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30. もしかして俺のファンか?
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「『小田桐直人を解放しろ』? 俺のところに来たやつとは文面が違うな」
琴子が自分の元に送られてきたメールの内容を伝えると、鴻上が意外そうに目を瞬いた。
「え、そうなんですか? なんて書いてあったんですか?」
「俺のところに来たのはこれだ。『小田桐直人と咲坂琴子を結婚させるな』。この一文だけが書かれていた」
鴻上はメールの本文が表示された画面を琴子に見せる。
「私の名前まで出てる。しかもフルネームで……」
怖い。顔の見えない相手に自分の名前を知られている事実に、琴子はとてつもない不安を感じる。しばらく思案したあとで、琴子は自分の考えを口にした。
「このメールを送ってきたのって、もしかして……直人くんと付き合っている女性だったりするんでしょうか」
琴子の意見に、鴻上が首をかしげる。
「そう考えるのが一番妥当だろうけど。でもそんな女はいなさそうだったぞ。肩書き目当てで近づいてくる女は懲り懲りって感じだったし。それとも誰彼かまわず女遊びするタイプなのか、小田桐さんは」
「……私の知る限り、そういう人じゃないです」
「だろ?」
琴子の答えに、鴻上も同意する。
「でも犯人の目的は明白ですよね? 直人くんと私を結婚させたくない」
「そうだ。そして俺に『ふたりの邪魔をしろ』と言ってきている。……もしかして俺のファンか?」
「は?」
鴻上の突拍子もない発現に、琴子が眉をひそめる。
「だって俺のことを応援してくれているわけだろ? 小田桐さんから咲坂さんを略奪するようにけしかけてるんだから」
「ん? その観点で考えると、犯人は鴻上さんと私をくっつけたい人物ということ?……まったく心当たりがありませんけど」
「そうだな。俺も思いつかない。強いて言うなら……栞ちゃんか?」
「あぁ……なるほど」
と、鴻上が出した名前に琴子も納得しつつ、栞さんがそんなことをするわけがないので、その可能性はすぐに頭から追い払う。たしかに栞さんは琴子と鴻上を引き合わせた人物だ。しかし彼女が犯人ならわざわざ会社のメール宛てに送ってきたりはしないだろう。というか、そもそも栞さんが琴子の会社のメールアドレスを知っているとも思えない。教えたことないし。
「やっぱり社内の人ですよね。それか取引先の人とか」
「だろうな。そして先週の金曜日に名古屋のあのホテルに行くことができた人物だ」
名古屋支社の人間なら可能かもしれない。だが、名古屋支社で琴子が親しくしている人はいない。琴子を知っている人、それも直人と婚約していることを知っている人がいるとは考えにくい。
鴻上に関してもそうだ。幹部職とはいえ、転職してきたばかりである。いくらイケメンとはいえ、さすがに支社にまで顔が浸透しているとも思えない。
そうなると、やはり先週東京から名古屋に行ったメンバーが怪しいということになる。
琴子は真っ先に経営企画部の課長・麻生理華の華やかな容貌を思い出した。名古屋駅へ帰る途中、颯爽と一人でどこかへ消えていった彼女。あの後、琴子たちが泊まったホテルに入り込んで隠し撮りをすることも不可能ではなかったはず。
「もしかして……麻生さん?」
「絶対にない」
琴子の推理を鴻上が速攻で否定する。
「あの人とはプライベートでも知り合いだが、こういう回りくどいことは絶対にしない。内容的にもあり得ない」
「……そうですよね」
鴻上が自信満々に断言するものだから、琴子は大人しく同意するしかない。
しかし麻生は鴻上を「サクちゃん」と呼んでいた。ずいぶん親しそうだ。意図は不明だけれど、何かしらの私怨がないとも言い切れない。
それに――。
もしかしたら直人くんとも親しいかもしれない。同じ部署だし、実際に直人くんの口から彼女の名前を聞いたこともある。彼女が直人と付き合っていて、邪魔な琴子を直人から遠ざけるために鴻上をそそのかす、というのは十分にあり得る。
「松風はどうなんだ? 咲坂さんに気がありそうな感じだったけど」
「いやいやいや。それこそあり得ませんから。やめてください、へんな誤解するの。怒られちゃいますから」
鴻上の意見を、今度は琴子が否定する。彼もこういうことをするタイプではないうえに、琴子に特別興味があるとも思えない。あったら困る。
「ふーん……。まぁたしかに彼が犯人だとすると俺へのメッセージの説明がつかないな。わざわざ俺をけしかけなくても自分でふたりの仲を引き裂けばいいんだから」
「物騒なこと言わないでくださいよ」
琴子が顔をしかめると、
「商品開発の緑川さんは? 彼女が小田桐さんに横恋慕して……」
鴻上は次の「容疑者」について言及した。
「あり得なくはないですね。美人で親しみやすい人だったし。でも、直人くんと接点ありますかねぇ? 私も先週の名古屋で初めてまともにお話したんですけど。そもそも私たちの婚約話なんて、直接社長と話す機会のある幹部職の人たちにしか知られてないはずなんですよね」
「それはわからないぞ。大川部長も酒の席でぺらぺら喋ってたしな。一般の社員が知っていてもおかしくはない。それにもし緑川さんと小田桐さんに何かしらの交流があるのなら、彼が直接話して聞かせた可能性もあるわけだし」
鴻上に指摘されて、琴子はその可能性を想像する。もし直人が「俺は琴子と結婚なんてしたくないんだけど、親がうるさくてさぁ」なんて別の女に語っていたとしたら、ちょっとショックだ。いや、ちょっとどころじゃない……かなりショックだ。
暗い想像をして落ち込む琴子に、
「……大丈夫か?」
鴻上が心配そうな顔で琴子の様子をうかがった。
「すみません、大丈夫です。言われてみれば、たしかに緑川さんも怪しいですね。商品開発部の知り合いにそれとなく聞いてみます」
「わかった。そっちは頼む。他にこの写真が撮れそうなのは……商品開発部の主任は懇親会にも出ないで帰っていったし、あとは経営企画部の新堂だけか」
「新堂くん……は、なさそうですね。なんというか他人に興味とかなさそうじゃないですか?」
「そうだな。俺もヤツが何を考えているのかよくわからなかった。でも、『なかなか面白い発想をする子だ』って麻生さんは誉めてたぞ。良くも悪くも周りに気をつかわないから、今までやったことのない新しいことを進めていくには向いてるらしい」
「へぇ……、そういうものなんですか。そういえば新堂くんは直人くんとも同じ部署だから交流はあるかもしれないですね」
「たしかに。小田桐さんから君の話を聞いているかもしれない。まぁ俺を応援する理由はないが、ああいうサイコパスタイプに論理的な理由は必要ないからな。ただ面白がってるだけの可能性もある」
結局、みんなそれなりに「怪しい」という結論になってしまったが……。
とりあえず、琴子と鴻上は「それぞれに思い当たるフシを当たってみる」ということで、いったん仕事へと戻ったのである。
琴子が自分の元に送られてきたメールの内容を伝えると、鴻上が意外そうに目を瞬いた。
「え、そうなんですか? なんて書いてあったんですか?」
「俺のところに来たのはこれだ。『小田桐直人と咲坂琴子を結婚させるな』。この一文だけが書かれていた」
鴻上はメールの本文が表示された画面を琴子に見せる。
「私の名前まで出てる。しかもフルネームで……」
怖い。顔の見えない相手に自分の名前を知られている事実に、琴子はとてつもない不安を感じる。しばらく思案したあとで、琴子は自分の考えを口にした。
「このメールを送ってきたのって、もしかして……直人くんと付き合っている女性だったりするんでしょうか」
琴子の意見に、鴻上が首をかしげる。
「そう考えるのが一番妥当だろうけど。でもそんな女はいなさそうだったぞ。肩書き目当てで近づいてくる女は懲り懲りって感じだったし。それとも誰彼かまわず女遊びするタイプなのか、小田桐さんは」
「……私の知る限り、そういう人じゃないです」
「だろ?」
琴子の答えに、鴻上も同意する。
「でも犯人の目的は明白ですよね? 直人くんと私を結婚させたくない」
「そうだ。そして俺に『ふたりの邪魔をしろ』と言ってきている。……もしかして俺のファンか?」
「は?」
鴻上の突拍子もない発現に、琴子が眉をひそめる。
「だって俺のことを応援してくれているわけだろ? 小田桐さんから咲坂さんを略奪するようにけしかけてるんだから」
「ん? その観点で考えると、犯人は鴻上さんと私をくっつけたい人物ということ?……まったく心当たりがありませんけど」
「そうだな。俺も思いつかない。強いて言うなら……栞ちゃんか?」
「あぁ……なるほど」
と、鴻上が出した名前に琴子も納得しつつ、栞さんがそんなことをするわけがないので、その可能性はすぐに頭から追い払う。たしかに栞さんは琴子と鴻上を引き合わせた人物だ。しかし彼女が犯人ならわざわざ会社のメール宛てに送ってきたりはしないだろう。というか、そもそも栞さんが琴子の会社のメールアドレスを知っているとも思えない。教えたことないし。
「やっぱり社内の人ですよね。それか取引先の人とか」
「だろうな。そして先週の金曜日に名古屋のあのホテルに行くことができた人物だ」
名古屋支社の人間なら可能かもしれない。だが、名古屋支社で琴子が親しくしている人はいない。琴子を知っている人、それも直人と婚約していることを知っている人がいるとは考えにくい。
鴻上に関してもそうだ。幹部職とはいえ、転職してきたばかりである。いくらイケメンとはいえ、さすがに支社にまで顔が浸透しているとも思えない。
そうなると、やはり先週東京から名古屋に行ったメンバーが怪しいということになる。
琴子は真っ先に経営企画部の課長・麻生理華の華やかな容貌を思い出した。名古屋駅へ帰る途中、颯爽と一人でどこかへ消えていった彼女。あの後、琴子たちが泊まったホテルに入り込んで隠し撮りをすることも不可能ではなかったはず。
「もしかして……麻生さん?」
「絶対にない」
琴子の推理を鴻上が速攻で否定する。
「あの人とはプライベートでも知り合いだが、こういう回りくどいことは絶対にしない。内容的にもあり得ない」
「……そうですよね」
鴻上が自信満々に断言するものだから、琴子は大人しく同意するしかない。
しかし麻生は鴻上を「サクちゃん」と呼んでいた。ずいぶん親しそうだ。意図は不明だけれど、何かしらの私怨がないとも言い切れない。
それに――。
もしかしたら直人くんとも親しいかもしれない。同じ部署だし、実際に直人くんの口から彼女の名前を聞いたこともある。彼女が直人と付き合っていて、邪魔な琴子を直人から遠ざけるために鴻上をそそのかす、というのは十分にあり得る。
「松風はどうなんだ? 咲坂さんに気がありそうな感じだったけど」
「いやいやいや。それこそあり得ませんから。やめてください、へんな誤解するの。怒られちゃいますから」
鴻上の意見を、今度は琴子が否定する。彼もこういうことをするタイプではないうえに、琴子に特別興味があるとも思えない。あったら困る。
「ふーん……。まぁたしかに彼が犯人だとすると俺へのメッセージの説明がつかないな。わざわざ俺をけしかけなくても自分でふたりの仲を引き裂けばいいんだから」
「物騒なこと言わないでくださいよ」
琴子が顔をしかめると、
「商品開発の緑川さんは? 彼女が小田桐さんに横恋慕して……」
鴻上は次の「容疑者」について言及した。
「あり得なくはないですね。美人で親しみやすい人だったし。でも、直人くんと接点ありますかねぇ? 私も先週の名古屋で初めてまともにお話したんですけど。そもそも私たちの婚約話なんて、直接社長と話す機会のある幹部職の人たちにしか知られてないはずなんですよね」
「それはわからないぞ。大川部長も酒の席でぺらぺら喋ってたしな。一般の社員が知っていてもおかしくはない。それにもし緑川さんと小田桐さんに何かしらの交流があるのなら、彼が直接話して聞かせた可能性もあるわけだし」
鴻上に指摘されて、琴子はその可能性を想像する。もし直人が「俺は琴子と結婚なんてしたくないんだけど、親がうるさくてさぁ」なんて別の女に語っていたとしたら、ちょっとショックだ。いや、ちょっとどころじゃない……かなりショックだ。
暗い想像をして落ち込む琴子に、
「……大丈夫か?」
鴻上が心配そうな顔で琴子の様子をうかがった。
「すみません、大丈夫です。言われてみれば、たしかに緑川さんも怪しいですね。商品開発部の知り合いにそれとなく聞いてみます」
「わかった。そっちは頼む。他にこの写真が撮れそうなのは……商品開発部の主任は懇親会にも出ないで帰っていったし、あとは経営企画部の新堂だけか」
「新堂くん……は、なさそうですね。なんというか他人に興味とかなさそうじゃないですか?」
「そうだな。俺もヤツが何を考えているのかよくわからなかった。でも、『なかなか面白い発想をする子だ』って麻生さんは誉めてたぞ。良くも悪くも周りに気をつかわないから、今までやったことのない新しいことを進めていくには向いてるらしい」
「へぇ……、そういうものなんですか。そういえば新堂くんは直人くんとも同じ部署だから交流はあるかもしれないですね」
「たしかに。小田桐さんから君の話を聞いているかもしれない。まぁ俺を応援する理由はないが、ああいうサイコパスタイプに論理的な理由は必要ないからな。ただ面白がってるだけの可能性もある」
結局、みんなそれなりに「怪しい」という結論になってしまったが……。
とりあえず、琴子と鴻上は「それぞれに思い当たるフシを当たってみる」ということで、いったん仕事へと戻ったのである。
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