループにいじめられていた俺は一人だけ、マーシャさんに居残りの稽古を命じられてしまうことになった。これは、モブキャラを演じすぎたのかもしれないな。これではモブでなく、まるで成り上がり系の主人公だ。
そんなことを考えながら今後の改善点を探す俺を尻目に、高校生勇者たちによる模擬戦は続いていくのであった。
「Dランク君!お先に失礼しまーす!」
そして、初日の稽古も終わり、城内にある宿泊先の部屋に帰る生徒たちを見送りながら、俺は一人だけ居残り稽古を続けることになる。
訓練場に一人だけ居残りしている俺に向かって、不良グループが茶化しながら部屋へと帰っていった。
「やっぱり、私も居残り稽古に参加するよ……」
レイナちゃんが一人だけ居残りを命じられた俺のことを心配して一緒に参加すると言ってくれるが、俺が身振りで彼女に向かって大丈夫だと伝えると、後ろ髪を引かれながらもレイナちゃんは宿泊先に戻っていく。
そして稽古場に誰もいなくなると、マーシャさんが俺に向かってやさしく語り始めた。
「今日、お前をいたぶっていた、あいつらを見返したくはないか?大丈夫。私が、お前に力を貸してやる」
どうやらマーシャさんは、模擬戦の中で不良グループにいじめられていた俺を強くして助けようと、居残り稽古を命じてくれたようである。
鉄の女と言われるくらいに厳しくも冷徹な態度をしているが、マーシャさんは心の底では慈愛にあふれるやさしい女性のようだ。一対一の状況で彼女が俺に見せる雰囲気から、俺はそんなことを思う。
「私が直に稽古をつけてやるんだ。お前は強くなれるさ」
さらには、素振りや模擬戦を見るだけであった全体練習と違って、居残り練習では剣聖と呼ばれる彼女が直々に俺への稽古をつけてくれるようだ。これは、たいへん光栄なことである。
「最初は誰だって弱いものだ。これから強くなればいい。実はな、いくら強くても、心が弱いやつはすぐに戦場で死んでいくんだ。ユーリはこれを心を強くする機会だと捉えて、心を鍛えなさい。最初に心を鍛えたやつが、最後は一番強くなる。本当さ」
そして俺に剣の稽古をつけてくれながら、この世界で剣聖と呼ばれるくらいに達人なマーシャさんが俺を元気づけてくれることになった。
この、心が温まる居残り稽古は、しばらくの時間続いていくことになる。
しかし、居残り稽古が終わりを迎える頃になると、俺にとって今後の行動に影響を及ぼす、重大な転機がおとずることになった。これはもはや、事件と呼んでいいのかもしれない。
「そうだ。せっかくだし、この稽古にご褒美を用意することにしよう。もし、ユーリが模擬戦で私に一撃でも触れることができたら、何でも言うことを聞いてやるぞ?」
「え、何でもですか?」
そう。居残り稽古も一段落し、日が落ち始めた稽古場で、マーシャさんが俺にイタズラを思いついたような表情でとある提案をしてきたのだ。
その内容は、今日の居残り稽古の締めくくりであるマーシャさんとの模擬戦の中で、彼女に一撃でも触れることができたら、俺にご褒美をくれるというものであった。
「年ごろの男の子には、そういったご褒美がある方がやる気が出るだろう?」
剣聖と呼ばれる自分が、自分より一回りも年下である若者の、それも剣の素人に模擬戦で遅れを取るわけがない。そういった余裕を感じさせる態度で、マーシャさんが念を押すように尋ねる俺の質問に答えを返してくれる。
これは、本気を出さざるを得ないだろう。
マーシャさんから「何でも言うことをきく」というご褒美を提示された途端に、俺の体の中には、血がたぎるような熱とやる気が次々とみなぎり始めていた。
この国ではモブに専念しようとしていた俺ではあるが、こんなにも魅力的な目先の報酬に釣られないわけがない。
「マーシャさん。本当に、何でもしてくれるんですよね?」
「ああ。なんでも一つだけ、ユーリの言うことを聞いてやるさ。剣聖と呼ばれる私に、今からする模擬戦でお前が一撃でも触れられたらの話だがな」
居残り訓練に対する俺のやる気は、まさに最高潮に達することになる。これは、早く模擬戦がしたくてたまらない。
「どうやら、やる気が出たみたいだな」
「はい!やる気がでました!」
ご褒美を提示されたとたんに、急にやる気マンマンに変わった俺の態度を見て、マーシャさんが苦笑いをしてしまっている。そんな空気の中、俺とマーシャさんによる模擬戦が始まることになった。
「マーシャさん、いきます!」
そして、俺が今日の居残り稽古を締めくくる模擬戦のために剣を構えると、俺のやる気を受け取ったのか、マーシャさんが強くうなずきながら俺に向かって剣を構え返す。
すると、先程までの和やかな空気から一変、研ぎ澄まされた緊張感があたり一面に広がることになった。
あたり一面に広がり続けて次第に濃くなっていく、この緊張感に触れているだけでも自分の皮膚が切り裂かれてしまうと錯覚するくらいに、剣を握ったマーシャさんが放つ空気は鋭い。その様子から、彼女の持つ剣の実力は相当に高いということが推し量れた。
「よし!ユーリ、かかってこい!」
「はい!よろしくお願いします!」
マーシャさんが大声で、俺に向かって擬戦開始の合図を送る。
俺は彼女が放つその声を機に剣を振りかぶると、勢いよく彼女に向かって走り出した。
「てやっ!」
「――えっ?!」
こうして俺とマーシャさんによる、強くなって不良たちを見返すための厳しい居残り稽古の日々が始まったのである。
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