11 / 155
冒険者登録
しおりを挟む
冒険者ギルドに着くと早速、冒険者登録を済ませる。渡された冒険者カードは名前と冒険者ランクが記載されただけの簡素なものだった
冒険者ランクはGランクからSランクまであり、実績によってランクアップしていく。自分と同じランクかひとつ上のランクまでの依頼しか受けられない。もちろん、駆け出しの俺はGランクからスタートだ
登録の受付は、ジャンヌのオススメでリンダさんという可愛い受付嬢にしてもらった。肩まで伸ばした濃い茶髪に、おっとりとしたタレ目が素敵な女性だ
彼女には最近、彼氏が出来たのだとジャンヌが悔しそうに教えてくれる
「いい加減にしなさいよ!!!」
冒険者登録が終わって帰ろうとした時、冒険者ギルド内に女の子の怒鳴り声が聞こえた。どうやら喧嘩らしい
声のした方を見ると、腰まで伸ばしたピンク色の髪に綺麗な紫色の瞳をした気の強そうな女の子が、三人の男に対していきり立っている
三人組の男に絡まれている女の子は、彼女が着ているゆったりとした黒いローブの上からでも爆乳の持ち主であることが分かる。正直、メチャクチャにエロい体つきをしていた
「げへへ。いいじゃねえか。そんなガキとパーティを組むより俺たちと組んだほうがお得だぜ。それに、お前のことも俺たちが気持ちよくしてあげるからさ」
まあ、テンプレだな。いかにもな冒険者に絡まれている女の子は、相手に対して軽蔑の眼差しを向けている
「む!いかんな……」
喧嘩を目撃したジャンヌが、すぐさま仲裁に割り込んでいく
「おい、ドン!いいかげんにしろ!」
ジャンヌに割り込まれ、ドンと呼ばれたむさくるしい男が嫌な顔をする
「ちっ!ジャンヌ!最近Aランクになったからって、いい気になってんじゃねえぞ!」
そう捨てゼリフを残し、冒険者たちは去っていた
「ジャンヌさん。ありがとう!」
ピンク色の髪をした少女が嬉しそうな顔で、ジャンヌにお礼を伝える。どうやら簡単に解決したようだ
「大したことないよ、マリー。私は美しい君が傷つくことが怖いだけさ」
どうやら二人は知り合いらしい。マリーと呼ばれた少女と話すジャンヌの顔はデレデレだ
「ジャンヌってすごい冒険者だったのか。尊敬するよ」
俺は二人の会話に割り込んでいく。会話の流れで、ジャンヌがAランクの冒険者だということを知る
「何よ!あんた!」
しかし俺がジャンヌに話しかけた途端に、すっごく嫌そうな顔をしたマリーに会話を牽制されてしまう
「彼はユーリ。私は今日、彼の冒険者登録に付き添いでギルドに来たんだよ」
取り付く島もないマリーに、ジャンヌがやさしく説明をしてくれる。なんだかんだ、ジャンヌはいい奴だ
「ふーん。そうなの。あんた、いくつ?」
「15歳だけど……」
「ふん!私より年下なのね!」
俺の年齢を聞いたマリーが嬉しそうに鼻を鳴らす。年下だと何がダメなんだ?
「あはは。マリーは17歳だから、ユーリよりお姉さんだね」
ジャンヌが苦笑いをしながら俺たちの会話を補完してくれている。ジャンヌ、本当にありがとう
「私の方が年上なんだから、きちんと敬いなさいよ!」
俺に対して、マリーが偉そうにツンとする。彼女がふんぞり返った時に、彼女の胸にぶら下がっている爆乳がぷるんと揺れた。これはエロい。しかし、どうやら俺は、すっごく生意気な女の子と出会ってしまったようだ
「僕がもっとしっかりしてれば……」
俺がマリーの態度に驚いていると、金髪に長い前髪で目元を隠した気弱そうな青年が話しかけてくる。どうやらマリーの知り合いのようだ
「アル。あんたはいいの!私が守ってあげるんだから!」
青年の名前はアルというらしい。俺に対してはツンとしてふんぞり返っていたマリーが、彼に対しては偉そうではあるが、世話焼きをしている
「お互いに駆け出しなんだし、仲良くしたらどうだ?」
ジャンヌが俺たちの仲を取り持とうと声を掛けてくれる。俺に対して先輩風を吹かせていたが、マリーもどうやら駆け出しらしいな
「ジャンヌさんがそう言うなら従うけど、あんたは私の足を引っ張らないでよね!」
マリーはプンスカしながらも、俺と仲良くしてくれるようだ。よかった
「ごめんよ。僕もマリーの足を引っ張らないように頑張るから」
「だから、アル!あんたはそういうの気にしないでいいって言ってるでしょ!」
どうやらアルという青年は、マリーの尻に敷かれているらしいな。そしてマリーはアルにぞっこんであると
ジャンヌがマリーとアルの二人に稽古をつけるというので、俺は先に家に帰ることにする。俺も稽古に参加しないことをマリーが咎めてきたが、別にいいや
夕方なった街を歩いて家に帰る途中、トボトボと街中を歩くアンナちゃんと出会った
俺が心配して彼女に話を聞くと、どうやらアンナちゃんはトムくんとデートをした帰りらしい。しかし彼女は、トムくんとの関係が中々進展しないことに悩んでいるようだった
同じ年代の男である俺が今度、彼女の悩みを聞くと約束をしてアンナちゃんと別れる
こうして家のある酒場に帰ると、ジャンヌを置いて一人で俺が帰ってきたことを知ったリゼさんに、お店が開店する時間まで、精液を搾り取られてしまう
ツヤツヤの肌になったリゼさんを見て、夜になり帰ってきたジャンヌが訝しむが、俺は知らんぷりをした
こうして俺の異世界生活の二日目が暮れていった
冒険者ランクはGランクからSランクまであり、実績によってランクアップしていく。自分と同じランクかひとつ上のランクまでの依頼しか受けられない。もちろん、駆け出しの俺はGランクからスタートだ
登録の受付は、ジャンヌのオススメでリンダさんという可愛い受付嬢にしてもらった。肩まで伸ばした濃い茶髪に、おっとりとしたタレ目が素敵な女性だ
彼女には最近、彼氏が出来たのだとジャンヌが悔しそうに教えてくれる
「いい加減にしなさいよ!!!」
冒険者登録が終わって帰ろうとした時、冒険者ギルド内に女の子の怒鳴り声が聞こえた。どうやら喧嘩らしい
声のした方を見ると、腰まで伸ばしたピンク色の髪に綺麗な紫色の瞳をした気の強そうな女の子が、三人の男に対していきり立っている
三人組の男に絡まれている女の子は、彼女が着ているゆったりとした黒いローブの上からでも爆乳の持ち主であることが分かる。正直、メチャクチャにエロい体つきをしていた
「げへへ。いいじゃねえか。そんなガキとパーティを組むより俺たちと組んだほうがお得だぜ。それに、お前のことも俺たちが気持ちよくしてあげるからさ」
まあ、テンプレだな。いかにもな冒険者に絡まれている女の子は、相手に対して軽蔑の眼差しを向けている
「む!いかんな……」
喧嘩を目撃したジャンヌが、すぐさま仲裁に割り込んでいく
「おい、ドン!いいかげんにしろ!」
ジャンヌに割り込まれ、ドンと呼ばれたむさくるしい男が嫌な顔をする
「ちっ!ジャンヌ!最近Aランクになったからって、いい気になってんじゃねえぞ!」
そう捨てゼリフを残し、冒険者たちは去っていた
「ジャンヌさん。ありがとう!」
ピンク色の髪をした少女が嬉しそうな顔で、ジャンヌにお礼を伝える。どうやら簡単に解決したようだ
「大したことないよ、マリー。私は美しい君が傷つくことが怖いだけさ」
どうやら二人は知り合いらしい。マリーと呼ばれた少女と話すジャンヌの顔はデレデレだ
「ジャンヌってすごい冒険者だったのか。尊敬するよ」
俺は二人の会話に割り込んでいく。会話の流れで、ジャンヌがAランクの冒険者だということを知る
「何よ!あんた!」
しかし俺がジャンヌに話しかけた途端に、すっごく嫌そうな顔をしたマリーに会話を牽制されてしまう
「彼はユーリ。私は今日、彼の冒険者登録に付き添いでギルドに来たんだよ」
取り付く島もないマリーに、ジャンヌがやさしく説明をしてくれる。なんだかんだ、ジャンヌはいい奴だ
「ふーん。そうなの。あんた、いくつ?」
「15歳だけど……」
「ふん!私より年下なのね!」
俺の年齢を聞いたマリーが嬉しそうに鼻を鳴らす。年下だと何がダメなんだ?
「あはは。マリーは17歳だから、ユーリよりお姉さんだね」
ジャンヌが苦笑いをしながら俺たちの会話を補完してくれている。ジャンヌ、本当にありがとう
「私の方が年上なんだから、きちんと敬いなさいよ!」
俺に対して、マリーが偉そうにツンとする。彼女がふんぞり返った時に、彼女の胸にぶら下がっている爆乳がぷるんと揺れた。これはエロい。しかし、どうやら俺は、すっごく生意気な女の子と出会ってしまったようだ
「僕がもっとしっかりしてれば……」
俺がマリーの態度に驚いていると、金髪に長い前髪で目元を隠した気弱そうな青年が話しかけてくる。どうやらマリーの知り合いのようだ
「アル。あんたはいいの!私が守ってあげるんだから!」
青年の名前はアルというらしい。俺に対してはツンとしてふんぞり返っていたマリーが、彼に対しては偉そうではあるが、世話焼きをしている
「お互いに駆け出しなんだし、仲良くしたらどうだ?」
ジャンヌが俺たちの仲を取り持とうと声を掛けてくれる。俺に対して先輩風を吹かせていたが、マリーもどうやら駆け出しらしいな
「ジャンヌさんがそう言うなら従うけど、あんたは私の足を引っ張らないでよね!」
マリーはプンスカしながらも、俺と仲良くしてくれるようだ。よかった
「ごめんよ。僕もマリーの足を引っ張らないように頑張るから」
「だから、アル!あんたはそういうの気にしないでいいって言ってるでしょ!」
どうやらアルという青年は、マリーの尻に敷かれているらしいな。そしてマリーはアルにぞっこんであると
ジャンヌがマリーとアルの二人に稽古をつけるというので、俺は先に家に帰ることにする。俺も稽古に参加しないことをマリーが咎めてきたが、別にいいや
夕方なった街を歩いて家に帰る途中、トボトボと街中を歩くアンナちゃんと出会った
俺が心配して彼女に話を聞くと、どうやらアンナちゃんはトムくんとデートをした帰りらしい。しかし彼女は、トムくんとの関係が中々進展しないことに悩んでいるようだった
同じ年代の男である俺が今度、彼女の悩みを聞くと約束をしてアンナちゃんと別れる
こうして家のある酒場に帰ると、ジャンヌを置いて一人で俺が帰ってきたことを知ったリゼさんに、お店が開店する時間まで、精液を搾り取られてしまう
ツヤツヤの肌になったリゼさんを見て、夜になり帰ってきたジャンヌが訝しむが、俺は知らんぷりをした
こうして俺の異世界生活の二日目が暮れていった
23
お気に入りに追加
2,127
あなたにおすすめの小説

男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にいますが会社員してます
neru
ファンタジー
30を過ぎた松田 茂人(まつだ しげひと )は男女比が1対100だったり貞操概念が逆転した世界にひょんなことから転移してしまう。
松本は新しい世界で会社員となり働くこととなる。
ちなみに、新しい世界の女性は全員高身長、美形だ。
PS.2月27日から4月まで投稿頻度が減ることを許して下さい。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

Hしてレベルアップ ~可愛い女の子とHして強くなれるなんて、この世は最高じゃないか~
トモ治太郎
ファンタジー
孤児院で育った少年ユキャール、この孤児院では15歳になると1人立ちしなければいけない。
旅立ちの朝に初めて夢精したユキャール。それが原因なのか『異性性交』と言うスキルを得る。『相手に精子を与えることでより多くの経験値を得る。』女性経験のないユキャールはまだこのスキルのすごさを知らなかった。
この日の為に準備してきたユキャール。しかし旅立つ直前、一緒に育った少女スピカが一緒にいくと言い出す。本来ならおいしい場面だが、スピカは何も準備していないので俺の負担は最初から2倍増だ。
こんな感じで2人で旅立ち、共に戦い、時にはHして強くなっていくお話しです。

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。

異世界キャンパー~無敵テントで気ままなキャンプ飯スローライフ?
夢・風魔
ファンタジー
仕事の疲れを癒すためにソロキャンを始めた神楽拓海。
気づけばキャンプグッズ一式と一緒に、見知らぬ森の中へ。
落ち着くためにキャンプ飯を作っていると、そこへ四人の老人が現れた。
彼らはこの世界の神。
キャンプ飯と、見知らぬ老人にも親切にするタクミを気に入った神々は、彼に加護を授ける。
ここに──伝説のドラゴンをもぶん殴れるテントを手に、伝説のドラゴンの牙すら通さない最強の肉体を得たキャンパーが誕生する。
「せっかく異世界に来たんなら、仕事のことも忘れて世界中をキャンプしまくろう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる