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救けてやってくれないか
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*****
「ねぇ、リアム。……この後、私のお部屋にいらっしゃらない?」
テーブルの下、陰になった薄闇の中で、ビアンカ王女の琥珀色の瞳が光った。
女豹のような眼光に射すくめられて、リアムは全身の毛がぞわっと逆立つのがわかる。
――このままでは食われる。確実にヤられてしまう……!!
本能的な恐怖を感じて、リアムの歯がガチガチと鳴った。歯だけじゃない、全身がガクガクと震えている。
王女はフフフ、と微笑んで舌を出すと、彼女の肉厚な上唇をゆっくりと舐めた。リアムに見せつけるように。
「く……っ!?」
蠱惑的なその仕草を目にして、リアムの下半身がずくんと疼いた。
いつもなら不快感さえ覚えそうなその仕草に、むしろ逆に魅入られてしまいそうになった自分にリアムは驚愕する。
そろりと伸びてきたビアンカの指がリアムの頬に触れる。
「んっ……」
反射的にリアムの口から熱い息が漏れた。
そんな自分の反応に、リアムはまたまた驚いてしまう。
これじゃあまるで、王女に触れられることを悦んでいるみたいじゃないか……。
「あ、あの…………」
王女の誘いを無視するわけにはいかない。
受けるにしろ、断るにしろ、ここで迂闊な返事はできないというのに……。
どうしよう? 言葉がまったく出てこない。
リアムは焦った。
子供の頃から頭の回転の良さには自信があった。状況に応じて適切な言い回しを選ぶことはリアムの得意分野だったはずなのに……いまは何も思い浮かばない。頭の中に朝焼け色の靄がかかったみたいだ。何も思いつかない。
リアムはますます焦って、焦れば焦るほど、喉がカラカラに渇いていく。
ついさっきワインを飲んだばかりだというのに。
リアムが返事に窮している間も、ビアンカはリアムの頬を撫でつづけている。人差し指、中指、薬指、小指……王女のすらりとした四本の指先が滑らかな感触を楽しむように肌の表面をなぞった。
「ぁ、王女……ぉ、お手、を…………」
上顎に舌が張り付いてしまったかのように、うまく言葉が出てこない。
王女の手から逃れるべく立ち上がろうとしたリアムだったが脚に力が入らない。呆けたように王女のなすがままになっていたリアムだったが――
「リアム! リアムっ……!」
自分の名を叫ぶ大声が耳に飛び込んできて、リアムはようやく正気を取り戻した。
「は……はい!?」
反射的に立ち上がった拍子に自然と王女の指が離れていって、リアムは安堵した。顔を上げると、自分を目がけて兄のラウルが大股で近づいてくる姿が目に入る。先ほどリアムを呼んだ声の主もラウルだった。
「宴の最中に失礼いたします。セリーニャ王国のビアンカ様でいらっしゃいますか? 私はラウル・ド・モレロと申します。皇太子補佐官を務めており、ここにいるリアムの兄でございます」
折り目正しく挨拶してみせたラウルの身のこなしには一分の隙もない。
その凛々しい姿に、リアムは身内ながら惚れ惚れしてしまう。
ビアンカもしばし言葉を失くしてラウルを見やっているようだ。
「突然の御無礼をお許しください。実は我々の母方の祖母が今しがた危篤に陥ったとの連絡がございまして」
「まぁ!」
突然の凶報に、ビアンカが驚きの声を上げる。
寝耳に水のリアムも思わず目を見開いた。
「最後に一目でいいからリアムの顔が見たい見たい……と繰り返しているのです」
ラウルは病床の祖母の姿を思い出したのか、目頭を押さえた。
そんな兄の様子を見て、リアムは思わず口から出かけた疑問を飲み込んだ。
「ラウル! いまの話は本当か? だったら、何をぐずぐずしているんだ。リアムを連れて早くお祖母様のもとへ行ってやりなさい」
話を聞きつけた皇太子がラウルに命じると、
「……そ、そうですわ。早く顔を見せに行ってあげてください」
ビアンカ王女が同調するように口添えした。その顔は思いきり引き攣っていたが、ラウルは当然見て見ぬフリをする。いかにワガママな王女様でも、さすがにこの場面でリアムを引き留めることなんてできないだろう。
「は! ありがとうございます。お言葉に甘えて、この場は退出させていただきます。行くぞ、リアム!」
ラウルは慇懃に辞去の挨拶を述べると、リアムの腕をぎゅっと掴んだ。そのまま弟を引きずるように大股で出口へと向かう。
リアムは大人しくされるがまま、兄の後ろについていく。
客間の分厚い扉を閉じて廊下へ出ると、ラウルが振り返って相好を崩した。
「よかった。何とか抜け出せたな」
ラウルが片目をつむって微笑んでみせる。
「兄さん……。お祖母様はとっくの昔に亡くなっているじゃありませんか」
「お前を連れ出すための方便だよ。そんなことより、お前、大丈夫か? なんか変なモノ、飲まされてないだろうな?」
「変なモノ……?」
「あぁ。セリーニャの従者たちが物騒なことを言ってたから締め上げてやったんだが……。どうもあの王女が気に入った男に一服盛って想いを遂げようとしているらしい」
ずいぶんと詩的な言い方だが、内容は自分勝手かつ下品極まりない。
そしてリアムには心当たりが……あった。
「……セリーニャのワインを飲まされた。味は少しばかり不思議だなって思っただけだけど。でも……」
「でも?」
「身体が……ザワザワするんだ。どこもかしこも、いつもより敏感になっているというか。ちょっと触られただけでも、なんというか…………ムラムラする」
「完全に飲まされてるじゃないか!」
リアムの問題発言に、ラウルは頭を抱えた。
「ミアの不安が的中したな。リアム、こっちへ来い!」
ラウルが再びリアムの腕を掴んで歩き出すと、
「んっ……」
リアムがやけに色っぽい声を出すではないか。
「おい……。まさかとは思うが俺に欲情するんじゃないぞ!」
「…………」
「なんで黙るんだ!?」
「……ミアが心配してくれたのか? 俺のことを」
ラウルの質問には答えずに、リアムがぽつりと呟いた。
「あぁ、そうだ。『セリーニャの王女はお前のことがお気に入りだから危ない』って」
「そうか……ミアが俺のことを」
やけに嬉しそうにそう言ったリアムは、その後もずっと「ミア、ミア」と彼女の名前を呼びつづけている。
「なぁ、念のため聞くけど、お前とミアは恋人同士なんだよな?」
いい加減うるさくなってきたラウルがリアムに問いただす。
「ミアは否定してたけど、あれは照れてるだけなんだよな?」
「…………」
「ちゃんと合意のうえなんだよな?」
畳みかけるように確認されて、リアムはようやく口を開いた。
「……同意書が、あるから」
「同意?」
「だから……大丈夫……たぶん」
「んん? よくわからんが、とりあえずミアも納得してるんなら問題ない……か? 待ってろ。ミアのところに連れてってやるから」
*****
「これでよし、と」
ミアは綺麗に整えられたベッドを前にホッと息をついた。
ビアンカ王女の企みを知ったラウルから、王宮の客間を一室押さえておくように指示されたのだ。……リアムに不測の事態が起きたときのために。
ミアはぐるりと室内を見まわした。
広さはミアの寮の部屋四個分ほどだろうか。天蓋付きのベッドも一人で寝るには十分過ぎる大きさだ。さらにマットは程よく柔らかく、スベスベとしたシーツの肌触りも抜群なのである。
それこそ特別な賓客のために設られた部屋のため、通常はミアのような一介の官吏が使用でくるものではない。
しかし、今はちょうどビアンカ王女の世話役に任じられている。「セリーニャの客人用に」と申請したら、すぐに許可が下りた。不幸中の幸いである。
「……おーい、ミア? ミア、どこだ?」
ラウルの声が聞こえて、ミアは部屋の外へ出た。
回廊を抜けて小走りに駆けてくるラウルとリアムの二人が見える。
「こっちです!」
ラウルに向かって手を振ると、兄弟はミアのいる部屋の前へと一目散にやって来た。
「リアム! 大丈夫!?」
リアムの様子が明らかにおかしい。目が真っ赤に潤んでいるし、熱にでも浮かされたようにボーっとしている。視線が定まらないのか、そっぽを向いたまま、なぜかミアの方を見ようともしなかった。
ミアとラウルは足元のおぼつかないリアムを客間へと押し込むと、さっきミアが確認していたベッドに寝かせた。
しかし、寝ているだけで治まる類の症状でないことは、ラウルも承知している。
彼が少々強引にセリーニャの従者たちから聞き出したところによると――
あのクスリはセリーニャに古くから伝わる媚薬で、一時的に性感を異常に高める効果があるという。よほど依存しない限り生死に関わるものではないが、解毒剤などは特になく、飲んだ者はとりあえずクスリの効果が切れるまでヤリつづけるしかないらしい。
効果は飲んだ量にもよるが、男であれば精液の尽きるまで……は言い過ぎとしても、体力が果てるまで。女であれば何度も絶頂に達し、それこそ意識を飛ばすくらいの激しい交合を重ねる必要があるのだ。
ラウルはミアを部屋の隅へと連れていくと、彼女に向かって頭を下げた。
「ミア、お願いだ。リアムを救けてやってくれないか」
「ねぇ、リアム。……この後、私のお部屋にいらっしゃらない?」
テーブルの下、陰になった薄闇の中で、ビアンカ王女の琥珀色の瞳が光った。
女豹のような眼光に射すくめられて、リアムは全身の毛がぞわっと逆立つのがわかる。
――このままでは食われる。確実にヤられてしまう……!!
本能的な恐怖を感じて、リアムの歯がガチガチと鳴った。歯だけじゃない、全身がガクガクと震えている。
王女はフフフ、と微笑んで舌を出すと、彼女の肉厚な上唇をゆっくりと舐めた。リアムに見せつけるように。
「く……っ!?」
蠱惑的なその仕草を目にして、リアムの下半身がずくんと疼いた。
いつもなら不快感さえ覚えそうなその仕草に、むしろ逆に魅入られてしまいそうになった自分にリアムは驚愕する。
そろりと伸びてきたビアンカの指がリアムの頬に触れる。
「んっ……」
反射的にリアムの口から熱い息が漏れた。
そんな自分の反応に、リアムはまたまた驚いてしまう。
これじゃあまるで、王女に触れられることを悦んでいるみたいじゃないか……。
「あ、あの…………」
王女の誘いを無視するわけにはいかない。
受けるにしろ、断るにしろ、ここで迂闊な返事はできないというのに……。
どうしよう? 言葉がまったく出てこない。
リアムは焦った。
子供の頃から頭の回転の良さには自信があった。状況に応じて適切な言い回しを選ぶことはリアムの得意分野だったはずなのに……いまは何も思い浮かばない。頭の中に朝焼け色の靄がかかったみたいだ。何も思いつかない。
リアムはますます焦って、焦れば焦るほど、喉がカラカラに渇いていく。
ついさっきワインを飲んだばかりだというのに。
リアムが返事に窮している間も、ビアンカはリアムの頬を撫でつづけている。人差し指、中指、薬指、小指……王女のすらりとした四本の指先が滑らかな感触を楽しむように肌の表面をなぞった。
「ぁ、王女……ぉ、お手、を…………」
上顎に舌が張り付いてしまったかのように、うまく言葉が出てこない。
王女の手から逃れるべく立ち上がろうとしたリアムだったが脚に力が入らない。呆けたように王女のなすがままになっていたリアムだったが――
「リアム! リアムっ……!」
自分の名を叫ぶ大声が耳に飛び込んできて、リアムはようやく正気を取り戻した。
「は……はい!?」
反射的に立ち上がった拍子に自然と王女の指が離れていって、リアムは安堵した。顔を上げると、自分を目がけて兄のラウルが大股で近づいてくる姿が目に入る。先ほどリアムを呼んだ声の主もラウルだった。
「宴の最中に失礼いたします。セリーニャ王国のビアンカ様でいらっしゃいますか? 私はラウル・ド・モレロと申します。皇太子補佐官を務めており、ここにいるリアムの兄でございます」
折り目正しく挨拶してみせたラウルの身のこなしには一分の隙もない。
その凛々しい姿に、リアムは身内ながら惚れ惚れしてしまう。
ビアンカもしばし言葉を失くしてラウルを見やっているようだ。
「突然の御無礼をお許しください。実は我々の母方の祖母が今しがた危篤に陥ったとの連絡がございまして」
「まぁ!」
突然の凶報に、ビアンカが驚きの声を上げる。
寝耳に水のリアムも思わず目を見開いた。
「最後に一目でいいからリアムの顔が見たい見たい……と繰り返しているのです」
ラウルは病床の祖母の姿を思い出したのか、目頭を押さえた。
そんな兄の様子を見て、リアムは思わず口から出かけた疑問を飲み込んだ。
「ラウル! いまの話は本当か? だったら、何をぐずぐずしているんだ。リアムを連れて早くお祖母様のもとへ行ってやりなさい」
話を聞きつけた皇太子がラウルに命じると、
「……そ、そうですわ。早く顔を見せに行ってあげてください」
ビアンカ王女が同調するように口添えした。その顔は思いきり引き攣っていたが、ラウルは当然見て見ぬフリをする。いかにワガママな王女様でも、さすがにこの場面でリアムを引き留めることなんてできないだろう。
「は! ありがとうございます。お言葉に甘えて、この場は退出させていただきます。行くぞ、リアム!」
ラウルは慇懃に辞去の挨拶を述べると、リアムの腕をぎゅっと掴んだ。そのまま弟を引きずるように大股で出口へと向かう。
リアムは大人しくされるがまま、兄の後ろについていく。
客間の分厚い扉を閉じて廊下へ出ると、ラウルが振り返って相好を崩した。
「よかった。何とか抜け出せたな」
ラウルが片目をつむって微笑んでみせる。
「兄さん……。お祖母様はとっくの昔に亡くなっているじゃありませんか」
「お前を連れ出すための方便だよ。そんなことより、お前、大丈夫か? なんか変なモノ、飲まされてないだろうな?」
「変なモノ……?」
「あぁ。セリーニャの従者たちが物騒なことを言ってたから締め上げてやったんだが……。どうもあの王女が気に入った男に一服盛って想いを遂げようとしているらしい」
ずいぶんと詩的な言い方だが、内容は自分勝手かつ下品極まりない。
そしてリアムには心当たりが……あった。
「……セリーニャのワインを飲まされた。味は少しばかり不思議だなって思っただけだけど。でも……」
「でも?」
「身体が……ザワザワするんだ。どこもかしこも、いつもより敏感になっているというか。ちょっと触られただけでも、なんというか…………ムラムラする」
「完全に飲まされてるじゃないか!」
リアムの問題発言に、ラウルは頭を抱えた。
「ミアの不安が的中したな。リアム、こっちへ来い!」
ラウルが再びリアムの腕を掴んで歩き出すと、
「んっ……」
リアムがやけに色っぽい声を出すではないか。
「おい……。まさかとは思うが俺に欲情するんじゃないぞ!」
「…………」
「なんで黙るんだ!?」
「……ミアが心配してくれたのか? 俺のことを」
ラウルの質問には答えずに、リアムがぽつりと呟いた。
「あぁ、そうだ。『セリーニャの王女はお前のことがお気に入りだから危ない』って」
「そうか……ミアが俺のことを」
やけに嬉しそうにそう言ったリアムは、その後もずっと「ミア、ミア」と彼女の名前を呼びつづけている。
「なぁ、念のため聞くけど、お前とミアは恋人同士なんだよな?」
いい加減うるさくなってきたラウルがリアムに問いただす。
「ミアは否定してたけど、あれは照れてるだけなんだよな?」
「…………」
「ちゃんと合意のうえなんだよな?」
畳みかけるように確認されて、リアムはようやく口を開いた。
「……同意書が、あるから」
「同意?」
「だから……大丈夫……たぶん」
「んん? よくわからんが、とりあえずミアも納得してるんなら問題ない……か? 待ってろ。ミアのところに連れてってやるから」
*****
「これでよし、と」
ミアは綺麗に整えられたベッドを前にホッと息をついた。
ビアンカ王女の企みを知ったラウルから、王宮の客間を一室押さえておくように指示されたのだ。……リアムに不測の事態が起きたときのために。
ミアはぐるりと室内を見まわした。
広さはミアの寮の部屋四個分ほどだろうか。天蓋付きのベッドも一人で寝るには十分過ぎる大きさだ。さらにマットは程よく柔らかく、スベスベとしたシーツの肌触りも抜群なのである。
それこそ特別な賓客のために設られた部屋のため、通常はミアのような一介の官吏が使用でくるものではない。
しかし、今はちょうどビアンカ王女の世話役に任じられている。「セリーニャの客人用に」と申請したら、すぐに許可が下りた。不幸中の幸いである。
「……おーい、ミア? ミア、どこだ?」
ラウルの声が聞こえて、ミアは部屋の外へ出た。
回廊を抜けて小走りに駆けてくるラウルとリアムの二人が見える。
「こっちです!」
ラウルに向かって手を振ると、兄弟はミアのいる部屋の前へと一目散にやって来た。
「リアム! 大丈夫!?」
リアムの様子が明らかにおかしい。目が真っ赤に潤んでいるし、熱にでも浮かされたようにボーっとしている。視線が定まらないのか、そっぽを向いたまま、なぜかミアの方を見ようともしなかった。
ミアとラウルは足元のおぼつかないリアムを客間へと押し込むと、さっきミアが確認していたベッドに寝かせた。
しかし、寝ているだけで治まる類の症状でないことは、ラウルも承知している。
彼が少々強引にセリーニャの従者たちから聞き出したところによると――
あのクスリはセリーニャに古くから伝わる媚薬で、一時的に性感を異常に高める効果があるという。よほど依存しない限り生死に関わるものではないが、解毒剤などは特になく、飲んだ者はとりあえずクスリの効果が切れるまでヤリつづけるしかないらしい。
効果は飲んだ量にもよるが、男であれば精液の尽きるまで……は言い過ぎとしても、体力が果てるまで。女であれば何度も絶頂に達し、それこそ意識を飛ばすくらいの激しい交合を重ねる必要があるのだ。
ラウルはミアを部屋の隅へと連れていくと、彼女に向かって頭を下げた。
「ミア、お願いだ。リアムを救けてやってくれないか」
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