寝取りチンポ vs 異世界【邪神によって異世界に送り込まれた俺に与えられたスキルが寝取りチンポだった件】

第三世界(うたかたとわ)

文字の大きさ
上 下
71 / 155

決戦!ダンジョンアリーナ

しおりを挟む


ユキノ視点


私たちがユーリさんに頼まれてすることになった仕事は、宿屋内の清掃業務だった。あまり客のいないダンジョン前の宿屋の掃除は、室内の整理も含めて午前中にはすべて終わってしまう。そこからは自由時間だ。ユーリさんのはからいで、私たちには個室も用意してもらえた。こんなに楽な仕事でお金をもらっていいのか不安だけど、雇用主がいいって言うならまあいっか


「ユーリさん。お疲れさまです。あれ?リンネ先輩。そんなところで何をしているんですか?」


「ちょ、ちょっと♡……カウンターの内側で掃除をなぁ♡……っ♡……っ♡」


私が今日の仕事を終えて受付のカウンターに立つユーリさんに声をかけると、メイド服を着たリンネ先輩がカウンターの裏側からひょっこりと顔を出す。黒いロングスカートの白いメイド服が、ここの宿屋の制服だ。ちなみに私も業務中はきちんとこのメイド服を着用している


どうやら先輩はカウンターの内側の掃除をしていたようだ。先輩は凝り性なところがあるからなぁ。リンネ先輩は今日も、顔が火照って赤くなるまで熱心に仕事をしている様子が伺えた


「先輩。私は先に上がりますね!」


「~~っ♡~~っ♡……ああっ♡……っ♡……っ♡……私もぉ♡……この仕事が終わったらっ♡……すぐにイクからぁ♡……っ♡……っ♡……っ♡」


カウンターの内側の掃除を続けるという先輩を残し、私は先に今日の仕事を終えることにする。宿屋内の清掃を一人で任された私と違って、リンネ先輩はユーリさんのサポート役というか、つきっきりで何かを手伝っている事が多かった。まぁ、リンネ先輩は有能で真面目な女性だから、ユーリさんが重宝するのも分からなくもないけど


(――っ♡――っ♡……ユーリ殿のせーし♡……っ♡……っ♡~~っ♡~~っ♡~~っ♡……っ♡……っ♡♡♡……中に出されちゃったぁっ♡~~っ♡~~っ♡……我慢してたのにぃ♡……っ♡……らめらぁ♡……これっ♡……っ♡……イカされるぅ♡♡♡……っ♡……っ♡……っ♡)


何やらカウンターの内側から先輩の声が聞こえたような気がするけど、きっと気のせいだろう。リンネ先輩はいつものクールな顔で、こちらを見つめているだけだった。それよりも私は翌日に控えたダンジョン探索のために、体をゆっくりと休めることにする


……。


……。


……。


「リンネ先輩、遅いなぁ」


翌日になり、黒い退魔服に着替えた私はダンジョン探索の前に先輩と食堂で待ち合わせをしていた。先輩と一緒に朝食を取るためだ。リンネ先輩がこういった待ち合わせに遅刻してきたことなんて一度もないのに、今日は先輩の人生で初めての遅刻になった。慣れない土地にいることで、リンネ先輩の体に疲れが溜まっているのだろうか


「すまない。待たせてしまった」


少し遅れて、青い退魔服に着替えたリンネ先輩が息を切らしながら私の座る食堂のテーブルにやってくる。私はそれを気にすることなく、リンネ先輩と食事を取り始めることにした


「リンネ先輩。口元に白い何かの跡が付いてますよ」


「な、な、な、な、なんだとぉ!」


私は食事を取るリンネ先輩の口元に、何か白い跡みたいなものが付いていることに気づく。きれい好きの先輩にしては珍しい。私にそのことを指摘されると、先輩はハンカチを使って急ぎそれを拭き取っていた


「い、いったい、何だったんだろうなぁ。……ははっ」


それにしても驚き過ぎではあるが。何でも完璧にこなそうとする先輩は、初めて私に見せた自分の失態が恥ずかしかったのかもしれない。ダンジョンのトラップに引っかかってからの先輩は少し抜けているところがあるが、そのときのショックをまだ引きずっているのだろうか


……。


……。


……。


「先輩。ここ、ヤバイです」


「ああ。」


そうした日常を送りながらダンジョン探索を続けたある日、私たちは最初のボスフロアへとたどり着いた。コロシアムのような無人の会場に、ぽつんとした決戦場がある階層だ。そしてアリーナには、ダンジョンのボスとして人影が一人佇んでいる。その人物の実力はかなりの高レベルだということが、震える空気で簡単に分かった


そして私たちがダンジョンのボスのもとにたどり着くと、その人物の正体がユズハさんだということに気づく。彼女は一人旅に出たときと変わらぬ竜人族の民族衣装姿のまま、そこに佇んでいた。私はそんなユズハさんに声をかける


「ユズハさん!ダンジョンに取り込まれちゃったの!?」


「さあ。どうだろうね~」


昔とあいも変わらずのらりくらりとしているユズハさんが、笑いながら私と言葉を交わす。彼女の心は以前と変わっていない。それだけは分かった


「無理やりにでもユズハさんを里に連れ戻します。先輩!やりましょう!」


――ヒュン


私がユズハさんに対して戦闘態勢に入ると突然、リンネ先輩からの斬撃がユズハさんにではなく、何故か私に向かって放たれる。私が何とか先輩から受けた一撃をかわして体勢を立て直すと、リンネ先輩はユズハさんと並んで立ち、私に向かって剣を構えていた


「先輩!どうしちゃったの!?」


「すまない。ユキノ……」


驚き声をかける私に、青い退魔服姿の先輩が申し訳無さそうにうつむきながら対面をする。ユズハさんとリンネ先輩に何があったのだろうか。分からないけど、二人が今、私の敵になったということだけは分かる


「もういい!二人共、私が正気に戻してあげるんだからぁ!」


バチバチバチッ!


黒い退魔服姿の私は雷の魔術を発動させて、雷槌を全身にまといながら退魔のシノビの戦闘態勢に入る。私の雷を増幅して打ち出す特殊な形状をした短杖も二本、両手に取り出した。もう本気だ。私がユズハさんもリンネ先輩もぶっとばして、無理やり里まで連れて帰ることに決めた。詳しい事情はそれから聞けばいい


「私があなたたちの身も心も、性根からぜんぶ叩き直す!覚悟してよね!私があなたたちの体を、退魔のシノビとしてふさわしいものに調教し直してあげるんだからぁ!」


そうしてとあるダンジョンの無人アリーナにて私と、ユズハさんとリンネ先輩との戦闘が始まった


しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜

夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。 不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。 その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。 彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。 異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!? *小説家になろうでも公開しております。

女神様の使い、5歳からやってます

めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。 「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」 女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに? 優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕! 基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。 戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

処理中です...