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エーデンリッツ学園卒業式
しおりを挟む※ラグーン視点
ついに俺がエーデンリッツ学園を卒業する時がきた。今、俺と同じく学園を卒業するソフィアが、卒業式で在校生に向けて別れの言葉を伝えている。
「……みなさん♡……卒業生代表として♡……挨拶をさせて♡……いただきます♡」
……ゔぃぃぃぃぃぃぃぃ♡
長かった。入学してから4年という月日をかけて善人の面を被り、ソフィアたち4人に対して嘘の信頼を積み重ねてきた。これも、俺のハーレムを作るための努力だ。
あとは、ニコル、ヴィヴィ、マリアーナ、ソフィアの4人と関係を持ち、隙を見て奴隷化してしまえばいい。途中で余計な男が間に入ってくるというトラブルはあったが、卒業してしまえばこっちのものだ。
あんなポッと出の男よりも、4年という月日をかけて信頼を積み重ねてきた俺が最後は勝つに決まっているだろう。
「……っ♡……っ♡……私達は♡……本日をもってぇ♡……っ♡……卒業をぉ♡……っ♡……っ♡」
……ゔぃん♡……ゔぃん♡……ゔぃん♡
心なしか卒業生代表挨拶をするソフィアのスピーチが、たまにうめくようにして詰まっている。きっと、あいつも学園を卒業するのがさみしいのだろう。まあ、あいつのこれからの人生は俺の奴隷と決まっているから、それまでの時間を引き伸ばしたいだけなのかもしれないが。
そして卒業式も無事に終わり、あとは帰宅するだけとなる。俺はこのタイミングで、4人の美少女たちを順次俺の女にするつもりでいた。
「やあ、マリアーナ。実は大切な話があるんだ」
俺が最初に声をかけたのはマリアーナだ。こいつを奴隷化する作戦は失敗に終わったが、彼女の父親の冤罪が晴れたことでマリアーナは再び学園に通うことが可能になり、無事に卒業を迎えることができている。
冤罪事件があってからはしばらく疎遠になっていたが、俺のことが好きだったマリアーナは俺と離れたことで、きっとさみしくて俺を求めるように心が変わっているだろう。
「すみません、ラグーン様。これから用事があるので失礼します……」
大切な話があると俺がいい雰囲気を作って声をかけているのに、マリアーナは釣れることなくその場を離れてしまう。つまらない女だ。
まあいい。きっと何か大切な用事があるのだろう。卒業して少し経ってから、またマリアーナに声をかければいい。きっと俺と会えなくなったことをさみしく思ったあいつは、ホイホイと俺に付いてくるだろうからな。
気持ちを切り替えた俺は、今度は時間をかけて信頼関係を作ったヴィヴィに声をかけることにする。
校内を歩き回り、校舎裏のベンチに座って体を休ませているヴィヴィの姿を発見すると、俺は彼女に歩いて近づきながら声をかけることにした。
「ヴィヴィ!実は君に、大切な話があるんだ!」
俺はいつもの誠実な紳士の演技をして、ヴィヴィに話しかける。しかし、ベンチに座っているヴィヴィの顔がなんだか火照っていて赤いな。まるで、こいつは何かさっきまで激しい運動をしていて、今は体を休ませているような感じだ。
「ごめん。ラグーン。さっきまで運動をしていて疲れてるから……もう帰るね」
そして俺の予想が当たるようにして、ヴィヴィが疲れているからと俺に声をかけるとそっけなくその場を去ってしまう。彼女が片思いをしている俺という男が大切な話があると伝えているのに、なんてことだ。そもそも、卒業式の日にヴィヴィは何の運動をしたというのだろうか。こいつは時より、よくわからないことをする。これは後で調教をしなくてはな。
「……あっ♡……さっき中に出されたの♡……垂れてきちゃった♡」
去り際にヴィヴィが小さく何かをつぶやいたような気がするが、きっと気のせいだろう。彼女にも、数日後にまた声をかければいい。そこでたっぷりと、俺の女になるということがどういうことかを教えてあげよう。
毎日のように学園生活を一緒に過ごしてきた俺という存在と会えなくなってさみしさを感じたタイミングで告白をすれば、簡単にヴィヴィは俺になびくだろうからな。それまで思う存分、あいつにはつらい思いをしてもらえばいい。
次に俺が声をかけることにしたのはニコルだ。彼女は生徒会室で何かの作業をしているソフィアを待って、教室に待機している。
ソフィアを生徒会室に呼び出したのは俺だ。許嫁契約について話があるからな。そしてソフィアと話をする前に、俺はニコルの心も俺のものにするつもりだ。
自分が護衛を務める主人が婚約者と生徒会室で大切な話をしていると思い嫉妬しているところに、突然俺が現れて本当はお前が好きだと告白する。俺に片思いをしているニコルは、簡単に俺になびくだろう。
「ニコル。実は大切な話があって」
「すまん、ラグーン。実はこれから大切な用事があって、ようやく私の順番が回ってきたところなんだ。失礼する」
しかしニコルも、俺の話を最後まで聞くことなく順番待ちをしていた何かのために、その場を離れていくことになる。いつも俺が声をかけると犬みたいに喜んで俺に付いてきていた女たちの様子が、今日は何だか変だ。
まあ。きっとニコルは有名なお菓子を売るお店に予約でも入れていたんだろう。その時間がきたから教室を出て行ったと。きっと卒業式だから、少しぐらいハメを外したいと思っての行動だろう。
ニコルはソフィアの護衛だ。ソフィアと結婚をする予定の俺には、彼女にアプローチをするチャンスはいくらでもある。
ソフィアの婚約者なのに、護衛であるニコルを好きになってしまったと悲劇の主人公を演じれば、きっと馬鹿なあいつは俺になびくはずだ。
そうだ、分かった。きっとマリアーナ、ヴィヴィ、ニコルの三人は、後で俺に何かサプライズプレゼントをするために泣く泣く俺にそっけない態度を取っているに違いない。頭の切れる俺は理解してしまった。そうではくては、あいつらが俺からの誘いを断る理由を説明できないからな。
これはプレゼントを受け取りつつ、俺からの誘いを断るとどうなるかを後であいつらに教育しなくてはならないようだ。これからは俺の所有物になる女たちなんだから、俺の好みを完全に理解してもらうためには丁度いいだろう。
予定外のトラブルの連続でまだ一人もターゲットにしていた女を俺の所有物にできていないという事件はあったが、それらは無事に解決したようだ。さて、生徒会室で俺を待つソフィアのもとに向かうとしよう。まずは手始めに、あいつから籠絡するのもいい。
学園を卒業をしたのだから、もう周りの評価を気にして演技をする必要もない。これからは思う存分に美人でスタイルのいいソフィアの体を俺の好き勝手にできることを楽しみにして、俺は生徒会室へと向かう。
「ソフィア。入るぞ」
俺が生徒会室に入ると、生徒会室の窓が全開になっていることに気づく。まるで、室内の空気を全部入れ替えているかのようであった。生徒会室の匂いを俺に嗅がれると、何か困ることでもあるのだろうか。
まあ、きっと真面目なソフィアは今までお世話になった生徒会室の掃除をしようと考えて、室内の清掃でもしていたんだろう。今日で卒業をするからもう自分が生徒会室使うこともないのに、その部屋を掃除するなんてやっぱりこいつは馬鹿だ。
だから、彼女は生徒会室の窓を全開にして換気をしていると。一人で掃除を頑張ったからなのか、ソフィアの着ている学校の制服が少し着崩れ、顔が赤く火照り、こいつは暑そうに手で顔を扇いでいる。
その光景を見て俺はあることに気づく。きっとヴィヴィも生徒会室の掃除を手伝ったから、外のベンチで疲れたように体を火照らせ休んでいたのだ。だから彼女は俺からの誘いを断ったと。これは、ソフィアに調教をしなければならないな。これから俺の所有物になる女なのだから、余計なことをすると罰が与えられるということをここで知ってもらった方がいい。
「おい、お前!余計なことばかりするな!」
早速、俺はソフィアを思いっきり怒鳴りつけることにする。もう学園を卒業したんだ。我慢することはない。これからソフィアに、お互いの立場の違いをしっかり教えてやらなくてはならないのだから丁度いいだろう。
そうだ。せっかくだし、こいつをレイプするのも面白い。卒業までは手を出さないという約束だったが、今日で卒業をしたのだから関係ない。これは、いい思いつきだ。
制服姿のソフィアの処女をいただくことで、俺という男の所有物だということをこいつに教え込んでやるのだ。これはしつけであり、暴力ではない。正当な行為だ。
そう考えた俺が無理やりソフィアの制服を脱がしてやろうと思い近づくと、最低なことにソフィアはそれを拒絶することになる。俺という存在を拒絶するなんて、やはりこいつは頭のおかしい女だ。
「おい!馬鹿女!ふざけるなよ!」
これは、ソフィアに対してもっと強いしつけが必要なようだ。俺は馬鹿女に教育をするために、儀礼用に身に着けていた腰の剣を抜くと彼女に突きつけることにする。なに、少し痛めつけてやるだけさ。ソフィアの体は俺の所有物だから、俺には傷つける権利がある。
しかし、ソフィアに剣を突きつけたところで、俺の意識は途絶えることになった。そこからの記憶がないから、俺の身に何が起きたのかはわからない。
気がつくと俺は何故か一人、どこかのダンジョンに放置されていた。
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