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3. はやく……ベッド行こ
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*****
「はぁ~、生き返った」
湯船につかったサクちゃんが壁に頭を預けて大きく息を吐き出した。
それほど狭くはない湯船とはいえ、さすがに大のオトナが二人で入ると窮屈だ。しかもサクちゃんは普通より長身なのだ。
琴子はサクちゃんの脚のあいだに挟まって、できるだけ小さくなっていた。背中には彼の熱い胸板が当たっている。
「なんかお疲れですね」
琴子が労いの言葉をかけると、
「あぁ。年明けから新しいとこに行くから、今年中に引き継ぎしなくちゃいけなかったんだけど、なかなか進まなくってさ。でもようやく一段落ついた。これで気持ちよく新年を迎えられるよ」
そう言って大きく伸びをしたサクちゃん。
伸び上がった拍子に水面が揺れて、琴子の胸元を温かなお湯が撫でた。
「忙しいなら、無理して来てくれなくてもよかったのに」
思ったことを遠慮なく口にしてしまってから、琴子は自分でも身勝手な発言だと思った。だったら最初から呼ぶなよ……という話だ。
「あー、大丈夫大丈夫。今日のは仕事じゃなくて飲み会だから」
自嘲する琴子に対して、サクちゃんはまったく気にしていないように明るく言った。
「そういえば、ちょっとお酒くさいかも」
琴子が指摘すると、サクちゃんはクンクン、と自分の腕を掲げて鼻をひくつかせる。
「臭うか? さっきまで『忘年会』兼『送別会』だったからなぁ。そんなに飲むつもりなかったんだけど、上司にすすめられたら断れないしなー」
サクちゃんがしみじみと呟いた。
「部下は部下で泣いて引き留めるし。適当に切り上げるつもりだったのに、なかなか抜け出せなかったんだよ」
「その部下って、女性?」という疑問が琴子の頭の中をよぎったけれど、すぐに「どうでもいいや」と思い直す。そんなことを確かめるような関係じゃないし、そもそも本当にどうでもいい。
「ふーん、そうなんだ」
琴子の素っ気ない相づちに、サクちゃんが小さく笑う。
「ほんっと、あんたは俺に興味ないよな」
琴子は黙って俯いた。
否定するのも嘘くさいし、そもそも彼の言ってることは図星だったから。
この男とは琴子の大学時代の先輩に紹介されて知り合った。
サクちゃん。
本名は知らない。
「サクちゃん」というあだ名が苗字から来ているのか、それとも下の名前から来ているのか……それすら知らない。
先輩がそう呼んでいたから、琴子も同じように呼んでいるだけだ。
会話の内容から察するに、おそらく普通の会社員だとは思うけど、勤務先やら具体的な職業なんかはもちろん知らないし、とくに知りたいとも思わない。
「ちょっとは俺にも興味持ってよ、サキちゃん」
「んぅっ……」
サクちゃんが琴子の首元に顔をうずめて、ペロリとうなじを舐めあげた。
彼は琴子のことを「サキちゃん」と呼ぶ。
名前ではなく、「咲坂」という苗字から来ている呼び方だ。
サクちゃんを琴子に紹介した先輩がそう呼んでいた。そんなふうに呼ぶのはその人とサクちゃんだけだ。
たぶんサクちゃんも琴子のフルネームを知らない。
「あっ……」
サクちゃんの大きな手が掬いあげるように琴子の胸を持ち上げた。さっきまでお湯の中に隠れていた白い柔肉が水面から顔を出す。
「んっ……ちょっ、と……待って」
琴子の口からこぼれ出た言葉。
嘘。本当はまったく逆のことを思っている。
相手も本心ではないとわかっているから、もちろん待つはずがない。
サクちゃんの指が琴子の滑らかな肌の表面を好き勝手に這いまわる。彼の指の動きに応じて琴子の柔らかな乳房が形を変えていく。節くれだった指のあいだから、ぷっくりと膨らんだ乳首が覗いている。薄紅色に色づいて今にも弾けそうだ。
「っん……ふ、ぅ」
ふいに与えられた強い刺激に、ついつい甘ったるい声が漏れる。
コリコリ、と先端をしごかれて、琴子は大きく身悶えた。乳白色のお湯が揺れる。
「あっ、」
きゅっと強く摘まれて琴子の身体がびくんと震える。
「やっ、そこ……ダメ……」
湯気の熱と胸の先からジワジワと湧き上がる快感にあてられて、琴子はうわごとのように呟いた。
「んっ、ぅ、ぁ……だめ……だ、め……」
「ふーん、ダメなんだ」
拗ねたような声が聞こえたかと思うと、琴子の胸からサクちゃんの指が離れていく。
「……え?」
琴子は思わず首を捻って背後に座るサクちゃんの顔を見上げた。
「ん?」
琴子の無言の問いかけに、サクちゃんは素知らぬ顔で小首を傾げた。
なんて憎たらしい表情。
どこをどんなふうに触られたら悦ぶのか。
この男は琴子が欲しがってるものをとっくに知り尽くしているくせに。
琴子は一心にサクちゃんの目を見つめた。
いまの琴子はきっととんでもなく物欲しそうな表情をしてるに違いない。
悔しい。
でも言葉でねだるのは癪だった。
「ん、どうした……わっ!」
サクちゃんの言葉を遮って、琴子は勢いよく彼の首に抱きついた。裸の身体を密着させると、固くなった胸の先が彼の胸板に擦れる。肌が触れ合ったところから、疼くような熱が生まれる。
薄く開いた唇に吸いついて舌を差し入れてやると、琴子の動きに合わせて向こうも舌を絡ませてくる。
「……っ、ぅ……ふぅ」
激しく揺れる水音に、欲情がダダ漏れている女の声が混じった。バスルームの壁に反響して、やたら大きく響く。
「ココでする?」
キスの合間にサクちゃんが言った。
「……しない」
「へぇ」
琴子の返事にニヤリと笑ってみせるサクちゃん。
その顔がムカついてしょうがないから、琴子はサクちゃんの首元にきつく抱きついて、彼の耳元に口を寄せた。
「それより、そろそろ上がろ。それで……」
サクちゃんの耳たぶをあむ、と食みながら、琴子は囁く。
「はやく……ベッド行こ」
琴子の誘惑に、サクちゃんが吹き出した。
「ほんっとにスキだよなぁ、サキちゃんは」
ふと、鬼頭さんがいまの自分の姿を見たら、どう思うだろう、と琴子は思った。
彼女に言ったことは本当だ。
彼氏はいない。ずっと。
ただし、琴子には婚約者がいる。
――この男ではないけれど。
「はぁ~、生き返った」
湯船につかったサクちゃんが壁に頭を預けて大きく息を吐き出した。
それほど狭くはない湯船とはいえ、さすがに大のオトナが二人で入ると窮屈だ。しかもサクちゃんは普通より長身なのだ。
琴子はサクちゃんの脚のあいだに挟まって、できるだけ小さくなっていた。背中には彼の熱い胸板が当たっている。
「なんかお疲れですね」
琴子が労いの言葉をかけると、
「あぁ。年明けから新しいとこに行くから、今年中に引き継ぎしなくちゃいけなかったんだけど、なかなか進まなくってさ。でもようやく一段落ついた。これで気持ちよく新年を迎えられるよ」
そう言って大きく伸びをしたサクちゃん。
伸び上がった拍子に水面が揺れて、琴子の胸元を温かなお湯が撫でた。
「忙しいなら、無理して来てくれなくてもよかったのに」
思ったことを遠慮なく口にしてしまってから、琴子は自分でも身勝手な発言だと思った。だったら最初から呼ぶなよ……という話だ。
「あー、大丈夫大丈夫。今日のは仕事じゃなくて飲み会だから」
自嘲する琴子に対して、サクちゃんはまったく気にしていないように明るく言った。
「そういえば、ちょっとお酒くさいかも」
琴子が指摘すると、サクちゃんはクンクン、と自分の腕を掲げて鼻をひくつかせる。
「臭うか? さっきまで『忘年会』兼『送別会』だったからなぁ。そんなに飲むつもりなかったんだけど、上司にすすめられたら断れないしなー」
サクちゃんがしみじみと呟いた。
「部下は部下で泣いて引き留めるし。適当に切り上げるつもりだったのに、なかなか抜け出せなかったんだよ」
「その部下って、女性?」という疑問が琴子の頭の中をよぎったけれど、すぐに「どうでもいいや」と思い直す。そんなことを確かめるような関係じゃないし、そもそも本当にどうでもいい。
「ふーん、そうなんだ」
琴子の素っ気ない相づちに、サクちゃんが小さく笑う。
「ほんっと、あんたは俺に興味ないよな」
琴子は黙って俯いた。
否定するのも嘘くさいし、そもそも彼の言ってることは図星だったから。
この男とは琴子の大学時代の先輩に紹介されて知り合った。
サクちゃん。
本名は知らない。
「サクちゃん」というあだ名が苗字から来ているのか、それとも下の名前から来ているのか……それすら知らない。
先輩がそう呼んでいたから、琴子も同じように呼んでいるだけだ。
会話の内容から察するに、おそらく普通の会社員だとは思うけど、勤務先やら具体的な職業なんかはもちろん知らないし、とくに知りたいとも思わない。
「ちょっとは俺にも興味持ってよ、サキちゃん」
「んぅっ……」
サクちゃんが琴子の首元に顔をうずめて、ペロリとうなじを舐めあげた。
彼は琴子のことを「サキちゃん」と呼ぶ。
名前ではなく、「咲坂」という苗字から来ている呼び方だ。
サクちゃんを琴子に紹介した先輩がそう呼んでいた。そんなふうに呼ぶのはその人とサクちゃんだけだ。
たぶんサクちゃんも琴子のフルネームを知らない。
「あっ……」
サクちゃんの大きな手が掬いあげるように琴子の胸を持ち上げた。さっきまでお湯の中に隠れていた白い柔肉が水面から顔を出す。
「んっ……ちょっ、と……待って」
琴子の口からこぼれ出た言葉。
嘘。本当はまったく逆のことを思っている。
相手も本心ではないとわかっているから、もちろん待つはずがない。
サクちゃんの指が琴子の滑らかな肌の表面を好き勝手に這いまわる。彼の指の動きに応じて琴子の柔らかな乳房が形を変えていく。節くれだった指のあいだから、ぷっくりと膨らんだ乳首が覗いている。薄紅色に色づいて今にも弾けそうだ。
「っん……ふ、ぅ」
ふいに与えられた強い刺激に、ついつい甘ったるい声が漏れる。
コリコリ、と先端をしごかれて、琴子は大きく身悶えた。乳白色のお湯が揺れる。
「あっ、」
きゅっと強く摘まれて琴子の身体がびくんと震える。
「やっ、そこ……ダメ……」
湯気の熱と胸の先からジワジワと湧き上がる快感にあてられて、琴子はうわごとのように呟いた。
「んっ、ぅ、ぁ……だめ……だ、め……」
「ふーん、ダメなんだ」
拗ねたような声が聞こえたかと思うと、琴子の胸からサクちゃんの指が離れていく。
「……え?」
琴子は思わず首を捻って背後に座るサクちゃんの顔を見上げた。
「ん?」
琴子の無言の問いかけに、サクちゃんは素知らぬ顔で小首を傾げた。
なんて憎たらしい表情。
どこをどんなふうに触られたら悦ぶのか。
この男は琴子が欲しがってるものをとっくに知り尽くしているくせに。
琴子は一心にサクちゃんの目を見つめた。
いまの琴子はきっととんでもなく物欲しそうな表情をしてるに違いない。
悔しい。
でも言葉でねだるのは癪だった。
「ん、どうした……わっ!」
サクちゃんの言葉を遮って、琴子は勢いよく彼の首に抱きついた。裸の身体を密着させると、固くなった胸の先が彼の胸板に擦れる。肌が触れ合ったところから、疼くような熱が生まれる。
薄く開いた唇に吸いついて舌を差し入れてやると、琴子の動きに合わせて向こうも舌を絡ませてくる。
「……っ、ぅ……ふぅ」
激しく揺れる水音に、欲情がダダ漏れている女の声が混じった。バスルームの壁に反響して、やたら大きく響く。
「ココでする?」
キスの合間にサクちゃんが言った。
「……しない」
「へぇ」
琴子の返事にニヤリと笑ってみせるサクちゃん。
その顔がムカついてしょうがないから、琴子はサクちゃんの首元にきつく抱きついて、彼の耳元に口を寄せた。
「それより、そろそろ上がろ。それで……」
サクちゃんの耳たぶをあむ、と食みながら、琴子は囁く。
「はやく……ベッド行こ」
琴子の誘惑に、サクちゃんが吹き出した。
「ほんっとにスキだよなぁ、サキちゃんは」
ふと、鬼頭さんがいまの自分の姿を見たら、どう思うだろう、と琴子は思った。
彼女に言ったことは本当だ。
彼氏はいない。ずっと。
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――この男ではないけれど。
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