第3回ライト文芸大賞を集計してみた

スケキヨ

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テーマについて

エントリー作品のタグを集計してみた

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タイトルの集計ではどんなテーマが多いのか、いまいち読み取れなかったので、今回は「タグ」を集計してみたいと思います。

検索にヒットすることが重要なネット小説において、話の内容を表す「タグ」は欠かせない要素なので、これを調べれば、人気のテーマが見えてくるのではないでしょうか。

それでは、以下にタグに使われていた語句のうち、検出数が10個以上だった一般名詞を記載します。(※1)

<検出数が10個以上の語句(一般名詞)の一覧>
※()の数字が使用数の順位、右側の数字が検出数です。

(1)日常 : 384
(2)青春 : 297
(3)ライト文芸大賞 : 202
(4)現代 : 156
(5)ライト文芸 : 119
(6)コメディ : 118
(7)短編 : 107
(8)要素 : 96
(8)学園 : 96
(10)高校生 : 91
(11)家族 : 89
(12)ヒューマンドラマ : 82
(13)友情 : 70
(14)じんわり : 58
(15)男主人公 : 53
(16)女主人公 : 50
(17)ショートショート : 47
(18)ほっこり : 46
(19)幼馴染 : 43
(20)美少女 : 37
(20)ミステリー : 37
(22)ハッピーエンド : 34
(23)ラブコメ : 30
(24)主人公 : 29
(25)ファンタジー : 27
(25)能力 : 27
(25)バトル : 27
(28)猫 : 25
(29)イケメン : 21
(29)恋 : 21
(31)ホラー : 17
(32)未来 : 16
(32)劇 : 16
(32)夢 : 16
(32)幽霊 : 16
(36)少女 : 15
(36)女子高生 : 15
(36)SF : 15
(36)社会 : 15
(36)大学生 : 15
(41)世界 : 14
(41)時代 : 14
(41)純愛 : 14
(41)女子 : 14
(45)部活 : 13
(45)中学生 : 13
(45)人生 : 13
(45)命 : 13
(49)別れ : 12
(49)年の差 : 12
(49)音楽 : 12
(52)動物 : 11
(52)男子 : 11
(52)ライト : 11
(52)いじめ : 11
(52)ギャグ : 11
(57)野球 : 10
(57)BL : 10
(57)兄弟 : 10
(57)バンド : 10
(57)少年 : 10
(57)学校 : 10
(57)小学生 : 10
(57)夏 : 10
(57)中編 : 10
(57)フィクション : 10


ちなみに名詞以外の品詞では、以下の語句が特に多く検出されました。

<形容詞>
・切ない:130

<副詞>
・ほのぼの:157

<動詞>
・泣ける : 18
・生きる : 7


以上より、タグに使われている語句の中でもっとも多く検出されたのは【日常】で384個、その次に多かったのが【青春】で297個という結果になりました。

【学園】や【高校生】も多いため、【青春】とセットで付けられている可能性もありますね。

また、タイトルの集計では【恋】という語句が一番多く検出されていましたが、タグとしては、【家族】【友情】【ヒューマンドラマ】などが多く使われており、必ずしも恋愛がメインテーマとは限らない作品が多くエントリーされているようです。
テーマ別賞のテーマ例にも『家族愛』『青春』『何気ない暮らしの景色』といったものが挙げられているため、例示されたテーマに沿った内容が多いのかもしれません。

登場人物については、【男主人公】が53個、【女主人公】が50個ということでほぼ半々となっており、主人公の性別に偏りはないようです。
年代的には【高校生】が91個、【大学生】が15個、【中学生】が13個、【小学生】が10個ということで、主に十代から二十代前半くらいの若い学生を主人公とした作品が多いのでしょうか。

ジャンルとしては、【ミステリー】が37個、【ファンタジー】が27個、【ホラー】が17個、【SF】が15個となっており、多彩なジャンルの作品がエントリーされているようです。こういった場合、他カテゴリとの兼ね合いも気になるところですね。
例えば、ジャンルが「ファンタジー」で舞台が「異世界」の場合、カテゴリーエラーで外されると思うので、ここに出てくる【ファンタジー】というのは、おそらく現代を舞台にしているものと考えられます。

また、【ミステリー】と【ホラー】については「R18」作品がエントリーできないため、「ホラー・ミステリー小説大賞」にエントリーされていた作品と比べて「エロ・グロ要素が控えめ」であると推測されます。

他には【短編】という語句も多く見られ、107個も検出されています。
「優秀短編賞」狙いの応募者が多いのかもしれません。
編集部側としても「短編を評価する」姿勢を明確に打ち出すことで、参加者を増やすことに成功していますよね。

他にはタイトルの集計でも出ていましたが、やっぱり【猫】が強い。
猫? 猫の話? 猫の話が人気なんですか?
猫関係はあまり詳しくないので、物語の中でどういう風に描かれているのか、ちょっと深掘りして調べてみたいところです。



(※1)2020年5月3日の0時ごろに記録したデータから集計した数になります。
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『朱に交われば蒼くなる』という作品を第3回ライト文芸大賞にエントリーしています。タイトルだけではどんな話かまったくわかりませんが(笑)、サクッと読めるライトなラブコメですので、よかったらこちらも暇つぶしにお読みいただけると嬉しいです。

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