寝取りチンポ vs 異世界【邪神によって異世界に送り込まれた俺に与えられたスキルが寝取りチンポだった件】

第三世界(うたかたとわ)

文字の大きさ
上 下
49 / 155

フーリエの街

しおりを挟む
俺たちは長い旅路を終えてベッケンバウム家が領主を務めるフーリエの街へとたどり着く。そしてそのまま俺はベッケンバウム家までナターシャさんとアリスちゃんを送り届けた


「うむ。ご苦労であった下民よ。帰ってよいぞ」


着いた途端に門前払いである。ゴテゴテの服を着たでっぷりと太ったおっさんにそう伝えられる。多分この人が現当主なのだろう


「ジェームス様!それはあまりにも……。彼は私達を野盗から助けてくださったんです!」


「アリスちゃん。下民が貴族のために命を犠牲にするのは当たり前のことなんだよ」


太ったおっさんことジェームス・ベッケンバウム氏がニコニコとしながら食い下がるアリスちゃんに向かって滅茶苦茶なことを言っている


「おや?まだいたのかね。タカりかな?これだから平民は嫌なんだ」


そしておっさんはさっさと俺に帰って欲しいようだ。侮蔑した眼で俺を見ている。うーむ。まあいっか


「ユーリさん。後で必ずお礼をしますから!」


そう伝えてくれるナターシャさんとアリスちゃんを後にして俺はベッケンバウム家の屋敷を後にする


フーリエの街で適当な宿屋に入ると俺はステータスボードを開いた。ステータスボードにはダンジョンマスターになったことで新しくダンジョンランキングという項目が追加されている。俺はそれをチェックすることにしたのだ


「うーん。やっぱりこれはやばいよね」


ダンジョンランキングでは月間に獲得したダンジョンポイントのランキングが確認できるのだが、ぶっちぎりで一位を独走しているダンジョンがある。カマーランドと言うダンジョンだ


カマーランドはダンジョンの機能を利用した街という形でダンジョンポイントを獲得するシステムのダンジョンで、実際に国としても存在をする


まあ街の中心にダンジョンが存在するという形ではあるが、うまいことこの異世界に溶け込んでいるダンジョンの一つだ


カマーランドの特色は全ての性に悩む乙女紳士たちの街というもので、簡単に言うとボーイズラブ、ガールズラブが日夜繰り広げられている戦場のような街である


ノンケがこの街に入ると染められて帰ってくる。そう言い伝えられている恐怖の街であった


過去に数回ほど世界の秩序を乱すと創造の女神が神託を出し、創造の女神の加護を託した勇者にダンジョンの破壊を依頼したのだが、その全てが性癖を変えられ、勇者たちは今は逆にダンジョンの守護者となっている


そして今、俺に対してそのダンジョンマスターであるフリードニヒ8世さんという方からダンジョン通信でメッセージが届いていた


「ユーリちゃん♡今度、一緒に食事でもどうかしら♡フリードニヒ8世より♡」


ほのぼのとした日常を送りたい俺にとってやっかいな手紙である。まだこの世界に来て間もないルーキーである俺にいったい何の用事があるというのだろう。出来ることなら関わりたくない相手だ


「これはやばい」


「何がやばいのかしらん♡」


気がつくと俺が宿泊をしている宿屋の一室にはピンク色のフリフリのドレスを着た身長二メートル程で筋骨隆々の男が立っていた。気配察知スキルを使っていたのに全然分からなかった。この世界にはチートを持って来た俺だけど、チートを持っているのは俺だけではないようだ。はっきり言って今の俺では絶対にかなわない。そういう相手だ


「あなたがユーリちゃんね♡初めまして♡フリードニヒ8世よ♡」


割れた立派なアゴと青ひげに黒髪の天パーな髪の毛姿で立派なお尻をフリフリと揺らしながら、フリードニヒ8世さんが挨拶をしてくれる。だめだ。今の俺にはレベルが高すぎてついていけない


「あの、これ。よかったらどうぞ……」


「あら♡話が早いのね♡」


乙女走りで俺に近づいてくる筋骨隆々の大男に俺は性転換薬を手渡す。せめて相手が女の子になれば話しやすいとの配慮だ。フリードニヒ8世さんは俺から性転換薬を嬉しそうに受け取ると、そのままゴクゴクと一気に飲み干した。鑑定もしないし何の薬かも聞かない。豪胆な男である


しゅうううううん!!!


性転換薬を飲み終えたフリードニヒ8世さんが俺の目の前で、まるで魔法少女の変身シーンようにピカリと光った。そして光をまとうフリードニヒ8世さんが何故か踊りだしたと思うと彼の体が徐々に縮まっていく


しばらくすると部屋の中には、身長140cm程のピンク色のフリフリのドレスを着たツルペタロリのかわいい少女が佇んでいた。彼女は髪の毛の色も何故か変わっており、今の彼女は腰まで伸ばした美しい金髪に金色の瞳で俺を見上げている


「……悪夢が……終わった……」


クリンとした大きな瞳から一筋の涙が落ちる。その後、フリードニヒ8世ちゃんと食事をしながら話を聞くと、彼女は元々は女性で、創造神によりこの世界に転移をさせられたそうだ。そのときに彼女は自分がやり込んでいるVRMMOのキャラにしてくれと創造神に頼み込んだみたいだが、創造神のミスによりメインキャラのツルペタロリ少女ではなく、おふざけで作った筋骨隆々のサブキャラにされてしまったらしい。そして何故か所持している装備はメインキャラの最強装備という地雷付きだったと


創造神に抗議をしても性転換薬を探せば大丈夫だからと言われるだけで、その後は放置をされてしまったようだ


創造神のその対応があまりにもムカついたために彼女は邪神陣営に寝返り、女体化薬を求めて暴れまわっているうちに気が付いたらダンジョンマスターになっていたとのことだ


彼女はこの世界の性に悩む乙女紳士を救うことを目標として掲げており、そのために俺のダンジョンにある性転換薬を求めてやってきたようだった


ちなみにカマーランドでは毎月3日から5日の三日間、カマーフェスティバルというエロ同人の祭典が繰り広げられているらしい。その市場がカマーランド最大の産業になっているとのことだ。これは是非、薄い本を買い込まなくてはな


話を戻すと、彼女は俺の態度次第で力ずくか協和路線かを決めようと思っていたらしいのだが、俺の行動により無事に、協和路線に向かって舵が切られたようだ


そして話し合いの結果、カマーランドと俺の苗床ダンジョンとの間で同盟が結ばれることになる


俺のダンジョンから定期的に性転換薬をカマーランドに提供する代わりに、カマーランドは俺に対して貴族位を贈ってくれることになった


しかも公爵と同等の地位を持つ貴族の中で一番偉い地位だ。国家の存亡に直結する重大な功績をあげた者に送られる名誉な称号とのことだ


俺はこの異世界での権力を持つことができた。これでふりかかる火の粉も払いやすくなるだろう


後はカマーランドが俺のダンジョンをカマーランドの聖地とすることを世界に宣言した。今後、俺のダンジョンを破壊しようとする行為はカマーランドへの宣戦布告とみなされ、カマーランドの全戦力を保って殲滅をされることになる


ただ、ダンジョン資源としても有効活用は可能なので、21階層以降のフロアへの立ち入りを全面的に禁止するというものに落ち着いた。そうしないと俺のダンジョンにポイントが入らないからな


フリードニヒ8世ちゃんと話し合いをしているうちに一日が終わる。さて、明日からはどうやってアリスちゃんとナターシャさんを俺のハーレムに加えるか、それを考えなくてはな

しおりを挟む
感想 51

あなたにおすすめの小説

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~

いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。 他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。 「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。 しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。 1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化! 自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働! 「転移者が世界を良くする?」 「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」 追放された少年の第2の人生が、始まる――! ※本作品は他サイト様でも掲載中です。

『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?

釈 余白(しやく)
ファンタジー
HOT 1位!ファンタジー 3位! ありがとうございます!  父親が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。  その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。  最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。 その他、多数投稿しています! https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!

仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。 しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。 そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。 一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった! これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?

夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。 気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。 落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。 彼らはこの世界の神。 キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。 ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。 「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」

タブレット片手に異世界転移!〜元社畜、ダウンロード→インストールでチート強化しつつ温泉巡り始めます〜

夢・風魔
ファンタジー
一か月の平均残業時間130時間。残業代ゼロ。そんなブラック企業で働いていた葉月悠斗は、巨漢上司が眩暈を起こし倒れた所に居たため圧死した。 不真面目な天使のせいでデスルーラを繰り返すハメになった彼は、輪廻の女神によって1001回目にようやくまともな異世界転移を果たす。 その際、便利アイテムとしてタブレットを貰った。検索機能、収納機能を持ったタブレットで『ダウンロード』『インストール』で徐々に強化されていく悠斗。 彼を「勇者殿」と呼び慕うどうみても美少女な男装エルフと共に、彼は社畜時代に夢見た「温泉巡り」を異世界ですることにした。 異世界の温泉事情もあり、温泉地でいろいろな事件に巻き込まれつつも、彼は社畜時代には無かったポジティブ思考で事件を解決していく!? *小説家になろうでも公開しております。

女神様の使い、5歳からやってます

めのめむし
ファンタジー
小桜美羽は5歳の幼女。辛い境遇の中でも、最愛の母親と妹と共に明るく生きていたが、ある日母を事故で失い、父親に放置されてしまう。絶望の淵で餓死寸前だった美羽は、異世界の女神レスフィーナに救われる。 「あなたには私の世界で生きる力を身につけやすくするから、それを使って楽しく生きなさい。それで……私のお友達になってちょうだい」 女神から神気の力を授かった美羽は、女神と同じ色の桜色の髪と瞳を手に入れ、魔法生物のきんちゃんと共に新たな世界での冒険に旅立つ。しかし、転移先で男性が襲われているのを目の当たりにし、街がゴブリンの集団に襲われていることに気づく。「大人の男……怖い」と呟きながらも、ゴブリンと戦うか、逃げるか——。いきなり厳しい世界に送られた美羽の運命はいかに? 優しさと試練が待ち受ける、幼い少女の異世界ファンタジー、開幕! 基本、ほのぼの系ですので進行は遅いですが、着実に進んでいきます。 戦闘描写ばかり望む方はご注意ください。

処理中です...