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リゼさんのお店で食事
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リゼさんとセックスをしてから、のんびりとお茶を飲んでいる内に夜になってしまった。今日は冒険者ギルドに行くのを止めて、このままリゼさんの家にお世話になることにする
リゼさんの経営する酒場は元は小さな宿屋を改装したもので、一階が席数が十席ほどの小ぢんまりとした酒場で、二階にある五部屋のうち一部屋を賃貸として貸してくれることになった。二月ごとに金貨一枚を支払う契約だ
お金を払わずに居候させてもらうと色々と自由が効かなくなるので、ここはしっかりと線引をすることにする
開店したリゼさんのお店で食事を摂る。シチューとパンで銅貨五枚。メチャクチャ美味しかった
しかし、開店してしばらく経ってもリゼさんのお店にはお客が誰も来ない。店内はガランとしたままである
(リゼさんは美人だし、料理も美味しいのに、何で誰も来ないんだろう?)
俺がそんなことを疑問に思っていると、お店のドアが開く。どうやらお客さんが来たようだ
ドアを開けて入ってきたのは、金髪碧眼に切れ長の目が特徴の美女であった。身長は高めで160センチ後半くらいはあるのだろうか。スレンダーな体に、軽鎧姿がセクシーである
「おいお前!リゼの店で食事を摂るのは殊勝だが、彼女に変なことしてないだろうな?」
金髪碧眼の美女が、俺を見るなり詰め寄ってくる。はて?
「どちら様でしょうか?」
こんな美女とは会った覚えのない俺がそう尋ねると、金髪の美女はプンプンしながら言葉を返す
「お前!街の門で会ったろうが!」
「え?門番をしていたのは男性では?」
「うふふ。ジャンヌは門番の仕事をしている時は男のふりをしてるんですもんね。名前も門番をしている時はジャンヌではなくて、ジョシュって呼んでくれって私にお願いするくらいだし」
リゼさんが楽しそうに答えを教えてくれる
「女だとバレると舐められることが多いからな。仕方ないんだ」
ジョシュもといジャンヌが憤慨しながら種明かしをする。門番として会った時は兜を深くかぶっていたから分からなかった。思い返してみると、男にしては声が高いなという違和感があったな……
俺がそんなことを考えていると、料理と酒の注文をしながらジャンヌがリゼさんと会話を始めていた
「リゼ、こいつに変なことされなかったか?」
「大丈夫よ。ユーリくんは紳士なんだから。ね?」
「ええ。ジャンヌさんが怪しむようなことは何もしていませんよ」
俺は笑顔でリゼさんに会話に合わせる。それを聞いたジャンヌは納得できないような表情ではあるが居住まいをただし、自己紹介を始める
「私の名前はジャンヌ。冒険者をしているがたまに門番の仕事もしている。門番をしている時はジョシュと声をかけてくれ。それ以外の時は気軽に呼び捨てで構わない」
「俺はユーリって言います。よろしく、ジャンヌ」
「よろしく、ユーリ。でも、リゼに手を出したりするなよ!」
ジャンヌが釘を刺してくるが、俺は曖昧に笑顔でごまかす。実はもうヤッちゃいましたなんて言えない
酒を飲み交わしながらジャンヌと親交を深めていく。リゼさんのことになると少し変だが、彼女は根は真面目でいい奴のようだ
俺がまだ冒険者ギルドに行っていないことを知ると、呆れながらもジャンヌが一緒に来てくれることにななった。明日、俺の冒険者登録に付き合ってくれるらしい
夜も更けたし、俺は明日に備えて借りたばかりの部屋に戻り眠ることにする。そろそろ閉店時間だ
部屋に家具などはないが、元が宿屋だけあって、ベッドだけはすでに置いてある。冒険者登録が一段落したら、通販スキルを使って家具を一式揃えちゃうのもいいな
こうして、俺の異世界生活の一日目が暮れていく
リゼさんの経営する酒場は元は小さな宿屋を改装したもので、一階が席数が十席ほどの小ぢんまりとした酒場で、二階にある五部屋のうち一部屋を賃貸として貸してくれることになった。二月ごとに金貨一枚を支払う契約だ
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開店したリゼさんのお店で食事を摂る。シチューとパンで銅貨五枚。メチャクチャ美味しかった
しかし、開店してしばらく経ってもリゼさんのお店にはお客が誰も来ない。店内はガランとしたままである
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「おいお前!リゼの店で食事を摂るのは殊勝だが、彼女に変なことしてないだろうな?」
金髪碧眼の美女が、俺を見るなり詰め寄ってくる。はて?
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「お前!街の門で会ったろうが!」
「え?門番をしていたのは男性では?」
「うふふ。ジャンヌは門番の仕事をしている時は男のふりをしてるんですもんね。名前も門番をしている時はジャンヌではなくて、ジョシュって呼んでくれって私にお願いするくらいだし」
リゼさんが楽しそうに答えを教えてくれる
「女だとバレると舐められることが多いからな。仕方ないんだ」
ジョシュもといジャンヌが憤慨しながら種明かしをする。門番として会った時は兜を深くかぶっていたから分からなかった。思い返してみると、男にしては声が高いなという違和感があったな……
俺がそんなことを考えていると、料理と酒の注文をしながらジャンヌがリゼさんと会話を始めていた
「リゼ、こいつに変なことされなかったか?」
「大丈夫よ。ユーリくんは紳士なんだから。ね?」
「ええ。ジャンヌさんが怪しむようなことは何もしていませんよ」
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「私の名前はジャンヌ。冒険者をしているがたまに門番の仕事もしている。門番をしている時はジョシュと声をかけてくれ。それ以外の時は気軽に呼び捨てで構わない」
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「よろしく、ユーリ。でも、リゼに手を出したりするなよ!」
ジャンヌが釘を刺してくるが、俺は曖昧に笑顔でごまかす。実はもうヤッちゃいましたなんて言えない
酒を飲み交わしながらジャンヌと親交を深めていく。リゼさんのことになると少し変だが、彼女は根は真面目でいい奴のようだ
俺がまだ冒険者ギルドに行っていないことを知ると、呆れながらもジャンヌが一緒に来てくれることにななった。明日、俺の冒険者登録に付き合ってくれるらしい
夜も更けたし、俺は明日に備えて借りたばかりの部屋に戻り眠ることにする。そろそろ閉店時間だ
部屋に家具などはないが、元が宿屋だけあって、ベッドだけはすでに置いてある。冒険者登録が一段落したら、通販スキルを使って家具を一式揃えちゃうのもいいな
こうして、俺の異世界生活の一日目が暮れていく
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